【面接対策】好きな言葉を聞かれた時の対処法とは?

【面接対策】好きな言葉を聞かれた時の対処法とは?

2022年10月31日更新

はじめに

面接中に、「好きな言葉」を聞かれて困ったことはありませんか?

 

就活中の定番の質問ではあるものの、いざ聞かれると回答に困るという人は多いのではないでしょうか。

また、自分の好きな言葉が就活に相応しいのか、不安に感じる人もいるはずです。

 

「この言葉はOKなのかな?」

「どうせならより良い言葉を選びたい…」

「言葉選びのポイントはあるの?」

 

このような疑問に答えるために、今回は面接で「好きな言葉」を聞かれた時の対処法をご紹介します。

 

面接の時の対処法を知りたい人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

1.好きな言葉から人事が知りたい3つのこと

はじめに、なぜ人事は面接中に「好きな言葉」を聞くのかを考えてみましょう。

大きく理由は3つあります。

 

①どのような人となりをしているか

②どのような価値観や仕事観を持っているか

③自社の雰囲気に合っているか

 

では、早速それぞれ解説していきましょう。

 

①どのような人となりをしているか

人事は面接中に、目の前の学生がどのような人となりをしているのかをチェックしています。

 

もちろん他の質問やESも、人となりを把握するための重要なツールです。

その上で「好きな言葉」は特に人となりが分かりやすいため、面接中によく質問されるのです。

 

「好きな言葉」は、人それぞれのキャラクターを表現するのに適しています。

 

「好きな言葉」以外の面接の質問も人それぞれのキャラクターを表現することはできますが、「好きな言葉」はより直接的にキャラクターを表現することにつながるため、定番の質問として定着しています。

 

②どのような価値観や仕事観を持っているか

価値観や仕事に対する想いを確認するために、「好きな言葉」は非常に有効です。

 

学生時代に「仕事観」を意識することは少ないかもしれませんが、就活までの学生生活で培った価値観から垣間見ることができます。

 

誰のどのような言葉に対して共感し、時に意識しながら生活しているのか、また生活の上で何を大切にしているのかを把握するために「好きな言葉」を知ることは最適です。

 

特に部活動やアルバイトなどに打ち込んでいる場合には、コーチや講師、先輩などから得た言葉を大切に生活していることも多いでしょう。

また、読書をたくさんする場合には、過去の偉人から着想を得る場合もあるかもしれません。

 

言葉はたくさんある中で、なぜその言葉を選んだのかという点に、個人の価値観が現れるのです。

 

③自社の雰囲気に合っているか

企業で円滑に業務を進めるためには、有能かという視点だけでは足りません。

人事は有能さではなく、自社の雰囲気や価値観と目の前の学生がマッチしているのかという点を強く意識して見ています。

 

学生にどれだけスキルや能力があったとしても、雰囲気や価値観が合う環境でなければ、100%力を発揮することはできません。また、発揮できないばかりか精神的に疲弊するひとつの要因にもなるでしょう。

 

学生が力を発揮するためには、企業の雰囲気や価値観と学生の価値観がマッチし、学生にとって心地よい雰囲気であることが大切です。

 

「好きな言葉」は、学生の価値観を引き出すにはぴったりの質問です。

そのために面接ではよく利用されているのです。

 

2.面接対策に必須!好きな言葉を選ぶポイント

では、「好きな言葉」を選ぶ際にはどのようなポイントがあるのでしょうか。

 

①意味まできちんと語れる言葉にする

②エピソードトークがある言葉を選ぶ

③複数の質問に答えられる言葉を選ぶ

 

早速こちらも解説していきましょう。

 

①意味まできちんと語れる言葉にする

「好きな言葉」を選ぶ際には、意味まできちんと語れる言葉にしましょう。

何となく意味を知っている言葉を選ぶと、面接の場で大恥をかくかもしれません。

 

例えば、「他山の石」という言葉をご存じでしょうか。

よく「他人の良いところから学ぶこと」といった意味で誤用されますが、正しくは「他人の失敗から学ぶこと」です。

このように、「良いところ」と「失敗」というように、真逆の意味で認識され、利用されてしまっている場合があります。

 

自分の「好きな言葉」を決める際には、今一度辞書などで正しい意味を確認しましょう。

また、意味だけではなく用例なども確認することで、より安全に言葉を用いることができます。

 

②エピソードトークがある言葉を選ぶ

「好きな言葉」を質問される際には、なぜその言葉を好きなのかという理由を説明する必要があります。

その上で、言葉選びに説得力を持たせるためにはエピソードトークがある言葉を選ぶのがおすすめです。

 

・部活動を通じて、コーチに言われた一言

・受験の際に支えにしていた言葉

・小さな頃から言われていた親から聞いた言葉

 

など、自分自身がエピソードを語りたくなるような言葉を選ぶことで、いざ質問された時にも焦らず答えることが可能です。

 

好きな言葉を選ぶ際には、必ず何らかの理由があるはずです。

無理に理由をこじつける必要はありませんが、「面接だから」「こっちの言葉の方が印象がいいかな」といった選び方ではなく、自分にとって思い入れがある言葉にするのがおすすめです。

 

③複数の質問に答えられる言葉を選ぶ

「好きな言葉」を聞かれる際は、ひとつの質問で完結するということはまずありません。

以下のような質問がセットで聞かれることを前提に、言葉を選んでおくのがおすすめです。

 

・なぜその言葉を選びましたか?

・何がきっかけで、その言葉を好きになりましたか?

・社会人になってからもその言葉を大切にしたいですか?その理由は何ですか?

 

また、質問される際には「好きな言葉」ではなく、違う言葉で聞かれる場合があります。

 

「座右の銘は何ですか?」

「人生の中で、大切にしている言葉はありますか?」

 

などといった聞かれ方の場合もあるため、「好きな言葉」という質問に固執せず、柔軟に対応できる準備をしておきましょう。

 

3.「好きな言葉」アピールで失敗する人の特徴

続いて、「好きな言葉」を用いて自分をアピールする際に、失敗してしまう人の特徴を3つご紹介します。

 

①意味を正しく理解していない言葉を選ぶ

②理由なく「特にありません」と答える

③単純な好きな言葉を選んでしまう

 

こちらも3つ解説していきましょう。

 

①意味を正しく理解していない言葉を選ぶ

最もよくある失敗は、意味を正しく理解していない言葉を選ぶことです。

意味を正しく理解していない言葉を選んでしまうと、そのあとに話す理由やエピソードが全て説得力がなくなってしまいます。

 

また、間違った意味で利用してしまった場合には、勉強不足と捉えられる可能性があります。

 

社会人として仕事をしていく上で、誤った認識を顧客に伝えてしまうのは非常に危険です。そのような危険を回避するために、「好きな言葉」の質問がきっかけとなって落ちてしまう可能性は少なくありません。

 

言葉の意味は、事前に調べれば分かるものです。

言葉の意味について自信があるほどに理解していたとしても、面接前には今一度確認するようにしましょう。

 

②理由なく「特にありません」と答える

好きな言葉がないからと言って、「特にありません」と答えてしまうのは危険です。

面接官から見ると、そもそも面接に対して熱量が低いという印象だけが残るでしょう。

 

ここまで説明してきたように、「好きな言葉」を聞く質問は意味があるから行っています。

 

万が一本当に「好きな言葉」がなかったとしても、人生の中でつい視界に入ってしまう言葉や、気になる言葉があるでしょう。

全く回答が頭に浮かばなかったとしても、これまでの経験から何らかの答えの引き出しを見つけることも能力のひとつです。

 

社会人になっても、自分の思考には全くない質問をされることや、状況によっては意図していない質問をされることもあるでしょう。

そのようなシーンでどのように対処するのかというイメージを面接官に持ってもらうためにも、「ない」ではなく何らかの回答を面接官へ伝えることが大切です。

 

③単純な好きな言葉を選んでしまう

「好きな言葉」と聞くと、単純に自分の好きな言葉を選んでしまうというパターンがあります。

好きなアニメのキャラクターのセリフや、お笑い芸人の決め台詞など、耳馴染みが良い言葉をつい答えてしまうというパターンです。

 

それらを「好きな言葉には相応しくない」として、面接官に否定されることはないでしょう。しかし、「質問の意図を正しく汲み取れない人」と認識され、面接に通過する可能性は低くなります。

 

ここまで紹介してきたように、好きな言葉を面接で聞くのは、個人の価値観や人となりを把握するためです。アニメや芸人のセリフでは、「好きなものは何か」ということしか伝わらないでしょう。

 

「好きな言葉は何ですか?」という質問に限らず、面接の場における質問は面接官の意図を考えながら回答することが大切です。

4.面接で使える「好きな言葉」の例

では最後に、実際に面接で利用することができる「好きな言葉」を紹介します。

すでに好きな言葉がある人はもちろん、どのような言葉が良いか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

 

ことわざ系

ことわざ系の言葉は、「好きな言葉」として最も利用しやすいでしょう。

また、面接官側も意味を理解している場合が多く、意味などについて質問される可能性を最小限にすることができます。

 

ただし、ことわざを選ぶ際にも、自分自身のキャラクターや価値観に合っている内容なのか、事前に確認しておくことが大切です。

 

<例>

・石の上にも三年

ーどんなに辛くても辛抱していれば、やがて、何らかの変化があって、好転の芽が出てくると言うこと。

 

・雨降って地固まる

ートラブルが発生したが、それが解決してしまうと、それが発生する前よりかえって良い状態になっていること、又は、往々にしてそういうものであるという達観。

 

・備えあれば憂いなし

ー万一に備えて、あらかじめ準備をしておけば、事が起こっても少しも心配事がない。

 

四字熟語系

四字熟語系の言葉も、面接での「好きな言葉」として利用しやすいです。

ことわざよりも仕事の価値観に通じるような内容が多く、これまで「好きな言葉」を決めかねていた人にとっても、良い言葉が見つかること間違いなしです。

 

以下に紹介する四字熟語は誰でも知っている代表的なものですが、個性を表現するためにマイナーな四字熟語を選択するのも良いでしょう。

 

<例>

・有言実行

ー自分で言ったことを実行すること。

 

・初志貫徹

ー初めに決めた志を最後まで貫き通すこと。

 

・報恩謝徳

ー受けた恩や徳に感謝し報いる。

 

名言系

歴史的に名を残した偉人の名言も、好きな言葉として利用するにはぴったりです。

やや長い文章が多いものの、言葉の背景には偉人のエピソードがあるため、自分のエピソードと紐づけて話しやすい内容になっているのではないでしょうか。

 

以下の例を見ると、「実はこれは名言だったんだ」と感じるものもあるかもしれません。

 

・為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり(上杉鷹山)

ーどんなことでも強い意志を持ってやれば、必ず結果がでる。

 

・天才とは努力する凡才のことである/It is that of ordinary ability to effort and genius.(アインシュタイン)

ー最初から天才はいない。 努力こそが天才への道。

 

・経済なき道徳は戯言であり、道徳なき経済は犯罪である(二宮尊徳)

 

5.おわりに:自分の価値観が伝わる「好きな言葉」で面接合格を目指そう!

いかがでしたか?

 

今回は

 

「この言葉はOKなのかな?」

「どうせならより良い言葉を選びたい…」

「言葉選びのポイントはあるの?」

 

といった疑問に応えるべく、面接で「好きな言葉」を聞かれた時の対処法を紹介してきました。

 

面接の場で聞かれる「好きな言葉」に対しては、なぜ面接官がそのような質問をしているのかという意図を考えながら、適切な回答を用意することが大切です。

 

また、不安なく面接に臨むことができるよう、気になる言葉は事前に意味を確認することで、万全の状態にしておくことも大切です。

 

適切な準備ができていれば、余計な心配なく面接に臨むことができるため、自分の力を100%発揮することが可能です。

 

自分自身に良い結果がもたらされるように、しっかり準備をしておきましょうね。

 

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