【超人事目線】自己PRの真面目さは3つの変化球で攻めろ!!

【超人事目線】自己PRの真面目さは3つの変化球で攻めろ!!

2022年10月31日更新

はじめに

「そもそも真面目さをアピールする学生は多いの?」

 

「真面目さは企業から評価されるの?」

 

「真面目さをアピールするには、どうすればいいの?」

 

など、真面目さをアピールすることが企業側に響くかどうか気になるところですよね。

 

結論から言うと、真面目さは社会人としては当たり前で、それをダイレクトにアピールしたところで、「可もなく不可もなく」といった印象です。

 

「ルールを守り、与えられたことを真面目に頑張る」だけでは、企業に貢献できることが限られてしまいますからね。

 

逆に、「真面目さ」の持つ性質として、「臨機応変さに欠ける」「柔軟性がない」「遊びがない」「視野が狭い」といったネガティブな印象を与えるケースもあります。

 

企業の文化や仕事内容によっては、「うちの会社に合わない」とお払い箱になるケースも否めません。

 

では、「真面目さ」は自己PRには使えないかと言えば、そんなことはありません。

 

ストレートでなく、変化球で見せて、あなたの印象度をアップさせる方法が3つあります。

 

本記事では「真面目さ」をアピールする場合のとっておきの方法を元人事の目線で公開していきます。

 

10分後にそのテクニックが入手できますので、最後まで一気に読み進めてくださいね。

1.「真面目さ」を自己PRする学生は多い?

私はこれまで数多くのESや面接で自己PRを見たり、聞いたりしてきましたが、「私の強みは真面目さです」という学生は見たことがありません。

 

これは、「真面目=ダサい」といった心理があるので、学生も真正面さをダイレクトにウリにせず、色々な言葉に変換してアピールしているからだと思われます。

 

それは、「几帳面です」だったり、「責任感があります」であったり、「粘り強いです」といった違った言いまわしで、同じような解釈ができる方法を使っています。

 

要は、「真面目」という単語をダイレクトに使う学生はいませんが、それから派生した言葉を使う学生は結構いるということです。

 

2.自己PRで「真面目さ」はウリになる?

次に「真面目さ」はウリになるかどうかですが、「可もなく不可もなく」といった感じです。

 

「真面目さ」にも長所と短所があって、ポジティブに受け入れられる場合と逆の場合があります。

 

たとえば、下記のとおりです。

 

【ポジティブイメージ】

・誠実

・正直

・几帳面

・粘り強い

・計画性がある

・手抜きしない

・信頼できる

・正義感が強い

・熱心

・一生懸命

・最後までやり遂げる

【ネガティブイメージ】

・生真面目

・融通が利かない

・完璧主義

・正義感が強すぎる

・自他ともに要求水準が高い

・視野が狭い

・自分を追い込み過ぎる

 

ただ、ポジティブイメージを見ても、「社会人としては、お給料をもらってるので当たり前だろ」といった感覚で、そんなにアピール要素にはなりませんね。

 

ただ、これは業界や職種によっても受け取り方はマチマチです。

 

なので、まずはあなたが志望する企業の業界や応募職種が「真面目さ」に対して需要があるのかどうかを見極める必要があります。

 

リサーチの仕方としては、

 

  • 企業のコーポレートサイトや採用サイトでチェックする
  • 会社説明会に参加して話を聞く
  • OB/OG訪問を活用して直接尋ねる
  • インターンに参加して現場の社員の話を聞く
  • 就活エージェントに相談する

 

など、デジタル・アナログ両面で情報を収集して、情報の精度を上げる必要があります。

 

需要のない価値をアレコレ自己PRしても、まったく響かないどころか、逆に押し売りのごとく相手が引いてしまうので、事前に見立てておくことが重要なステップとなります。

3.真面目さがウリになる業界・職種

それでは、「真面目さ」がウリになる業界・職種はどんなものかというと、

 

たとえば、公務員や金融関係といったお客様やユーザーからの信用が優先される業界では、「真面目さ」が採用で重視する項目としてはトップに上がってきます。

 

一方で、環境変化が激しく、スピードの速いITやマスコミ、ベンチャーなどの業界では「真面目さ」をアピールして響くと思いますか?

 

もちろん、「真面目さ」は前提として必要ですが、それ以上に今までの常識に囚われずチャレンジする性質のほうが親和性が高いかもしれません。

 

職種としても、企画やクリエイティブ職、デザインなどは「非常識」「遊び感覚」「不真面目さ」など、少し世の中を斜めから見る傾向のある人のほうが向いているかもしれませんね。

 

営業はもちろん「真面目さ」も大切ですが、プラスアルファで「話しが面白い」とか「人間味がある」など、単純に「真面目さ」だけでは物足りない部分もあります。

 

なので、同じ「真面目さ」でも業界や職種によって捉え方も違うし、評価のされ方も異なるということを心得ておく必要があります。

 

相手企業にとって需要のない「真面目さ」を躍起になってアピールしても、マズいものを食べさせられる、見たくないものを見せつけられる感覚と同じで、余計に引くだけです。

 

繰り返しになりますが、自己PRに「真面目さ」を持ってこようかなと考える前に、あなたが志望する業界や職種で「真面目さ」がウリになるのかを事前にリサーチしておくことで踏みはずさずに済みます。

 

4.「真面目さ」をウリに昇華させる3つのテクニック

先ほどお伝えしたとおり、企業側から需要のない「真面目さ」を前面に出してアピールするとマイナスイメージに捉えられる危険性を孕んでいるので、直球勝負は避けたほうがいいです。

 

ではなくて、真面目さをアピールするとしても、変化球で相手の目線をズラすテクニックを使えば、同じことを伝えるにしてもガラリと印象が変わってきます。

 

その方法は大きく3つあって、

 

①言葉を言い換える

②「真面目さ」+αの合わせ技で攻める

③ユニークなキャッチコピーで印象付ける

 

です。

 

具体的に解説を加えていきましょう。

 

テクニック①言葉を言い換える

 

業界や職種によっては、ネガティブなイメージに捉えられやすい「真面目さ」ですが、言い換えを使えば、随分とプラスイメージに変換できます。

 

たとえば、

 

  • 手抜きしない
  • 基本的にブレない
  • 仲間からの信頼が厚い

 

など、ポジティブな派生単語を使うだけで、受け取り手のイメージをプラスに変換できます。

 

マイナスイメージに捉えられる可能性のある「真面目さ」をダイレクトにアピールするのではなく、プラスイメージに捉えられやすい派生単語を積極的に使うようにしましょう。

 

テクニック➁「真面目さ」+αの合わせ技で攻める

 

世の中に出てくる新しい概念はすべて「既存のモノと既存のモノの組み合わせ」です。

 

「無」から「有」は生み出せません。

 

たとえば、

 

携帯電話(ガラケー)✖パソコン→スマホ

 

で、携帯電話やパソコンは元からあったものですよね。

 

それから、

 

掃除機✖ロボット→ロボット掃除機

 

ですよね。

 

別に新しいものでもなんでもないのですが、既存のモノ同士を掛け合わせて、新しく見せているわけですね。

 

このテクニックは自己PRにも活用できて、「真面目さ」の派生用語である「責任感」と「最後までやり遂げる力」を融合させて、

 

責任をもって完結する力

 

でもいいですし、

 

「熱心」と「コツコツ努力する」を組み合わせて、

 

熱量を維持しながら、1ミリの努力を積み上げる力

 

など、今まで使われてきた単語を組み合わせることで、何だか新たらしい概念に見えますよね。

 

この方法を使わない手はないので、もし「真面目さ」をウリにしたいなら、さっそく使ってみてください。

 

テクニック➂ユニークなキャッチコピーで印象付ける

 

「真面目さ」と一言で言っても抽象的な表現で、映像が出てこないですよね。

 

それが「コツコツ努力を重ねること」なのか、「責任感を持って最後までやり遂げること」なのか、エピソードを聞かない限りは分からないわけです。

 

なので、相手に一発でイメージさせ、記憶に定着させる必要があります。

 

そこで打ってつけのテクニックを紹介します。

 

それは、「キャッチコピー」を使うワザです。

 

たとえば、

 

「おつかれ生です」(アサヒビール 復活の生 お酒 出演:新垣結衣 2021年 テレビCM 郡司音)

 

「この惑星には、愛されるという勝ち方もある。」(サントリーホールディングス「BOSS」/TVCM)

 

「あなたと、コンビに、ファミリーマート」(ファミリーマート ブランドキャッチコピー)

 

などのキャッチコピーは覚えようとしたわけではないのに、勝手に頭に残っていますよね。

 

このキャッチコピーを聞いただけで、「アレだ」と連想できるので粘着力抜群です。

 

このワザを自己PRで活かすと、同じ「真面目さ」でも風景が変わって見えてきます。

 

たとえば、

 

  • コツコツと積み上げる微差力
  • 地道一本筋
  • メリハリの達人
  • 竹のようなしなやかな軸

 

など、「真面目さ」を連想させるような単語や比喩を使って表現すると、相手の記憶に定着させやすいわけです。

 

このテクニックは例文があったほうが分かりやすいと思いますので、下記をご覧ください。

 

私の強みは、最小限の力をジワジワ加えながら、最後には堅いアスファルトを突き破る雑草のような根気力です。

この強みは大学3年生の6月に受験したTOEICで、875点をマークしたときに発揮されました。

大学2年生の6月に初受験したときは、スコア450という不甲斐ない結果に終わりました。

英語には自信があったので、余りのショックで断念しようかと一時は考えました。

ただ、何も努力しないで諦める自分に対して腹が立ったので、1年後にリベンジを果たすべく、スコア860を目標に自分を試すことにしました。

その後1年間はTOEIC900のスコアホルダーの友人にコツを聞いたり、購入した問題集を何周もするなど地道な努力を行いました。

特に苦手だった長文問題を克服するために、朝晩1問を解くことを自分に課し、365日休むことなく努力した結果、解答スピードが1.5倍速くなり、正答率も次第に高くなっていきました。

結果として、1年後のTOEICでは415ポイントアップというあり得ないスコアを叩き出し、自分に対する信頼を取り戻しました。

御社ではこの雑草力を駆使し、どんな難題も諦めることなく根気よく取り組み、いい意味で予想を裏切る成果を挙げたいと考えています。

 

5.元人事の私が見てきた「真面目さ」のNG例

これまでESや面接で数え切れないぐらいの自己PRを見てきましたが、なかには「真面目さ」を謳った痛々しいNG例も散見しました。

 

今回は、その中でも選りすぐりのNG例を2つ紹介しますので、あなたの戒めとして参考にしてくださいね。

 

【NG例1】指示待ち人間

私の強みは指示されたことを素直に受け止め、真面目に取り組めることです。

したがって、身勝手な行動をせずに、教えられたとおりに物事を進めることができます。

大学で所属しているゼミでも、自分から勝手に発言や行動をしないように心得ており、教授や代表の指示を受けてからアクションを起こすようにしています。

このようにチームの和を乱さないという強みは、仕事上におけるチームの連携においても役立てられるものではないかと考えます。

御社に入社後はこの真面目さを活かして、勝手な判断で行動せず、上司やリーダーの指示を常に確認してから行動し、業務に取り組んでまいります。

 

どうでしょうか?

 

この強みは高度経済成長期で重厚長大産業が躍進していた環境下では、効率性が重視されていたので重宝されていた強みですね。

 

この強みは決まった作業をできるだけ速く、できるだけ沢山の量を生み出す仕事には向いているわけです。

 

そこには自分勝手な行動や思考で仕事をしてもらっては困るため、規律やルール、暗黙の了解で、できるだけ本人の身勝手な行動を縛る動きが入ってきます。

 

一方で、低成長下でスピードや環境の変化が速く、手探りで解を見つけなければいけない現代においては、むしろこの強みが欠点に映ります。

 

時代や環境の変遷とともにニーズは常に変化し、今まで強みであった価値も競争力を失うわけなのです。

 

それでは、もう1つNG例を見ていきましょう。

 

【NG例2】マニュアル人間

私の強みは、とにかく決められたマニュアル通りに真面目に取り組むことができることです。

2年前から続けているカフェのアルバイトも、最初に教えていただいたマニュアルにきちんと沿って業務に取り組んでおり、勝手な判断をせずに行動するようにしています。

覚えるのも比較的早い方なので、入社後も既定の手順などを教えていただければ、その通りにきちんと進めることができます。

御社に入社後はこの真面目さを活かして、決められたことから逸脱することなく真面目に業務に取り組み、コツコツと実績を積み上げていきます。

 

いかがでしょうか?

 

もちろん、本人の勝手な判断でミスを犯してもらっては困る飛行機や自動車の整備士や、ガッチリとマニュアルが整備されていて、マニュアルに沿った仕事を求められるマクドナルドのような職種であれば、このような強みは活きるし、評価されると思います。

 

一方で、「主体性」や「チャレンジ精神」、「臨機応変な対応力」を求めるような業界や職種では、「柔軟性がない」「気の利いた対応ができない」「仕事を進化させられない」といったマイナスイメージに映り、一発で落とされることになるでしょうね。

 

同じ「真面目さ」をアピールするとしても、印象に雲泥の差が出てくるわけです。

6.おわりに:テクニックを駆使して真面目さをアピールしよう

以上、本記事では自己PRの「真面目さ」は、業界や職種によって捉え方が異なることを解説してきました。

 

また、「真面目さ」をストレートに表現すると、現代においてはマイナスイメージに捉えられかねないこともお伝えしてきました。

 

したがって、それを避けるための「3つの変化球技」も公開してきたところです。

 

もし、あなたが「真面目さ」をウリにしたいのであれば、これらのテクニックを駆使し、印象をポジティブに誘導するようにしてくださいね。

 

本記事があなたの自己PRに資することを祈念しています。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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就活ハンドブック編集部

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