【ガクチカ】有利なのはどっち!?インターン経験vs留学経験

【ガクチカ】有利なのはどっち!?インターン経験vs留学経験

2022年10月24日更新

はじめに

就活を始めると、最初に直面する壁はガクチカではないでしょうか?

自己分析を通して、自分なりのガクチカを見つけていく中で「どのエピソードが良いんだろう?」と迷うことはありませんか?

 

中でも、学生時代にインターンや留学など、アクティブに活動していた人ほどエピソードが多く、何を前面に出せば良いのか分からないという人も少なくありません。

 

そこで本記事では、

「インターンと留学、どっちが有利?」

「何を基準にガクチカを選べば良いの?」

といった疑問にお答えします。

 

最後まで読んでいただくと、ガクチカを選ぶコツが分かるはずなので、ぜひ目を通してみてくださいね。

1.インターンと留学、どっちのガクチカが有利?

まず、どちらが有利ということはありません。どちらも貴重な経験だからこそ、有利・不利で考えるのではなく、それぞれの経験から何を得たのか、どのように成長したのかという視点で考えてみましょう。

 

ガクチカに対して、なんとなく思い込みがある人は少なくありません。

分かりやすい例として、「サークルの副部長の経験よりも、部長経験の方が有利なのでは?」と思っている人は少なくありません。

しかし、それは全くの思い込みです。

 

ガクチカは肩書が良いほど内容も良いということではなく、あくまでもその経験を通して何を得たのかということが重要視されます。

 

そのため、インターン、留学いずれの経験も、自分にとってどのような収穫があったのかを明確にしておくことが大切なのです。

 

2.そもそもガクチカとは

さて、そもそも皆さんは「ガクチカ」をご存じでしょうか?

ガクチカとは、「学生時代1番力を入れたこと」の略です。

就活においては、面接やESでよく聞かれる内容です。

 

ガクチカについてより深く知りたいという方は、別記事がありますのでこちらも目を通してくださいね。

 

大切なのは、自分の言葉で経験を語れること

ガクチカにおいて何より大切なのは、自分の言葉で経験を語れることです。

 

ES用にガクチカを仕上げてしまうと、なんとなく「見栄えが良いこと」に気を取られ、中身がスカスカなガクチカになってしまうことは少なくありません。

その結果、面接の場で面接官に質問されると、全く答えられないという人がたくさんいます。

 

ガクチカのエピソードを選ぶ際には、見栄えではなく「自分が深く話せること」「たくさん質問されても答えられること」にしておくことが大切です。

3.インターン経験が有利になる場合

ただし、エピソード内容によっては志望企業に応じて向き・不向きがある場合があります。

そこで今回は、インターンが有利になる場合について考えてみましょう。

自己PRや強み・志望動機により有利かどうかは変わりますので、あくまで参考程度にお読みください。

 

ビジネス系の職種を志望している

インターンの経験を武器とするには、ビジネス系の職種を志望する際に適しています。

 

ビジネス系の職種、いわゆる営業や企画職などはビジネスの経験が強みになります。

ビジネスの経験と言っても様々な視点がありますが、物事を論理的に組み立てる力や、チームで課題解決を行おうとする力、目標達成までの道のりを描く力など、社会人になってもそのまま活用できる力がほとんどです。

 

インターンの成果をエピソードに組み込む場合、上記のような社会人になっても有効な能力を効果的にアピールすることが可能です。

また、自分たちで考え、行動を重ねていった経験だからこそ、自分の言葉で丁寧に伝えることができるでしょう。そのため、焦ることなく落ち着いて受け答えできるはずです。

 

結果を明確に示す必要がある場合に向いている

インターン期間中は、目標に対して結果を出すために努力を重ねるというケースがほとんどかと思います。

短期・長期に関わらず様々な工夫を凝らしながら、個人・チームの両面から目標達成に向かって努力を重ねているはずです。

 

そのため、企業としても目標達成度合いを強く評価する企業や、スピード感を持って成長してほしいと考えている企業に適したエピソードだと言えます。

 

大手企業だけではなく、ベンチャー企業などにも刺さりやすいエピソードだと言えるでしょう。

 

4.留学が有利になる場合

では、一方で留学が有利になる場合はどのような企業でしょうか。

幾つかの例と共に考えてみます。

 

英語を使用する企業である

まず、英語を使用する企業であれば留学経験は非常に有利でしょう。

「英語を使用する」と一言に言っても、幾つかのパターンがあります。

 

①社内で英語を利用する(社内公用語が英語である)

②海外の取引企業との関わりで英語を利用する

③海外に駐在する可能性がある

 

①の場合、日頃から積極的に英語を利用することが求められます。

社内公用語を英語にしている企業は年々増えており、今後もそのニーズは高まっていくことが予想されるでしょう。

また、グローバル化に対応するという側面や、優秀な人材を日本以外からも確保するという観点から、社内に外国人従業員が多い企業も少なくありません。

近年注目を集めている多様性の観点からも、今後も外国人従業員は増えていくことが予想されます。

 

②の場合、社内で英語を使うシーンは少なくても、メールやweb会議などを通じて英語を利用する場合があります。

いわゆるビジネス英語が中心となるため、学生時代の知識からアップデートする必要性があるかもしれないものの、そもそも英語が話せるという点は大きな武器になるでしょう。

 

③の場合、海外展開をしている企業や商社に多く見られるパターンです。

現地に滞在して仕事をする必要がある場合には、英語は必須と言えるでしょう。

また、この場合は既に英語が話せる人が派遣される場合が多く、留学経験が即戦力になります。

 

このように、様々なパターンで英語を活用する可能性がある場合、留学経験は大きな武器になるのです。

5.ガクチカを書く際の注意点

では、ガクチカを書く際にはどのような点に注意するべきなのでしょうか。

ガクチカを書く際の注意点をご紹介します。

 

経験そのものを詳しく書く必要はない

ガクチカは、多くの場合ESに記入します。

したがって面接までのルートを勝ち取るための切符と言っても過言ではありません。

そう聞くと、全てのエピソードを詳しく書いてしまいたくなりますが、経験そのものではなく、あくまでもさわり程度を書いておくことが重要です。

 

ESは、単純に興味を持ってもらうためのツールでしかありません。

そのためES内で全ての内容をアピールせずに、要点は書きながらも、当日面接で聞かれる余白を残しておくことが大切です。

 

面接官が「こんな質問をしたい」「あれも聞いてみよう」と思うような余白があることで、面接に進める可能性は高くなります。

 

経験を通して得た結果がきちんと伝わるか

ガクチカにおいて大切なのは、経験そのものではありません。

経験を通して、どのような結果を得たのかという観点が非常に重要です。

そのため経験そのものだけが書かれているガクチカでは、判断が付かず面接に至らないケースは少なくありません。

 

経験を通してどのような結果を得たのか、自分自身はどのように成長したのかを詳しく書くことで、自分自身の経験を言語化できているだけではなく、成長した点も言語化できている、言い換えれば客観性を持って自分を見ることができているという評価を受けることが可能です。

 

ガクチカを書く際は、つい経験自体を華やかに魅せたくなるかもしれません。

しかしそれは、決して本質ではないことを肝に銘じ、結果について正しく言及できるようにしましょう。

 

6.よくある質問

では、最後によくある質問をご紹介します。

 

Q:期間が短いんだけど、それは大丈夫?

A:インターンの場合は1dayや3days、留学の場合は1ヵ月など、短期間での経験について書いても良いのかという疑問を抱いた人は多いのではないでしょうか。

 

結論からお伝えすると、自分の中で学びがあったのであれば、期間は関係ありません。

ただし、何を得たのか、自分がどのように変化したのかなど、詳しく話す必要があります。

 

そう考えると、期間が短いと結果も小さく、エピソードとしては不十分な場合もあるでしょう。

ただし、ESや面接はひとつの質問で完結しません。

他にも様々な質問をされることを想定し、他の質問と回答を連動させることで、今後の成長につながるきっかけとして話をするなどは良い戦略です。

 

得たものがあれば時期は関係ありませんが、他に相応しいエピソードがないかを考えてみてください。

 

Q:就活用のインターンは無意味?

A:インターンと一言に言っても、大きく2つに分けることができます。

ひとつは「企業に所属して長期で行うインターン」、もうひとつは「サマーやウィンターなど、本選考に繋げるために企業が実施するインターン」です。

インターンの経験をガクチカにする際に、「企業に所属して長期で行うインターン」でなければ無意味なのでは?と思う人がたくさんいます。

 

しかしこちらも、結論からお伝えするとどちらでもかまいません。

長期インターンの場合には、目標設定の上で業務を行うことが多いため、エピソードとしても比較的話しやすく、成長ポイントも明確です。

しかし本選考のインターンの場合、成長ポイントを可視化するのが難しいと感じるかもしれません。

 

しかし期間は短くても、初めて同世代と議論を交わした場になったという学生はたくさんいます。

結果として、インターンの選考をきっかけに、自分に不足している点を感じ取り、積極的に勉強を進めた人は少なくありません。

そのようなエピソードは、十分にガクチカに値するでしょう。

 

Q:留学に行ったけど、言語力はそこまで向上していない…

A:留学経験者からよく聞かれるのが、「留学には行っていたけど、言語力はそこまで向上していない」という声です。

もちろん期間や言語難易度にもよりますが、留学によって必ずしも他国の言語がペラペラになるとは限りません。

 

そもそも、「語学を勉強しに行った」のか「語学を用いて専門分野を勉強しに行った」かどうかで目的が異なってきます。

大切なのは「何故留学をしに行って」「どのような結果を得られたか」です。

 

もちろん留学期間が長くなるほどに一定の言語力があることが望ましいものの、語学力が及ばなくても悲観する必要はありません。

ただし、どのように語学を学ぼうとしていたのか、きちんと説明できる必要があります。また、想定していた言語力に及んでいない場合には、何をすれば良かったのか、質問されることもあるでしょう。

 

「言語力が及ばなかったから残念」で思考を止めるのではなく、次にどのようなアクションをするのかを考え、伝えることが望ましいでしょう。

 

Q:インターンも留学もしていたけど、語れるエピソードがない…

A:「色んなことを経験したけれど、語れるエピソードがない」と思っている人は少なくありません。

しかし、本当に何も語れることがないのでしょうか?

 

インターンや留学に限らず、これまでの経験において「語れることがない」と言う人は、「自分がしてきた経験は当たり前のこと、一般的なこと」と思っている可能性が高いです。

もちろんインターンや留学というキーワードだけだと、多くの人が経験しているでしょう。

しかし、その経験から得た感覚や感情は、他の人と重複することはありません。

 

自分の経験を悲観的に見るのではなく、「すごいことをしたのかもしれない」という目線で見てみると、経験の捉え方も変わってくるはずです。

特筆すべきエピソードや、見栄えが良いエピソードでなくてもガクチカは問題ありません。

自分にとって影響が大きかった、刺激になったというエピソードを探し出し、伝えられるように準備しておきましょう。

7:おわりに

いかがでしたか?

今回は、「インターンと留学、どっちが有利?」「何を基準にガクチカを選べば良いの?」といった疑問にお答えしてきました。

 

ガクチカを書く際には、つい一見華やかそうな経験に目が行きがちです。

しかし、ガクチカは経験の「すごさ」を競うものではないことをきちんと認識しておく必要があります。

 

あくまでも大切なのは、インターンであっても留学であっても、経験から何を得て、自分がどう成長したのかをきちんと理解できていることです。

その点を理解できていなければ、どちらのエピソードであってもガクチカとしては不十分でしょう。

 

どのように自分が成長したのかを改めて考えてみることで、ぜひ自信を持ってこれまでの経験を伝えてみてくださいね。

 

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就活ハンドブック編集部

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