【誰でもできる】性格適性検査で落ちる⁉効率的な対策を解説
2024/9/24更新
はじめに
就活生の皆さんは、「性格適性検査」をご存知でしょうか。
性格適性検査は、既にさまざまな企業が選考で実施していますが、就活で初めて経験するという就活生も少なくないでしょう。
「性格適性検査って、どんな試験なの?」
「選考の合否に影響するの?」
「対策とかしないといけないの?」
など、就活生から見て、性格適性検査については分からないことが多いですよね。
こうした疑問について、「性格適性検査なんだからありのままの自分で受ければ良い」「正解はないし対策は必要ない」と考えている人も中にはいるようです。
しかし、これは古い考え方です。
企業が性格適性検査を実施するからには、それも選考基準のひとつになります。この記事を参考に、性格適性検査の対策をしておきましょう。
- 企業が性格適性検査をする理由を知りたい
- 性格適性検査で落ちることがあるの?
- 性格適性検査の対策として何をすればよいのか分からない
本記事を読むだけで、適性検査に関する疑問や不安が一気に解消しますので、10分ぐらいで最後までサクッと流し読みしてくださいね。
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性格適性検査って何?
性格適性検査とは、学生のパーソナリティー、すなわち就活生の性格的特徴を把握するために選考の際に実施される適性検査の一種です。
性格適性検査の実施方法
言語・非言語などの能力検査とは別に実施されます。
検査においては、質問に対する回答から、就活生の行動・考え方・ストレス耐性・仕事の仕方・適性のある業務などが数値化されます。
例えばSPIの性格適性検査の場合には、就活生は時間内に約300問の質問に回答する必要があります。
そのため、就活生としては、ある程度時間配分を意識する必要があります。
性格適性検査は、企業が採用を希望する候補者に要求するテストであり、その結果は企業側のみがアクセスすることができ、就活生自身はその結果を把握することはできません。
企業が性格適性検査を実施する理由
企業は、なぜこのような性格適性検査を実施するのでしょうか。
その理由は次の3点にあります。
- 企業と就活生の相性をみる
- 面接での内容と比較する
- 効率よく選考をすすめる
企業と就活生の相性をみる
企業は求める人材像に合った候補者を探しており、たとえば「積極性がある人」「冷静に対処できる人」など、求める性格は異なります。
性格適性検査を行うことで、企業は応募者が求める人材像に適しているかを判断できます。
面接での内容と比較する
面接での内容と比較するために、性格適性検査を行うのは、自分をよく見せるために、面接でのアピール内容を作り上げる就活生もいるからです。
たとえば、応募者が自己アピールで行動力を強調しても、性格適性検査で「慎重な行動傾向がある」と分かれば、本人の強みと実際の性格との違いが明らかになります。
ミスマッチを防ぐためには、就活生をより深く確認するのが大切です。
履歴書や面接だけでは判断できない事柄を知るために、性格適性検査が活用されています。
効率よく選考を進める
応募者が多い場合、一人ひとりを書類審査や面接で対応するのは難しいです。
ここで性格適性検査を行うことにより、応募者の資質を数値化し、選考をスムーズに進めることができます。
大規模な企業では数千人から数万人もの就活生が応募することがありますが、性格適性検査を使うことで効率的に対処できるのです。
どのような検査なの?
それでは、性格適性検査においては、どのような検査がなされるのかを見ていくことにします。
たとえば、企業でよく使われているSPIの性格適性検査では、
- 性格の特徴
- 職務に対する適応性
- 組織に対する適応性
を測定できます。
具体的には性格として、どのような(行動的・意欲的・情緒的・社会関係的)側面があるのか、どのような仕事や企業に向いているのかを下記のとおり測定していきます。
分野 | 項目 | 問われる事項(例) |
行動的側面 | 持続性 | 粘り強い性格である 自分は努力家である 物事は最後までやり遂げるべきである |
意欲的側面 | 達成意欲 | 他人と競争するとやる気が上がる やる気を出すうえで目標設定は重要だ 何事も結果が大切である |
活動意慾 | 決断が早い方だ リーダーシップがある方だ じっとしているのが嫌いだ | |
情緒的側面 | 敏感性 | 神経質である プレッシャーに弱い 自信をなくしやすい |
自責性 | 自己嫌悪しやすい 周囲の意見に引っ張られやすい 落ち込みやすい | |
気分性 | 良く考えもせずに行動に移しやすい 気分の浮き沈みが激しい 細かいことを気にする性格だ | |
ライスケール | ー | 言い訳をしたことがない 人生の中で一度も後悔したことがない 人との約束を破ったことがない |
このうち、行動的側面や意欲的側面の場合は「YES」、情緒的側面やライスケールの場合は「NO」が多いと好意的に評価してもらいやすくなります。
ライスケールは「1度も〜」や「〜したことがない」といった極端な言い回しが多く、これに「YES」と回答すると疑問視されることにつながります。
性格適性検査の種類
代表的な性格適性検査は「SPI」や「玉手箱」ですが、たくさんの適性検査が出回っており、企業が何を知りたいかにより、実施される性格適性検査は異なります。
主な性格適性検査の出題数と時間は下記のとおりです。
種 類 | 出題数と時間 |
SPI | 約300問、約30~40分 |
玉手箱 | 本格版:「性格」が68問・約20分、「意欲」が36問・約15分 簡易版:「性格」が30問、「意欲」が24問または36問 ※簡易版の場合は時間の設定はなし |
その他 | ・TAL:質問形式15分、図形アイコン設定5分 ・内田クレペリン検査:約30分 ・YG性格検査:前半後半各15分、計30分 |
問題例
次にイメージが湧くように、問題例を見ておきましょう。
SPIの問題例は下記のとおりです。
問 題 例 | 選 択 肢 |
A.1人で旅行するのが好きだ B.皆で旅行するのが好きだ | □Aに近い □どちらかと言えばAに近い □どちらかと言えばBに近い □Bに近い |
1.いろいろなところに出かけるのが好きだ | □あてはまる □どちらかと言えばあてはまる □どちらかと言えばあてはまらない □あてはまらない |
上記のように選択肢を設けて、自分の日常の行動や考えに最も近い選択肢を選ばせるような問題です。
実施時期
性格適性検査の実施時期は、企業によってマチマチです。
書類選考時に行う企業もあれば、書類選考通過後や面接通過後、最終面接時に実施する会社もあります。
受験方法
受験方法は下記の4パターンです。
企業の指示に従い、以下のいずれかの方法で受験するようになります。
受 験 区 分 | 受 験 内 容 |
WEBテスト | 自宅などで学生自身のパソコンを使用してインターネットを使い受検 |
テストセンター | 「テストセンター」と呼ばれる会場へ行き、用意されたパソコンを使って受検 |
ペーパーテスト | 企業が用意した会場へ行き、紙に解答を書き込むことで受検 |
インハウスCBT | 企業が用意した会場へ行き、用意されたパソコンを使って受検 |
性格適性検査で会社は何を見てるのか?
企業は、性格適性検査の検査結果を何に用いているのでしょうか。
会社が最も気にすることは、いわゆる「採用ミス」です。
企業も新卒者を採用したものの、組織をかき乱されて生産性を落とされたり、組織に馴染めなかったり、業務適性がなくスピンアウトされると、莫大な採用経費をかけた割にリターンがプラスになるどころか、マイナス状態になるわけです。
したがって、会社はそう言った事態を極力避けたいのがホンネです。
それを回避するために、企業の採用担当者は下記のような点をチェックします。
- 社風に合うか
- 求める人物像に近いか
- ストレス耐性があるか
- どんな職種に向いているか
- 面接で深堀り質問することは何か
これら5つについて解説を加えます。
社風に合うか
企業各社には社風というものがあります。
伝統的な日本の企業では、組織を重視していてチームワークで仕事をする企業文化が脈々と受け継がれています。
また、老舗企業になると年功序列がいまだに残っている会社もあり、そこでは長幼の序が重んじられています。
一方で、外資系企業などは個人主義が浸透していて、年齢よりは成果や実績に重きが置かれているので、求める人物像もそれぞれ異なってきますよね。
このため、その学生を迎え入れたときに社風に馴染めるかどうか会社は敏感になり、面接だけでは必ずしも十分に把握することのできない内面の深いところを適性検査で補って妥当性を確かめようとしています。
求める人物像に近いか
次に企業は「求める人物像」という採用スペックをイメージしながら選考を行っています。
これはなぜかというと、複数の面接官のイメージがバラバラで「船頭多くして船山に上る」を避けるため、予め採用すべき人物像を定めておいて、面接官同士で統一感を持たせたいのです。
たとえば、「チャレンジ精神旺盛な人」だったり、「協調性のある人」「リーダーシップ力のある人」といった、その企業がいま欲しがっている人物像です。
このように性格適性検査の結果が「求める人物像」に近いかどうかを照合するのです。
ストレス耐性があるか
ストレス耐性も重要なチェックになります。
最近は高度情報化とともにビジネススピードも早く、「今までどおりに仕事をしておけば安泰」ということはなくなりました。
常に新しい知識を求められたり、前例のない業務に携わることも多く、それに伴ってストレスフルな職場環境が増長されています。
そんな環境下で精神疾患で休職したり、退職する社員が増えてきています。
そうなると組織力が一旦停滞しますので、会社としてはそうして事態に至ることを避ける必要があるのです。
よって、ストレス環境下でも耐えられる人を採用しようということになるわけです。
どんな職種が向いているか
次に、その就活生にはどの職種に向いているのかを判断する際の参考にもなります。
もちろん、職種によって求められるパーソナリティーは異なります。
たとえば、営業職であれば、「対人接触」や「対人折衝」が得手な人のほうが向いてますし、経理職であれば「慎重」で「持続性」があり、「問題分析」が得意な人のほうが向いていると言えるでしょう。
面接で深堀り質問することは何か
面接では30分程度の持ち時間で、その学生の人となりを把握する必要があるわけです。
しかし、就活生の真の姿を完全に把握することは困難です。
いくら面接の経験値があるといっても、芯の部分までは把握することは実際上難しいのです。
このため、面接で一定の人物特徴を見定めておいて、その妥当性を確かめるための材料として性格適性検査の結果を参考にすることによって、面接では直接ア悪することのできない部分を補うのです。
また、照合した際に両者でズレがある場合は、次回の面接で深堀り質問を行い、さらに実像を確かめることもあります。
性格適性検査は合否に影響するか?
就活生の中には、「能力適性検査の結果で落ちることはあっても、性格適性検査の結果で落ちることはない」と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、それは誤りです。
検査結果次第では「落ちる」可能性がある
性格適性検査も選考のひとつである以上、検査結果によっては落ちる可能性もあります。
まず、このことをしっかりと受け止める必要があります。
性格適性検査に慣れていないと、真面目に回答したつもりでも、実は落とされやすい特徴にあてはまってしまうことも珍しくありません。どんな人が落ちてしまうのか、その理由をしっかり確認しておきましょう。
- 回答が矛盾している
- 時間をかけすぎている
- 極端な回答、曖昧な回答が多い
- 会社との相性があわない
- 回答ミスが多い
- 未回答の項目がある
回答が矛盾している
就活生の回答が矛盾していると落ちる可能性は高くなります。
たとえば、最初の質問では「諦めが悪い性格だ」と回答したにもかかわらず、その後に「忍耐力には自信がない」と回答すると、どちらが正しい回答なのか分からなくなってしまいます。
矛盾した回答が多い場合には、企業から「この就活生は、回答でウソをついている可能性があり、信頼できない」と判断されてしまうおそれがあるのです。
時間をかけすぎている
性格適性検査では、所定の時間内に数多くの設問に回答する必要があります。
一つひとつの質問に対して必要以上に時間をかけてしまうと、あっという間に時間が足りなくなってしまいます。
時間が足りなくなれば、後半の回答がいい加減になってしまうこともあるかもしれません。
そのような回答は検査結果にも反映されてしまい、これを理由として落ちることも少なくありません。
極端な回答、曖昧な回答が多い
極端だったり曖昧な回答が多すぎると、適性検査ではあまり良い結果になりません。
たとえば、「決断が早いほうだ」「自分の意見は曲げない」などの質問すべてで「良くあてはまる」を選択した場合、企業から見ると「この就活生は、業務に関して意思疎通が難しい人ではないか」と判断されてしまうおそれがあります。
こうした極端な回答が多い場合には、企業から「扱いにくい人物である」という印象を与えてしまいます。
また、反対に「どちらとも言えない」のような曖昧な回答ばかりなのも注意が必要です。
曖昧な回答が多すぎる場合には、企業から「優柔不断な人物である」と判断されてしまったり、検査結果から適性が読み取れないこともあります。
会社との相性があわない
性格適性検査を実施する目的の中に「企業との相性」があります。
「求めている適性と完全にマッチしない限り、適性検査を通さない」という企業はほとんどありませんが、あまりにも求めている適性とかけ離れている場合には、「当社は合わない人材だ」と判断されてしまうおそれがあります。
積極的に行動する人材を求める企業もあれば、思慮深い人材を求める企業もあり、求める性格や適性は企業によって異なることに注意する必要があります。
回答ミスが多い
性格適性検査は、その種類によって設問の内容・傾向や回答の方法も変わってきます。
よって、志望する企業でどの適性検査がおこなわれるかを全く知らずに挑んでしまうと、予想外の内容に戸惑ってしまい、回答ミスを連発してしまうおそれも出てきます。
たとえば、設問によっては、2つ以上の回答が必要な場合もあります。
この場合に1つしか回答しなかったりする等、求められた回答をしていないことが多くなると、企業から「設問を正確に理解していない」と判断されてしまい、落とされてしまう可能性があります。
未回答の項目がある
性格適性検査では、未回答の設問を残さないのも重要です。
性格適性検査の種類はさまざまですが、非常に多くの質問が出題されるのはどの検査でも共通しています。
数多くの設問が課されるのは、企業から見てそれを行うだけの必要があるのです。
にもかかわらず、未回答の設問が多くなると、、時間配分ができない学生として見られたり、自己分析がうまくできていないと思われる可能性があります。
性格適性検査の対策
性格適性検査の対策を解説していきます。
- 十分な自己分析を行う
- 企業が求める人物像を正確に把握する
- 一貫性をもって回答する
- 練習を積む
- 自分の将来像を想像する
十分な自己分析を行う
就活生自身の日頃における物事の捉え方や好む行動を把握するなど、自己分析を行うことが大切です。
例えば、性格適性検査の設問において、「ひとりで過ごすのが好きだ」を選択した場合、その後の似たような設問に「友人と出かけることが多い」を選択すると、一貫しない回答になってしまいます。
性格適性検査の準備段階で、あらかじめ自分の性格を理解し、設問に対する回答の際に一貫性を持たせることを強く意識するとよいでしょう。
企業が求める人物像を正確に把握する
自分が死亡する企業のホームページや会社案内において、会社の理念や指針などの情報を得たり、会社説明会等で「どのような社員が活躍しているか」など質問することをおススメします。
会社説明会で質問をすると企業の採用担当者の印象に残ります。
加えて、企業のホームページや会社案内に掲載されていない詳しい話まで聞くことができる可能性もあります。
会社が求める人物像に近い性格適性検査の結果が出れば、選考通過の可能性が高まります。
一貫性をもって回答する
上記1.と関連しますが、性格適性検査は一回のテストで類似した設問が様々な角度から複数なされることがあります。
このため、類似の設問に対して矛盾した、一貫性のない回答をしてしまうと企業から「この就活生は意思が弱いのではないか」「当社には適さないのではないか」と評価されてしまうおそれがあります。
練習を積む
これまで説明した事項について、就活生が自分の頭の中で考えたとしても、練習なしにいきなり本番を迎えるようでは思うような結果を得られるとは限りません。
性格適性検査も「検査」の1つである以上、練習を積むことによって自分を見失うことなく、一貫した立場で回答することができるようになります。
これに役立つ無料のツールがありますので、対策のひとつとして利用してみると良いでしょう。
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ツール名 | 概要 |
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キミスカ適性検査 | キミスカのサイト内にある自己分析診断ツール 自分の強みや価値観の傾向、職務適性やビジネス戦闘力などがわかる |
さいごに
「性格適性検査で落ちることはない」というのは過去の話です。
性格適性検査も「検査」である以上、その結果次第では不合格になることがあります。
就活生の皆さんは、こうした説明に不安を感じるかもしれません。
しかし、自己分析や企業研究を深めたうえで、ツールを用いて事前に練習を積むことで克服できます。
この記事で解説したことを一つひとつ実行してみてください。
いつの間にか性格適性検査を全く苦にしていない自分に気づくことでしょう。
本記事があなたの就活のお役に立てば、幸いです。