【留学と就活の両立は可能】留学を逆利用して就活を成功させる5つの方法とは

【留学と就活の両立は可能】留学を逆利用して就活を成功させる5つの方法とは

2022年9月14日更新

はじめに

留学は就活に不利?

 

「3年生で留学したら、就活が不利になるのでは?」

「留学したら、就活はどうしたらいいの?」

「留学経験は就職活動に活かせる?」

など、留学と就活を天秤にかけて、足踏みしていませんか?

 

留学すると就活が不利になるという情報に惑わされて、どうしても留学に踏ん切りがつかない心理に陥りやすいです。

結論から言うと、スケジュール的に不利な状況は変わりませんが、海外という物理的なハードルを乗り越えるツールなり、就活サービスが導入された結果、以前に比べると格段に留学生が就活しやすい環境が整備されています。

 

逆に、留学が返って就活のチャンスになる側面もあります。

 

本記事では、留学が就活に不利でなくなった5つの理由と、留学を逆手にとって就活を成功に導く5つの方法など、就活のために留学を断念しなくても大丈夫な情報を満載しています。

 

10分ほどで留学と就活を両立させる方法を入手できますので、最後までジックリとお読み下さいね。

1.就活で留学が不利でなくなった5つの理由

確かに今までは4年生の5月・6月に留学先から帰国して、「さあ、就活だ!!」と思っても、国内組は企業から続々と内定をゲットしていて、出遅れ感が半端なかったと思います。

 

しかしながら、昨今では

 

①情報が簡単に入手可能

➁オンラインによる説明会や選考が主流

➂大学3年生の夏インターンが豊富

➃就活エージェントのサービスが充実

➄通年採用や留学生特化型採用の導入

 

といった理由で、留学がそのまま就活に不利になるような環境が軽減されてきています。

 

その理由を1つずつ確認していきましょう。

 

①情報が簡単に入手可能に

従来は海外にいると情報を取りづらいといった不利な側面が確かにありました。

しかしながら、現在はマイナビやリクナビをはじめとする就活サイトや企業のホームページなどで、海外にいながら企業情報を入手するのも簡単になりましたね。

そういう意味では、国内組とほぼ同等の情報源を確保できているので、決して不利な状況とは言えないですよね。

 

➁オンラインによる説明会や選考が主流に

さらに、海外組の追い風として、日本の説明会や選考がオンラインに切り替わったことは、かなり大きいです。

もともとは日本の企業は対面を重視していて、オンラインによる選考に対して腰が重かったのですが、コロナ感染拡大を機に一気にオンライン選考を導入し始めました。

 

いざオンライン選考を実施してみると、企業側も「案外、いけるじゃないか」という意識に変わり始め、出張という移動が減ることにより業務効率化もはかれるなど、一石二鳥、三鳥の恩恵を実感しています。

なので、コロナ終息後もオンライン選考はなくならず、選考終盤の最終面接ぐらいでやっと対面選考が登場してくる形態に変わりつつあります。

もちろん、オンラインでの説明会や選考であれば、海外にいながら参加できますので、まったく問題ないですね。

 

➂大学3年生の夏インターンが豊富に

加えて、企業側は夏インターンに軸足を移しつつあります。

それはなぜかというと、夏インターンであれば、長期インターンが可能なので実際の業務を通じて人物や業務適性を把握できますし、学生側も実体験を通じて自分の適性を見極められるので、就職のミスマッチが格段に減るからです。

 

夏インターンが充実してくると、海外留学組も夏インターン参加後に留学可能になりますので、留学によってインターンに参加できないといった事態を回避できますよね。

 

➃就活エージェントのサービスが充実

海外にいることで起きる、もう1つの問題は、

 

  • 周りの動きが見えない
  • 自分のやっていることが正しいのか不安
  • ESや面接などのフィードバックがもらえない

といったことが挙げられます。

ただ、これもあなたのそばにコーチのような存在がいれば、不安を解消できるはずです。そのコーチ役を買って出てくれる存在が、「就活エージェント」だと思うのです。

もちろん、オンラインで悩み事や不安にも相談にのってもらえますし、ESの添削や模擬面接でフィードバックも貰えます。

1人で壁打ちするような事態に陥らず、国内組と遜色のない環境で就活準備ができるので、就活エージェントの充実が海外の就活ハードルを下げている一因にもなってきていますね。

 

➄通年採用や留学生特化型採用の導入

最後の理由は、留学生の立ち位置にも配慮して、通年採用や留学生限定の採用ルートが確保されてきているからです。

それならば、帰国後に悠々と就活すれば事足りるので、焦らずともいいですね。

 

このような5つの理由から、留学の就活障壁は徐々に下がってきていますので、安心して留学しても問題ありません。

2.留学を逆利用して就活を成功させる5つの方法

ここからは、逆に留学を武器として就活を有利に進めるための方策を5つ紹介します。

 

日本組の就活生よりも優位な立ち位置で就活に臨める効果抜群の方法です。

 

①現地のキャリアフォーラムに参加する

あなたは「ボスキャリ」という言葉を聞いたことがありますか?

「ボスキャリ」とはボストンキャリアフォーラムの略で、英語が話せる日本人向けにアメリカ合衆国のボストンで毎年開催される合同説明会のような就職イベントです。

 

1987年にボストンから始まったキャリアフォーラムですが、すでに30年以上の歴史を持つ説明会ではなく選考が進む面接会なのです。

もともとは海外留学で日本の就活が満足にできない留学生向けに、何とか就活できないかという問題意識から生まれましたが、現在はバイリンガル向けの世界最大級の就活イベントになっています。

 

参加する企業も世界に名だたるビッグネームばかりで、

 

  • 海外展開のためグローバル人材を必要とする日系企業
  • 日本支社を持つ外資系企業

のような下記企業が、毎年100社程度、一堂に軒を並べて選考会を実施します。

【過去の参加企業例】

区 分会 社 名
外資系 金融・ゴールドマン・サックス

・J.P.モルガン

・シティグループ

外資系 コンサル・EYアドバイザリー

・KPMGジャパン

・デロイト トーマツ コンサルティング、

・PwCコンサルティング

・ベイン・アンド・カンパニー

・ボストン コンサルティング グループ

外資系 IT・Amazon Japan
外資系 メーカー・P&G
日系 コンサル・アビームコンサルティング

・野村総合研究所

日系 商社・伊藤忠商事

・双日

・三井物産

日系 メーカー・資生堂

・東芝

・東レ

日系 ベンチャー・GA technologies

・ネオキャリア

・レバレジーズ

 

もちろん、事前応募後にボスキャリ前の筆記試験や面接などの事前選考を突破し、ボスキャリが最終面接という位置づけで、当日内定をゲットする学生もいます。

留学先によって、スケジュールや金銭面でボストンまで行けないという学生には、米国ではロサンジェルスでも開催されますし、欧州ではロンドン、日本では東京・京都でも関連イベントが実施されています。

このフォーラムは留学生や帰国子女など海外での学歴が必要となりますので、海外経験のない日本組の学生が参加しようと思っても門前払いになります。

 

なので、海外留学のキャリアを大いに活用して、国内組では不可能な就活を優位に進められる1つの方法ですね。

なお、ボスキャリの攻略法については、ジョーカツキャンパスの過去記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

 

【最新22年度版】留学生に有利なボスキャリの全貌と3つの攻略法

 

➁採用担当者にダイレクトにコンタクトする

次の方法は、海外留学を盾にして採用担当者にメールを送りまくるという方法です。

リクナビやマイナビの就活サイトをのぞくと、採用担当者の連絡先が載っていたりしますよね。

その採用担当者宛てに、留学中で選考に参加できない旨を伝えたうえで、日程を調整できないかを打診するわけです。

採用担当者に直接メールを送る行為そのものが、他の就活生との差別化につながりますし、留学中だからこそ、その企業への熱意が伝わりますので、留学で選考が間に合わなくても、交渉してみる価値は大いにあります。

留学は不利だと思われがちですが、意外にも採用担当者に相談してみると、選考時期をずらしたり、留学を考慮した選考方法を取ってもらえます。

もちろん、打診しても断られたり、メール自体を無視されることもありますが、そんな時は「ただ単に縁がなかった」とか、「メールを無視するような企業をフィルタリングできた」というようにポジティブに捉えることをお勧めします。

 

ポイントとしては、4月の選考が始まる辺りで採用担当者にコンタクトを取っておいて、根回ししておくことです。

今はWebテストもネットで受験できますし、ESもメールで送られる便利な時代なので、場所的な障害もクリアできますね。

 ここで採用担当者とコンタクトを取っておいて、スカイプ面接したり、帰国後の選考を調整してもらえば、後々有利に働きます。

ちなみに、企業側に打診する場合の依頼文章を載せておきますので、ご自身の状況に合わせてカスタマイズしてみてください。

【採用担当者へのメール文】

〇〇株式会社

人事部 人事課  ×× ××様

はじめまして、突然のメールをご容赦ください。

私は現在就職活動を行っております〜大学~学部3年生の上活太郎と申します。

〇〇ナビで貴社の採用情報を拝見し、貴社での(興味ある職種)に携わる仕事に興味を持ち、ぜひエントリーさせて頂きたいと思い、選考のご相談の連絡を差し上げました。

私は現在、カナダの〜大学で10か月間の交換留学を行っており、帰国が〇月〇日になる予定です。

したがって、貴社の会社説明会やその他の選考への参加が難しい状況となっています。

そこで、ご質問なのですが、会社説明会の資料などはPDF等で送付頂くことは可能でしょうか?

また、6月の帰国とはなってしまいますが、何らかの形で選考日程を調整頂くことは可能でしょうか?

貴社の事業や仕事に高い関心を抱いておりますので、何卒よろしくお願いします。

新卒採用も本格的に始まり、お忙しい中、大変恐縮ではありますが、ご返答頂けると幸甚です。

今後ともよろしくお願いします。

++++++++++++++++++++++++

上活 太郎

〇〇大学〇〇学部〇〇学科

(〇〇大学留学中)

留学先の住所

電話:××-××××-××××

携帯:×××-××××-××××

Mail:******@****.ac.jp

++++++++++++++++++++

 

ここでのポイントは、依頼したいことを疑問形で書くということです。

ただ単に「〜してください、して欲しい」と依頼されると、企業側からすると自分勝手で高圧的な学生に感じ取られるので注意が必要です。

 

➂海外の日本支社に企業訪問する

 

たとえば、海外の主要都市には日本の支社や工場などがたくさんあり、現地で日本駐在員がたくさん働いています。

 

そこで留学で海外に住んでいることを武器に、海外の支社や工場、関連会社を訪問するというのもアリです。

 

そこで支社長や関連会社社長とお近づきになり、認めてもらえると海外のトップからダイレクトに日本本社の人事に話を通してもらえることも可能です。

 

人事も海外のトップからの申し送りだと無下に断れないのが実情で、枠外の選考ステップを用意してくれる可能性が拡大します。

 

もし、現地にあなたの興味のある会社があれば、やらないよりは動いたほうが吉です。

 

➃留学先の日本人会に参加する

海外の駐在員が集まる場所には情報交換のために「日本人会」なるコミュニティーが存在します。

留学先にそんな日本人会があるのなら、学生も参加可というコミュニティもあるので、そこに参加するのも1つの選択肢です。

 

参加している企業の中にも大企業があり、留学の利点を使ってこのような方々と知り合いになれるのは就活の役に立ちますよね。

 

このような場所に飛び込めば、就活情報を入手できたり、何かの縁で内定につながることもあるので、さっそく現地の日本人会の情報をゲットしましょう。

 

➄帰国後、留学生向けの就活イベントに参加する

最近は留学生やバイリンガル向けの就活イベントも充実してきています。

たとえば、マイナビ国際派就職EXPOでは日本国内最大級の合同説明会&選考会を開催しています。

 

海外留学生が日本に一時帰国可能な時期(夏と冬の年2回)に海外留学生やバイリンガルを積極採用する企業に出会えるチャンスだけでなく、選考会も実施されるので会場で内定を獲得する学生もいるようです。

その他、「経団連グローバルキャリアミーティング」などの海外留学生向けの就活イベントが豊富に整備されてきています。

 

このように、従来にはなかった海外キャリアのある学生しか参加できないような就活バリエーションが増えていますので、積極活用するといいですね。

 

3.留学を思いっきり楽しもう!

本記事では3年生の秋から留学する学生をイメージしながら、留学しても就活が不利にならない理由や、留学を逆手にとって内定をゲットする方法を公開しました。

 

2年生から留学する人や、留年前提で3年生から留学する人は、国内組の就活スケジュールと同じ日程で就活を行えますからね。

 

最後に言いたいことは、「就活のために留学がおざなりにならないように」ということです。

 

就活のせいで、人生に1度あるかないかの留学を楽しめないのは元も子もないので、就活生という身分であっても思いっきり留学を楽しんでくださいね。

 

どっちつかずの中途半端が1番ダメです。

 

すべてが中途半端になると、就活で留学体験をアピールすることさえできなくなります。

 

留学も就活も両立できるように本記事が何らかの参考になれば、幸いです。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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就活ハンドブック編集部

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