【例題あり】一次面接のおすすめ逆質問!好印象を残すコツも紹介
2024/10/10更新
はじめに
一次面接における逆質問では、何を聞けばいいのか分からず迷ってしまいますよね。
初歩的な質問だと「企業研究が足りていない」と思われて、マイナス評価につながってしまうおそれもあります。
しかし、面接官ウケのいい逆質問の作り方さえおさえれば、選考通過率がグンとアップして就活を有利に進められるでしょう。
本記事では就活の一次面接でするべきおすすめの逆質問と質問の作り方について解説します。
以下のようなお悩みのある学生は必見ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
- 最初の面接でするべき質問がわからない
- ライバルと差をつけられる逆質問がしたい
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面接官が逆質問を聞く5つの理由
面接官が逆質問をする5つの理由について解説します。
アクション人材かを知りたい
まず経済成長が鈍化している現在の日本企業では「指示命令を受けて受動的に仕事をするリアクション人材」よりも、「自分の頭で考え、主体的に行動できるアクション人材」が重宝されています。
一方で、志望動機やガクチカといった質問に対して受動的に答える行為そのものは、すべて「リアクション」です。
したがって、学生がフリーでオリジナルな質問ができる逆質問がアクション人材かどうかを確かめるための打ってつけの質問になるわけです。
学生の志望度や熱意を測りたい
自由度の高い質問ができる逆質問は、他の質問以上に学生の志望度や熱意を探れる質問でもあります。
それは逆質問の内容で、どれだけ企業研究できているのかについてや入社への意欲が分かります。
したがって、学生側は「他の受け答えと同じように逆質問もアピールの場」だと捉える必要がありますね。
逆質問の内容が抽象的だったり、浅い場合は「志望度が低そうだな…」と心証が悪くなるので、志望度の高い企業ほどシッカリと準備しておきましょう。
学生の疑問を払拭しておきたい
さらに逆質問には予め学生の疑問を解決しておくことにより、入社後のミスマッチを防止する意図もあります。
会社や仕事内容などの理解度を深めてもらうことにより、
早期退職を食い止めたいのです。
もちろん、会社説明会やOB/OG訪問などで企業側も説明はしてきていますが、どうしても伝わり方が浅かったり、学生側の疑問に答えられていなかったりするので、逆質問がそのギャップを埋める有効な対策になるわけです。
また、優秀な学生に対しては、逆質問に対する回答で企業をより良く見せるためのアピールの場として使っている会社もあります。
学生が何に関心があるのかを把握したい
学生が何に対して興味を持っているのか、その志向性を把握するために逆質問を行っています。
逆質問の内容が社風なのか、仕事のことなのか、自分のキャリアに関する内容なのかを把握することによって、当社の求める人物像とズレがないか、その妥当性を見定めようとしています。
私自身の人事経験としても、逆質問の内容が会社の採用スペックと大きなズレがある場合は、「入社してもすぐに辞めるだろうな」と勘ぐって不合格にしたケースも実際にありました。
なので、学生の理想が高すぎたり、低すぎたりしてスピンアウトしないかを見極める質問としても、逆質問は会社側にとって有効な質問なのです。
上っ面な逆質問を見破りたい
「逆質問〇〇選」といった就活記事で逆質問の例文を散見しますが、あのような例文をマネてないかもチェックしています。
就活記事に掲載されている質問を何も考えずにそのまま使うと、その後の深掘り質問にも回答できません。
そうなると、そこまでは順調に進んでいた面接も、浅はかさを見抜かれ、マイナス評価に転じることもあります。
そのため逆質問は、自分の頭で考えた本当に知りたい内容を伝えるようにしましょう。
一次面接とほかの面接との違い
一次面接は文字通り、学生にとって最初の難関となります。
また、面接のフェーズが進むにつれ担当する面接官や面接の目的が変わってくるので要注意です。
ここでは、一次面接とほかの面接との違いについて解説します。
一次面接の特徴
一次面接では、人事担当者や現場の管理職が面接官を担当することが一般的です。
この段階では、入社への挑戦的で本質的なビジネススキルがある自分が働くイメージを持ちながら質問すると好印象を与えられます。
逆質問における1次面接とそのほかの面接との違い
二次面接や役員面接では部門長や役員が登場し、企業のビジョンや自分との相性を重点的に見極められます。
そこで二次面接以降は具体的な内容や将来的な役割、さらに業界の展望について質問するのが効果的です。
企業の将来像や自分がその中でどう貢献できるかを意識しながら質問を組み立てると、面接官に自分の意欲や熱意を力強く伝えられるでしょう。
一次面接で聞くべき逆質問例
一次面接でするべき逆質問を考えるにあたって、まずはその面接での位置づけについて正しく理解する必要があります。
ここからは一次面接における逆質問の位置づけや、好ましい質問例を示しながら解説していきます。
一次面接での逆質問の位置づけ
一次面接は入社数年目の先輩社員や係長から、上は最大で課長級が登場します。
年の功が比較的近い社員が出席しますので、お兄さん、お姉さんのような感覚で質問しやすいのが特徴です。
したがって、基本的な質問からカジュアルな質問まで、比較的フランクな質問が可能です。
また、面接官はその年に採用したい職種の所属部門の社員が登場してきます。
面接の冒頭に素性を明らかにする会社もありますが、そうでない会社もあります。
また、面接官もまだ一次面接なので、「そこまで突っ込んだ質問をしてこないだろう」と高を括っています。
したがって、逆質問もそこまで捻りを加えなくても、共通的な質問で問題ありません。
ただし、逆質問はたいがい面接の最後の場面で登場しますので、ピークエンドンの法則が働いて、かなり的外れな質問をしてしまうと、その印象が尾を引いて不合格になる可能性があるので注意が必要です。
一次面接の逆質問例
一次面接の逆質問の王道は下記の3つです。
- 会社に関する質問
- 仕事に関する質問
- スキルやキャリアプランに関する質問
これらの質問をすれば、まずハズすことはありません。
それでは実例を見ておきましょう。
【会社に関する質問例】
・御社の〇〇という経営理念に強く共感しました。この経営理念が事業活動の中で実際に浸透している例などがあれば教えてください。
・御社が最近取り組んでいる〇〇という事業に興味があります。この事業を始めようと思ったきっかけなどをお聞かせ願いますでしょうか?
・フラットな組織体制を築くために「役職ではなく、〜さん」という呼び方をするとOB訪問で伺いました。実際の社内の人間関係も上下関係というよりも、水平関係に近い雰囲気で動いているのでしょうか?
【仕事に関する質問例】
・〇〇職の1日の仕事の流れを教えてくれませんか?
・これまでの業務の中で、嬉しかったこと、辛かったことがあれば教えてください。
・〇〇職と▲▲職の仕事の違いを教えてくれませんか?
【スキルやキャリアプランに関する質問例】
・御社でキャリアアップするためには、どのようなスキルが必要ですか?
・入社後3年で、どのぐらい仕事ができるようになっていることが望ましいですか?
・入社後に早期戦力になるためには、どんな心構えで何に注力すればいいですか?
逆質問の例はこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
面接官ウケのいい逆質問を作る5つの方法
では、オリジナルな逆質問を作る5つの切り口を紹介します。
相手を褒めて深掘りする質問
まず1つ目は相手を褒めたうえで、そこから深堀りして質問するワザです。
たとえば、
御社の教育体系をホームページで拝見しました。
非常に体系立って、階層別にシッカリと必要な教育が施されている点に驚かされました。
特に、海外トレーニー制度では海外勤務者を育成するために他社にはないビジネス英語プログラムを実施している点に興味を持ちました。
そこで、海外トレーニー制度に参加するための資格要件とプログラムの中身を知りたいのですが…
といった逆質問であれば、面接官も気持ちよく答えてくれますし、あなたの向上意欲も伝わりますよね。
「まず褒めたうえで、深堀りして質問する」、こんな逆質問を考えてみてください。
よくリサーチしていることがわかる質問
調べればすぐに分かるような内容を質問してしまう人がいます。
そうなるとその会社についてリサーチしていないことがバレてしまい、マイナス評価につながってしまうでしょう。
大切なことは、会社説明で聞けばわかる、その企業のホームページや就活サイトに行けば載っているような内容は聞かないということです。
逆質問はその会社に対する志望度も熱量を伝えるための手段でもあります。
逆質問ではその企業について必ずよくリサーチしたうえで、それでもわからない疑問を逆質問するようにしましょう。
面接の内容を深掘りするライブ質問
少しスキルがいりますが、面接中にやり取りした会話の中で疑問に思ったことを転用して逆質問する方法です。
面接の内容は面接の場にいる人たちの間でしか知り得ませんし、鮮度が高いのでオリジナル性が極めて高くなります。
アドリブ感がありますので、熱量が当然高くなりますし、事前準備したものではないので、模倣性もゼロですね。
なので、面接中に頭に引っかかったことはメモしておいて、逆質問するワザはかなり有効です。
求める人物像から逆張りした質問
「自分が企業の求める理想の人材です」ということをアピールできるような逆質問にするのもポイントです。
たとえば、その会社の求める人物像が「チャレンジ精神旺盛な人」であれば、
・将来は海外で勤務して販路拡大に貢献したいと考えていますが、日本とは異なる海外勤務特有の困難な点を仕事上と生活上の両面で教えて欲しいのですが…
・〇〇の新商品の開発に携わりたいと考えていますが、どのぐらいの経験とどんなスキルが必要かを教えて頂けませんか?
など、将来的にチャレンジしたいことをまず掲げて、その上でどのようなスキルや経験、難易度があるのかを聞く質問をすると「頼もしい学生」「前向きな学生」「将来性がある学生」と捉えられる可能性が高いです。
ただし、現実的に可能性が乏しいチャレンジを掲げても、「空気が読めない」「現実に足がついてない」「突拍子もない」という学生に認定されますので、現実感のある目標を掲げることがコツです。
面接官が答えたい質問
面接官が答えたい質問を逆質問に使うというのも手です。
そこを逆手にとって、面接官の得意げな話を引き出す質問も功を奏します。
たとえば、
・〇〇さんのこれまでのキャリアで、一番やりがいのあったことと、そこで得たものが何かを参考に教えて頂けませんか?
・御社の経営数字を拝見しましたが、ここ3年で売上が1.5倍に成長しています。私自身は僭越ながら〇〇が理由だと考えているのですが、この成長理由には妥当性がありますか?
というような逆質問です。
ポイントは、その面接官がその仕事に実際に携わっていて、それを具体的に話せる立場がどうかを推察することです。
人事ウケのいい逆質問をつくるポイントはこちらの記事でも紹介しているのであわせてチェックしましょう。
絶対に聞いてはいけない7つのNGな逆質問
これだけは聞いてはいけないNGな逆質問を紹介して、本記事を締めくくります。
それが下記の7つです。
- 調べればわかる質問
- 既に面接官が説明している質問
- 待遇や労働条件に関する質問
- 抽象度の高い質問
- 面接官の専門でない質問
- 答えがイエス、ノーで終わる質問
- 自分を過剰にアピールする質問
これまでの解説を理解いただければピンと来ると思いますので説明は割愛しますが、このような逆質問を行うと、いい流れで進行していた面接も、最後で一気に形勢逆転しますので、注意しましょう。
逆質問に関する注意点
逆質問に関してまだお悩みや不安がまだあるという学生に向けて、逆質問をする際に注意すべきポイントについて解説します。
以下の注意点の内容をチェックして、逆質問に関する悩みを解消しておきましょう。
「特に何もありません」は避ける
逆質問の機会での「特にありません」は、企業に悪い印象を与える可能性が高いです。
逆質問がないということは、それだけ企業に対する興味関心がないと捉えられてしまいます。
逆質問は3~5個用意しておく
一次面接の逆質問は、3~5個ほど用意しておくと安心です。
用意していた質問の内容を面接官が面接中に話してしまったり、長時間逆質問の時間をとったりする場合があるため、最大5個まで考えておけば当日に焦らずスムーズに質問ができます。
質問を通してアピールしたい内容を決める
逆質問は自己PRの機会でもあります。
企業について知りたいことを知るための質問だけではなく、自分をアピールできる質問を用意しておくと面接官に好印象を残せます。
面接では伝えきれなかったところをアピールできるので、このチャンスを逃さずに活用しましょう。
面接官の役職や部署にあった質問にする
1次面接では人事部の採用担当者だけでなく現場の社員が立ち会うことも多いです。
部署が違う社員がそろって面接をするため、業務内容の質問などについては面接官の役職や部署にあったものにしましょう。
一次面接と二次面接で逆質問の内容を変える
一次面接と二次面接の逆質問は、それぞれに適した内容に変更しましょう。
面接は終盤になるにつれて面接官の役職が上がることが多いので、面接が進むにつれて経営方針やキャリアパスなど経営に携わる人や高い役職についている人だからこそ答えられるものにするのがおすすめです。
さいごに
今回は就活の一次面接ですべき逆質問について解説しました。
逆質問は学生の企業に対する熱意や入社への意欲を知るための重要な判断材料です。
ここをしっかりおさえられていないと、企業研究が足りないと判断されてマイナス評価につながってしまう可能性もあります。
質問の仕方によっては面接の評価が大きく左右されるため、事前にしっかり準備をしておきましょう。
大切なのはオリジナリティがあって企業への意欲が伝わる質問ができるようにすることです。
今回紹介した面接官の心に刺さる逆質問の作り方も参考にして、選考突破を目指してください。