25卒の就活スケジュール徹底解説|内定をつかむ選考対策も紹介
2024/10/10更新
はじめに
これから就活を進める上で、スケジュール管理をすることは非常に重要です。
どのタイミングで何をすべきかを把握しておけば、時間を有効活用して効率的に就活を進められます。
また、あわせて選考対策も進めることで希望の企業への内定を勝ち取りやすくなるでしょう。
しかし、これらの情報をひとつひとつ調べるのは大変ですよね。
そこで本記事では25卒に向けた就活スケジュールとおすすめの選考対策などこれから就活を進めるための情報を網羅してお届けします。
以下のようなお悩みのある学生は必見ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
- 何をいつからやるべきか分からない
- 具体的な選考対策が知りたい
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企業の基本的な採用スケジュール
まずは、企業の採用スケジュールを確認していきましょう。
基本的に日本の企業は、政府が示している採用選考の指針を横睨みしながら、採用活動を行っています。
要は、内閣官房が要請している下記の採用活動日程がベースになります。
広報活動開始 | 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 |
採用選考活動開始 | 卒業・修了年度の6月1日以降 |
正式な内定日 | 卒業・修了年度の10月1日以降 |
大学4年生・大学院2年生になる直前の3月からマイナビやリクナビなどによる就活サイトや自社のホームページなどでの採用募集(=広報活動)が可能になります。
次に、大学4年生・大学院2年生の6月から企業側は選考を開始でき、10月1日から随時内定出しが可能になるというわけです。
毎年、経団連と大学の関係者でつくる採用と大学教育の未来に関する在り方を議論する協議会が開かれ、4月に今後の就職活動のスケジュールについての指針というものが出されます。
例年、スケジュールが大幅に変更されることは珍しいため、スケジュールが公表される前であっても前年度を確認すれば、ある程度事前に計画を立てることも可能です。
また、この日程は政府の要請というレベルであり、罰則規定はないため、しがらみのない企業は優秀人材をどこよりも早く獲得しようと青田刈りに走ります。
したがって、自分が志望する業界や企業がどんな動きをするのかを事前に察知しておくことが肝要です。
政府の日程どおりにどの企業も動いていると真に受けてしまっていると、志望企業の選考が既に終わっていたとならないように注意してください。
どのような業界がどんな採用日程で動いているのかは、次のチャプターで確認しておきましょう。
就活はいつから始めるべき?
それでは、就活はいつから始めるべきなのか近年の動向について解説します。
卒業年次前年の6月以前が最も多い
就活は3年生の6月以前に始める人が多いです。
6月はインターンシップのエントリーが開始される時期でもあり、それに合わせて対策を開始します。
しかし就活以外に学業やバイトなどもあって個人差があるため、必ずしも3年の6月より前に始めなくてはいけないというわけではありません。
あくまで学業など自分のスケジュールに無理がないように調整しながら進めていきましょう。
近年は採用選考の早期化が進んでいる
特に近年では新卒採用の早期選考が一段と加速していて、2023年卒の就職活動では選考解禁の6月1日には既に73.1%(下図参照)の学生が内定をゲットしているといった状況になっています。
出典:就職未来研究所~就職プロセス調査(2023年卒)「2022年7月1日時点内定状況」
さらに、一部の企業では通年採用(1年を通じて常時エントリー受付・選考を実施する採用方法)を実施しています。
そのため、学部3年/修士1年の4月から早々にエントリー可能な企業も増えています。
「正直者が馬鹿を見る」ではないですが、ますます採用選考の早期化が進むと思われますので、基本スケジュールにとらわれず、いち早く情報を入手することが肝要だといえます。
企業の基本的な採用スケジュール
まずは企業の採用スケジュールを確認していきましょう。
基本的に日本の企業は政府が示している採用選考の指針を横睨みしながら、採用活動を行っています。
要は、内閣官房が要請している下記の採用活動日程がベースになります。
広報活動開始 | 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 |
採用選考活動開始 | 卒業・修了年度の6月1日以降 |
正式な内定日 | 卒業・修了年度の10月1日以降 |
大学4年生・大学院2年生になる直前の3月からマイナビやリクナビなどによる就活サイトや自社のホームページなどでの採用募集が可能です。
次に、大学4年生・大学院2年生の6月から企業側は選考を開始、10月1日から随時内定出しが可能になる流れです。
今年も経団連と大学の関係者でつくる採用と大学教育の未来に関する在り方を議論する協議会が開かれ、4月に今後の就職活動のスケジュールについての指針というものが出され、24卒も23卒と同様の日程で進めることが決定されています。
もちろん、この日程は政府の要請というレベルであり、罰則規定はありません。
罰則がないので、しがらみのない企業は優秀人材をどこよりも早く獲得しようと青田刈りに走ります。
したがって、自分が志望する業界や企業がどんな動きをするのかを事前に察知しておくことが肝要です。
各企業の採用スケジュール
各企業の採用スケジュールは、経団連への加盟or非加盟、企業規模の大小、資本が日系か外資かで随分と変わってきます。
要は、その企業が置かれている属性によって変わってくるのですが、下記の5つの区分でスケジュール感を押さえておけば対応可能です。
- 経団連加盟の大手企業
- 経団連非加盟の上場企業やメガベンチャー企業
- 外資系企業
- 一部のマスコミ
- 中小企業
1つずつ中身を見ていきましょう。
経団連加盟の大手企業
まず経団連加盟の企業ですが、就活スケジュールの指針を議論する協議会に参加してる立場上、政府が要請している採用日程を遵守せざるを得ないしがらみがあります。
したがって、おおよそ下記のようなスケジュール感で動いていきます。
大学3年6月~大学3年2月:インターンシップ 大学3年3月~大学4年5月:説明会、ES提出 大学4年6月~大学4年8月:選考 大学4年6月~大学4年10月:内定 |
一方で、ESの提出やWEBテストには日程に関する制約がないため、経団連加盟の企業であっても早い段階から実施している会社もあります。
また、水面下でリクルーターによる選考を行って、3月には早々に内々定を出すような経団連加盟の企業もありますので注意が必要です。
大学のキャリアセンターや先輩就活生の口コミサイトなどで志望する企業の情報を入手しておくことも大切ですね。
経団連非加盟の上場企業やメガベンチャー企業
ゼンリンなど経団連非加盟の上場企業や、楽天、サイバーエージェント、DeNA、LINE、グリーといったIT系列のメガベンチャーは下記のような採用スケジュールで動いています。
大学3年6月~大学3年2月:インターンシップ 大学3年2月~大学4年8月:選考活動 大学4年3月~大学4年8月:内定 |
経団連のしがらみのない企業は、経団連加盟企業よりも早期に採用活動をスタートさせ、早々に内定を出す企業が多数見受けられます。
大企業が内定を出す前に、優秀な学生を早期に囲い込み、採用を有利に進めたいという思惑が見て取れますね。
外資系企業
ゴールドマン・サックス、マッキンゼーアンド・カンパニー、P&Gなどの外資系企業は下記のとおり、最も採用のスピード感が早いです。
大学3年6月~大学3年9月:インターンシップ 大学3年10月~大学3年11月:選考活動 大学3年11月~大学3年12月:内定 |
外資系企業なので全く別の世界観で捉えたほうがよく、大学3年生の秋から選考活動が始まり、年内には内定出しを行う企業も出てきます。
したがって、外資系企業を志望する場合は大学3年生に上がったら早々に就活準備を進めないと間に合わないですね。
一部のマスコミ
朝日新聞社や日本テレビ放送網など一部のマスコミでは、経団連に加盟していても下記のように異なる動きを見せる企業もあります。
大学3年6月~大学3年10月:インターンシップ 大学3年11月~大学3年3月:選考活動 大学3年12月~大学3年3月:内定 |
マスコミは中央の採用が終了してから、地方の採用を始める慣行があるため、地方の採用に支障が出ないように、経団連に加盟していても例外的に選考→内定を早い時期から始めるわけです。
中小企業
中小企業は、国内421万企業のうち99.7%を占めます。
従業者数も全体の7割を占め、言い換えると大企業に就職する学生は一握りで、ほとんどの学生が中小企業に入社するというわけです。
そういう意味では中小企業の採用スケジュールを押さえておくことが基本ですが、中小企業の採用活動は会社によってまちまちです。
通年採用を行っている企業もありますし、大手の選考が一通り終わった後で選考を実施している会社もあります。
私自身も大企業と中小企業の両方の採用を経験しましたが、中小企業で人事を行っていた時は、大企業の選考前に内定を出しても、後で大企業に持っていかれるので、大企業が終わった後に内定出しを行っていましたね。
25卒就活スケジュールの特徴
ここからは、25卒就活スケジュールの主な特徴について解説します。
基本は「3月会社説明会、6月選考開始」、ただし例外も多数
2025年卒の就活スケジュールについて、政府は「3月1日から会社説明会を開始し、6月1日から選考活動をスタートする」との方針を発表しています。
ただし実際の動きは異なる場合も少なくありません。
例えば2023年卒の就活では、6月1日を迎えた時点で約7割の学生が既に内々定を獲得していました。
そのため、企業ごとの選考時期を早めに把握して希望する業界や企業のスケジュールを確認しておくことが重要です。
インターンシップの定義変更:5日間以上の体験が必須に
2025年卒の就活から、インターンシップの定義が変更されます。
今後は「学生のキャリア形成支援活動」として4つのカテゴリーに分類され、5日以上の参加期間があるプログラムのみが「インターンシップ」として認められるようになります。
自分が参加したいプログラムが新定義に該当するかは、産学協議会基準準拠マークなどで判断するのがおすすめです。
オンラインと対面のハイブリッド就活が浸透
コロナ禍を経て就活はオンラインが主流となりましたが、2025年卒の就活ではこの流れがさらに進むと予想されます。
ただし説明会や一次面接ではオンライン、最終面接では対面形式というハイブリッドな就活スタイルが多くなることが予想されます。
平均的な学生の3年生・4年生の動き
ここからは平均的な学生の動きをザックリつかんでおきましょう。
学年 | 月 | 平均的な学生の動き |
大学3年生 | 6月 | ・リクナビ・マイナビオープン→登録 ・インターンシップ申し込み ・業種研究・職種研究開始 ・自己分析開始 |
7~8月 | ・サマーインターン参加 | |
8月 | ・インターン参加後に興味のある会社の企業 ・仕事をリサーチ | |
9月 | OB・OG訪問 | |
10月 | ・選考慣れも兼ねて、外資やベンチャーの選考を受ける | |
1月 | ・志望企業の冬インターンに参加 | |
3月 | ・採用情報解禁に合わせ、エントリー&会社説明会の参加 ・早期選考の企業面接を受ける | |
大学4年 | 6月 | ・選考活動解禁で経団連加盟の大企業の選考を受ける |
上記はあくまでもザックリとした平均的な学生の動きなので、あなたの志望する業種や会社の採用日程に応じてカスタマイズしていきましょう。
早いうちからやっておきたい就活準備10選
株式会社マイナビの「マイナビ2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」によると、「年内にやっておけばよかった、もっと時間をかければよかった」と思う就活準備の質問で以下の内容が明らかになっています。
年内にやっておきたかった就活準備 | 割合 |
自己分析 | 57.9% |
業界研究 | 40.5% |
エントリーシート対策 | 40.5% |
筆記試験対策 | 39.3% |
企業研究 | 35.1% |
WEB面接の対策 | 34.0% |
職種研究 | 30.6% |
気になる企業のリストアップ | 29.6% |
対面面接の対策 | 29.5% |
インターンシップ、1Day仕事体験の参加 | 20.8% |
それぞれのやり方や進め方について、ここでは簡単に解説します。
自己分析
自己分析は、自分の強みや弱み、価値観、興味を明確にする作業です。
過去の経験や実績を振り返り、何を大切にしてきたのか、どのような課題に直面してどう対処したかを整理します。
この分析を通じて、自分がどのような職場環境や業務に向いているか、何をキャリアの軸にするべきかを見つけ出し、自己PRや志望動機に活かすことができるでしょう。
自己分析の詳しいやり方は以下の記事を参考にしてください。
業界研究
業界研究では、自分が興味を持つ業界の現状や今後の成長性、競合他社との違いをリサーチします。
例えば、IT業界なら技術革新の動向や主要プレイヤーの戦略、小売業界ならEC化の進展や消費者トレンドなど、業界特有の知識を身につけます。
業界のトレンドをつかむことで、志望動機に具体性と説得力を持たせることが可能です。
業界研究のポイントに関しては以下の記事を参考にしてください。
エントリーシート対策
エントリーシートは、企業が最初にあなたを知るための大切な資料です。
エントリーシートには自己PRやガクチカ、志望動機を書くことが多く、これらを論理的かつ具体的に記述する力が求められます。
また企業の求める人物像を踏まえて、自分の経験をどのように関連付けられるかを工夫して文章を作りこむことが重要です。
筆記試験対策
多くの企業では、エントリー後に筆記試験が行われます。
特にSPIは頻繁に使われるため、事前に対策が必要です。
試験範囲は言語や非言語、性格検査、一般常識など多岐にわたるため、問題集や模擬テストを活用して、得意・不得意を把握し、弱点を補強する計画的な準備を進めましょう。
企業研究
応募する企業の理念、ビジョン、事業内容、社風、競合との違いなどを徹底的に調べ、自分がその企業にマッチしているかをすり合わせます。
また会社の最近のニュースやプロジェクト、株主向け資料などを通して、企業の方向性や戦略を理解し、自分がどのように貢献できるかを具体的にイメージすることが大切です。
WEB面接の対策
WEB面接は対面の面接と異なり、画面越しのコミュニケーションが求められます。
まずはカメラやマイクの設定を確認し、安定したネット環境を整えましょう。
さらに、カメラ目線や表情、話すペースを意識し、相手に対して明確に自分の意見を伝える練習を行います。
服装や背景、照明も重要な要素のため、事前にシミュレーションして万全の準備を整えましょう。
職種研究
職種研究では、業界内でもどの職種が自分に合っているのかを考えます。
例えば、営業職、企画職、エンジニア職など、それぞれの業務内容や求められるスキル、キャリアパスを理解します。
職種に対する具体的に理解を深めれば、志望理由や面接での受け答えがより説得力のあるものとなります。
気になる企業のリストアップ
早めに気になる企業をリストアップし、企業ごとの応募時期や選考フローを把握しておくことで、就活を計画的に進められます。
まずは企業リストを作成して、各企業ごとの志望動機や必要なスキルなどを整理してみましょう。
リストアップによって応募書類の準備や面接対策を効率的に行えるだけでなく、企業同士を比較できて自分に最適な企業を見つけやすくなります。
対面面接の対策
対面での面接では、第一印象やマナーが非常に重要です。
表情、姿勢、身だしなみ、言葉遣いなどが採用に影響を与えます。自分の考えを論理的かつ端的に伝える練習を繰り返し、面接官とのコミュニケーションを円滑に進めるスキルを身につけましょう。
また模擬面接や自己PRの練習を重ねるなど実践的な準備を進めておくと、自信を持って臨めます。
インターンシップ・1Day仕事体験の参加
インターンシップや1Day仕事体験に参加することで、実際の業務を体験し、企業や業界への理解を深められます。
また実務を通じて自分に合う職種や仕事の進め方を発見できるほか、企業側からも自分のスキルや適性をアピールできる良い機会です。
インターンシップによって選考が有利になることがあるので、志望度の高い企業に関しては積極的に参加するようにしましょう。
25卒の就活スケジュールに関するよくある質問
最後に、25卒の就活スケジュールに関するよくある質問を紹介します。
25卒の理系学生の就活スケジュールは?
理系も文系も就活スケジュールは大きく変わりません。
ただし理系学生は研究や論文で忙しくなり対策が送れることがあるので、文系学生よりも意識して就活をスタートさせる必要があります。
24卒のスケジュールとの違いは?
25卒から採用直結型インターンシップの開催が発表されましたが、就活全体のスケジュールはさほど変化がありません。
とはいえ、就活スケジュールは年々早期化の傾向にあることはおさえておきましょう。
2024年3月以降でも就活に間に合う?
3月以降に就活を始めても、まだ十分に就活で内定を獲得できる可能性はあります。
出遅れたと感じても焦らずに、今できることを着実にこなしていきましょう。
さいごに
本記事では就活スケジュールやすぐに始めておきたい就活準備やそのコツなどを解説してきました。
記事内でも説明してきましたが、企業側の採用活動は年々前倒しで早まっています。
就活を有利に進めたい人や内定を早く獲得して就活を終わらせたい人は、特に前倒しでの準備が必要でしょう。
自己分析や企業研究は時間をかけてやることで、どの企業や職種が自分にマッチしているのかがより分かりやすくなります。
また、面接対策も同時並行で行い本番で緊張せずに実力を発揮できるように練習を重ねましょう。
就活スケジュールを把握して、どの時期に何をやるべきかを明確にして、着実に選考への準備を進めてください。