【就活】コネは使うべき!コネ入社の流れ・作り方を解説

【就活】コネは使うべき!コネ入社の流れ・作り方を解説

2024/9/9更新

印出実生(キャリアアドバイザー チーフ)

この記事の監修者

印出実生(キャリアアドバイザー チーフ)

現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして、ショーカツ・スタキャリなどの就活支援サービスを担当。社会人1年目で最年少MVP獲得、新卒採用プロジェクトに抜擢されるなど高い評価を得ている。自身の就活経験を活かし、業界・仕事・企業探しから逆算した年内スケジュールの組み立て方まで、二人三脚で就活生に寄り添ったサポートを心がけている。 

現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして、ショーカツ・スタキャリなどの就活支援サービスを担当。社会人1年目で最年少MVP獲得、新卒採用プロジェクトに抜擢されるなど高い評価を得ている。自身の就活経験を活かし、業界・仕事・企業探しから逆算した年内スケジュールの組み立て方まで、二人三脚で就活生に寄り添ったサポートを心がけている。 

はじめに

就職活動でコネを使うことに関して、あなたはどのような考えを持っているでしょうか?

 「コネ入社なんてずるい!」と思う人もいれば、「コネでもなんでもいいから志望企業の内定が欲しい」などと思う人もいるでしょう。

この記事では、以下のような悩みや疑問にお答えしています。

対象の読者
  • 就職活動でコネ入社って本当にあるの?コネ入社する人の割合は?
  • コネ入社ってずるいんじゃないの?
  • コネを作るにはどうすればいいの?

この記事を読めば、こういった悩みや疑問はすべて解決できます!

また結論として、コネ入社は新卒の就活市場で珍しくなく、国内を代表する大手企業でもコネ入社する学生は存在します。

コネを使うことに関して悪い印象を持つ人もいるかもしれませんが、実のところコネを使うことは、学生と企業双方にとって非常に合理的な手段なんですよ。

コネの作り方も解説していますので、ぜひ最後までお読みください!

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就職活動におけるコネ入社とは?縁故採用とは?

就職活動におけるコネ入社とは?縁故採用とは?

コネ入社とは、親族や友人など個人的なコネクション(人間関係)を活用して、企業に入社することを意味します。

縁故採用と呼ばれることもありますね。

エントリーシートや面接の一部が省略されるなど、通常の入社ルートとは違った流れで採用に至ることも少なくありません。

また理系の学生によくある大学の教授からの推薦もコネ入社に含まれます。

就活でコネ入社って本当にあるの?割合は?

「就活でコネ入社なんて本当にあるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、コネ入社は実際に存在しますし、さほど珍しいことではありません。

コネで就職した人の割合を調べた調査があります。

しらべぇ編集部は、全国10〜60代の働いたことがある男女1,514名を対象に、「親や親戚のコネで入社したことがあるか」という質問を投げかけました。

その結果について、以下3つのテーマから見ていきましょう。

コネ入社の割合
  • 9.4%の人がコネで就職している
  • 若い世代のコネ入社の割合
  • 地域別に見たコネ入社の割合

①9.4%の人がコネで就職している

調査によれば、全体の9.4%の人が「親や親戚のコネで入社したことがある」と回答しました。

なんと全体の約1割はコネ入社しているということなのです。

しかもこの質問は「親や親戚のコネ」限定となっていますので、教授からの推薦など他のコネは含まれておりません。

したがって実際にコネ入社している人の割合はもっと高くなるものと考えられます。

なお男女別の割合は男性11.3%、女性7.7%と男性の方が若干高くなっています。

②若い世代のコネ入社の割合

現在の就活生に近い若い世代(20代〜30代)のコネ入社の割合についても見ていきましょう。

親や親戚のコネで入社したことがある人の割合
  • 20代男性:15.2%
  • 20代女性:9.2%
  • 30代男性:14.5%
  • 30代女性:6.9%

全体の9.4%と比較して、若い世代はコネ入社する人の割合が高くなっています。

③地域別に見たコネ入社の割合

コネで就職した人の割合を地域別に見た結果は以下のとおりです。

地域別・コネ入社の割合
  • 北関東:16.7%
  • 北陸:16.1%
  • 甲信越:14.3%
  • 四国:11.4%
  • 近畿:10.7%
  • 東北:9.2%
  • 首都圏:8.8%
  • 東海:8.1%
  • 九州・沖縄:7.9%
  • 北海道:6.4%
  • 中国:5.8%

コネで就職する人の割合が最も高いのは北関東で16.7%。

最も低い中国地方と比べると3倍近い割合となっています。

また学生数や企業数の多い首都圏の割合は、全体よりも低い8.8%です。

 

コネ就職には学生と企業の双方にメリットがある!

コネ就職には学生と企業の双方にメリットがある!

就職活動でコネを使うことに対して良いイメージを持っていない人も少なくないでしょう。

しかしながら、コネの活用は学生と企業の双方に大きなメリットがあるため、使えるコネがあるのであれば使った方が良いと言えます。

ここではコネを使うことの具体的なメリットについて、学生と企業それぞれの側から解説します。

コネ入社がもたらすメリット
  • 学生のメリット
  • 企業のメリット

①学生のメリット

学生のメリットとして、以下の3つが挙げられます。

学生がコネ入社するメリット
  • 無い内定のリスクが格段に減る
  • 紹介者によっては入社時に希望する部署へ配属してもらえる
  • 就活以外のことに時間を使えるようになる

【無い内定のリスクが格段に減る】

通常の方法で就職活動を行う場合、どこの企業からも内定がもらえない、いわゆる「無い内定」になってしまうリスクがあります。

「無い内定」の状態になってしまうと、そのまま卒業してもう一度就活をしたり、新卒カードを維持するために就職浪人したりしなければならなくなってしまいます。

このような状況は就活生なら誰しも恐れているものですが、コネを使うことができれば無い内定のリスクを格段に下げることができるのです。

最終的に内定がもらえるかどうかはコネの強さによって変わってきますが、コネを使わないよりも圧倒的に内定がもらいやすくなるのは間違いないでしょう。

【紹介者によっては入社時に希望する部署へ配属してもらえる】

コネを使って入社した場合、紹介者によっては入社時に希望する部署へ配属してもらえる可能性が高まるのも大きなメリットと言えるでしょう。

希望する部署に配属してもらえれば、働く上でのモチベーションを高く維持しやすくなるはずです。

【就活以外のことに時間を使えるようになる】

通常、大学3年の3月頃から就活が本格的に始まり、数ヶ月間は大きなストレスを抱えながらも就活に専念しなければなりません。

学生が本来専念すべき学業や生活費を稼ぐためのアルバイトなどに割くことのできる時間はどうしても減ってしまうものです。

しかし、コネで就職できるのであれば、就活に充てる時間を最小限にすることができるわけです。

貴重な学生生活をより充実させることができるのも、就活でコネを使う大きなメリットとなります。

②企業のメリット

企業側のメリットとして、以下の3つが挙げられます。

企業がコネで学生に内定を提示するメリット
  • 内定辞退のリスクを避けることができる
  • 採用活動にかかる費用を抑えることができる
  • 入社後にすぐ退職されてしまうリスクが少なくなる

【内定辞退のリスクを避けることができる】

採用活動を行う企業にとって最も避けたいことの一つが内定辞退者の発生です。

せっかく大きな労力や費用をかけても、内定を辞退されてしまえば元も子もありませんし、予定していた採用計画を達成することも難しくなります。

コネを使って内定を得た学生ならば、辞退する可能性はほぼゼロと言って良いでしょう。

紹介してもらっておきながら内定を辞退するのはあまりに非常識なことだからです。

【採用活動にかかる費用を抑えることができる】

企業が採用活動を行うにあたっては、広告費をはじめとして多大な費用が生じます。

一人の採用につき100万円程度かかっているケースもあるくらいです。

コネを使って採用するのであれば費用はかかりません。

浮いた分のお金を育成に回すこともできるわけですから、経営的にもコネを使うのは合理的な手法だと言えますね。

【入社後にすぐ退職されてしまうリスクが少なくなる】

採用活動だけでなく、入社後も社員の育成等様々な経費がかかります。

せっかく多大な費用をかけたとしても、すぐに退職されてしまったらすべてが無駄になってしまいますよね。

コネを活用して採用した社員であれば、入社への熱意や紹介者への配慮など様々な観点から考えて早期離職の可能性が低いと言えるでしょう。

コネ入社を「ずるい」と思う人は多い!「いじめ」もある!?

ここまで解説してきたとおり、就職活動、採用活動でコネを使うことには大きなメリットがある一方で、コネ入社を「ずるい」と思っている人もいます。

過去には大手銀行へのコネ入社を示唆するツイートをしたことで、女子大生と思われるアカウントが炎上してしまう事案も発生しました。

具体的にはツイートに対して、下記の意見が挙がっていたとされます。

コネ入社を示唆したツイートに対するネガティブな意見の例
  • 「コネ入社はずるい」
  • 「いちいちSNSに書くのは非常識」
  • 「大企業がコネ入社を許すのはいかがなものか」
  • 「俺はコイツが許せない。無内定無職のすべてを使ってコイツを地獄に引きずり回したい」

とはいっても、ここまで強く反発するのはごく一部の人のみでしょう。

 「コネ入社だといじめられるのでは?」などと過度に心配する必要はありません。

入社後に周囲からどのような評価を受けるかは、結局のところ働き方次第なのです。

要するに素晴らしい勤務態度で良い結果を残していれば高い評価を受け、怠惰な姿勢で仕事に取り組んでいれば評価や信頼は低下。

通常の選考フローを経て入社した方と、さほど見られ方が変わらないといえますね。

コネ入社の流れはどうなっているのか?

コネ入社の流れはどうなっているのか?

ここではコネ入社の流れについて、通常の入社と比較しながら見ていきましょう。

通常の入社方法の場合、以下のような流れが一般的です。

一般的な新卒採用の選考フロー
  • エントリーシートの提出、書類選考
  • 筆記試験による選考
  • 複数回の面接
  • 内定

一方でコネ入社の場合、企業やコネの強さによって流れが大きく異なります。

コネがある学生の選考フロー例
  • エントリーシートの提出が無いパターン
  • 筆記試験が課されないパターン
  • 面接の一部が免除されるパターン
  • 入社意思の確認程度の簡易的な面接のみ行うパターン

など様々です。

「コネがあるから何も準備しなくてもいい」というわけには行きませんのでご注意を。

コネの作り方

最後に現時点ではコネが無い人を対象として、コネの作り方について解説します。

以下4つの方法を見ていきましょう。

コネを作る方法
  • 志望企業の社員と個別に話して繋がる
  • アルバイトを通じて社員と繋がる
  • 企業の上席が来そうなお店でアルバイトをする
  • 親族、友人、先輩等を通じて社員と繋がる
  • 大学の教授や職員を通じてOBやOGと繋がる

①志望企業の社員と個別に話して繋がる

最も手っ取り早い方法は、志望企業の社員と個別に話をして繋がることです。

具体的には、企業説明会や就活イベント等において、企業の担当者と個別に話をするとともに、連絡先を聞いてさらに詳しい話ができるようにしてしまえば良いのです。

社員と1対1で直接話せる環境の中で良い印象を与えることができれば、何らかの形で協力してもらえる可能性が高まります。

②アルバイトを通じて社員と繋がる

志望企業にアルバイトという形で入り、社員と繋がりを作るのも一つの手です。

働く姿勢や成果が高く評価されていれば、アルバイト先の社員から人事等に紹介してもらえる可能性があります。

③企業の上席が訪れそうなお店でアルバイトをする

例えば「赤坂の会員制バー」や「日本橋の高級焼肉店」など、大手企業の本社付近にある単価が高い飲食店には、企業の上席(役員など)がお客様として訪れることがしばしばあります。

そして会食中はお酒を飲んでいることも多いため、上席の方とフランクにお話をできることも。

接客態度・愛想が良いなど上席の方の目に留まる要素があれば、相手方から話しかけてもらえて自身の将来に関するお話をすることができるケースもあるため、コネを作りたい方は「バイト先」で狙うこともおすすめです。

④親族、友人、先輩等を通じて社員と繋がる

親族や友人、大学の先輩等の中に、志望企業で働いている人と繋がりがある人がいないか片っ端からあたる方法もあります。

身近なところに意外な繋がりが見つかるかもしれません。

 ダメ元で聞いてみるのも手ですよ。

⑤大学の教授や職員を通じてOBやOGと繋がる

大学の教授やキャリアセンターの職員に、志望企業で働いているOBやOGを紹介してもらうのも一つの手です。

同じ大学の後輩ということであれば、何らかの形で協力してもらえる可能性があるでしょう。

よくある質問

よくある質問

よくある質問をまとめました。

よくある質問
  • Q.コネ入社の人は面接なしで入っているの?
  • Q.就職活動でコネを使って入社した場合、お礼は必要?
  • Q.就職活動でコネ入社したい場合、誰にお願いすればいい?
  • Q.コネを作れれば必ず入社できるの?
  • Q.コネ入社が多い業界はある?

Q.コネ入社の人は面接なしで入っているの?

A.コネ入社する際の流れは、ES提出の省略や面接の一部の省略など企業や紹介者によって様々であり、必ず面接なしというわけではありません。

Q.就職活動でコネを使って入社した場合、お礼は必要?

A.就活でお世話になったこと、入社後もお世話になることを踏まえれば何らかの形でお礼をした方が良いでしょう。

Q.就職活動でコネ入社したい場合、誰にお願いすればいい?

A.現時点でコネが無い場合は、以下のいずれかの方法がおすすめです。

コネを作る方法
  • 志望企業の社員と個別に会って繋がる
  • アルバイトを通じて社員と繋がる
  • 企業の上席が訪れそうなお店でアルバイトをする
  • 親族、友人、先輩等を通じて社員と繋がる
  • 大学の教授や職員を通じてOBやOGと繋がる

Q.コネを作れば必ず入社できるの?

コネがあれば必ず内定をもらえるわけではありません。

自身の親・親戚が志望企業の社長・役員または主要顧客・取引先な場合など「直接的な」関係性がある場合は無条件で内定をもらえるケースもあるでしょう。

一方でそこまで関係性が深くないパターンや、また関係性が深い社員とコネができた場合でも、その社員に人事の決済権がないケースも。

コネがあれば、コネがない場合より有利に就活を進められる可能性がありますが、不採用の可能性があるコネもある点に注意しましょう。

Q.コネ入社が多い業界はある?

テレビ業界、広告代理店などはコネ入社が比較的多いという噂があります。

テレビ業界の場合は視聴率を稼ぐうえで太い関係性を構築すべき方(政治家・音楽関係など)への恩を売ることを1つの目的に、また広告代理店の場合も大規模の案件獲得に有利に働くから、と予想されます。

また業界問わず「体育会」所属学生は先輩との縦関係が強く、また企業側も粘り強さなどの「精神面」を高く評価することから体育会出身の先輩社員による推薦でコネ入社するケースもあるのです。

 

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さいごに

 

今回は就職活動におけるコネ入社について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

記事の内容を簡単にまとめます。

記事のまとめ
  • コネ入社とは、個人的な人間関係を活用して企業に入社すること
  • コネ入社は学生と企業の双方にメリットがある
  • 企業やコネの強さによって採用に至るまでの流れが異なる
  • コネがない場合でも新たにコネを作る方法がある
  • コネ入社が多いと噂される業界はテレビ・広告業界

就職活動でコネを使うというのは非常に合理的な判断だと言えます。

使えるコネがあればぜひ有効活用しましょう!

現時点でコネが無くても大丈夫。

あなたの行動次第でコネは作ることができます。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

コネを活用した入社に関する他の記事や、選考ステップの免除等に関連する内容について記載がる記事を以下に紹介します。ご興味のある方はこれらも確認してみてください。

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