【TOEICは就活に有利?】TOEICが武器になる業種や職種&スコアアップの秘訣も公開!!

【TOEICは就活に有利?】TOEICが武器になる業種や職種&スコアアップの秘訣も公開!!

2022年8月16日更新

はじめに

就活でTOEICが有利に働くかどうか知りたくないですか?

 

結論からいうと、あなたが志望する業種や職種によります。

 

要はTOEICのスコアが採用要件になっている業種や職種と、TOEICとはまったく無縁の業種や職種があるというわけです。

 

したがって、TOEICの評価ウエイトが高い企業ではシッカリとTOEICの点をアピールしなければ内定につながりませんし、そうでない企業ではTOEICの勉強をねじり鉢巻きでしても無意味になります。

 

本記事ではTOEICが評価される業種や職種をつまびらかにした上で、そのような会社で求められるスコアやそのスコアを達成するためのコツについて解説していきます。

 

また、

 

「TOEICはいつまでに受ければいいの?」

 

「TOEICのスコアって、有効期限ないの?」

 

「英検じゃ、ダメなの?」

 

といった細かい疑問もあると思いますので、Q&A形式で一気に解決しておきましょう。

 

10分ぐらいでTOEICと就活に関するすべての疑問が解決しますので、最後までジックリとお読みくださいね。

1.TOEICは就活で必要なの?

周囲から「就活でTOEICが必要だ」と言われるので、TOEICを受けてないと「自分も受けないといけないのかな?」と、ついつい不安になりますよね。

 

TOEICが就活で必要かどうかは企業によって温度差があり、仕事の関係で英語を使うような業種や職種であれば当然、英語力が要求されますので、TOEICのスコアがあれば「英語力を証明する客観的なものさし」になるわけです。

 

ただ、すべての企業で英語を本格的に用いる仕事があるわけでなく、英語が得意な社員がいたほうが頼もしいぐらいの感覚の会社もあります。

 

また、内定が決まってから勉強してくれればいいと考えている企業もありますし、入社してから会社が準備する英語プログラムに参加して上達を期待する企業があるなど、会社によって学生に求める英語力は千差万別です。

 

また、商社や外資系企業、業界トップのメーカーなどでは、海外拠点への出張や転勤が普通に行われますので、仕事の関係上、英語力が必要となります。

 

そういった企業ではTOEICのスコアで足切りを行ったり、ほとんど必須に近いようなケースもあります。

 

では、どのような業種や職種でTOEICなどの英語力が求められるのか、次の章で具体的に見ていきましょう。

 

2.TOEICが評価される業種と企業

TOEICが評価される業種

 

TOEICなどの英語力が求められる代表的な業種が、

 

①商社

➁メーカー

➂物流

➃旅行

➄航空

⑥金融

➆小売

 

です。

 

「英語力といえば、商社や航空はイメージできますが、小売も必要なんですか?」

 

といった疑問が出てくると思いますので、1業種ずつ簡単に見ていきましょう。

 

①商社

 

「商社に英語は必要だ」ということは比較的イメージがつきやすいと思います。

 

商社はグローバルな取引が多く、取引先と英語で交渉する場面が頻繁に起こります。

 

海外出張や海外駐在の機会も多く、商談や契約も英語で対応しますので、要求される英語力も当然高くなるわけです。

 

➁メーカー

 

プラザ合意以降円高ドル安の基調が続き、日本の製造業はコスト抑制のため、安い人件費を求めて、海外に製造の拠点を移していきました。

 

したがって、そのような会社では海外の子会社に責任者として本社から出向させられたり、工場立ち上げのために応援で海外出張があり、英語力が求められるので「TOEICなどの英語力がある学生は歓迎」という位置づけになるわけです。

 

➂物流

 

「物流で英語力は必要なの?」と頭をかしげたくなるかもしれませんが、普通に海外まで顧客の荷物を運ぶことは想像できますよね。

 

特に顧客がメーカーや商社になると、海外輸送が頻繁に行われますので、意外と高い英語力が求められます。

 

特に商社を志望している就活生が物流を併願するケースが多いので、TOEICで高得点を叩き出しているライバルが出現する確率も高くなります。

 

したがって、物流業界も英語力はあなどれないですね。

 

➃旅行

 

旅行業界で英語を使うシーンが多いのはイメージできると思います。

 

海外へのアテンドや現地手配など、英語を必ず使いますので、TOEICのスコアが高いのは得はあっても絶対に損はないです。

 

➄航空

 

国際便に携われば、英語力が求められるのは容易に想像がつくでしょう。

 

よりBtoCに近いため、実践的な会話力が求められます。

 

したがって、TOEICではL/R(Listening/Reading)よりも、WS(Writing/Speaking)で高得点をとったほうが実利があります。

 

⑥金融

 

外国企業への投資や為替を管理する点では、金融業界でも英語力は求められます。

 

ただ、企業側からすると「英語力があれば尚可」ぐらいの位置づけなので、単に英語力だけではアドバンテージはとれないので要注意です。

 

高い英語力を活かしたいのなら、外資系金融機関を狙うのはアリです。

 

➆小売

 

特に外資系小売の場合は、高い英語力を求められます。

 

顧客との接客はもちろんのこと、本社とやりとりをする場合でも円滑にコミュニケートできるビジネスレベルの英語力が必要になってきます。

 

上記の業種以外でも、

 

①外資系企業

➁海外に拠点を持っている企業

➂海外と取引のある企業

 

は採用時に英語力を求められる可能性があるため、TOEICのスコアが優位にはたらく場合があります。

 

志望する企業が英語力の必要な会社なのか、事前にリサーチしたうえで、必要な場合は前広にTOEICの対策準備を行っておきましょう。

3.何点ならTOEICを評価してもらえるの?

「TOEICが必要な業種はわかりました。じゃ、どのくらいのスコアだったら評価されるんですか?」

 

結論からいうと、

 

☑普通の学生は600点以上

☑英語を使う職種の場合は700点以上

☑外資を目指す場合は800点以上

 

あれば、一定の評価がもらえます。

 

以下がTOEICのスコア別のコミュニケーション能力レベルです。

 

【出典:新入社員の英語能力測定(一般財団法人 国際ビジネス国際協会)

 

まず英語力をそんなに必要としていない企業の場合はTOEICのスコアが600点以上あると一定の評価をもらえます。

 

その理由はまず、新入社員に期待するTOEIC(L&R)のスコアの中心値が535点になっていますので、600点以上あれば上位に入り込むことができます。

 

また、TOEICの毎回のテストは平均点が580~590点になるように出題されていること、TOEICの受験生が一定のスコアを求められるビジネスパーソンであったり、英語を勉強している現役学生が主であることより、平均点より少し上であれば評価されるからです。

 

実際に600点以上を求める企業も多く、中には下記のような大手企業も含まれています。

 

・全日本空輸

・大正製薬

・ニトリホールディングス

・日本アイ・ビー・エム

・大和ハウス工業

・日産トレーディングジャパン

・三菱ロジネクスト

・王子製紙

・日産自動車(技術職)

・日本オラクル

・出光興産

・王子製紙

 

次に英語を使う職種であれば、最低でも700点は欲しいところです。

 

多くの企業ではTOEICのコミュニケーション能力レベルを参考にしていて、700点あれば「限定された範囲では業務上のコミュニケーションができる」レベルなので、そこそこ英語を使った仕事でも任せられると判断されるからです。

 

したがって、700点以上あれば、面接官の目を引くことは可能です。

 

ちなみに、700点以上で下記のようなレベルの企業が狙えます。

 

・NTT東日本

・ファーストリテイリング

・三菱電機

・三菱自動車(事務職)

・伊藤忠アビエーション

・ブリジストン

・ヤマト運輸

・旭化成

・マツダ(SE)

・東京電力

・ヒューマングループ

・日本フローサーブ

 

さらに、800点以上となると誰でも狙えるスコアではないので、外資をはじめ大手企業など、下記のとおり選択の幅が格段に広がります。

 

・住友不動産

・野村不動産

・野村ホールディングス

・NTTコミュニケーションズ

・楽天

・大阪ガス

・日立製作所

・KDDI

・LG電子

・韓国ヒュンダイ

・日本マクドナルド(海外赴任)

 

4.目標スコア別の学習のコツ

「目標スコアは決まったけど、どうやって学習すればいいんだろう?」

 

という人のためにTOEICの学習のコツを紹介していきます。

 

目標スコア毎に課題が異なりますので、あなたが狙うスコアのコツを参考にしてみてください。

 

600点を目指すなら

 

TOEICの試験は「Listening」と「Reading」に分かれており、Part1〜Part7の7つのセクションがあります。

 

全問題が選択式で、引っかけ問題が少ないのが特徴です。

 

したがって、ある程度の基礎さえシッカリしていれば、不正解を見分けることができるので、消去法で正解を導き出すのは比較的余裕です。

 

では、英語の基礎とは何かというと、それは「単語」と「文法」です。

 

優先順位としては、「単語 > 文法」ですね。

 

いくら文法を知っていても、単語を知らないと意味がわからないからです。

 

逆に文法がわからなくても、単語さえ知っていれば、単語をつなぐだけで何となく文の意味を推測できますね。

 

「じゃ、600点とるのに何単語ぐらい覚えればいいですか?」

 

600点獲得に必要な単語数は3,000〜6,000単語といわれています。

 

これらの単語は一気に覚えられるものではないので、まずはTOEIC対策用の単語帳を1冊買って、毎日何単語と決めて記憶するようにしましょう。

 

700点を目指すなら

 

700点を目指すなら、「Reading」の強化が欠かせません。

 

TOEICの平均スコアは「Listeningが336点」「Readingが282点」で、Readingの得点が低いのが見て取れます。

 

したがって、スコアを上げるためには「Reading」の点数を上げていかなければなりません。

 

Reading力を強化する際に妨げとなるのが音読です。

 

Listening力を強化するときには音読は効果的です。それは、喋ることができない英語は聞き取れないからです。

 

ところが、長文を読むReadingでは、素早く内容を把握する必要があり、音読のスピードでは間に合わないのが実態です。

 

そのために、重要な単語だけを抜き取って文脈を理解するスキミング能力が必要になります。

 

これは日々の訓練で身に付けるスキルなので、その文章の重要な部分とそうでない部分を、素早くキャッチできるように意識して日頃から問題を解いていきましょう。

 

800点を目指すなら

 

TOEICは全200問ですが、1,000点満点ではなく990点満点です。

 

なぜなら、TOEICの採点方法には統計処理が加えられているからです。正答率が極端に低い問題に関しては採点除外となることもあります。

 

したがって、800点以上を獲得するとなると、正答率に目を向ける必要が出てくるわけです。

 

800点以上になる正答数は、およそ164問、正答率82%程度といわれています。

 

私自身、800点に到達するのに一苦労しましたが、正答率を上げるには、まず「Listening」と「Reading」で、どちらのスコアが取れていないかを把握して、自分の苦手な分野の学習に注力することが肝要です。

 

たとえば、ReadingのPart7の正答率が悪いとなれば、そこに特化した対策が必要になります。

 

Part7の長文問題は時間が足りなくなるので、出題されるテーマのパターンをつかんで効率的に解法していくスキルを鍛えていくというようなやり方が功を奏します。

 

5.TOEICあるあるQ&A

それでは、TOEICに関するさまざまな疑問を払拭するためにQ&A形式でお答えしていきます。

 

Q1:TOEICはいつまでに受けるべき?

A1:企業エントリーの1か月前まで

 

テスト結果は郵送の場合30日以内、ネットでは17日後に確認できるので、就活のエントリーが始まる時期の1か月前までに受けるのが望ましいです。

 

たとえば、4年生直前の3月1日までに結果を知りたいのであれば、最低でも2月1日までには受験しておく必要があります。

 

また最近では、3年生のサマーインターンシップのESでTOEICのスコアの記載を求める企業もあるので、その場合は逆算して早めに受験しておくことが必要ですね。

 

Q2:TOEICのスコアの有効期限は?

A2:TOEICの有効期限はありません。

 

TOEICの公式サイトに記載されていますが、TOEICのスコアは車の免許のように期限が過ぎると使用できないというものではありません。

 

ときどき「有効期限1年」といったデマが流れていますが、理論的には何年前のものでも履歴書に記載できます。

 

一般的にはTOEICの公式認定証の再発行期限である2年が目安になります。

 

Q3:TOEICのL&RとS&Wはどちらが役に立つの?

A3:採用ではL&Rのほうが主流です。

 

航空や外資系企業ではS&W(Speaking&Writing)のようなアウトプット能力の受けがいいですが、一般企業の場合はL&R(Listening&Reading)を採用の尺度にしています。

 

Q4:TOEICでなく、TOEFLや英検じゃダメなの?

A4:企業にはTOEICのほうが響きます。

 

ビジネスでは採用や昇進、海外赴任などの英語の資格要件として、多くの企業が「TOEIC」を使用しています。

 

TOEFLや英検を尺度にしている企業は、かなりレアです。

 

英検であれば、1級とか準1級はレベルが高いという感覚値はありますが、TOEFLとなると「何点がハイレベルなの?」というぐらい人事にも馴染みがありません。

 

企業側はTOEICを基準に何事も動いているため、TOEICのスコアでアピールしたほうが響くというわけですね。

 

6.あくまでもTOEICは加点要素

本記事ではTOEICが就活に有利にはたらく業種や職種、スコアアップのコツなどを解説してきました。

 

大事なことは、TOEICはあくまでも加点要素だということです。

 

逆に本体の見た目や話し方、話す内容などの基幹スキルが低レベルだと、1次選考も通らないでしょう。

 

なので、TOEICのスコアは評価の一部だと考えて、内定に直結する基幹スキルを磨くことを優先させてください。

 

ただ、英語力がないと業務に支障が出る業種や職種の場合、一定の英語力が生命線となりますので、スコアを1点でも高く上げておく努力が実を結びます。

 

あなたの志望する業種や職種によって、TOEICの対策に温度差が出てきますが、本記事が何らかの参考になれば幸いです。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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