就活で「あなたが社長ならSDGsの課題と対策は?」と聞かれた場合の安心3ステップ

就活で「あなたが社長ならSDGsの課題と対策は?」と聞かれた場合の安心3ステップ

2022年7月28日更新

はじめに

最近、テレビのニュースやマスコミでよく取り上げられるようになったSDGs。

 

就活の場面でもちょくちょく登場するようになってきており、たとえば

 

「いま、世の中でSDGsが求められています。あなたが社長ならどんな課題と対策を講じますか?」

 

といった設問に対する答えをESで求められるケースも出てきています。

 

もちろん、SDGsの定義がわかっていないと撃沈ですし、おぼろげながら分かっていても具体的な目標の中身を理解できていないと答えたところで空振りに終わりますよね。

 

そこで本記事では最近就活でよく取り上げられるようになったSDGsの定義や目標の具体的な中身、他の記事になはい初出しの文章作成3ステップと回答例など、大事な場面でアタフタせずに済むように解説しました。

 

加えて、就活生がどのくらいSDGsのことを認知しているのかや、企業選びの基準に置いているのかなどの就活事情もデータを交えながら紹介していきます。

 

10分くらいでサクッと頭にインストールできますので、最後までジックリとお読みくださいね。

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1.そもそもSDGsって何?

まずSDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略です。

 

ときどき、エス・ディー・ジー・エスと読む人がいますが、最後はGoals(ゴールズ)なので、エス・ディー・ジーズと読みます。

 

内容としては2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年までの15年間で達成するために掲げた目標を指します。

 

大きな目標17個と、それを達成するための具体的なターゲット169個で構成されていて、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

 

就活の筆記試験でSDGsの英語表記や読み方、いつからいつまでの何年間で達成する目標なのか、目標やターゲットの数を何個あるのか質問に答える場面があるかもしれないので、この際覚えておきましょう。

 

2.17の大きな目標の中身は?

いまSDGsの定義を読んだところで「で、結局何をするの?」と思ったと思うので、それを具体的に理解できる17個の目標を確認しておきましょう。

 

面接や筆記試験で直接目標を言わせたり、書かせたりすることはまずありませんので、これらの目標はぜんぶ記憶しなくてもOKです。

 

ただ、どんな目標があるのか、キーワードだけでも頭に入れておきましょう。

 

ときどき、筆記試験で「この中からSDGsの17個の目標の中に含まれる適切な目標をすべて選べ」的な質問が出題される場合もあるので、その時に判断できるレベルを目指しましょう。

 

以下が17個の目標の中身です。

 

目標1:貧困をなくそう 

あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2:飢餓をゼロに 

飢餓をゼロに

目標3すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

目標4質の高い教育をみんなに

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

目標6:安全な水とトイレを世界中に

すべての人々に水と衛生へのアクセスを確保する

目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

目標8:働ぎがいも経済成長も

すべての人々のための包摂的かつ持続可能な経済成長、雇用およびディーセント・ワーク(*1)を推進する

目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

レジリエント(*2)なインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る

目標10:人や国の不平等をなくそう

国内および国家間の不平等を是正する

目標11:住み続けられるまちづくりを 

都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする

目標12:つくる責任 つかう責任

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

目標13:気候変動に具体的な対策を

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

目標14:海の豊かさを守ろう

海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15:陸の豊かさも守ろう

森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

目標16:平和と公正をすべての人に

公正、平和かつ包摂的な社会を推進する

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する

 

(*1)ディーセント・ワーク【Decent Work】:「働きがいのある人間らしい仕事」のこと

 

(*2)レジリエント【resilient】:もともとは物理的なイメージで弾力や柔軟性があるさまを指しますが、困難や脅威に直面している状況に対して「うまく適応できる能力」「うまく適応していく過程」「適応した結果」を意味する言葉として使用されています。

 

なお、169個のターゲットについては紙面の制約上、ここでは割愛しますが、興味のある方はこちらの記事で解説されていますのでご確認ください。

3.ESで「あなたが社長なら?」と聞かれた場合の回答例

たとえば、メーカーのESで「いま、世の中では企業側に対してSDGsが求められています。あなたが社長なら課題と対策はどうしますか?」と聞かれた場合、どう答えますか?

 

このような設問に対しては下記のように3ステップで文章を完結していきます。

 

ステップ1:SDGsの観点からその企業を研究する

ステップ2:テーマを決める

ステップ3:型にはめて文章を作成する

 

1つずつ解説していきます。

 

SDGsの観点からその企業を研究する

 

まずESの設問にSDGsを取り上げること自体、その企業はSDGsに関してアンテナが高く、色々な取り組みをすでに行っているはずです。

 

なので、その会社のホームページに行って、SDGsに関連する情報を社長メッセージや事業の取り組み、IR情報などを情報源として、その会社の方向性や目指している目標を最初に確認しておいてください。

 

あなたが提案する場合、リサーチして得た情報とまったく同じ内容では芸がありませんので、目指す方向性は同じ向きにしながらもテーマは多少アレンジする必要が出てきます。

 

テーマは何を選ぶ?

 

「それではテーマは何を選べばいいんですか?」

 

テーマは17個の目標の中からその会社に関連するテーマを選ぶことが「絶対」です。

 

なぜなら、その会社のテーマを取り上げることで、人事はこう考えるからです。

 

「当社に関心があるんだろうなぁ」

 

「当社の事業活動について研究してくれてる」

 

「志望度が高そう…」

 

など、その会社に対するあなたの関心や志望度の高さを暗に示す副次効果があります。

 

加えて、その会社のテーマなら人事や面接官自身も馴染みのある内容なので興味が湧きますし、面接でもあなたとのやり取りも活発化するはずなので言うことがないですね。

 

そこで意気投合したり、あなたの答えを納得してもらえると人事との親和性が高まりますし、名前を憶えてもらいやすいといったメリットにもつながります。

 

逆の場合は浅はかさを見抜かれますので、どんな質問が飛んできても答えられるように深く学習しておきましょう。

 

それができたら、次は構成に落とし込んでいきます。

 

型にはめて文章を作成する

 

テーマが決まったら、次は内容を構成の型にはめこんでいきます。

 

何をどういう順番で伝えるかです。

 

今回の設問では、①結論→➁テーマ選定理由→➂具体的な内容の3段構成のパターンで下記のとおり作り込んでいきましょう。

 

①結論「私が社長だった場合、SDGsについては〇〇に取り組みます。」

➁テーマ選定理由「理由は△△だからです。」

➂具体性「具体的には××です。」

 

構成だけを見ても頭がボンヤリするだけなので、実例を見て腑に落とし込みましょう。

 

回答例

 

今回の回答例はある飲料メーカーに提出するESをイメージしてSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」をテーマに文章を作成してみました、

 

私が社長ならば、「ペットボトル to ペットボトル・リサイクルシステム」の取り組みを通じてSDGsに貢献したいと考えます。

このテーマを選んだ理由は企業研究を行っているうちに貴社の事業に興味を抱いていたところ偶然、テレビでSDGsが取り上げられており、2つの接点が頭の中でリンクし、このテーマが浮かび上がりました。

原体験として私は海辺に住んでいて海に行くとたくさんのペットボトルが投棄されていたり、自治会のごみ収集所でもルールを無視してペットボトルが燃えるゴミ用の袋に詰め込まれているのを見るにつけ、どうにかリサイクルできないのかといった問題意識が常にありました。

もし、リサイクルに成功すれば、海洋資源の保全や二酸化炭素の排出抑制にもつながりますのでレバレッジが高いと考え、本テーマに傾注したいと考えました。

調べてみると、ペットボトルは優秀なリサイクル素材で、何回も生まれ変わることができますが、キレイな状態でリサイクルしないと、ペットボトルをペットボトルへリサイクルすることが難しくなることが分かりました。

そのため、分別をキチンとしていくことが「リサイクルのたすき」を次に渡す上で欠かせないステップとなります。

そのためにコンビニや貴社の自動販売機のゴミ箱のペットボトルを100%リサイクル化させる技術を確立すると同時に、極力ペットボトルを軽量化することでプラスチックの使用量自体を減らす取り組みを実施したいと考えます。

さらに、2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石由来原料の新規使用をゼロにすることで、100%サステナブル化を目指すという新たな目標を立て、持続可能な社会の実現に向け、循環型かつ脱炭素社会への変革を強力に先導すべく、プラスチックによる環境課題の解決に取り組んでいきます。

 

このように型にはめこむとスムーズに論理が展開してまとまった文章に見えますので、トライしてみてください。

 

4.おまけ:データで見るSDGsと就活事情

最後に「おまけ編」として就活生がSDGsをどのように捉えているのかという意識調査を紹介して本記事を締めくくります。

 

データは株式会社ディスコの「就活生の企業選びとSDGsに関する調査」を使用します。

 

①学生は何を基準に会社を選んでいるのか?

➁SDGsなどの社会貢献度が就職先選定にどのくらい影響しているのか?

➂学生は企業の社会貢献度を何で判断してるのか?

➃情報源は?

➄就活生がどのくらいSDGsを認知してるのか?

 

といった内容をみていきましょう。

 

 

①学生の選社基準

 

まずは就活生が就職先に決めた理由トップ10を見ていきましょう。

 

調査方法は就職活動を終了した2021年卒の学生に就職先企業に決めた理由を30 項目の選択肢の中から 5 つまで選んでもらった集計となっています。

 

特筆すべきは、SDGsが大いに関連してくる「社会貢献度が高い(30.0%)」が人間関係や待遇が良いこと、仕事内容を押さえて1位になっている点です。

 

一昔前までは考えられませんでしたが、意識が高くなっている学生が就職先企業を選ぶ上で、 仕事を通じた社会貢献を重視していることが如実に表れているデータですね。 

 

就職先に決めた理由割 合(%)
社会貢献度が高い30.0
将来性がある28.5
職場の雰囲気が良い26.5
給与・待遇が良い25.9
福利厚生が充実している25.5
大企業である23.6
仕事内容が魅力的23.1
有名企業である21.2
希望の勤務地で働ける20.1
業界順位が高い19.4

 

 

➁就職志望度への影響

 

それでは企業の社会貢献度の高さが就職志望度に影響があったのかどうかを見ていきましょう。

 

同調査によると、就職先企業に限らず、社会貢献度の高さが 志望度に「とても影響した(志望度が上がった)(22.4%)」、「やや影響した(志望度がやや上がった)」 (42.8%)を合わせると、6 割超(65.2%)が「影響した」と回答してます。

 

おおよそ3人に2人が志望度に影響したということで、企業側も採用強化の一環としてSDGsを含めた社会貢献に注力しないと、学生が振り向いてくれない、そんな数字が浮き彫りになっていますね。

 

 

➂企業の社会貢献度を判断する要素

 

「じゃ、学生は何で企業の社会貢献度を測っているのか」というデータがこれです。

 

判断要素としては企業理念がトップで52.9%なので、半数以上の学生が社会貢献度を企業理念で判断しているということですね。

 

続いて、2位のビジネスモデル(44.2%)、3位の従業員に対する姿勢(39.6%)の順となっています。

 

判断要素割合(%)
企業理念52.9
ビジネスモデル44.2
従業員に対する姿勢

(雇用/福利厚生・制度/教育)

39.6
顧客/消費者に対する姿勢37.9
CSR,ESG,SDGsなどの取り組み26.1
経営計画25.4
経営者のメッセージ20.9
業績(納税額)など20.3

 

 

➃企業の社会貢献について調べる手段

 

次に情報源ですが、「採用ホームページ・採用パンフレット」が 7 割強(72.3%)で最

も多く、次いで「企業ホームページ」が 6 割強(62.1%)、「会社説明会・セミナー・インターンシップ」、「社員との会話」がそれぞれ 5 割弱(48.9%、45.1%)で続いています。

 

様々な情報を通じて、企業の社会貢献度を確認していることがわかりますね。

 

調査手段割合(%)
採用ホームページ・採用パンフレット72.3
企業のホームページ62.1
会社説明会・セミナー・インターンシップ48.9
社員との会話(面接、面談、OB訪問など)45.1

 

 

➄SDGsの認知度

 

最後に就活生がどのくらいSDGsについて認知しているのかを見ていきましょう。

 

同調査では「詳しく知っている」学生が19.3%、「ある程度知 っている」(57.1%)と合わせると 7 割(計 76.4%)を超え、関心の高さがうかがわれます。

 

前年同期調査(計 52.9%)と比較する と 20 ポイント以上高く、関心が飛躍的に高くなっていることが把握できます。

 

認知度割合
詳しく知っている19.3
ある程度知っている57.1
聞いたことがある15.0
まったく知らない8.6

 

以上、何かの参考になれば幸いです。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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