シェアハウスの人と仲良くなりたい。
上京就活中の大学生です!東京での就活はホテル代や交通費などかなりお金がかかると聞いたので、就活シェアハウスを利用を検討しています。
同じシェアハウスに宿泊している人たちと仲良くなりたいのですが、どうやって話しかければいいでしょうか。
高知県 小林さん(仮名)
今すぐに仲良くなってみましょう♪
身もフタもない回答ですが、とりあえず話しかけてみたらどうでしょう。
なんでもいいんです。
「どこから来たんですか~」でもいいし、「どんな企業受けてるんですか」でも「大学では何やってるんですか」でも、そんなの何でもかまいません。
だって、どんなに自転車の乗り方を聞いたって、乗ってみないとわかりません。
トロンボーンの吹き方も、まずはやらなきゃアドバイスの意味すらわからない。
一度もバッターボックスに立たずに、どんなにホームランの打ち方を勉強したって、打てるわけがありません。
そんなの、やってみなくちゃわからない。
人と仲良くなる方法なんて、人それぞれです。
ある人にとっての成功方法が、他の人にとっての正解とはかぎりません。
しかも相手がいる話。相性だってあるし、話題によって人によって、タイミングによっても盛り上がり方は変わります。
人と仲良くなる方法なんて、ありとあらゆるパターンがありすぎて、「誰にとっても、いつでも正解」というものはありません。
「ビビらず動ける学生」の希少価値。
「やりたい」と思ったら、「じゃあ、どうする?」を考えて、「やってみる」。
そして、やってみてから「次はどうしたらいいかな?」を考える。
世の中に正解がない以上、自分に経験がない以上、「やってみて考える」こと以上に、自分にとっての正解を導く方法って、そんなにないと思います。
なので、「とりあえず話しかけてみましょう~」。
まずはそこからだ!
という話ではあるのですが、ここは「人と仲良くなる方法指南」でもなければ、「人生相談コーナー」でもなく、あくまでも就活相談の記事なので、ちょっと就活にもつながることで書きますね。
学生のみなさんの多くは、いざ就活となると、スキルや能力、成果や実績、企業や業界の知識で勝負しなくっちゃと思いがちですが、企業の人たちにとってはそんなのあんまり関係ありません。
むしろ、そんなむずかしいこと以前に、企業の人たちは「自分で考えて、ビビらず、動ける学生」があまりにも少ないことに、頭を悩ませています。
普段からの「練習」で、今のうちに慣れておく。
企業はいま、社会全体の「正解」が見えない中で、これまでの常識やこれまでの正解と言われているもの、標準化された仕組みを超えて、新しい価値を生み出していける人を求めています。そこでは、過去の「正解」に囚われず、失敗をビビらずに動いてみて、それを乗り越え、また次の一手を考えて動ける人こそが、企業の「欲しい人」なわけです。そしてそういう人が、ぜんぜんいない。
そういう状況を踏まえて。
日常生活でそれを繰り返している人と、そうじゃない人。
どっちが求められているでしょうか。
もっと言うと、日常生活でさえそれをできない人を見て、企業の人たちは「社会に出たら、どうにかなるかも!」と思って採用するでしょうか……?
じゃあ、小林さんはどうします?
「とりあえずやる」をやってみよう。
人に言われた「正解」だけを追いかけると、失敗したときに誰のせいにもできません。自分も大して変わりません。
自分が傷つかない方法、失敗しない方法を考えるよりも、とりあえずやってみて、うまくいったらもっと良くなる方法を考える。
失敗したら、次にどうするかを考える。
それを、自分という人間を使って試してみる感覚でやってみたらどうでしょう。
自転車の練習なら、失敗したら血が出たり痛い思いをしたりするかもしれませんが、「人と仲良くなってみる」練習では血も出ないし、痛くもない。とりあえず、「自分はどうやってみたらいいか」を考えて動いてみませんか~。
ジョーカツスペシャルアドバイザー光城 悠人
立命館大学卒業後、エン・ジャパン株式会社に新卒入社。企業の採用・教育・評価分野において、営業・ライター・クリエイティブディレクターとして7年間従事する中で、株式上場、新卒向けナビサイト[en]学生のための就職情報の立ち上げなどを経験。同社退職後、学生が新しい価値観に出合えるコミュニティの実現を目指し、2008年に京都で猿基地を開業。年間を通して学生とかかわる中で、新しい就活手法としての「就活ゲーム」を構築し、書籍やブログ、講演等でその普及に努めている。