就活で他に受けている企業は?と聞かれた場合の対処法と伝え方のコツを徹底解説
2025/12/30更新
はじめに
就職活動の面接において、避けては通れない質問の一つが「他にどのような企業を受けていますか?」という質問です。「正直に答えて志望度が低いと思われないか」「嘘をついて整合性が取れなくなったらどうしよう」と不安に感じる方も多いでしょう。
この質問は、単にあなたのスケジュールを確認しているわけではありません。企業側は回答を通じて、あなたの就活の軸や自社への熱意を冷静に見極めています。
本記事では、面接官が他社の選考状況を尋ねる真意を解き明かし、状況別の回答例や評価を下げるNG行動を詳しく解説します。
面接で「他に受けている企業」を質問される3つの意図
面接官が他社の選考状況を確認するのは、単なる興味ではなく、明確な評価基準があるからです。まずは、質問の裏にある意図を正しく理解しましょう。
就活の軸に一貫性があるかを確認するため
企業は、あなたがどのような基準で志望企業を選んでいるかを重視しています。もし、志望動機で「社会貢献性が高いIT業界を志望しています」と言いながら、他社で全く異なる業界の選考を受けていれば、言葉の信憑性を疑われます。
提示された企業名に一貫性があるかを確認し、あなたの価値観や志望業界の選び方がブレていないかを判断しています。就職活動の軸が明確な学生は、入社後のミスマッチが少ないと評価されます。
自社への志望度と優先順位を判断するため
他社名を聞き、自社があなたの志望順位においてどの位置にいるかを測っています。企業は、競合他社と比較したうえで「なぜ自社なのか」という明確な理由を求めています。
仮に他社の方が大手であっても、自社の強みとあなたの軸が合致していれば、志望度は高いと判断されます。この質問への回答は、単なる情報の共有ではなく、自社への熱意を改めて証明する絶好の機会となります。
内定を出した際の入社可能性を探るため
企業にとって採用活動は多大なコストがかかる取り組みです。そのため、内定後に辞退されるリスクを最小限に抑えたいと考えています。
現在の選考フェーズや就職活動の進め方を確認し、内定を出した場合に承諾してくれる確率を予測しています。他社で最終面接まで進んでいる企業があるのか、あるいはすでに内定を保持しているのかを把握し、採用人数の調整や内定を出すタイミングを検討します。
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【状況別】「他に受けている企業」に対する回答例
選考状況は人によって異なります。自分の状況に近い例文を参考に、一貫性のある回答を準備しましょう。
同じ業界・職種の企業を受けている場合
同業他社を受けている場合は、一貫性をアピールしやすい状況です。「私は〇〇業界を中心に、お客様の課題を直接解決できるエンジニア職を志望しています」と答えましょう。
具体的な社名を出す場合は「御社と同様に、高い技術力を持つA社やB社の選考も進んでいます」と伝えます。そのうえで「御社は特に技術の活用範囲が広く、私の理想とする働き方に近いため、第一志望として考えています」と締めくくり、熱意を補足しましょう。
異なる業界の企業を並行して受けている場合
業界がバラバラな場合は、それらを貫く「就活の軸」を説明する必要があります。例えば「私は若手から裁量権を持って挑戦できる環境を軸に就職活動を実施しています」と前置きをします。
そのうえで、IT業界のA社と広告業界のB社を受けている理由を、軸に沿って論理的に説明してください。表面的な業界名ではなく、仕事の内容や環境という共通項を見出せれば、考えが整理されている印象を与えられるでしょう。
すでに他社から内定を得ている場合
すでに内定を持っている事実は、他の企業からも評価されている証拠であり、決してマイナスではありません。隠さずに「現在、一社から内定をいただいております」と正直に伝えましょう。
ポイントは、内定があるにもかかわらず、なぜその面接を受けているのかが明確であるかです。「内定をいただいた企業も魅力的ですが、御社の事業内容により深く社会に貢献できると考えており、現在の第一志望は御社です」と誠実に伝えてください。
就活に出遅れ、まだ受けている企業が少ない場合
就活の出遅れを気にして、嘘をついて受けている企業を増やす必要はありません。現状を正直に伝えつつ、意欲を見せることが解決の糸口となります。
「学業や研究に注力していたため、本格的に動き出したのは最近です。現在は御社を筆頭に、地域貢献を大切にしている『地元の企業』を数社検討し、エントリーを開始したところです」と答えましょう。
遅れた理由を正当な内容で説明し、現在は精力的に取り組んでいる姿勢を示すことが大切です。
評価を下げる「NGな回答」と避けるべき振る舞い
よかれと思って答えた内容が、逆に不信感を与える場合があります。以下の3点には特に注意が必要です。
受けている企業名に一貫性がない
業界も職種もバラバラで、それらを結びつける「軸」がない場合、面接官は「手当たり次第に受けているのではないか」と不安を抱きます。採用のプロからは厳しくチェックされる点といえるでしょう。
「有名企業だから」「給与が良いから」といった基準だけで選んでいると見なされると、自社への志望動機も希薄に感じられます。自分の中で筋道が通っていない場合は、企業選びの基準を改めて整理しましょう。
他社の選考状況について嘘をつく
内定がないのに「他社から内定が出ています」と嘘をついたり、受けていない有名企業を羅列したりするのは非常に危険です。面接が進むにつれ「その企業の選考状況はどうなりましたか?」と深掘りされた際、矛盾が生じます。
面接官は多くの学生を見ているため、不自然な回答にはすぐに気づきます。一度でも信頼を損なうと、その後の評価を取り戻すのは極めて困難です。誠実な態度は社会人として欠かせない資質ですので、等身大の状況を伝えましょう。
企業名を具体的に出しすぎてしまう
「A社とB社とC社とD社を受けています」と、聞かれてもいないのに具体的な社名を羅列するのはスマートではありません。企業名はライバル関係にある会社を1~2社に留めるのがマナーです。
基本的には「〇〇業界を数社受けています」といった業界単位での回答が望ましいとされます。どうしても社名を聞かれた場合のみ、差し支えない範囲で回答しましょう。情報の取捨選択ができることも、ビジネススキルの一つとして評価されるポイントです。
好印象を与えるための「答え方のコツ」と準備
面接官を納得させるためには、単に企業名を答えるだけでなく、プラスアルファの情報が必要です。
企業名だけでなく「選考状況」もセットで伝える
「他に面接を受けている企業」と答える際は、現在の進捗フェーズを添えると情報の透明性が高まります。具体的には「2次面接の結果待ちです」「来週に最終面接を控えています」といった具合です。
選考状況を具体的に示すことで、企業側も内定を出すスケジュールを検討しやすくなります。進捗を隠さずに共有する姿勢は、面接官との信頼関係を築く第一歩です。嘘のない進捗報告は、あなたの真剣さを伝える強力な武器になります。
共通点を見出し「就活の軸」を再定義する
受けている企業群を一列に並べたときに、それらに共通する要素は何かを改めて言語化しておきましょう。「グローバルに活躍できる」「顧客と長期的な関係が築ける」など、共通の魅力を抽出します。
これらを伝えることで、あなたの志望理由に厚みが増します。複数の業界にまたがっていたとしても、軸が明確であれば納得感は生まれます。一見バラバラな選択肢に論理的な橋渡しをすることが、スマートな就活生としての振る舞いです。
最後は必ず「御社が第一志望」で締めくくる
どれほど他社の選考が進んでいても、回答の最後は必ず「それでも御社が第一志望です」という言葉で締めくくるようにしてください。これは単なるお世辞ではなく、他社と比較検討したうえでの結論であることを示すためです。
「他社の選考も進んでいますが、御社の〇〇という社風に最も惹かれており、入社の意思は揺らぎません」と断言しましょう。迷いを見せず、最後の一押しをすることで、面接官に「この学生を採用したい」と思わせる決定打になります。
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就職活動を円滑に進めるためのアドバイス
「他に受けている企業」への質問対策は、就活全体の質の向上にもつながります。
就活支援サイトを活用して他社の選考情報を集める
効率的に活動を進めるには、自分一人で悩まずに就活支援サイトを活用するのが有効です。他社の選考フローや、実際に面接でどのような深掘りをされたかという体験談を事前に把握しておきましょう。
他社の状況を詳しく知ると、面接での比較説明に説得力が増します。周囲の就活の流れを確認しながら、自分の位置づけを客観的に把握しましょう。情報の鮮度が重要なため、定期的なチェックを欠かさないことが成功の秘訣です。
身だしなみなど基本の準備を怠らない
面接での回答内容と同じくらい気を配るべきなのが、第一印象です。清潔感のあるスーツなど、社会人としての身だしなみを整えるのは基本中の基本です。
どれほど論理的な回答を準備していても、外見で「マナーが足りない」と思われては正当な評価が得られません。細部にまで意識を向ける姿勢は、あなたの仕事に対する誠実さを代弁してくれます。準備を万全にして、自信を持って会場に向かいましょう。
キャリアセンターやエージェントに模擬面接を依頼する
自分では一貫性があると思っていても、第三者が聞くと矛盾を感じるケースは多々あります。大学のキャリアセンターや専門のアドバイザーからアドバイスを受けることを強くおすすめします。
特に「他に受けている企業」に関する質問は、模擬面接で何度も練習しておきましょう。客観的なフィードバックをもらうことで、回答の精度を大幅に向上させることができます。プロの視点を取り入れて、どのような角度からの質問にも動じない準備を整えてください。
さいごに
面接で「他に受けている企業」を聞かれたときは、自分の就職活動の軸を再確認し、熱意を伝える大きなチャンスです。面接官の意図は、あなたの判断基準の「一貫性」と「志望度の高さ」を知ることにあります。
嘘をつかず、誠実な態度で現在の選考状況を伝えましょう。そのうえで、他社と比較してなぜその企業が自分にとって最適なのかを論理的に説明できれば、評価は大幅に向上します。
事前準備として、自分の軸を言語化し、模擬面接でアウトプットする習慣をつけてください。一つ一つの質問に真摯に向き合う姿勢が、納得のいく内定獲得への最短ルートとなるでしょう。
