【大学院就活】就活を成功に導く5つの方法を紹介!

【大学院就活】就活を成功に導く5つの方法を紹介!

2022年5月12日更新

はじめに

大学院生の中でも研究の道に進まずに、一般企業への就職の道を選択する学生も多いですが、院卒の就活は学部卒の学生とは多少異なるアプローチが必要となります。

 

その違いを良く理解した上で就活を進めないとピントがズレた就活になったり、アピール不足に陥ったり、研究との狭間で疲弊したりして手詰まり感が出てくることもあります。

 

本記事では院卒と学部卒における企業側の採用スタイルの違いや就活のスケジュール感、院生が就活を成功へ導くための5つの方法を解説しました。

 

就活の準備をしないとはいけないとは薄々感じているのだけど、いつ頃から何をどのように始めればいいのか不安になっている大学院生はぜひ最後までお読みくださいね。

 

これさえ読んでおけば、先の見通しが立って研究も就活もスムーズに進められるようになりますよ。

 

それではさっそく解説していきましょう。

1. 企業側から見た「院卒」と「学部卒」の採用の違いは?

「企業側から見ると院生はどう捉えられてるの? 学部生との違いは?」

 

など、院生の就活は果たして有利なのか、不利なのか気になるところだと思います。

 

筆者が人事責任者として採用現場から見ていた院生の採用の特徴は大きく5つありますので1つずつ解説していきますね。

 

①即戦力採用に近い

 

通常の学部卒採用では

 

「ポテンシャルの高い学生を選ぶ」

 

「会社に入ってから育てる」

 

「勉強内容はそこまで重視しない」

 

といった気持ちで採用を行っていますが、大学院生の採用は少し毛色が異なります。

 

どちらかというと社会人の「即戦力採用」に近い感覚です。

 

要は大学院で研究したテーマや専門性が企業の仕事にマッチングするかどうか、その専門性が必要なレベルを満たしているかを中心にチェックしていく傾向があります。

 

なので、質問内容は「ガクチカ」よりも「研究内容」を中心に深掘りしていきます。

 

企業によっては院生の専門が企業ニーズと合致しているのか、専門性の深さはどうかなどをスクリーニングするために面接で研究内容をプレゼンテーションさせる会社もあります。

 

大学院卒は学部卒よりも初任給が高く設定されているため、企業側の求める技術と異なったり、専門性が浅い場合は生産性が低くなるので、技術にフォーカスするのは当たり前といえば当たり前ですね。

 

問題解決能力や論理的思考力を評価

院生の場合は学部生以上に研究や論文執筆などの活動に取り組むため、学部生に比べて問題解決能力や論理的思考力が高いだろうという見立てで面接を行っています。

 

それらの能力は仕事でも非常に大切な要素となりますので、アピールが成功すれば院生にとっては学部生との差を見せつける絶好の武器となります。

 

面接だけでなく、グループディスカッションなどでも実際に問題解決能力や論理的思考力を

発揮できる姿を見せられると評価が高くなりますね。

 

③学部生との差を見ている

面接官は学部生と院生のどちらとも面接しているので、どうしても両者を比較して見てしまう癖があります。

 

たいていの場合、院生のほうが専門性や問題解決能力、論理的思考力において学部生よりも優れているのですが、あまり変わらない場合は逆に不利にはたらきます。

 

なぜなら、同じ能力であれば初任給の低い学部生を採用したほうが企業側としてはコストパフォーマンスがいいからです。

 

「就活は院生と学部生とではどちらが有利か?」とよく聞かれますが、企業側が院生に求める優位性をうまくアピールできるかどうかで有利か不利かが決まるといえます。

 

④大学院に進学した理由を問われる

院生が一般企業を志望した際には、採用担当者から「なぜ大学院に進学したのか」を問われることがあります。

 

これは絶対に学部生にはない質問ですね。

 

その際「就活したくないから」「社会に出るのが怖いから」「学部卒の時代は就職氷河期だったから」といった消極的な理由を答えてしまうと「嫌なことから逃げる学生」というネガティブな印象を面接官に与えてしまいます。

 

「大学院に進学して〇〇を学びたかったから」「〇〇といった知見を得たかったから」「〇〇の分野の△△に興味があった」というように、ポジティブな言葉で説明できるようにしておきましょう。

 

⑤「ガクチカ」よりも「研究内容」が評価される

 

先述のとおり院生は即戦力採用に近いので、「ガクチカ」よりも「研究内容」の評価ウエイトが高いです。

 

学部生の場合は面接官も「たいした研究もしてないだろうから専門性もそこまでないだろう」と高を括っている感があって、研究内容よりもむしろガクチカを中心に質問していき、将来性を投影しながら面接を進めていきます。

 

逆に院生の場合は「この子の研究テーマや専門性がどのように仕事に活かせるか?」といった観点で質問していきますので、当然スポットが研究内容に当たります。

 

したがって、研究内容や専門性がその会社が求める職種と近い場合は内定確度が上がるわけですが、そうでない場合は即戦力採用に近いだけに内定は遠のきます。

 

この辺りが学部生にはない院生ならではの特徴となりますので、即戦力採用に近いと意識しながらアピールしていきましょう。

 

2. 大学院生の就活スケジュール感

「院生の就活はいつから何を始めればいいんですか?」

 

基本的に学部卒と同じスケジュール感だと考えてください。

 

大学院1年目は学部生3年、大学院2年目は学部生4年と捉えて同じように就活を進めていくことになります。

 

つまり、学部生3年の6月から始まるインターンシップが院生1年目の6月と同じタイミングになります。

 

なので、インターンシップが始まる院生1年目の6月までには少なくとも自己分析や業界研究、企業研究を完了しておきたいですよね。

 

大学院2年目直前の3月には会社説明会やエントリーが開始されますし、6月には内定出しが行われますので、その基準月に合わせてそれぞれ対応することが肝要です。

 

大企業の場合はほぼこのスケジュール感で選考が行われますが、ベンチャーや中小企業などは前倒しで採用活動を行っている会社が多く、インターンシップ経由の早期選考などを実施している企業もありますので臨機応変に対応していく能力が試されます。

 

院生は研究活動と就活との両立がハードです。特に大学院2年目になると学会発表や修論などに時間を充てる必要があり、就活の本選考との二刀流が時間的にも体力的にも大変です。

 

「今、何を優先すべきか」を常に考え、細かな隙間時間をうまく使いながら、スケジュールを手中でコントロールしていきましょう。また、時にはゆっくりと休みを取ることも大切です。

 

いずれにしても就活準備は前広に行っておくことが何にもまして重要です。

3. 大学院生が就活を成功に導く5つのアプローチ法

本記事の締めくくりとして、院生が就活を成功させるための5つの方法を解説していきます。

 

就活サイトで登録して選考のお誘いがあった企業の面接を受ける通常のやり方だけでなく、色んな引き出しを複数持っておいたほうがあなたの就活の安定性が増します。

 

5つの方法の全部、あるいは一部をうまく活用すると内定が出やすいので、ぜひ試してみてください。

 

①学校推進を利用する

 

院生ならではの独特な就活方法が「学校推薦」です。

 

学校推薦とは企業側がある大学の採用枠を優先的に設けており、そこに教授からの推薦を受けた就活生が応募して採用試験を受ける方法です。

 

通常の就活よりは合格率も高く、就活を有利に進められることが大きな特徴です。

 

但し、学校推薦を受けたからといって必ず合格するわけではなく、会社が求める一定水準に達していないと落ちますので注意してください。

 

また、学校推薦経由

 

の内定は原則として断ることは禁じ手です。

 

通常の就活のように「志望度の高い企業から内定が出たから」といって学校推薦の内定を蹴ると推薦してくれた大学や教授の顔に泥を塗ることになりますし、企業側の信頼も損ねてしまいます。

 

あなたが行きたい企業が明確にある場合は、学校推薦の利用を控えたほうがいいですね。

 

②逆求人就活サイトを活用する

 

次に「スカウトを待つ」という方法です。

 

現在は逆求人就活サイトが充実してきましたので、あなたのプロフィールを見て興味のある企業があなたと会ってみたいと声をかけてくれるこのスカウトサービスを利用すべきです。

 

スカウトのメリットとしては、

 

1.あなたの専門性と親和性の高い企業からオファーがある

2.スカウトのあった会社なので内定確度が高い

3.あなたの知らない優良の中小企業に出会えるチャンスがある

 

ことが考えられます。

 

やらないよりはやったほうが可能性が拡大しますし、無料なのであなたの研究テーマや専門性などをアピールして登録しておいたほうがいいですね。

 

③研究内容と仕事のマッチング度をアピールする

 

冒頭でも説明しましたが、院生の就活は即戦力採用に近いです。

 

つまり、あなたが研究でやってきたことと企業側の求める職種の相性がいいと内定が出やすいですし、そうでない場合は落ちる可能性が高いです。

 

あなたの専門性が有用な会社に登録したほうが近道ですし、自分の経験を仕事に活かしやすいですよね。

 

要は、受ける企業にはいかに自分の研究内容や専門性がその会社の仕事に有益なのかをアピールすることにより成功確率がグンと上がります。

 

したがって、「その会社がどのような技術を欲しているのか?」を逆算したうえで、あなたがやってきたことを総動員して、その技術に寄せながら訴求していくことがポイントになります。

 

④志望企業や志望職種に縛られ過ぎない

 

とはいえ、あまりにも絞り過ぎて駒が少ない状態で就活を進めるのも危険です。

 

特に院生は自分の専門が活きる仕事に就きたいという欲求が高く、志望企業や志望職種をピンポイントで攻める学生が多いですが、仮にすべてが不合格になった場合、取り返しがつかない事態に直面します。

 

そうならないために、自分の専門が活かせる周辺技術の求人がある企業や職種にもアプローチして間口を広げて保険をかけておいたほうが無難です。

 

自分がやってきたことを仕事にしたい気持ちは十分にわかりますが、そのことが返って自分の首を絞めることにもつながりますので、一発勝負の就活においては最悪の結果に備えたリスク管理を行うことのほうがもっと大切です。

 

特に理系の場合は専門分野に就職する以外にも、以下のとおり専門分野外に就職する方法や文系が就職する分野の仕事に就く人もいます。

 

専門分野就職専門に勉強した分野の延長線上の仕事に就くこと

例)研究、開発、設計、製造技術、生産、生産管理、品質管理など

専門分野外就職専門に勉強した分野とは別の領域の仕事に就くこと

例)特許、知的財産、技術営業、SEなど

文 系 就 職専門に勉強した分野とはほぼ関連性のない文系領域の仕事に就くこと

例)コンサルタント、金融関係業務、営業、事務など

 

併せて、それぞれのメリット・デメリットもみておきましょう。

 

専門分野就職・大学で勉強した専門が仕事で活かせる

・機械、電気、情報など業界との親和性が高く、求人需要も多い

・専門分野の企業に学校推薦してもらえる

・専門分野の枠にとどまり、視野が狭くなる可能性がある

専門分野外就職・専門分野外に枠を広げて仕事ができるので、自分の可能性を広げる   

 ことができる

・文系就職より少しだけ勉強した専門が活かされるだけで、就活での アドバンテージにはなりにくい

文 系 就 職・文系企業の応募者は圧倒的に文系学生が多いので、理系学生が応募 すると印象に残りやすく、差別化をはかりやすい

・デメリットとしては文系就職は選考プロセスが多く、応募してから 内定をもらうまでに時間を要す

・加えて、選考プロセスの省略がないため、就活準備や対策に時間が 奪われ、学業に支障をきたすケースが考えられる

 

先手先手で就活を進める

 

ついつい研究や実験が忙しいからといって、面倒くさい就活が後手後手になってしまう院生も結構います。

 

そうならないためにも研究と就活とのバランスをとりながら、先手先手で就活を進めることが大切です。

 

特に大学院の場合は研究に没頭し過ぎて、「就活は院生2年目直前の3月から始めたらいいか」と早計な判断を行う人も見かけますが、ハッキリ言って3月からでは遅すぎです。

 

3月に入ると会社説明会やES提出、選考などでスケジュールが目白押しです。そんな多忙な時期に業界研究やら自己分析やら、悠長にやっている暇なんてありません。

 

「就活は3月から始めるのではなく、3月までに準備を終わらせる」といった心構えで取り組むことが何にも増して重要です。

 

ぜひ余裕目に準備しておいてくださいね。

 

本記事があなたの就活のお役に立てば幸いです。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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就活ハンドブック編集部

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