
【自己PR】就活を有利に進めるバイト経験の活かし方!
2022年4月27日更新
はじめに
就職活動を見据えている学生の皆さんの中には、自己PRでバイト経験をアピールしたいと考えている人も多くいるでしょう。
自己PRがうまくできるか不安に思う中で、こんな悩みを抱えてはいないでしょうか?
・そもそもバイト経験って就活で有利になるの?
・就活に有利なバイトってあるの?
・バイトの経験を自己PRにどうやって活かせばいいの?
この記事を読むことで、このような悩みはすべて解決されます。
最後まで読んでいただければ、あなたには次のようなメリットがあります。
・就活に有利なバイトがわかるとともに、自分に合ったバイトが選べるようになる
・効果的な自己PRの方法が分かり、就活で周りの学生よりも有利になれる
以下のテーマに沿って解説していきます。
難しい内容ではありませんので、気軽に読んでみてくださいね。
もくじ
1.就活でバイトの経験が有利になることはあるの?
そもそもアルバイトの経験が就職活動において有利に働くことはあるのでしょうか?
以下2つの観点から解説していきます。
1.企業と学生のバイトへの認識の違い
2.有利になるのはバイト経験そのものではない
1-1.企業と学生のバイトへの認識の違い
実は就職活動において、企業と学生のバイトへの認識は大きく異なります。
リクルートが行った「就職活動・採用活動に関する振り返り調査」データ集2021年卒を見てみましょう。
次の図は、企業が採用基準で重視する項目と、学生が面接等でアピールするポイントの割合を示したものです(複数回答)。
(引用:リクルート「就職活動・採用活動に関する振り返り調査」データ集2021年卒)
この図によると、学生が面接等でアピールする項目の1位がアルバイト経験で、その割合は半数以上の51.3%にのぼります。
一方で、アルバイト経験を採用基準として重視する企業は26.3%しかありません。
これほどまでに企業と学生のアルバイトに対する認識は大きく異なるのです。
1-2.就活で有利になるのはバイト経験そのものではない
上記からわかるのは、就活で有利になるのはバイト経験そのものではないということです。
それではバイトに関してどの点が就活で有利に働くのでしょうか?
結論から言うと、次の3つの点がバイトのアピールポイントであり、就活で有利に働くポイントなのです。
・なぜそのバイトを選んだのか(Why?)
・そのバイトで何を得たのか(What?)
・そのバイト経験は就職後にどのように活かせるのか?(How?)
理由を説明しましょう。
まず、先ほどの調査によれば、企業が特に重視しているのは次の3項目です。
・人柄:93.1%
・自社/その企業への熱意:78.3%
・今後の可能性:68.9%
要するに、「目の前の学生がどんな人間なのか?」、「ウチで働くことへの熱意はどれくらいあるのか?」、「入社したらどんな活躍をしてくれそうなのか?」ということを重視しているのです。
したがって、就活でバイトを主軸に自己PRするのであれば、企業が重視している項目を踏まえた上でアピールすればよいのです。
ここで大切なのが先述した3つのポイントです。
「なぜそのバイトを選んだのか」、「そのバイトで何を得たのか」、「そのバイト経験は就職後にどのように活かせるのか?」。
具体的な例に落とし込んで考えてみましょう。
将来アパレル業界で働きたい学生が、実際にアパレル店でアルバイトをしたとしましょう。
その学生は3項目について、次のようにアピールすることができるかもしれません。
・なぜそのバイトを選んだのか?(Why?)
→将来アパレル業界で働きたいと考えており、実際の現場の雰囲気を感じたり、様々な経験をしてみたかったから。
・そのバイトで何を得たのか?(What?)
→アパレル店はどうすればお客様のニーズを満たすことができるのかを考え、実際に行動に移した。うまくいった点、改善すべき点どちらもあり、それらを活かして次に繋げることが大切だということを学んだ。
・「そのバイト経験は就職後にどのように活かせるのか?」(How?)
→実際にアパレル業界に就職できたなら、現場の流れや考え方を理解しているので即戦力になれるし、お客様のニーズを満たすために行動することができる。
それぞれのエピソードから、「人柄」、「自社/その企業への熱意」、「今後の可能性」で良い評価を受けそうですよね。
話をもう一度まとめると、企業が採用基準として特に重視する3項目を踏まえた上で、バイトを素材にして自己PRすることが大切なのです。
2.就職活動を有利にするアルバイトの選び方
上記のことを念頭に置いた上で、ここでは就職活動を有利にするアルバイトの選び方について解説していきます。
志望業界が定まっている場合と定まっていない場合に分けて考えていきましょう。
2-1.志望業界が定まっている場合
志望業界が定まっている場合、その業界に関連したアルバイトをするのが良いでしょう。
企業が重視する3項目についてアピールしやすくなるからです。
・教育業界を志望している人
→塾講師、家庭教師など
・観光や宿泊業界を志望している人
→観光地のガイド、ホテルの受付や清掃など
・建設業界を志望している人
→工事現場のアルバイトなど
業界に関連したアルバイトをしていれば、「なぜそのバイトを選んだのか?」や「そのバイト経験は就職後にどのように活かせるのか?」についてアピールしやすいですよね。
ただし、「そのバイトで何を得たのか?」については、きちんと目的意識をもって働いていないと伝えられないので注意しましょう。
2-2.志望業界が定まっていない場合
志望業界が定まっていない場合は、先述のWhy?・What?・How?を幅広い業界に対してアピールしやすいアルバイトを選ぶのがおすすめです。
別の言い方をすると、就活でアピールするにあたって汎用性が高いアルバイトを選ぶべきです。
アピールの汎用性が高いアルバイトをしていれば、後にどんな業界を志望したとしても面接官から良い評価を得やすいからです。
一つ例をあげれば、ホテルのスタッフのアルバイトはおすすめです。
ホテルのスタッフのアルバイトを経験することで、接客力や、様々なお客様の要望に臨機応変に対応する力などが身に付きます。
そして、接客力や臨機応変に対応する力などはどんな業界においても高く評価されます。
このように、どのような業界においても評価されるスキルなどを得られるアルバイト、すなわちアピールの汎用性の高いアルバイトを選ぶのがおすすめです。
3.就活に有利なバイト5種
ここまでに、就職活動に有利なアルバイトの選び方を解説してきました。
先に述べたとおり、志望業界が定まっている人はその業界に関係したアルバイトを選べばよいのですが、定まっていない人は幅広い業界で評価されやすいアルバイトがおすすめと述べました。
そこでここでは、志望業界が定まっていない人向けに、幅広い業界で評価されやすいバイト、すなわち就活に有利なバイトを5種紹介します。
1.ホテルスタッフ
2.イベントスタッフ
3.コールセンター
4.パソコンスキルを身につけられるアルバイト
5.高度なホスピタリティが求められるアルバイト
3-1.ホテルスタッフ
先ほど紹介済みのため詳しい説明は省きますが、丁寧なお客様対応力などの様々なスキルを身につけられるホテルスタッフのアルバイトはおすすめです。
3-2.イベントスタッフ
イベントスタッフのアルバイトは、雇用形態が日雇いであることが多く、一緒に働く人が現場によって異なることがほとんどです。
したがって、初対面の人に対するコミュニケーション能力を向上させることができます。
また、基本的に毎回現場が変わるため、その場の状況に応じて臨機応変に行動する能力をも身につけることができます。
3-3.コールセンター
コールセンターのアルバイトは、顧客からの質問やクレームへの対応などを行います。
電話越しの相手に対し、いかに失礼のないように対応するかが求められるアルバイトであり、顧客対応や電話のマナーなどを身につけることができます。
クレーム対応のように強いストレスのかかる仕事を経験し、対応力を身に着けたことをアピールできれば、面接官に良い印象を与えられるでしょう
3-4.パソコンスキルを身につけられるアルバイト
データ入力などに代表されるパソコンスキルを身につけられるアルバイトもおすすめです。
現代ではあらゆる企業がパソコンを使って業務をしているため、身につけたパソコンスキルが腐ることはありません。
「Word」や「Excel」のようなOfficeソフトを使いこなせることは大きなアピールポイントになります。
パソコンスキルを証明できるMOSのような資格を取得することができればさらに強いアピールができるでしょう。
3-5.高度なホスピタリティが求められるアルバイト
世間的に高度なホスピタリティが求められると認識されているアルバイトも就活で有利になりやすいです。
具体的には、ディズニーランドのようなテーマパークや、スターバックスのような大手カフェチェーンでのアルバイトです。
このような有名企業は、アルバイトに対するホスピタリティ教育を徹底しています。
それゆえ世間のアルバイトへの評価は高い傾向にあり、「ここでアルバイトしている人はホスピタリティ能力が高い」と思われやすいのです。
このようなアルバイト経験を素材にWhy?・What?・How?を意識して自己PRできれば、面接官から高い評価を得やすいでしょう。
3-6.就活に有利なバイトまとめ
ここまでに就活に有利なバイトを5種紹介しましたが、大切なのはアルバイトの経験そのものではなく、Why?・What?・How?でしたよね。
この3つの要素について、具体的なエピソードを交えて説明すれば就活で有利になれるということを忘れないようにしましょう。
4.長期インターンも就活に有利
アルバイト以外にも、長期インターンの経験は就活で有利に働くことが多いです。
企業の実務を任せられることが多い長期インターンでは、責任の重さがアルバイトとは比べ物になりません。
面接官にとっても、長期で企業の実務に携わる経験を経て実践的なスキルを身に着けた学生は魅力的に映るはずです。
アルバイトよりも負担が大きいですが、長期インターンへの参加も就活を有利にしてくれることを覚えておきましょう。
なお、長期インターン中の様子を見てその学生を採用する企業もありますので、志望業界や企業が定まっているのであれば、積極的に長期インターンに参加してみることをおすすめします。
5.就活の自己PRはアルバイトだけにこだわらなくていい
ここまで、「バイトの経験をどのようにアピールすれば就活で有利になるのか」や「就活で有利なバイト」などについて解説してきました。
実のところ、就活の自己PRはアルバイトだけにこだわる必要はありません。
大学での勉強、サークル活動、ボランティア活動など、アルバイト以外にも効果的に自己PRができる素材はたくさんあります。
どのような素材を使うとしても、考えるべきポイントは同じです。
企業が採用基準として特に重要視する3つの項目、すなわち「人柄」、「自社/企業への熱意」、「今後の可能性」において高い評価を得られるように自己PRすることです。
具体的な方法として、Why?・What?・How?の観点からアピールすべきと述べてきました。
このことはアルバイトに限らず、勉強、サークル活動、ボランティア活動などでも同様なのです。
「なぜその勉強(学問)を選んだのか?」、「そのサークル活動から何を得たのか?」、「そのボランティア活動の経験は、就職後にどのように活かせるのか?」というように考えれば良いのです。
効果的な自己PRに必要なのは、企業(面接官)がどういう基準で学生を評価するのかを把握し、それに合わせた内容を考えることです。
就活に有利なバイトに関してよくある質問
よくある質問をまとめました。
就活に有利なバイトに関してよくある質問 |
Q1.就職に不利なバイトはあるの?
Q3.就活に有利と言われているバイトの経験を企業はどう評価するの? |
Q1.就職に不利なバイトはあるの?
A.就職に不利なバイトはありません。
企業が採用基準として重視する要素を押さえていれば、どんなバイトでも自己PRに使えます。
Q2.スタバ・マクドナルド・無印良品・ユニクロ・GUは就職に有利なバイトって本当?
A.名前の挙がった企業はどこもアルバイトに対する教育体制が充実しているため、そのバイト経験は面接官から良い評価を得やすい傾向にあります。
ここまでに紹介した自己PRのポイントを押さえることができれば、就職を有利に進めやすいでしょう。
Q3.就活に有利と言われているバイトの経験を企業はどう評価するの?
A.バイト経験そのものが評価されるのではなく、「そのバイトを通じて何を得たのか」などが評価の対象になります。
単なるバイト経験だけでは就活を有利にすることはできません。
おわりに
今回は、就活でバイトの経験が有利になるのかというテーマに始まり、アルバイトの選び方や就活を有利にするおすすめのアルバイトなどについて解説してきました。
ここまでに紹介した自己PRのポイントさえ押さえておけば、どんなバイトでも就活で武器になります。