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【これで解決‼】面接時のセクハラの実態と、嫌味のない効果テキメンな対抗策を教えます!

【これで解決‼】面接時のセクハラの実態と、嫌味のない効果テキメンな対抗策を教えます!

2024年2月21日更新

はじめに

2020年6月1日に「改正労働施策総合推進法」が施行され、中小企業に対する職場のパワーハラスメント防止措置は、2022年4月1日から義務化されました。

 

それに伴い、就活時の「面接におけるセクハラ」問題も大きくクローズアップされています。厚生労働省の調査報告書では4人に1人(25.5%)の学生が就活セクハラを経験したと回答しており、もはや他人事では済まされない状況になっています。

 

また、NHKの2021年の取材によると、「彼氏はいるの?」、「○○さんはスタイルがいいからモテるでしょ。椅子から立って全身見せてよ。後ろ姿もみたいな」といった信じられないようなやりとりが、面接官と学生の間で行われているそうです。

 

それどころか、コロナ渦で当たり前となったWEB面接で「WEBカメラを動かして部屋の奥を見せてもらえますか?」、「部屋が広いけど、彼氏と住んでるの?どれくらいの頻度で彼氏は家に来るの?」、「○○さんの違う雰囲気も見てみたいので、次の面接はスーツではなく部屋着姿で参加していただけますか?」、といったやりとりもあるほどです。

 

このため、特に女性の就活生は「面接時にセクハラに遭った場合の対処法を知っておきたい。」と思うのは当然のこと。就活セクハラの実態はどうなのか、被害に遭った場合は実際にどう行動すればいいのか不安が頭をよぎりますね。

 

このように就活セクハラに関しては、あらかじめ対策を講じておくことが基本です。

 

しかし、「質問に答えないと空気が読めないと思われるのでは?」、「誘いを断ると選考が不利になるのでは?」といった弱い立場に付けこまれて、ついつい相手の口車に乗ってしまうことも否めません。

 

なので、あなたも就活セクハラに巻き込まれる危険性があると認識したうえで、それを未然に抑止したり回避する術を身に付けることが肝要です。

 

本記事では、面接時のセクハラの実態を理解したうえで実際にあなたの身に降りかかったときの賢い対抗策や、困った場合の相談窓口なども併せて紹介します。

 

これを読むことにより、毅然とした態度で臨んでも相手に悪い印象を与えずに就活セクハラを回避できるようになりますので、最後までお読みください。

1.就活セクハラの定義と実例

就活セクハラの定義や実例を知っておかないと、どこからどこまでがセクハラにあたるのか線引きが難しくなり、実際に就活セクハラをされても認識できない場合があります。

 

まずは就活セクハラの定義と実例を見てきましょう!

 

 

1-1.言葉の定義

まずは「セクハラ」の定義について解説します。

 

「セクハラ」とは、Sexual harassment(セクシャルハラスメント)を省略した呼び方で、

一般的に性的な言動によって相手に対して不利益や不快感を与えるものを意味しています。

 

法的な根拠としては、男女雇用機会均等法に規定がおかれていますが、「性的な言動」の意味がここではポイントになります。

 

厚生労働省の指針では「性的な言動」とは、

 

①性的な事実関係を尋ねたり、性的な内容の情報を意図的に流布したりするなどの「性的な内容の発言

➁性的関係を強要すること、必要なく身体に触ること、猥褻な図画を頒布することなどの「性的な行動

 

を指します。

 

したがって、就活セクハラは学生に対して会社の採用担当者や学校OB先輩などが「性的な内容の発言」や「性的な行動」で不利益や不快感を与えるハラスメントにあたります。

 

なので、相手方の発言や行動によりあなたが少しでも不快に感じたり、不利益な行為だと思ったならば、それは就活セクハラの可能性があります。

 

 

1-2.就活セクハラの実態

就活セクハラの実態を知りたい場合は、厚生労働省の「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」が参考になります。

 

同調査では以下のことが報告されています。

 

・就活セクハラを受けた内容では、性的な冗談やからかい」(40.4%)の割合が最も高く、「食事やデートへの執拗な誘い」(27.5%)、「性的な事実関係に関する質問」(26.3%)が続きます。

 

・就活等セクハラを受けた場面としては、インターンシップに参加したとき」(34.1%の割合が最も高く、次いで「企業説明会やセミナーに参加したとき」(27.8%)が高い。

 

・就活等セクハラの行為者としては、インターンシップで知り合った従業員」(32.9%)の割合が最も高く、次いで「採用面接担当者」(25.5%)、「企業説明会の担当者」(24.7%)が高い。

 

・就活等セクハラを受けた後の行動としては、何もしなかった」(24.7%)の割合が最も高く、「大学のキャリアセンターに相談した」(19.2%)、「大学のキャリアセンター以外の部署(学生相談窓口など)に相談した」(18.0%)、「家族・親戚、友人に相談した」(17.6%)が続いています。

 

・就活セクハラを受けて何もしなかった理由としては、何をしても解決にならないと思ったから」(47.6%)の割合が最も高く、「何らかの行動をするほどのことではなかったから」(34.9%)が続いています。

 

ただ、これらのデータをみただけでは実際の就活セクハラの場面がイメージできないと思いますので、次のチャプターで実例をあげていきます。

 

 

1-3.就活セクハラの実例

それでは就活セクハラの実例を「性的な発言」と「性的な行動」に分けてみていきましょう。

 

1-3-1.「性的な発言」の実例

まずは「性的な発言」の実例です。

 

被害に遭う場所としては、インターンシップやOB・OG訪問やWeb面談などが多く、採用する立場を利用して選考の枠を飛び超えた採用にまったく関係のない下記のような発言です。

 

 【性的な発言例】

 ・「経験あるの?」

 ・「デートしよう!」

 ・「彼氏いるの?」

 ・「付き合って何年? 結婚の予定は? 仕事と彼氏どっちが大事?」

 ・「仕事もろくに覚えないうちに結婚して妊娠する子が多くてねぇ…」

 ・「●●さんはスタイルがいいからモテるでしょ。

   椅子から立って全身見せてよ。後ろ姿も見たいな」

 ・「Webカメラを動かして部屋の奥を見せてもらえますか?」

 ・「部屋が広いけど、彼氏と住んでるの?

   どれくらいの頻度で彼氏は家に来るの?」

 ・「●●さんの違う雰囲気も見てみたいので、

   次の面接はスーツではなく部屋着姿で参加していただけますか?」

 ・「Mだよね。」

 ・「詳しい話をしたいから、一度飲みに行こう。」

 ・制服の貸与などを理由に「スリーサイズは?」

 ・「ミニスカートとか履くの?」

 ・「今後お子さんを作る計画はないの?」

 ・「なんでショートカットなの?女らしくない。」

 ・「スカートで来るもんじゃないの?普通…」

 

こういう発言をされると、「想定外の質問に対する反応を見ているのかな?」とか、「答えないと選考が不利になるのかな?」などと考えて、ついつい答えてしまうケースが考えられます。

 

 

しかし、上記のような発言は採用とまったく関係のない意見や質問ですね。

 

こんな不謹慎で低レベルな発言にいちいち呼応しなくても大丈夫です。

後ほど、この類の発言に対する上手なかわし方も解説していきます。

 

1-3-2.「性的な行動」の実例

次に「性的な行動」の実例を見ていきましょう。

 

 【性的な行動例】

 ・携帯電話の番号とメアドを聞いてくる

 ・LINEの交換を迫ってくる

 ・私用の連絡(人事は就活の話だと言っている)が毎日来る

 ・食事やデート(飲み、花見、映画など)への執拗な誘い

 ・不必要な体への接触

 ・性的な関係の強要

 ・拒否したことによる不利益取り扱い(内定取り消し等)

 

社員の個別メアドやSNSで学生と就活のやりとりを直接行うことは、ビジネス的に考えられません。

会社のメアドでやりとりするなら理解できますが、個別にホットラインを結ぼうとしてくる場合は要注意です。

 

 

加えて、プライベートな面会は採用選考ではありませんので、そのようなお誘いがあった場合は必ず断ってください。

 

 

また、相談にのるとか、ESを添削してあげるなどのやさしさをほのめかして、自宅やプライベートな空間に誘いこむ手口が後を絶ちませんが、1対1になる密室な空間に足を踏み入れることは自ら被害に遭いにいくようなものなので絶対にやめましょう

2.就活セクハラのシチュエーション別対抗策

ここからは就活セクハラのシチュエーション別対抗策について解説します。

 

シチュエーションは、

 

【ケース1】就活セクハラっぽい質問をされた場合

【ケース2】個別に会おうと誘われた場合

【ケース3】1対1の面会に遭遇した場合

 

の3つのケースを取り扱います。

 

 

2-1.【ケース1】就活セクハラっぽい質問への対抗策

前提として覚えておいてほしいことは、

 

選考や応募した業務に直接関係のない質問に答える必要はない

 

ということです。

 

 

ただ、セクハラ気味の質問に対して、いきなり面と向かって

 

「回答は選考や業務に関係する質問に限らせてもらいます」

 

と不愛想に受け答えしたら、面接官も

 

「なんか、許容量のない杓子定規な子だなぁ。会社に入っても権利ばかり主張する人材かもしれない…」

 

と心証を損ないますので、1クッションおく必要があります。

 

 

では、その1クッションの返しとはどういうことでしょうか? それは「質問の趣旨はなんですか?」と聞き返すことです。

 

たいていの面接官はこの質問で我に返ります。答えに窮するはずです。

 

ただ海千山千の面接官なら、ああだこうだ理由を付けて正当化するかもしれません。

それでも執拗にセクハラ気味の質問を投げかけてくるようであれば、その時に最後の切り札として

 

選考や今回応募させていただいた業務に直接関係する質問でお願いします

 

と答えてください。

 

こちらとしては、「質問の趣旨はなんですか?」と1クッションおいて面接官に更生の猶予を与えています。

それでも自分の非がわからない面接官に対しては答える義務がないので答えなくて大丈夫です。

 

 

「でも、それで面接官の心証を損なうのではないですか?」

 

損なってもいいじゃないですか。

 

そのような非道徳な質問をする人を面接官にあてるような会社に尻尾を振って入らないほうが将来的に幸せだと思います。

 

誤ってそういう会社に入ると、入社してからセクハラやパワハラを受けるリスクがかなり高くなります。

 

なので、「入る前にわかって良かった」と開き直るぐらいでちょうど良いです。

 

 

2-2.【ケース2】個別に会おうと誘われた場合の対抗策

たとえば、メールやLINEなどで採用担当者やOB・OGに

 

「2次面接の前に2人で1度お酒でも飲みながらリラックスした雰囲気で話をしませんか?」

 

と誘われた場合、あなたはどのように対処しますか?

 

 

食事会や夜の酒の席がセクハラかどうかを見極めるポイントはいくつかあります。

 

たとえば、

 

 他の学生も交えた複数人で行われるのか?

 複数人でも女性だけ集められているのか?

 人事担当者は複数人で来るのか?

 公式の選考フローにのっとった食事会なのか?

 

をチェックすれば、事前に就活セクハラを回避できます。

 

ただ、複数人来ると言っておきながら、当日に「事情ができて来れなくなった」と偽れば、個別(1対1)の状況に持ち込むことは簡単にできます。

 

なので、最も賢明な方法はあなたが怪しいなと感じたら、その場に行かないことです。

 

その場合のメールの返信例は、

 

ステップ1:「気になることは面接で質問しますので大丈夫です。

 

と断ってください。

 

それでも、さらに強要してくる場合は

 

ステップ2:「学校の規定で禁止されており、学校に報告する必要がある。

 

「権威を使う」方法を使いましょう

 

「学校」とか「キャリアセンター」という権威のある固有名詞を出せば、「これはヤバいことになる」といった相手側の恐怖心のほうが優位になり、それ以上相手も突っ込みにくくなります。

 

 

2-3.【ケース3】1対1の面会に遭遇した場合の対抗策

次のケースは複数人の学生と食事会をやるとか、エントリーシートの添削を行うと言う話で実際に行ってみるとあなた1人しかいなかったケースの対抗策です。

 

周りにひと目がなく、密室の状態で1対1になった場合は、就活セクハラが起きやすい条件がそろったとまず認識してください。

 

やはり、なにか事が起きてしまった後では遅いですし、かといって事件が起きたとしても証拠がなければ、なんの解決にも至りません。

 

まず、1対1のシチュエーションになった場合は、名刺をもらいましょう

 

名刺をもらうことで相手に会社の仕事だと意識させることができますし、会社の看板を背負っているので悪いことはできないと認識させることができます。

 

それでもセクハラっぽい空気感を感じるとか、怪しい雰囲気がある場合は

 

大切なお話を伺えるので、あとから振り返られるように記録してもよろしいでしょうか?

 

とひと言断りを入れて、スマホで録音を行ってください。

 

そこで相手方が拒否するようであれば、ますます怪しいことがわかります。

 

相手が録音に対して拒絶するようであれば、その場を立ち去ることが望ましいですが、なかには失礼にあたりそうでできない場合もあると思います。

 

その場合は「緊張するんで少しトイレに行ってきます」など理由をつけて、トイレで録音のボタンを押して内緒で録音するなど、相手に気付かれないように行動しましょう。

 

仮に性的な関係を強要されそうになったら、

 

これは就活セクハラにあたりますが、内容を御社に報告してもよろしいですか?

 

と毅然とした態度で質問してください。

 

さすがにそれで我に返って、いろいろな理由をつけてこれまでの言動を正当化しようとするでしょう。もう、一線を越えてくることはなくなると思いますよ。

3.就活セクハラの相談窓口

色々な対策を講じて防備したとしても、事件やトラブルを100%回避できる保証はありません

 

もし被害に遭った場合は、あなた1人で抱え込まずに大学のキャリアセンターなど信頼できる大人に相談してください。

 

大学のキャリアセンターを介してクレームを入れるのが最も望ましいですが、どうしても相談しにくく個人で苦情を入れる場合は就活セクハラの相談窓口を設置している会社もありますし、録音や録画、メールやSNSの文面、証人など、証拠があれば対象企業の法務部門に持ち込むのが正しい対処法です。

 

証拠無しに大きく騒ぐと、逆に名誉棄損で訴えられる可能性がありますので慎重に進めることが肝要です。

 

録音無しでも会社に対してその事情を通告した上で、「これ以上の継続はしないほうがよろしいかと思います」と手を打っておくと二次災害を防ぐことができます。

 

 

加えて、各都道府県労働局の総合労働相談センターでも相談(電話相談可)できますし、日本労働弁護団では専用のホットラインを設けて就活ハラスメントの相談を下記のとおり受け付けていますので、選択肢の1つとしてもいいでしょう。

 

■日本労働弁護団 相談窓口  TEL:03-3251-5363 

 

(月)(火)(木)15~17時/(土)13~15時

 

いずれにしても泣き寝入りするのは、自分の精神的にも加害者にとってもなんのメリットもありません。

恥ずかしい気持ちや選考が不利になる恐れもわかりますが、同じような被害者を増やさないためにも大事(おおごと)にする、公にすることが大切です。

まとめ

企業と学生は、フィフティー・フィフティー(50:50)の関係です。

 

どちらが上でどちらが下とかはありません。

企業側があなたを不合格にする権利もありますし、あなたからその企業を辞退する権利もあります。

 

就活生だからといって大人しくしておく義務もありません。

 

この記事の対抗策を頭に入れたうえで毅然とした態度で就活に臨みましょう。

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就活ハンドブック編集部

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