はじめに

昭和医科大学では、「知と技の融合」を掲げ、医療の最前線で活躍できる専門人材の育成に力を入れています。国家資格の取得はもちろんのこと、実践力やチーム医療への対応力を備えた卒業生は、全国の病院や医療機関、企業などから高く評価されています。

実際に2024年卒業生の就職率はほぼ100％を記録し、医学部・薬学部・看護学部などそれぞれの専門領域に応じた進路で、確かなキャリアを歩み始めています。特に附属病院をはじめとするグループ内施設や、国公立病院、民間医療機関、ドラッグストアチェーンなど、幅広いフィールドでの活躍が目立ちます。

本記事では、昭和医科大生に人気の高い就職先や進路傾向を紹介するとともに、学部別の特徴やキャリア支援体制、就活成功のポイントまでを詳しく解説します。これから就職活動を控える学生や保護者の方にとって、将来の選択肢を考えるうえで有益な情報をお届けします。

昭和医科大生の就職先おすすめ5選

昭和医科大学は医療専門大学として、2024年卒業生も就職率ほぼ100％を維持し、全国有数の医療系人材輩出拠点となっています。卒業生の多くが本学附属病院や有力な医療機関（病院、ドラッグストア、企業等）でキャリアをスタートし、安定した実績を誇ります。最新データをもとに、主要就職先を厳選しました。

ウエルシア薬局

出典：ウエルシア薬局

ウエルシア薬局は全国展開する大手調剤・ドラッグストアグループ。薬学部卒業生が薬剤師として多数就職し、店舗や調剤併設型薬局を中心に活躍しています。多様なキャリアパスやOTC業務の両立も可能です。

主な特長

• 調剤経験/店舗運営/在宅医療など幅広く磨ける現場数
• 「健康サポート薬局」モデルの先進的な企業

社風・働き方

• 教育プログラム充実（新卒研修・OJT・資格取得支援）
• 働きやすい店舗運営・シフト制度

日本調剤株式会社

出典：日本調剤株式会社

日本調剤は、全国の主要都市を網羅する大手調剤薬局チェーンです。臨床薬剤師として多様な疾患、幅広い診療科を経験できるため、薬学部卒業生からの人気が高い企業です。

主な特長

• 病院前・医療モール型店舗が豊富で、臨床知識を活かせる
• 薬剤師教育・研修制度に強み

社風・働き方

• チームワーク重視・リーダー育成を推進
• 働き方改革、育休取得等の福利厚生も充実

座間総合病院

出典：座間総合病院

神奈川県の急性期・回復期医療を支える基幹病院で、看護師・リハビリ職・薬剤師など保健医療分野の卒業生が多数就職。最前線の医療現場×充実した教育研修体制が魅力です。

主な特長

• 幅広い急性期・回復期分野が経験できる総合力
• 若手も早く現場で責任を担える体制

社風・働き方

• チーム医療・教育研修の厚さ（新人OJT/現場実習）
• 勤務柔軟性やライフステージへの配慮もあり

アイングループ（アインファーマシーズ）

出典：アイングループ

日本最大手クラスの調剤薬局チェーンで、昭和医科大薬学部から毎年多くの卒業生が薬剤師として入職しています。各地の病院前薬局や「かかりつけ薬剤師」制度で高い評価を受けている企業です。

主な特長

• グループ規模の大きさ・全国多拠点展開
• 最新の薬歴・ICTシステム活用

社風・働き方

• 地域医療への貢献意識が高い
• 女性・若手活躍推進、キャリアパス支援も充実

昭和医科大学病院グループ（旗艦施設：昭和医科大学病院）

出典：昭和医科大学病院グループ

昭和医科大学の附属4病院（旗艦：昭和医科大学病院含む）は、グループ全体で全国有数の臨床・教育・研究体制を誇ります。医師・看護師・薬剤師・コメディカル含め多職種で新卒が毎年大量採用されている最も人気が高く、実績もある就職先です。

主な特長

• 関東圏有数の総合医療インフラ。多診療科＆高度先進医療環境。
• 研修・教育体制（レジデント制等）が日本のトップレベル。

社風・働き方

• 現場主義と協働・多様性の社風。
• キャリア形成型・自己実現型人材を重視。

昭和医科大生は、圧倒的な医療現場力と即戦力となる育成環境を強みに、大学病院・市中病院・企業型薬局等で多様な医療キャリアを実現しています。

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昭和医科大生に人気の企業を見てきましたが、「自分にはどんな働き方が向いているのだろう？」と悩む方も多いはず。自分に合った就職先を見つけるには、まず自分自身を深く知ることが重要です。

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学部別での進路傾向の違い

昭和医科大学では、医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の4学部がそれぞれの専門性を活かした教育を展開しており、学生の進路は学部ごとの学問内容や養成方針によって明確に分かれます。臨床・研究・教育の各領域を重視しながらも、将来的なキャリアパスや社会貢献のあり方に対する志向は多様です。以下に各学部の進路傾向を紹介します。

医学部：臨床医を中心とした高度専門職志向

医学部の卒業生は、国家試験合格後に附属病院や大学病院、地域中核病院などで初期臨床研修をスタートさせます。研修後は内科・外科・救急・麻酔科などの診療科に分かれ、専門医資格の取得を目指すケースが大半です。

歯学部：臨床＋研究型歯科医師への道

歯学部卒業生は、国家試験合格後に歯科医師として臨床現場へ進むのが一般的です。昭和大学歯科病院をはじめとする附属施設で研修を積み、専門医・認定医を目指すほか、義歯・矯正・口腔外科などの高度分野へ進む学生も多く見られます。

薬学部：地域医療と企業就職の二極化傾向

薬学部は6年制課程を経て薬剤師国家試験を受験し、調剤薬局・病院・ドラッグストアなどで活躍する卒業生が多数を占めます。一方で、製薬企業・CRO（治験関連企業）・化粧品メーカーなどの企業就職も根強く、臨床・研究・ビジネスの分野で多様な進路が選ばれています。

保健医療学部：即戦力としての実践力を発揮

保健医療学部は、看護学科・リハビリテーション学科（理学療法・作業療法）を擁し、卒業と同時に国家資格取得を目指す実践型の学部です。看護師やリハビリ専門職として医療現場に直結したキャリアを歩む学生がほとんどで、卒業後すぐに第一線で活躍する即戦力人材として期待されています。

昭和医科大学では各学部での教育内容と専門職資格取得が、進路選択に直結しています。そのため、在学中から将来の働き方や社会貢献のかたちを意識し、自分の志向に合った学びを深めることが、満足度の高いキャリア構築につながります。

昭和医科大学のキャリアセンターではどんな支援が受けられる？

昭和医科大学では、医療系専門職としてのキャリアを見据えた手厚い就職支援体制が整備されています。キャリアセンターでは、学生一人ひとりの志望分野や進路段階に応じて、個別対応型のサポートを実施。国家資格取得や附属病院・医療機関への就職はもちろん、企業就職や大学院進学に向けた支援も幅広く提供されています。

就職相談・面接練習

キャリアセンターでは、各学部・学科の専門性に応じた個別キャリア面談を実施しており、初期研修病院の選び方や薬局・企業へのアプローチなど、実践的なアドバイスが受けられます。

また、模擬面接や履歴書・エントリーシートの添削も随時対応しており、医療職特有の質問傾向や志望動機の深掘りにも重点を置いています。特に臨床志向・研究志向・地域医療志向など、学生の志向に応じた自己PRの言語化をサポートする体制が整っています。

医療・福祉業界研究セミナー

昭和医科大学では、医療機関や福祉施設、製薬企業など多様な分野の講師陣を招いた業界研究セミナーを定期開催しています。大学病院の採用担当者だけでなく、現場で活躍するOB/OGが登壇する機会も多く、実際の働き方やキャリアステップについてリアルな声が聞けるのが特長です。

診療報酬改定や地域包括ケア、ICT化など、医療制度の変化を見据えた講義も行われ、医療人としての視野を広げる学びの場となっています。

インターン情報・病院見学の支援

キャリア支援センターでは、学外病院の見学・インターン情報をタイムリーに提供しており、学生が自分に合った研修先を主体的に選べるようサポートしています。

実務体験を重視する学生に向けては、長期実習型のインターンや学外研修病院との連携プログラムも案内。希望者には病院見学の申請方法や連絡の取り方の指導も行われており、初めての就活でも安心して準備を進めることができます。

医療系企業・薬局の説明会や個別相談

薬学部や保健医療学部を中心に、薬局・製薬会社・医療機器メーカーといった企業との接点も充実しています。学内では、ドラッグストア大手・調剤薬局・CRO企業などの説明会が開催され、現場の雰囲気やキャリアモデルを具体的に知ることができます。

また、少人数制の個別説明会やOB/OG懇談会なども実施されており、自分の志望や専門性に合った働き方をじっくりと検討できる環境が整っています。

昭和医科大学のキャリア支援体制は、国家資格取得や専門職としての実務能力を土台に、「自分らしいキャリアを切り拓く」ための多角的支援が特徴です。臨床現場を志す人も、研究や企業を志向する人も、それぞれに最適な進路を見つけるための後押しが受けられる環境となっています。

入社後のキャリアパス

昭和医科大学の卒業生は、入社・入職後も専門職としてのスキルを高めながら、多様なキャリアパスを歩んでいます。臨床・研究・教育・マネジメントといった複数の選択肢が存在し、現場経験を重ねる中で自らの志向や適性に合わせて進路を再設計していくことが一般的です。ここでは、代表的なキャリアの広がりを紹介します。

医学部卒業生のキャリア

初期臨床研修を終えた後は、専門研修（後期研修）を通じて内科、外科、麻酔科、小児科などの診療科で専門医資格を取得。30代前半には指導医・チームリーダーとして後進育成に関わるケースも増えてきます。

さらに、大学院への進学や留学による研究キャリアを選ぶ医師も多く、臨床＋研究の二軸で活躍するスタイルも浸透しています。長期的には、大学病院での教育職（助教・講師）や、地域医療の中核病院での診療部長・管理職への登用も期待されます。

歯学部卒業生のキャリア

卒業後は、歯科医師臨床研修を経て、一般歯科診療所・大学附属病院・公的医療機関などで実務を重ねます。臨床経験を積んだのちに、矯正・口腔外科・小児歯科などの専門領域に進むケースが多く、学会認定医・指導医としての資格取得を目指す人も少なくありません。

また、開業を視野に入れた独立型のキャリアや、大学・企業での研究職・教育職への転身など、多角的なキャリアが広がっています。

薬学部卒業生のキャリア

薬剤師として調剤薬局・病院・ドラッグストアでの経験を積んだ後は、管理薬剤師や薬局長、本部マネジメント職への昇格が進みます。さらに、専門薬剤師や認定薬剤師制度を活用し、がん・感染症・精神科などの高度領域に特化した薬剤師としてキャリアアップする人も増加中です。

一方で、製薬会社・CROなどの企業でMRや開発職として働く場合は、製品開発・安全性評価・品質保証といった多職種連携において活躍の場が広がります。近年は医療×デジタル領域（メディカルアフェアーズ、データサイエンス）への進出も増えています。

保健医療学部卒業生のキャリア

看護師・理学療法士・作業療法士として医療現場での即戦力としてキャリアをスタートし、5年目以降には専門・認定看護師やリハビリ認定資格の取得を目指す傾向があります。さらに、大学院での学び直しを通じて教育者・研究者・管理職へのキャリアチェンジも視野に入れる学生が増加しています。

在宅医療や地域包括ケアなど医療の多職種連携が重視される時代背景のなか、保健医療分野の専門職は、地域やチームの中でリーダーシップを発揮する存在としても期待されています。

このように、昭和医科大学の卒業生は、職種ごとに異なる専門キャリアを歩みながらも、現場力・研究力・教育力・マネジメント力といった多様なスキルを積み重ねていきます。医療人としての成長は一方向ではなく、臨床×教育×研究のトライアングルを自らの意思で組み立てていく柔軟なキャリア設計が、これからの医療社会において求められています。

満足のいく就活を円滑に進めるための3箇条

就職活動は、自分の将来の働き方や価値観を見つめ直す重要なプロセスです。特に医療系の職種は、国家資格取得や専門研修など独自のステップを踏むため、早期準備と戦略的な行動が求められます。ここでは、昭和医科大生が満足のいく就職を実現するために意識すべき3つの基本ポイントをご紹介します。

その1）医療職特有の進路情報を正確に把握しよう

医師・歯科医師・薬剤師・看護師など、医療系職種は進路が「決まっているようで意外と幅広い」のが特徴です。初期研修先や勤務先の病院・薬局の違いによって、将来の専門性や働き方が大きく変わるため、安易に知名度や立地だけで選ばないことが大切です。

情報収集の際は、以下のような手段を活用しましょう。

「自分がどんな医療者になりたいか」のイメージを描きながら情報を集めることで、納得感のある選択ができるようになります。

その2）自己分析と志望理由の言語化を怠らない

医療職の就活では、単に「資格を持っている」こと以上に、「どんな現場でどう活躍したいか」という将来のビジョンや熱意が重視されます。そのため、志望動機や自己PRの精度が合否に直結する場面も少なくありません。

これらを言語化しておくことで、面接やESで自分らしさを明確に伝えることが可能になります。特に医療現場では、患者やスタッフと向き合う「人柄」や「価値観」が見られていることを意識しましょう。

その3）面接・試験対策はプロの力も借りて万全に

医療系の就職活動では、筆記試験や面接の対策も重要です。特に病院採用では「人柄」「コミュニケーション力」「状況判断力」などを重視する傾向が強く、模擬面接やフィードバックの活用が内定獲得のカギとなります。

昭和医科大学のキャリアセンターでは、

など、医療現場を熟知したスタッフによる支援が受けられます。「一人で抱え込まず、客観的な視点を取り入れて準備する」ことが、選考本番での安心感につながります。

この3つの基本をしっかり押さえることで、昭和医科大生としての専門性と個性を活かした就活が実現できます。医療の未来を担う一員として、自分にとって最も自分らしい進路を見つけましょう。

まとめ｜昭和医科大生の就職活動はここがポイント！

昭和医科大学の学生にとって、就職活動は単なる職探しではなく、医療人としてどのように社会に貢献していくかを描く第一歩です。各学部で身につけた専門知識や臨床能力を最大限に活かすためには、卒業後のキャリアビジョンを明確にし、自分に合った職場や働き方を主体的に選ぶ姿勢が求められます。

就職先としては、昭和大学附属病院をはじめとしたグループ内施設のほか、国公立病院、民間医療機関、薬局、企業など幅広い選択肢があります。いずれの進路においても共通して重要なのは、医療現場での実践力と、患者やチームとの信頼関係を築く人間力です。

そのためには、早い段階からの情報収集や自己分析、模擬面接やキャリアセンターの支援を活用することが不可欠です。昭和医科大学が提供する学びの環境とサポート体制をフルに活かし、納得のいく進路選択を実現しましょう。

医療人としての自覚と誇りを胸に、一人ひとりが自分らしいキャリアを切り拓いていくことこそが、昭和医科大生の就職活動における最大のポイントです。