【例文あり】印象に残る将来性を使った志望動機の作成方法!

【例文あり】印象に残る将来性を使った志望動機の作成方法!

2021年11月28日更新

はじめに

皆さんは志望動機を書くときにこのように悩んでいませんか。

・志望動機に企業の将来性って入れても大丈夫だろうか

・将来性について書くと面接官にどんな印象をあたえるんだろう

・具体的にどうやって志望動機に将来性を盛り込めばいいの

志望動機は自分を企業にアピールする上で最重要とも言える要素であり、そんな志望動機を一際立派なものにしたいと誰もが考えるでしょう。

その際に、企業の「将来性」や「成長性」というフレーズを入れるかどうか非常に悩むと思います。

そこで当記事では、志望動機に「将来性」を入れるメリットやデメリット、具体的な入れ方について例文を交えて掘り下げていきます。

 

目次

1 志望動機に「将来性」を入れるのはあり!入れるメリットとは?

 1-1 「将来性」を入れても良い理由と入れることによる効果

 1-2 注意点

2 「将来性」使用のリスク!間違った使用によって生じるデメリットとは?

 2-1 不用意な使用は危険

 2-2 オリジナリティで差別化を図らなければ逆効果

 2-3 主体的に使わなければイメージ悪化

3 「将来性」の志望動機への入れ方【「将来性」を入れるうえでの必須事項を徹底解説】

 3-1 現状と将来の展望に関しての言及

 3-2 「将来性」の具体的な根拠の明示

 3-3 自分の経験と絡めた将来の具体的なビジョンの提示

4 「将来性」を入れた志望動機の例文【ポイントごとに解説】

 4-1 例 保険会社

5 まとめ

1 志望動機に「将来性」を入れるのはあり!入れるメリットとは?

志望動機に「将来性」を盛り込むことは、結論から言うと、ありです。厳密にいうと、入れなければならないというよりも、入れてもよいが正解となります。以下ではその理由や使用による効果、注意点について紹介します。 

 

1-1 「将来性」を入れても良い理由と入れることによる効果

 

将来性を入れてもよい理由は、何といっても企業側に対するアピールになるからです。

企業側は日頃から物事を考え、ビジョンを作り出し、それを実践できる人材を探しています。「将来性」をしっかり考えた上でそれを志望動機に盛り込むことができれば、企業側に一緒に働いてみたいといった印象を与えることができます。

 

1-2 注意点

 

注意しなければならないのは、何でもかんでも「将来性」という言葉を使えばいいというわけではないという点です。上記のメリットはあくまで上手くいった場合の話であって、「将来性」を使いこなすのはそう簡単ではありません。「将来性」というフレーズは強い味方であると同時に、使い方を間違ってしまえば逆効果ともなる諸刃の剣と言えるのです。

2 「将来性」使用のリスク!間違った使用によって生じるデメリットとは?

2-1 不用意な使用は危険

「将来性」という言葉は響きがよく、使い勝手がよさそうなフレーズである反面、抽象的であるがゆえに大体の場合、その内容を深堀りされます。

面接ではほぼ確実に「将来性」の具体的な内容について質問されるでしょう。そのため、自分の中で「将来性」の内容とそう考えた明確な根拠がひつようになります。ただなんとなく安直にこのフレーズを使っていると、いざ面接の時に口ごもってしまい、しっぺ返しを食らうことになります。そうなると当然、面接官からのイメージも悪化し、選考を通過することは困難となるでしょう。 

 

2-2 オリジナリティで差別化を図らなければ逆効果

なんとなくそれっぽく聞こえるということはありきたりであり、それだけ使っている就活性が多いということを意味します。つまり面接官も「将来性」のフレーズには見慣れているため、使う場合は先ほど述べた根拠の他にも、それ相応のオリジナリティが必要となってきます。他の就活生と同じようなことを言っていては目立つことができず選考で生き残ることはできません。

 

また、ほぼ就活の決まり文句と化している「将来性」に対してあまりよくない印象を持っている面接官もいるかもしれません。そのため、そういった面接官の目に留まるためにも「将来性」を使う場合、他の就活生との差別化を図ったオリジナリティを出す必要があるのです。それができなければ本気度が伝わらずイメージを上げることはできないでしょう。

 

2-3 主体的に使わなければイメージ悪化

よくありがちなのが「将来性がある企業で自分も成長したい」といった文言。こういった「将来性」の使い方はかえって自分のイメージを悪くしてしまいます。というのも、自分の成長を企業に預けており、他力本願になっているからです。

 

企業は就活生を成長させたいのではなく、企業を成長させてくれる人材を探しています。そのため、「将来性」という言葉のせいで企業にすがっているように思われてしまえば、逆に悪いイメージを与えることになるでしょう。

3「将来性」の志望動機への入れ方【「将来性」を入れるうえでの必須事項を徹底解説】

これまで「将来性」についての情報を収集してきましたが、ここでは実際に書く際のポイントを解説します。

まず初めに例文を比較してみてください。

貴社は現在〇業界におけるシェアが高く、業界内で第一線で活躍されているところに将来性があると考えております。

また、貴社の開発した新商品は時代に合っていて、私もこのような商品を生み出してみたいと考えております。

これまでの経験を活かし貴社に貢献したく志望いたしました。

② 

貴社の商品開発力に将来性を感じて志望いたしました。

貴社は現在〇業界においてシェアが〇%であり、業界内で第〇位の実績を誇っておられます。

さらに貴社が開発した新商品は、現代社会を取り巻くコロナウイルスの状況から鑑みると、今後も高い収益性が見込まれます。

また、貴社は人々に寄りそい社会的ニーズに応えた商品を生み出すことができる創造性と開発力を持ちあわせており、今後の将来性が感じられました。

私は大学で〇を専攻しており、〇の経験もございますので貴社の商品開発や新規事業立ち上げにも貢献できると考えております。

いずれは自身が主導となって新商品や新サービスを生み出し、自らの手で新しい文化を作るというビジョンを体現したいと考えております。

もし皆さんが面接官だとしたら、2つの文章を読んでどれを採用しようと思いますか。おそらく②が多いのではないかと思います。

その理由をポイントごとに詳しく見ていきます。

 

3-1 現状と将来の展望に関しての言及

将来性を盛り込むうえで非常に重要なのは、企業の現状だけでなく今後の動向も加える点です。先ほどの例文で確認してみましょう。

貴社は現在〇業界におけるシェアが高く、業界内で第一線で活躍されている…

貴社は現在〇業界においてシェアが〇%であり、業界内で第〇位の実績を誇っておられます。さらに貴社が開発した新商品は現代社会を取り巻くコロナウイルスの状況から鑑みると今後も高い収益性が見込まれます。

①は現状の実績を並べています。

一方②では、現状だけでなく、社会的状況から今後企業の収益が伸びるであろうことにも触れています。

 将来性を述べる時は企業の現状と今後の展望を絡めて言及すると良いでしょう。現状だけでは企業の将来を判断できないので、企業の今後の動向も自分なりに理解しておきましょう。

しっかりと企業や業界の分析を行ったうえでその企業が今後どうなるのかを伝えることができれば、文章に説得力を持たせることができるでしょう。

 

3-2「将来性」の具体的な根拠の明示

「将来性」を書くのであれば必ず根拠が必要になります。根拠もないのに不用意に将来性があると書いても、面接の際に深堀りされてメッキがはげるのは火を見るよりも明らかです。そのため、「将来性」と根拠はセットと覚えておきましょう。

先ほどと同じように例文の①と②を比べてみます。

① 

貴社は現在〇業界におけるシェアが高く、業界内で第一線で活躍されているところに将来性があると考えております。

貴社は現在〇業界においてシェアが〇%であり、業界内で第〇位の実績を誇っておられます。さらに貴社が開発した新商品は現代社会を取り巻くコロナウイルスの状況から鑑みると今後も高い収益性が見込まれます。また、貴社は人々に寄りそい社会的ニーズに応えた商品を生み出すことができる創造性と開発力を持ちあわせており、今後の将来性が感じられました。

②の方が根拠に説得力があるのは明白です。①は抽象的で根拠の具体性がありません。

「将来性」を書くうえで重要なことは、企業の現在の実績からではなく、将来見込める状況を根拠にすることです。現状を「将来性」の根拠とするのはNGとなります。というのも、現在実績があっても、それが長続きする保証はどこにもないからです。特にコロナの影響で企業側もそのことを痛烈に実感したことでしょう。

また、具体的な数値を盛り込むのも効果があります。数値があれば将来性の根拠に説得力が増し、面接官も納得しやすくなるでしょう。また、企業について調べた情報を盛り込むことで、自分の研究熱心な面のアピールにもなり、仕事に対する熱意を伝えることができます。

 

3-3 自分の経験を絡めた将来の具体的なビジョンの提示

①では欠けていて、②で充実していた重要な要素は具体的な将来のビジョンです。

また、貴社の開発した新商品は時代に合っていて、私もこのような商品を生み出してみたいと考えております。これまでの経験を活かし貴社に貢献したく志望いたしました。

私は大学で〇を専攻しており、〇の経験もございますので貴社の商品開発や新規事業立ち上げにも貢献できると考えております。いずれは自身が主導となって新商品や新サービスを生み出し、自らの手で新しい文化を作るというビジョンを体現したいと考えております。

比較してみると、①は抽象的で②は具体的となっています。伝えようとしていることは①も②も同じですが、②の方が自分の経験や貢献できる内容を具体的に述べており、入社して何がしたいのかが分かりやすいのではないかと思います。

①は入社後に自分がやりたいビジョンが書かれていないのが欠点です。企業は採用の際、企業の成長を促してくれる可能性を秘めている人材を求めています。そのため、企業の将来性に加えて、企業に就職した後にやりたい具体的なビジョンが書かれていれば、能力や経験などの自身のポテンシャルの売り込みにもなり、何よりこの企業で働きたいという意欲が評価されます。

また、企業での具体的なビジョンを語るということはこの企業を選んだ理由になり、その企業で長く勤めたいというやる気のアピールにもなります。企業はできるだけ途中で辞めない人材を欲しています。途中で辞められることは企業にとって大きな損失になるからです。そのため、志望度の高さを示すうえでも自分の描くビジョンの提示は非常に大切なことなのです。

その際に気をつけたい点は自分の能力に見合い且つ会社の意図にあった提案をすることです。実現が困難なあまりにも突拍子もないことや、会社の考える将来性とはかけ離れた的外れなビジョンだと、かえってイメージが悪くなるので注意が必要となります。現時点の自分の能力や経験で、どの事業のどんな点に貢献できるのか、もしくは将来的にどのような形で企業の収益に貢献できるのかを提示しましょう。

 

4 「将来性」を入れた志望動機の例文【ポイントごとに解説】

ここまで志望動機に「将来性」を入れ込むポイントについて紹介してきましたが、ここでは先ほど紹介した例文とは別の志望動機を見て、どのように効果的に将来性が織り込まれているかを確認していきましょう。

 

4-1 例 : 保険会社

①私は市民に寄りそうことで一人一人に安心を提供したいと考え貴社を志望いたしました。

②目下コロナウイルスの蔓延により、景気が後退している中、失業や病気などの不安により保険業界の需要は日々高まっていると考えております。そんな保険業界の中で貴社はシェア率〇%業界内第〇位の実績を誇っております。

③また、貴社は損害保険に強みがあり、包括的なサポート商品も多く、今後も幅広いサポート体制の整った商品を提供できるところに将来性を感じました

④私は学生時代に学生団体に入っており、自分の提案で様々な人に影響を与えることができる喜びとやりがいを知りました。貴社に入社した暁には、学生時代の経験を活かし、プロの営業マンとしてお客様一人一人のリスクを考え、それに応じた保険を提案することで信頼を獲得していきたいと考えております。

⑤また、ゆくゆくは企業の持つ課題やお客様のニーズを正確に把握、提案することで、企業の支えになりたいと考えております。

 

4-2 解説

①志望の理由を端的に述べます。

②世の中の流れから業界の将来性を予測し、企業の現状を具体的数値から明記しています。(3-1、3-2)

③企業の強みについて言及することで、今後の将来性があることを示しています。

(3-1、3-2)

④自身の経験から企業を志望するに至った経緯を説明し、入社後に取り組みたい内容に触れています。(3-3)

⑤将来のビジョンを明確にすることで熱意や採用することのメリットをアピールしています。(3-3)

いかがでしょうか。「将来性」はうまく使えば自分をアピールするうえで非常に強い武器になりますが、リスクもまた持ちあわせていることがお分かりになったのではないかと思います。

「将来性」は具体的な根拠や明確なビジョンがあって初めて志望動機として成立するものなので、あまり志望度の高くない企業には使用しない方がよいでしょう。

「将来性」を志望動機に書くうえで最も大事となるのは書く前の準備段階です。よく自分と企業を分析していれば、企業の将来性や自分が貢献できることを見つけることができます。しかしその準備を怠ってしまうと、結局何を書きたいかが決まらず、内容の薄いありきたりな志望動機になってしまいます。

志望動機は企業が志望度の高さを確認するためのものであって知識をさらけ出すところではありません。それを理解した上で「将来性」を使うことができれば、自分の企業に対する熱意や意欲を効果的に伝えることができ、採用に近づくことができるでしょう。

正しく「将来性」を使うことで自分をアピールし、志望企業の内定を獲得しましょう。

 

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監修者情報

岩本美帆

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社ネオキャリアに新卒入社。
法人営業や採用コンサルティング業務を中心に、転職支援業務のプロジェクトにアサイン。 2年後に自己成長と新しい挑戦を求めてナイモノに転職。 現在は入社3年目のキャリアアドバイザーのリーダーとして、 「人の挑戦を言葉で支援することで成長し続ける」をモットーに活躍している。