急増中の動画面接(動画選考)攻略法!選考突破のコツ一覧

急増中の動画面接(動画選考)攻略法!選考突破のコツ一覧

はじめに

書類の文面ではわからない、人となりを見ることができるとされる動画面接。オンライン就活が主流になりつつある今、動画面接を取り入れる企業が増えています。今回紹介する「動画面接突破のコツ」をおさえれば、どんな方でも企業に求められる人材になることができます。

目次

 はじめに

  1.動画面接(動画選考)とは?

  2.動画面接(動画選考)増加の現状

  3.動画面接(動画選考)で見ているポイント

  4.動画面接(動画選考)最初のチェックポイント

   4-1 服装

   4-2 ツールの確認

   4-3 撮り直しの可否

  5.動画面接(動画選考)を突破する環境

   5-1 自分以外に意識が散らない無地の背景

   5-2 表情が明るく見える照明

   5-3 雑音が入らない静かな場所

  6.動画面接(動画選考)を突破する話し方

   6-1 目線はカメラの高さ

   6-2 声のトーンは高め

   6-3 表情や身振り手振りも意識

   6-4 始め方と終わり方

   6-5 結論ファースト

  7.他の人に見てもらって調整

 おわりに

動画面接(動画選考)とは?

動画選考とは、企業があらかじめ設定した質問に対する答えを録画して、動画として提出する選考方法です。最近増加しているWEB面接・オンライン面接との違いは、ライブ(リアルタイム)で質問されるかどうかです。

あらかじめ質問がわかっている動画面接では、提出ツールによっては複数回録画したり、編集することができるため、1回勝負でないところが大きなメリットです。

また、企業側としてもES(エントリーシート)の文章からは読み取れない人柄や雰囲気、印象等の情報を得られるというメリットがあります。

動画面接(動画選考)増加の現状

動画面接は一次選考で利用されることが大半で、企業側としては「文面だけではわからないコミュニケーションスキルを見」といった審査範囲の拡大や、「実際に会ってみたら印象が違った」というロスくすために導入されており、最低ラインを確実に満た学生だけが次回選考に進めるようになっています

動画面接は、これまで営業職やサービス職など、コミュニケーション能力が問われる職種の採用現場で多く取り入れられてきましたしかし近年は、倍率の高い企業が採用プロセスの効率化を図るために導入したり、インターンの選考に用されるなど、多種多様な業界が動画面接を積極的に導入ています。

動画面接(動画選考)で見ているポイント

動画面接ではさまざまな質問をされますが、一貫してみているポイントは「その人の印象」です。

動画面接では話す内容よりも、就活生の印象を注視しているといっても過言ではありません。

また、印象といっても人としての雰囲気だけでなく、その業界や企業に合っているか?」という点をチェックされているのですす。

では、面接官はなにをもって合うか合わないかを判断しているのでしょうか。次の項目で詳しく見ていきましょう。

動画面接(動画選考)最初のチェックポイント

まず初めに、動画面接の案内が来た時点で動画撮影の前に確認しておくポイントを紹介します。

 4-1 服装

服装は、特に指定がないのであればスーツが無難です。特に銀行や証券、保険やホテルといった、いわゆる〝堅め〟の業界ではスーツを着用しましょう。また、着用後の細かなチェックも欠かせません。ネクタイが曲がっていないか、ブラウスの襟は立っているかなど、鏡を見ながら身だしなみを完璧に整えるよう心がけてください。

 

最近の動画面接では、あえて私服指定する場合や服装の規定がない企業も多く見られます。その意図は素のままの人物像を知りたい、学生らしさが見たいということや、面接企業が服装自由のフランクな社風である場合などです

 

私服の場合、たとえば部活のユニフォームを着るユニークなアピールになりますが、裏技として、事前に企業のホームページにある「先輩の声」や「事業内容紹介」などの項目から既存社員の画像を探し、同じテイストの服装を選ぶという方法もあります。自社社員と似たような服装や髪型であれば悪い印象を与える可能性は低く、むしろ「親近感」という効果をもたらすことが期待できるからです。

 

このように、服装で気をつけるべき点は身だしなみだけではなく、その企業カラーに合った服をコーディネートすることも特筆すべきポイントです。

 

 4-2 ツールの確認

事前撮影ツールを確認することも忘れてはいけません。撮影方法が専用のアプリであったり好きなツールで撮影したものをアップロードするなど、その方法は企業によってさまざまです。

 

専用のアプリで行う場合、アプリをダウンロードして細かな操作方法を把握しておく必要があり、好きなツールで行う場合は、ファイル形式の変換が必要なこともあるため、ファイルの変換方法を事前に調べておく必要があります

 

どのような場合でも、期限直前になって「ツール操作方法がわからず間に合わなかった」ということがいように、動画面接の案内が届いら、できるだけその日のうちに撮影ツールを確認しておきましょう。

 

 4-3 撮り直しの可否

動画面接の良いところは、事前に質問がわかっていたり、何度も撮り直すことができるとです、専用のアプリを使う場合は、撮影回数が決まっていることもあります。また、同じツールでも企業によって撮り直し可能な回数が異なることもあるため撮り直しの可否や回数は必ず最初に確認しておきましょう

 

撮影回数が決まっている場合は十分なシミュレーションを行ってから撮影に臨みます身だしなみのチェックはもちろん、姿勢や表情、目線の向け方や回答する際の間の取り方などをしっかりと確認し、短い時間のなかでも面接官に好印象を与えられる動画面接を目指しましょう。

動画面接(動画選考)を突破する環境

動画面接で最も重要なのは「印象や雰囲気が企業に合っている感じさせること」です。そこでここからは、数分間の動画の印象を大きく左右する「撮影環境」についておさえておくべき突破ポイントを確認していきま

 

 5-1 自分以外に意識が散らない無地の背景

動画面接の背景に最適とされるのは「無地の壁」です。面接官の視線が自分以外に向かないように背景はできるだけすっきりと、余計なものが写りこまないよう注意しましょう。

 

面接官は背景の細かいところまで見ています。どんなに自分の印象をよく見せられても背景に洗濯物が写りこんでいたり、部屋が散らかっていたりすると面接官の気が散り、せっかく準備した回答も印象に残らなくなるほか、逆に「だらしない人」という負のイメージを与えてしまう可能性があります。

 

ZOOMなどのアプリでは背景を選択できますが、動画選考に使用されるツールでは、背景を設定できないことが多いため事前に準備が必要です。部屋に無地の壁がない場合は、レースや無地のカーテンを引いて背景にしたり、学校の許可を得て教室を借りるなど、なるべく「無地の背景」になるように撮影環境を整備しておきましょう。

 5-2 表情が明るく見える照明

同じ表情をしていても、動画の明るさによって視聴者が受ける印象はガラリと変わります。どんなに良い表情をつくっても背景を整えても、動画全体が暗ければすべて台無しになってしまいます。

部屋の照明だけでは限界がありますが、ここに間接照明を加えると、相乗効果によって動画全体がワントーン明るく見えるようになります

 

ちなみに、表情を最も明るく見せてくれるのは自然光といわれ、実際に晴天時の屋外で撮影した写真は肌もきれいに写ります。可能であれば、自分の正面から自然光が当たるように撮影してみましょうさらに表情を明るく見せるために、白い紙やハンカチを膝の上に置きレフ版代わりにするのも効果的です。

照明でも自然光でも、光が強すぎるのNGです動画面接に使用する動画は適度な光量に調節し、視聴する面接官に極力不快感を与えないよう細心の注意を払いましょう

 

5-3 雑音が入らない静かな場所

動画面接の撮影をする際は、周囲の音環境にも注意が必要です。動画内に雑音が入ると、うま言葉が聞き取れなかったり面接官の集中力が落ちるなど、貴重なアピール時間が無駄になってしまいます。周囲の雑音は自分が思う以上に入り込みやすいため、動画の撮影中はドアや窓を閉め周囲の音を徹底的に遮断するよう心がけましょう。

 

周囲からの音を制御できるという点では、撮影場所は屋外や外出先よりも、屋内や自宅の方が適しているといえます

動画面接(動画選考)を突破する話し方

周辺環境を整えたらいよいよ撮影です。印象や雰囲気が企業に合っていると感じさせるためには、話す内容だけでなく、話し方に気をる必要があります。これから紹介する突破のポイントは「人あたりが良く、高いコミュニケーションスキルを備えた人物」というポジティブな印象を与えられことに寄与しますので、ぜひ参考にしてください

 

 6-1 目線はカメラの高さ

まずは、話しているときの目線です。自分の表情も気になると思いますが、動画撮影はカメラのレンズをしっかりと見つめましょうあとから動画を再生するとわかりますがレンズではなく画面そのものに視線が向いていると、視聴者である面接官と目が合いません

 

レンズを見て話すことで、面接官相手は自分の顔を見ながら話されているような感覚になるためよい意味で面接官にも緊張感が生まれ、就活生の渾身の動画を余すことなく隅々まで視聴してくれることが期待できます

 

さらに気をるべきポイントは、カメラの位置です。いくらレンズに視線を向けてもカメラの設置場所が低すぎる上から目線の構図になってしまい、新入社員の魅力の一つともいえる「謙虚さ」のアピール効果が薄れてしまいます。印象勝負の動画面接でこれは完全にNGとなるため、必ずカメラの設置場所はやや高めに、目線はカメラのレンズにしっかりと合わせて面接官に語りかけるような動画面接になるよう心がけてください

 

 6-2 声のトーンは高め

動画面接では声のトーンを普段よりもワントーンげて話すことを意識しましょう。画面上から相手の温度を感じることはとても難しいですが、声のトーンを少し上げるだけでも、その印象は大きく変わります

※アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが提唱したコミュニケーションの概念『メラビアンの法則』によれば、相手を知るために必要な情報は「視覚・聴覚・言語の3要素」から判断され、このうち「聴覚」から取り込む情報は全体の38%を占めるとされています。聴覚要素は非言語コミュニケーションとも呼ばれ、言葉で何かを伝えるものではありませんが、同氏が行った実験では、低い声で「楽しい」という言葉を発したところ「つまらなさそう」という印象が残ったという結果が出ています。

 

また、はきはきと話すことや、話し方が単調にならないことも大切なポイントです。いくら明るい声ではきはきと話していても、数分間続く動画面接がすべて単調な口調では、聞く側も退屈になり「暗記している感」もでてしまいます。

就活生の言葉が聞こえづらかったり、聞きそびれてしまっても、動画ではすぐに聞き返すことできまた、多くの動画をチェックする面接官はいちいち巻き戻そうとも思いません。審査してもらう以前に聞いてもらえない、となっては本末転倒です。

動画面接の録画の際は、普段より明るいトーンで、声にメリハリをつけながらはきはきと話しましょう。 

 

 6-3表情や身振り手振りも意識

動画面接では、表情が硬くならないように意識することも大切です。動画面接の場合、実際には目の前に相手がいないことや、あらかじめ話す内容が決まっていることから、ひとりで暗唱しているような感覚に陥りやすく、無意識のうちに表情が硬くなってしまったり、カメラレンズから視線がずれてしまうことがあるため、撮影中はつねに「見られている」ことを意識して行いましょう

 

また、身振り手振りなどの動きを加えることも有効です。そわそわして落ち着きがないような印象になることは避けるべきですが、普段のコミュニケーションは直立不動では行いません。人となりやコミュニケーション能力を審査する動画面接では、なるべく自然体に近づけるためにも身振り手振りを交えて、ひとり語りのような印象を与えないように注意しましょう。

 

 6-4 始め方と終わり方

人間は第一印象でその人がどんな人かという印象を決定します。最初に与えた印象を覆すのはたやすいことではなく、また、たった数分の動画面接では一度与えた印象を覆す時間はありません

そのため、動画面接が始まってからの最初の言葉とても重要になります

 

面接官と〝対面〟する動画の冒頭では、まずさわやかに挨拶をしましょう。このとき長々と自己紹介をするのではなく、「○○(氏名)です。よろしくお願いします」のように至って簡潔に、なおかつはっきりと自分の名前を伝えることが大切です。また、動画面接の終わりには区切りを伝えるために「以上です」と断りを入れ、締めくくりは視聴してもらったことへの感謝の気持ちを込めて「ありがとうございました」と伝えましょう

 

 6-5 結論ファースト

初めの挨拶が終わったら「では、いただいたご質問に順に回答させていただきます」と伝え、質問状の順番通りに回答していきます。回答する際は必ず「結論を先に述べる」ことが重要です。

 

たとえば「苦手なことは何ですか?」という質問なら「私は○○が苦手です。理由は△△です」というふうに『結論➡理由(詳細)』の構成を守るように回答していきましょう。

結論を先送りにして「苦手なものはいろいろありますが、過去に苦手だったものは自ら××をすることで克服してきたので現在は…」などの余計な前置きをしてしまうと、それだけで面接官は言葉のキャッチボールができない人という印象をもち、結果的にコミュニケーション能力が低いと判断される可能性があります。

 

多くの就活生と面接を行ってきた面接官は『結論➡理由(詳細)』という会話構成に親しんでいるほか、こうした回答ができる人はイコール論理的思考の持ち主であることの証左にもなるため、動画面接で本題に入る際は必ず「結論ファースト」を意識して回答しましょう。

他の人に見てもらって調整

動画面接の撮影を、まずは自分のスマートフォンなどで行い、デモテープのようなものを作ってみるのも良案です。撮影したものを自分で確認してそのつど修正を行い、これで完璧だと思えるものが作成できたら、今度は家族や友人などの第三者に視聴してもらいましょう。

 

自分の表情やしぐさ、回答方法などを客観的に見てもらうことは非常に有用です。他者に見せることで、面接官の視点を疑似体験することもできるため、「自分の動画」から「人に見せるための動画」として相応しいのか否かを改めて検討することができるでしょう。どんなに有名な小説家でも必ず編集者がついているのは、この「他者の視点」によるメリットが大きいからです。

 

動画を見た感想や印象、気になった点などを率直に伝えてもらい、修正点のあぶり出しをしながら、よりクオリティの高い動画面接が実現するように最終チェックをしっかりと行いましょう。

社会人目線で動画の印象を聞いてみたいという人や、そもそも選考が不安、選考対策をしたいという人はぜひキャリアアドバイザーを頼ってみましょう。

 

 

おわりに

動画面接は、対面面接のような「一発勝負」ではないため、どれだけ入念に準備ができるかで明暗がわかれます。服装選びや撮影ツールの確認、話し方や目線の送り方。そして他者の視点による最終調整までさまざまなポイントを押さえることも肝要ですが、最も大切なのは「妥協をしない」ということです。

 

完璧な動画に仕上がったと思っても、期限ぎりぎりまではブラッシュアップを重ね、最善を尽くしたといえる〝作品〟をどうか作り上げてください。

その熱意は必ず動画にも表れ、視聴する面接官に「あなたの印象」として深く刻まれるはずです。

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