【企業分析】伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称CTC)は東京都港区に本社を置くシステムインテグレーター業界・IT業界に属する企業です。
伊藤忠商事グループに属する大手SIerとして、2024年度(2024年4月~2025年3月)連結業績は、売上収益が前年比12.5%増の7282億円、売上総利益が同15.5%増の1877億円、営業利益が同17.8%増の676億円、当期純利益は同21.9%増の503億円と、大幅な増収増益を達成し、クラウドサービスからサイバーセキュリティまで幅広い事業を展開しています。
今回はそんなCTCの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では伊藤忠テクノソリューションズ株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。 ぜひ最後までご覧ください。
- CTCの仕事内容が気になる
- CTCの就職難易度を知りたい
- CTCの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、SIer・IT以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、CTCの就職難易度は、やや高い難易度と考えています。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の採用倍率は「7.2倍」となっており、採用人数は「200名前後」と規模の大きな採用を行っています。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
選考対策として、独特なものが「複数回の面接による人物評価」と「企業理解の深さの確認」になります。
特に企業研究の深さに関しては他の企業と比較しても重視される傾向があるので、事前準備を進めたうえで選考に参加するようにしましょう。
また職種としては、システムエンジニア・営業・コンサルタントとなっており、業務内容としては主に企業向けのシステム構築やクラウドサービス提供に従事することになります。
商材は配属される事業部門によって異なりますが、クラウドサービスやAIソリューションの取り扱いがメインになります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
伊藤忠テクノソリューションズについて

会社概要
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、システムインテグレーション、クラウドサービス、データ分析、サイバーセキュリティサービスを主な事業内容としている企業です。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)は、お客様のパートナーとなる総合ITサービス企業として、顧客のニーズに合わせたソリューションの提案を重視する「コンサルティングサービス」を採用しています。
IT専門企業として、自社従業員によるベンダーやメーカーに依存しない独立系戦略を実施しており、顧客の事業を支える「一気通貫ソリューション」を目指しています。
データ分析やエッジコンピューティングなど先進ITで企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、長年のシステム構築実績で培った技術力で、基幹系特化型クラウドCUVICmc2やマルチクラウドサービスを提供しています。
さらに、AI関連のITインフラ、AI人材育成ソリューションやマルチベンダー環境でのシステム検証サービスを提供しており、幅広い分野でIT支援を展開しています。
業績・売上規模
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)が発表した2024年度(2024年4月~2025年3月)連結業績は、売上収益が前年比12.5%増の7282億円、売上総利益が同15.5%増の1877億円、営業利益が同17.8%増の676億円、当期純利益は同21.9%増の503億円と、大幅な増収増益になった。
また、受注高は前年比10.1%増の7638億円、受注残高は同8.0%増の4790億円となり、売上収益、受注高、受注残高、すべての利益項目において、過去最高を更新したという優秀な業績を示しています。
この好調な業績は、DX需要の継続的な拡大や生成AI関連プロジェクトの増加などが寄与しており、CTCの市場における競争力の高さを示しています。
CTCで働いている社員は?
従業員数
CTCの従業員数は単体で5,583名、CTCグループ全体では11,574名です(2024年4月1日現在)となっており、大規模な組織であることがわかります。
CTCはエンジニアが全体の約7割であり、男性が8割となっていますという構成で、技術系職種が中心の企業文化となっています。
平均年収は?
CTCの平均年収については、複数のソースで異なる数値が報告されていますが、最も信頼性の高い情報として伊藤忠テクノソリューションズが発行している同社のサステナビリティレポートによれば、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の平均年収は1,077万円(平均年齢: 40.6歳)となっています。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、全国平均よりもかなり高い水準となっています。
IT業界の中でも上位水準の年収を実現していることから、待遇面でも魅力的な企業であることがわかります。
中途採用の状況
また、中途の採用比率は55%なので、中途社員だから肩身が狭いなんてことは一切ない会社となっており、多様なキャリア背景を持つ人材が活躍できる環境が整っています。
福利厚生制度
CTCでは充実した福利厚生制度が整備されています。
伊藤忠テクノソリューションズの有給休暇の取得率は68.3%で、1時間単位での有給取得も可能です。
伊藤忠テクノソリューションズは働き方改革を進めており、ホワイトに働ける環境が整備され、長期的なキャリア形成を支援する環境が整っています。
どんな文化なの?
CTCには、「新しいことに挑戦していこう」「可能性があればまずやってみよう」という進取の気風があります。年齢や入社年数にかかわらず、声を上げた社員にチャンスを与え、若い世代でも自分が主役となりエネルギッシュに活躍出来る環境が整っています。
この文化は、個人の成長と会社の発展を両立させる企業風土として根付いており、主体的に仕事を進めたい人には向いている環境です。
伊藤忠テクノソリューションズは従業員一人あたりの平均研修時間が年間で77時間、ベンダー認定資格者も13,000名以上が在籍するという充実した教育制度も、この成長志向の文化を支えています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
CTCはIT業界の中でもトップクラスの企業として位置づけられています。
売上収益7282億円という規模は、システムインテグレーター業界においても上位に位置する業績です。
理由として以下の要因があると考えています。
- 伊藤忠グループの安定基盤
- 先進技術への積極投資
- 一気通貫サービス提供力
伊藤忠グループの安定基盤
CTCは伊藤忠商事グループの一員として、総合商社の顧客基盤とビジネスネットワークを活用した強固な営業基盤を持っています。
これにより、安定した案件獲得と長期的な顧客関係の構築が可能となっています。
先進技術への積極投資
データ分析やエッジコンピューティングなど先進ITで企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しており、市場の変化に対応した技術投資を継続的に行っています。
一気通貫サービス提供力
長年のシステム構築実績で培った技術力で、基幹系特化型クラウドCUVICmc2やマルチクラウドサービスを提供するなど、コンサルティングから運用・保守まで包括的なサービスを提供しています。
CTCの新卒募集要項について
新卒採用に関する具体的な募集要項について説明します。
- 採用人数: 200名前後
- 職種: システムエンジニア、営業、コンサルタント
- 男女比: 約2:1の構成で採用
求める人材

「突き抜けろ。未来まで。」というメッセージが示すように、CTCは「挑戦する意欲をもち、未来に向けてやり抜く力」のある人を求めています。
- 挑戦する意欲
- やり抜く力
- 変化への適応力
- 継続的学習意欲
挑戦する意欲
「新しいことに挑戦していこう」「可能性があればまずやってみよう」という進取の気風に共感し、自ら積極的に新しいことに取り組む姿勢を求めています。
やり抜く力
「挑戦する意欲をもち、未来に向けてやり抜く力」として、困難な課題に直面しても最後まで諦めずに取り組む姿勢が重要視されます。
変化への適応力
IT業界の急速な変化に柔軟に対応できる能力が求められています。
継続的学習意欲
現在のスキルレベルよりも学習意欲を重視しており、ITに通じていなくても、次の時代を変える力を身に付けて未来を変えていきたいという意欲を求めています。
エントリーシートや面接中にこれらの資質を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
CTCの選考フローについて、実際の情報に基づいて説明します。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)|本選考フロー|通常選考フロー:説明会 → エントリーシート(ES) → 適性検査 → グループディスカッション → 面接(複数回) → 内々定という流れで進行します。
選考対策として、IT業界への理解や将来のビジョンが明確であるかどうかが重視されます。
①エントリーシート
- 質問②:あなたの強みについてエピソードを交えて、その中で難しかったこと・工夫したこと(500字以内)
- 質問③:CTCを志望する理由(300字以内)
- 質問④:CTCでどのようなことに挑戦していきたいか(300字以内)
- 質問⑤:志望職種の理由(300字以内)
などの質問が出題されます。
志望動機や自己PRなど基本的な項目について、具体的なエピソードを交えながら回答することが求められます。
②適性検査
適性検査が実施され、基本的な能力や性格特性が測定されます。
③グループディスカッション
グループディスカッションでは、論理的思考力やコミュニケーション能力、チームワーク力が評価されます。
④面接(複数回)
【面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など)】人事と現場社員という構成で、学生1人に対して複数の面接官で実施されます。
面接では以下のような質問が確認されています。
- 自己紹介
- 現在の就活状況
- その中でCTCの志望順位
- CTCの志望動機
- なぜIT
- なぜSE
- どんな事業に関わりたいか
- その業界の現在の状況は
- なぜその事業に興味を持った
お客様の問題解決を行うための「論理的思考力」が特に重視される傾向があります。
⑤内定
複数回の選考を経て内定が決定されます。
特に、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のインターンに参加して、優秀だと判断された人は早期選考フローとなり、優遇されますという情報もあるため、インターンへの参加も検討すると良いでしょう。
採用大学
CTCの採用大学については、幅広い大学からの採用実績があることが確認されています。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の採用で学歴フィルターは存在するの?
【結論:存在しない】
理由:産近甲龍・日東駒専レベルからも採用があるからとされており、学歴による足切りは行われていません。
ただし、注意点:偏差値が低い大学からの採用は少し厳しいという傾向もあるようです。
具体的な採用実績大学については公式な一覧は公開されていませんが、国公私立を問わず多様な大学から採用が行われていることが確認されています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくく、エントリーシートや面接での内容が重視されると考えられます。
しっかりとした選考対策を行うことで、内定を獲得できる可能性は十分にあります。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、CTCの就職偏差値・難易度を検証してみましょう。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の採用倍率は「7.2倍」という数値から、一定の競争はありますが、極端に高い倍率ではありません。
結論としては、就職難易度はやや高いといえるでしょう。その理由として以下の点が挙げられます。
- 高い年収水準と優れた福利厚生による人気の高さ
- 構造的な思考力と問題解決能力の重視
- 企業理念との適合性を重視した選考プロセス
対策のポイント
構造的な思考力について具体的に説明すると、「エントリーシートや面接で、結論から、論理的に、分かりやすく伝えること」が重要です。
基本的な質問である「ガクチカ」や「志望動機」などの対策をしっかりと行い、CTCの企業理解を深めることで、内定獲得の可能性は十分にあります。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
さいごに
CTCは、IT業界およびシステムインテグレーター業界において、売上収益7282億円という規模と平均年収は1,077万円という優れた待遇を誇る優良企業です。
「新しいことに挑戦していこう」「可能性があればまずやってみよう」という進取の気風を持つ企業文化の中で、個人の成長と会社の発展を両立できる環境が整っています。
学歴フィルターは存在しないため、全員に等しくチャンスがあります。論理的思考力と「挑戦する意欲をもち、未来に向けてやり抜く力」をアピールできるよう、しっかりとした対策を行って選考に臨んでください。
企業研究を深め、CTCの求める人物像に合致していることを具体的なエピソードで示すことができれば、内定獲得の可能性は十分にあります。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。




