【企業分析】資生堂の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2025年10月30日更新

はじめに

株式会社資生堂は1872年創業の日本を代表する化粧品メーカーで、世界約120ヶ国・地域で事業を展開するグローバル企業です。

この記事では資生堂への就職を目指す就活生向けに、企業分析に必要な情報を提供します。

対象
  • 資生堂の仕事内容が気になる就活生
  • 就職難易度や選考対策を知りたい学生
  • 化粧品業界での就職を検討している方

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この記事の結論

資生堂の就職難易度は高く、国内化粧品業界トップ企業として厳しい選考が予想されます。

重要なポイント
  • 採用は難関大学からの実績が多い
  • グローバル展開企業として語学力重視
  • 美への関心と企業理念「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」への共感が必須

選考では「美への深い関心」「グローバル志向」「多様性への理解」「イノベーション思考」を具体的なエピソードで示すことが重要です。

株式会社資生堂について

株式会社資生堂

会社概要

株式会社資生堂は、化粧品・美容関連製品の製造・販売を主な事業内容としている企業です。

1872年(明治5年)に福原有信が銀座で日本初の洋風調剤薬局「資生堂薬局」を創業したのが始まりで、1927年(昭和2年)に株式会社資生堂が設立されました。現在の代表執行役 社長CEOは藤原憲太郎氏(2024年~)で、資本金は645億600万円、本社所在地は東京都港区東新橋1-6-2です。

2024年12月末時点の連結従業員数は約33,414名で、国内外に約120の国・地域で事業を展開しています。創業以来150年以上の歴史を持ち、中国易経の一節「万物資生」に由来する社名のもと、「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」を企業使命として掲げています。

資生堂グループは、IoT時代におけるスマートライフの実現を目指し、顧客のニーズに合わせた商品の提案を重視する「コンサルティングセールス」を採用しています。化粧品専門企業として、自社従業員によるメーカーやキャリアに依存しない戦略を実施しており、顧客の生活を豊かにするための「感動接客」を目指しています。

各事業別の売上規模

資生堂の2024年度の連結売上高は9,906億円、コア営業利益は364億円でした。

売上は地域別事業セグメントで構成されており、各事業の実績は以下の通りです。

事業セグメント売上高(2024年度)
日本事業3,306億円
中国事業2,500億円
米州事業1,280億円
欧州事業1,327億円
アジアパシフィック事業667億円
トラベルリテール事業1,026億円

各事業セグメントの解説

株式会社資生堂の主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容
日本事業国内におけるスキンケア、メイクアップ、フレグランス、パーソナルケアの製造・販売。資生堂、エリクシール、アネッサ、マキアージュなどの主力ブランドを展開。
中国事業中国市場におけるプレミアムブランドの販売。資生堂、クレ・ド・ポー ボーテ、IPSAなどの高級ブランドが中心。EC・デジタル販売も強化。
米州事業北米市場でのビジネス展開。NARS、Drunk Elephant、資生堂ブランドなどを通じた市場開拓。
欧州事業欧州市場でのビジネス展開。資生堂、NARS、フレグランスブランドなどを中心とした戦略。
アジアパシフィック事業東南アジア、韓国、台湾、オーストラリアなどでの事業展開。現地ニーズに合わせた製品開発とマーケティング。
トラベルリテール事業空港免税店・旅行小売での販売。グローバル旅行者をターゲットとした戦略。

 

資生堂のビジネスモデルは、プレミアム化粧品への強みと幅広いブランドポートフォリオにより、プレミアム市場からマス市場まで広範にカバーし、市場変動に強い経営基盤を築いています。

資生堂で働いている社員は?

平均勤続年数は?

資生堂の平均勤続年数は10.7年です(2024年データ)。

化粧品業界の平均勤続年数は約12年であることから、業界平均よりもやや短めですが、これはグローバル企業として人材の流動性が高いことが影響していると考えられます。

平均年収は?

2023年度の資生堂の平均年収は721万円(平均年齢38.9歳)でした。

全国平均年収458万円と比較すると、約263万円上回る高水準です。化粧品業界の上場企業平均と比較しても高い水準にあります。

平均残業時間は?

資生堂の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり約14.8時間でした(2023年度データ)。

化粧品・美容業界で働く従業員の平均残業時間と比較すると、業界内では標準的な残業時間といえます。

平均ボーナス額は?

資生堂の具体的なボーナス額は公開されていませんが、一般的な企業の賞与比率(年収の約16%)から推計すると約115万円程度と推測されます。

資生堂は年2回(6月・12月)の賞与支給を行っており、業績や個人評価に基づいて決定されます。

どんな文化なの?

資生堂は、多様性を重視し、個人の成長を会社の発展と捉える独自の社風を持っています。

クリエイティブとイノベーションを尊重する風土が強く、国内外から多様な人材を受け入れるグローバル志向があります。「美の文化」を重視し、部署横断型のプロジェクトや異分野交流も活発です。

資生堂は、個人の成長を会社の発展と捉え、自らの手で仕事を創造し、成長の機会を無限に広げることを奨励しています。社員間で意見を自由に交換できる組織作りを掲げ、心理的安全性や挑戦を奨励しており、主体的に仕事を進めたい人には向いています。

特に女性の活躍推進・DE&Iに注力しており、グループ社員の約80%が女性、グローバル管理職に占める女性比率は59.5%、日本国内も40%を超えています。取締役会女性比率も50%を超え、2030年までに国内の各階層で男女比率50:50を目指しています。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競争が激しい化粧品業界の中での資生堂の立ち位置をご紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみても、資生堂は国内トップクラスの企業だということがわかります。

理由として以下の要因があると考えています。

要因
  • 150年以上の歴史とブランド力
  • グローバル展開による事業規模
  • プレミアムブランド戦略の成功

150年以上の歴史とブランド力

資生堂は1872年の創業以来、日本の化粧品文化を牽引してきた歴史があります。 これにより、消費者からの信頼と高いブランド認知度を獲得し、安定した売上基盤を確立しています。

グローバル展開による事業規模

資生堂は世界約120ヶ国・地域で事業を展開し、売上の約6割以上を海外で稼いでいます。 これにより、国内市場の変動に左右されにくい事業構造を構築し、継続的な成長を実現しています。

プレミアムブランド戦略の成功

資生堂はプレミアムブランド「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ」などで高付加価値戦略を展開しています。 これにより、市場の価格競争に巻き込まれることなく、高い利益率を維持しています。

 

以上の要素により資生堂は化粧品業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。

参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

会社名売上高平均年収特徴
資生堂9,906億円721万円グローバル展開・プレミアムブランド戦略
花王1兆5,500億円786万円生活用品含む総合メーカー
コーセー3,400億円720万円高付加価値ブランド戦略
ポーラ・オルビス2,400億円680万円ダイレクトセールス中心

資生堂の新卒募集要項について

以下に資生堂の新卒募集要項についてまとめました。

平均年収が721万円と高水準である点や、福利厚生がかなり整っている点は非常に魅力的です。

また海外売上比率が6割以上という点から、グローバルな環境で働ける機会が豊富です。

研修制度も新人に対するオンボーディングは勿論のこと、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実していると言えます。

転勤については、グローバル企業として海外赴任の可能性もあるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。

各項目詳細
職種
  • 総合職(営業、マーケティング、研究開発、SCM、経理、人事等)
  • 事業所限定職(製造職、美容職等)
給与(2025年4月入社 初任給実績)
  • 大学院了:268,000円
  • 大学卒:255,000円
  • 備考:残業手当、交通費、各種役職手当等別途支給
賞与年2回(6月、12月)評価に応じて支給
研修制度新入社員研修、OJT研修、階層別研修、グローバル研修、専門スキル研修など多岐にわたる体系的な人材育成プログラム
福利厚生各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、従業員持株会制度、住宅手当、財形貯蓄、確定拠出年金制度、カフェテリアプラン、育児・介護支援制度、その他

求める人材

株式会社資生堂が求める人材

株式会社資生堂では求める人材として下記のものを公表しています。

求める人材
  • BEAUTY
  • GLOBAL
  • DIVERSITY
  • INNOVATION
  • TRUST

BEAUTY

美への深い関心と感性を持ち、化粧品を通じて人々の美しさと幸せを追求できる人材を求めています。

GLOBAL

世界約120ヶ国で事業展開する企業として、グローバルな視点と多様な文化への理解を持つ人材を重視しています。

DIVERSITY

多様性を尊重し、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と協働できる包括的な思考を持つ人材を求めています。

INNOVATION

既存の枠にとらわれず、新しいアイデアや技術で美の可能性を追求できる革新的な人材を期待しています。

TRUST

誠実性を持ち、ステークホルダーから信頼される行動と判断ができる人材を重視しています。

 

以上の5つは資生堂の採用メッセージの『「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」を共に実現する仲間を求めています』につながっていきます。

エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。

新卒採用のフロー

資生堂の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、美への関心や価値観をチェックする質問も多いのが特徴です。

選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。 今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

①新卒エントリー

資生堂公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。

エントリーシートでは志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことなどの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。

②会社説明会・エントリーシート

資生堂のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。

選考参加を希望される方はエントリーシートに取り組み、資生堂とミスマッチがないのかを深掘りをしていきます。

質問事項は以下のような内容が聞かれるようです。

質問事項
  • 学生時代に力を入れたこと
  • 志望動機
  • 強み・弱み
  • 資生堂に興味を持ったところ
  • 美に対する価値観

といったように、基本的なことに加えて美への関心を聞かれるようです。 会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。

③Webテスト

適性検査(SPI形式)が実施されます。言語・非言語・性格検査が含まれます。

④一次面接

資生堂では一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生1:面接官1で実施されます。

面接では自己紹介や志望理由、化粧品業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。

一次面接は30分程度オンラインで行われます。 和やかな雰囲気の中、キャリアプランやエントリーシートに記載した事項とその他についての回答が求められます。

以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。

質問事項
  • 会社説明会に参加してどう思ったか
  • 資生堂の商品を使ったことはあるか
  • 美に対してどのような考えを持っているか
  • 10年後どのような人になりたいですか?

⑤複数回面接(2次面接以降)

資生堂では、新卒社員にとって「成長できる場になり得るのか」を最も重要視して面接を実施します。

個々に合わせて選考を行うため、回数はその方によって異なります。

最終面接は、学生1人と役員の面接官1人で45分程度対面またはオンラインで行われます。自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされます。

以下に口コミにあった質問事項を紹介します。

口コミにあった質問事項
  • 志望動機
  • 他社の選考状況
  • 志望度はどのくらいか
  • 化粧品に対するこだわりはあるか
  • グローバルに働くことについてどう思うか
  • 学生時代に最も力を入れたこと
  • 入社後にどんな風に貢献できるか
  • なぜこの業界、この会社なのか

最終になるにつれて質問が深掘りされたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。

自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗にいくなどしてイメージを付けられるようにしましょう。

⑥内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

資生堂の採用大学の実績を以下に掲載します。難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、学歴による足切りは限定的と考えられます。

<大学院>

東京大学、京都大学、大阪大学、東北大学、名古屋大学、九州大学、北海道大学、筑波大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京工業大学、東京理科大学、千葉大学、横浜国立大学、お茶の水女子大学、一橋大学、東京芸術大学

<大学>

慶應義塾大学、大阪大学、北海道大学、青山学院大学、学習院大学、関西大学、関西学院大学、京都大学、国際基督教大学、上智大学、成蹊大学、中央大学、津田塾大学、東京大学、東京外国語大学、東京理科大学、同志社大学、日本女子大学、一橋大学、法政大学、明治大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学

採用の特徴
  • 理系職種(研究開発):化学・薬学・生物工学系の専攻が中心
  • 文系職種(営業・マーケティング):学部不問で幅広く採用
  • グローバル職種:語学力重視で国際系学部からの採用も多い

資生堂は多様な学生層からの採用を積極的に行っているため、学歴よりも適性と意欲が重視されます。しっかりとした選考対策を行うことで、内定獲得の可能性は十分にあります。

就職偏差値・難易度

資生堂の就職難易度は高難易度といえます。その理由は以下の通りです。

理由
  • 世界120ヶ国展開のグローバル規模(国内化粧品メーカーで最大級)
  • プレミアムブランド戦略による高度な美的センスの要求
  • IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)で31回受賞の技術力要求
  • 多様性推進企業としての高いコミュニケーション能力の必要性

基本的な「学生時代に力を入れたこと」「志望動機」に加えて、「美に対する価値観」「グローバル志向」といった資生堂特有の要素をしっかりと準備することで、内定獲得の可能性を高められます。

さいごに

資生堂は、化粧品業界に属する企業で、スキンケアやメイクアップ、フレグランスの製造・販売を主事業としており、顧客ニーズに合わせた「コンサルティングセールス」や「感動接客」を目指しています。

資生堂は化粧品業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。

しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に臨んでください。

ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。

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