【徹底解説】逆質問の攻略法と「ない」場合の対処法
2021年1月22日更新
はじめに
就職活動の面接試験において、必ずと言っていいほど面接の最後に「何か質問はありませんか?」と聞かれます。
いわゆる逆質問の時間です。
準備をしていなくて、何を聞こうか迷ったり焦ったりした経験のある就活生も多いのではないでしょうか?
「特にありません」と答えるとマイナス評価になってしまうのではないかと不安に思い、無理やり絞り出すこともあるでしょう。
そこで今回の記事では、面接官が逆質問の時間を設ける意図と、どのような準備をするべきなのか、ない場合の対処法について解説していきます。
1.面接官が逆質問の時間を設ける意図
面接の最後には必ずと言っていいほど面接の時間が設けられています。
では、なぜ面接官は逆質問の時間を設けるのでしょうか?
その意図を知ることは重要です。4つのポイントについて解説します。
1つ目は、就活生の意欲を知るためです。
基本的に就活生は何社もの企業の面接を受けており、面接官もそれを前提としています。
そのため、就活生がどれくらい自社を志望しているかを知りたいのです。
全く企業のことを調べておらず、的外れな質問をしてしまうと「志望度が低い」と判断されてしまうこともあるので注意が必要です。
2つ目は、コミュニケーション能力を見るためです。
面接は基本的には、面接官が主導で会話が行われます。しかし、逆質問の時間だけは就活生が主導で会話が行われることになります。
自分の考えをまとめて、疑問点を相手にわかりやすく伝えることができるかどうかが重要なポイントになります。
3つ目は、自社とのミスマッチを防ぐためです。
主体的に質問する逆質問には、就活生自身の考え方や個性が反映されやすい傾向があります。
質問の内容ももちろんですが、伝え方や態度も見ているので意識するようにしましょう。
4つ目は、会社を魅力的にみせるためです。
後ほど解説しますが、逆質問をするためにはあらかじめ企業についてしっかりと下調べを行う必要があります。
逆質問で質問されることは、応募者が不安に思っていたり気になっていたりすることです。
それらに対し回答することで、就活生の不安を取り除き自社を魅力的にみせようとしているのです。
2.逆質問するときのポイント
前の項目で、逆質問の質問意図について解説しました。
逆質問は就活生が自由に質問できる時間ですが、内容によってはマイナスな印象を与えかねないものもあります。
次は、質問する際にどんなことに注意すれば良いのかということについて3つのポイントに分けて解説していきます。
2-1.調べればわかることは聞かない
事前に調べればわかることは質問しないようにしましょう。
例えば、「企業理念」「事業内容」「社員数」などの基本的な情報は、企業のホームページやナビサイトを確認すれば記載があるはずです。
そのような質問をしてしまうと、事前に下調べを行なっていないことを宣言してしまうようなものです。
先ほども解説したように、逆質問の時間で就活生の意欲をみている側面もあります。
意欲がないと判断されてしまわないためにも、調べればわかることは質問しないようにしましょう。
2-2.面接中に話したことは聞かない
面接中に話したことを質問するとマイナスな印象につながってしまう可能性があります。
逆質問によって、あなたのコミュニケーション能力もみられています。
面接中に話したことを再度質問してしまうと、「話を聞いていなかったのか」とマイナスな印象を与えてしまうので注意が必要です。
一方で、面接中に話した内容であっても自分なりの意見や考えを付け加えて質問することができれば好印象を与えることができます。
また、集団面接の場合に自分以外の就活生が質問したことを繰り返し質問することも避けましょう。
そうならないためにも、質問を複数準備しておくようにしましょう。
2-3.待遇面ばかり質問しない
待遇面の質問ばかりすることは避けましょう。
給与や昇給、休暇などの待遇に関する情報は、企業を選ぶうえで重要な項目になるでしょう。
そこを知りたいと思うことは、決して悪いことではありません。
しかし、逆質問の時間にそれに関することばかり質問してしまうと、面接官にマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
ホームページやナビサイトを調べたうえで、気になることがあったらOB・OG訪問などで聞いてみるのも良いでしょう。
3.逆質問するための準備
逆質問をするためには、事前にある程度準備をしておく必要があります。
では、逆質問をするためにどのような準備をすれば良いのでしょうか?
2つのポイントについて具体的に解説していきます。
3-1.事前にホームページを確認する
事前に応募先の企業ホームページはしっかりと調べておくようにしましょう。
志望度が高い企業であれば、自然とその企業に関する情報は集めるでしょう。
情報収集の方法は様々ですが、ホームページはその企業が作成しているものであり基本的な情報が集約されています。
しっかりと調べれば調べるほど、「ここはどうなんだろう?」という疑問が湧いてくはずです。
その疑問を逆質問の時間に質問するようにしましょう。
企業によってはホームページの内容が充実していない場合もあります。
そのような場合には、ナビサイトを調べたり口コミサイトを調べたりするようにしましょう。
3-2.業界研究をしっかりと行う
応募先の企業について調べることはマストですが、競合他社や業界のトレンドについて調べておくとさらに理解が深まります。
逆質問の時間に競合他社との比較や業界のトレンドを絡めた質問ができれば、面接官は意欲が高い学生だと好印象を持ちます。
無理をしてまで質問の中にそれらのことを含める必要はありません。
しかし、業界のトレンドを知り、競合他社との比較をする中でその企業への疑問が湧いてくることもあります。
また、同じ業界の違う企業を複数受けるということはよくあることです。
業界研究をしっかりと行うと効率的に就活を進めることができます。
まずは企業のホームページをしっかりと確認し、その後業界や競合他社について調べるようにしましょう。
4.「特にありません」はNG?
ここまで、逆質問の時間を設ける意図や答えるときのポイントについて解説してきました。
しかし、逆質問がないというような状況もあるのではないでしょうか?
その際に「特にありません」と答えてしまって良いのでしょうか?
他の記事では、絶対にNGと書いてあるような記事もあります。
確かに、逆質問の時間はあなた自身の意欲の高さや個性についてアピールできる貴重な時間でもあります。
そのためできる限り「特にありません」は避けた方が良いというのが結論です。
ですが、質問しないことが絶対にNGというわけではありません。
当たり障りのないことや、面接中に話した内容を質問してしまうとマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるからです。
また、「筆者も経験がありますが面接の中で疑問に思っていたことの話が出てしまい、質問することがなくなってしまった」というような状況に陥ったことがある就活生も多いのではないでしょうか?
次の項目で逆質問がないという場合の対処法について解説していきます。
5.逆質問がない場合の対処法
最後に、逆質問がないという場合の対処法は主に2つです。
・面接のお礼や意気込みを伝える
・事前に複数の質問を準備する
この2つを意識するようにしましょう。
それぞれについて解説していきます。
5-1.面接のお礼や意気込みを伝える
1つ目は、面接のお礼や今後の意気込みを伝えるという方法です。
例えば、
「これまでの説明会や面接で疑問に思っていたことは解消できました。お話をする中で御社への志望度がますます高くなりました。引き続きよろしくお願いします。」
というように、面接中に解決できたことを伝え、ポジティブな言葉で意気込みを伝えるというやり方です。
「特にありません」とだけ伝えるよりも面接官にはプラスの印象を持ってもらうことができます。
もしも「何も思いつかない」という状況になってしまったら、例のように伝えてみるようにしましょう。
5-2.事前に複数の質問を用意する
2つ目は、事前に複数の質問を準備するという方法です。
無理に質問する必要はないと言いましたが、質問するに越したことはありません。
面接中に、聞きたいことが話題にあがり質問することがなくなってしまうということも確かにあります。
しかし、事前にしっかりとその企業について調べ、複数の質問を準備しておけば質問がないという状態を防ぐことができます。
調べる際に、「ここはどうなんだろう」という視点を持つようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
逆質問について、質問意図や解答のポイントなどについて解説してきました。
まずは、ホームページなどをしっかりと調べて情報を集めることが重要になります。
そのうえで、質問したいことがなくなってしまったという場合は、解説したことを参考にしてみてください。
今回の記事が皆さんの面接対策の助けになれば幸いです。