逆質問をしないとまずい?面接で好印象を残す方法を解説

逆質問をしないとまずい?面接で好印象を残す方法を解説

2024/10/9更新

はじめに

逆質問をしないとまずい?面接で好印象を残す方法

就職活動の面接では、終盤に「何か質問はありませんか?」とほぼ必ず聞かれます。

いわゆる「逆質問」の時間です。

逆質問が思いつかず、質問を無理やりひねり出したり、「特にありません」と答えたら不採用になるのかと不安になったりしていませんか?

この記事では、逆質問がなくて悩んでいる就活生のために、逆質問について、重要性や意図、考える際のポイント、そしてNG例について解説していきます。

対象の読者
  • 逆質問が選考に与える影響を知りたい
  • 逆質問の効果的な考え方を教えてほしい

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逆質問の重要性と面接官が逆質問をする理由

逆質問の重要性と面接官が逆質問をする理由

面接の最後には必ずと言っていいほど逆質問の時間が設けられています。

なぜ面接官は逆質問をするのでしょう。

そしてそれはどれほど面接の評価に影響するのか気になるのではないでしょうか。

まずは逆質問の重要性について解説します。

逆質問はアピールできるチャンス

逆質問が選考に影響を与えるかどうかは一概には言えません。

率直に言えば、企業や面接官、そして質問する内容によって変わることがあります。

しかし、質問内容によっては、自分のスキルや志望度の高さをアピールしたり、好印象を与えたりするチャンスにもなり得ます。

なぜ面接官は逆質問をするのか

なぜ面接官は逆質問をするのか

面接官が逆質問をする意図は以下の4つです。

逆質問をする意図
  • 就活生の意欲を知る
  • コミュニケーション能力を見る
  • 自社とのミスマッチを防ぐ
  • 学生の疑問や不安を解消してあげたい

就活生の意欲を知る

面接で逆質問が設けられている理由の1つ目は、就活生の意欲を知るためです。

基本的に就活生は何社もの企業の面接を受けており、面接官もそれを前提としています。

そのため、就活生がどれくらい自社を志望しているかを知りたいのです。

逆質問の内容から、どれだけ企業について熱心に調べているのか、入社してからのことを考えているのかを判断しています。

つまりインターネットで調べたらすぐわかるような情報や、会社説明会で話された内容を逆質問で聴いてしまうと、企業研究が不十分であることがバレてしまいます。

浅い質問や的外れな質問はマイナス評価に繋がる可能性があるため、気をつけましょう。

コミュニケーション能力を見る

面接で逆質問が設けられている理由の2つ目は、コミュニケーション能力を見るためです。

面接は基本的に、面接官が主導して会話が進められます。

しかし、逆質問の時間だけは、就活生が会話をリードできる場面となります。

面接官は、質問の内容や対話の進め方、自信や姿勢といった、これまでとは異なる側面から就活生のコミュニケーション能力を測っているのです。

自分の考えをまとめて、疑問点を相手にわかりやすく伝えられるかどうかが重要なポイントになります。

質問内容が曖昧であったり、一度話した内容を聴いてしまったりすると「この就活生は上手く伝えられない部分が多いな。」「会話が通じない」と感じるかもしれません。

そうなると当然、印象は下がってしまうので注意が必要です。

自社とのミスマッチを防ぐ

面接で逆質問が設けられている理由の3つ目は、自社とのミスマッチを防ぐためです。

逆質問は、就活生自身が自ら考えて質問をするため、個人の考え方や個性が反映されやすい傾向があります。

面接官は逆質問の内容から、企業選びの基準や価値観など、就活生の考え方を把握しようとしています。

例を挙げるなら、その企業や職種がスピードよりも仕事の丁寧さや品質を大切にしていたとしましょう。

そこで「御社では、業務の作業効率を高めるために、具体的にどのような施策をとっていますか?」などと逆質問してしまうと、求めているものが違うかもしれないと判断される可能性が高いです。

相性がよいと思ってもらうために、企業についてしっかりと研究しておくようにしましょう。

学生の疑問や不安を解消してあげたい

面接で逆質問が設けられている理由の4つ目は、学生の疑問や不安を解消してあげたいと考えているからです。

面接とは、企業が就活生についてよく知り、採用するかどうか見極める場ですが、中には「選考試験+相互理解の場」と捉えている面接官もいます。

学生が不安に感じていることや疑問に思っていることを解消することで、入社を決めきれず内定辞退してしまったり、入社後のミスマッチによる早期退職を減らしたいと考えています。

このように、逆質問は、自分に合った企業を見極めるための有力な手段でもありますので、ぜひ積極的に活用するようにしましょう。

「特にありません」はNG?

「特にありません」はNG?

多くの就活生が、逆質問に対して「特に質問したいことがない」と悩んでいることがあります。

その際に「特にありません」と答えてしまってよいのでしょうか?

他の記事では、「絶対にNG」と書いてあることもあります。

確かに、逆質問の時間は、自分の意欲や個性をアピールする貴重な機会です。

そのため、できる限り「特にありません」は避けた方が良いというのが結論です。

しかし、質問しないことが絶対にNGというわけではありません。

当たり障りのないことや、面接中に話した内容を質問してしまうとマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるからです。

また、筆者も経験がありますが、面接の中で疑問に思っていたことの話が出てしまい、「質問することがなくなってしまった」というような状況に陥ったことがある就活生も多いのではないでしょうか?

次の項目で逆質問がないという場合の対処法について解説していきます。

逆質問がない場合の対処法

逆質問がない場合の対処法

逆質問がないという場合の対処法は主に2つです。

逆質問がない場合の対処法
  • 面接のお礼や意気込みを伝える
  • 事前に複数の質問を準備する

この2つを意識するようにしましょう。

それぞれについて解説していきます。

面接のお礼や意気込みを伝える

逆質問がない場合の対処法の1つ目は、面接のお礼や今後の意気込みを伝えることです。

例えば、「これまでの説明会や面接で疑問に思っていたことは解消できました。お話をする中で御社への志望度がますます高くなりました。引き続きよろしくお願いします。」といった形で、面接中に解決できたことを伝え、ポジティブな言葉で意気込みを示しましょう。

ただ「特にありません」とだけ伝えるよりも、面接官にはプラスの印象を持ってもらうことができます。

もしも「何も思いつかない」という状況になってしまったら、「お礼or意気込み+特にありません」と伝えてみるようにしましょう。

事前に複数の質問を用意する

逆質問がない場合の対処法の2つ目は、事前に複数の質問を準備することです。

無理に質問する必要はないと先述しましたが、質問できるならするに越したことはありません。

面接中に、聞きたいことがすでに話題にあがってしまい、質問することがなくなるということもあります。

しかし、事前に企業についてしっかり調べ、複数の質問を準備しておけば、質問がないという状態を防ぐことができます。

その際には、「ここはどうなんだろう」といった視点を持つようにしましょう。

逆質問の考え方のポイント

逆質問の考え方のポイント

前の項目で、事前に質問を用意するという対処法をお伝えしましたが、「どうやって考えるの?」と頭を抱える方もいるかもしれません。

そんなときは、これから紹介するポイントを参考にしてみてください。

企業の価値観や社風について質問する

逆質問を考える際のポイントの1つは、企業の価値観や社風に関連させることです。

企業の価値観や社風は、働く環境や日常業務の進め方に大きな影響を与えます。

そのため、これらの質問をすることにより、企業の文化や働き方が自分の価値観や希望とマッチしているかを確認することが重要です。

企業のチームワークやコミュニケーションについて理解することで、自分がその企業で活躍できるかどうかを判断する手助けにもなります。

また、自分の価値観や文化にマッチしていることを示すことができれば、面接官に入社熱意が伝わるでしょう。

【質問例】

  • 御社が最も大切にしている価値観や文化について、具体的なエピソードや実例を踏まえて教えていただけますか?
  • 御社の社風について、特にチームで働く際に大切にされていることはありますか?
  • 活躍している社員に共通していることはありますか?

成長機会やキャリアパスについて質問する

逆質問で、成長機会やキャリアパスについて質問することは、面接官に対して積極的な姿勢を示すよい方法です。

この質問をすることで、就活生が入社意欲が高く、かつ長期的に企業に貢献しようとする意識を持っていることが伝わります。

また、キャリアパスに関する質問は、企業の成長機会や昇進の仕組みについて理解を深めようとする姿勢を示し、企業に対する関心の高さをアピールすることもできます。

【質問例】

  • 御社でのキャリアアップにおいて、特に重要視される要素やスキルは何ですか?
  • これまでの社員の中で、どのようなキャリアパスを歩んで成功した方がいますか?
  • 御社ではどのような社員が活躍していて、高い評価を受けているのでしょうか?

面接官の考え方や価値観に関する質問をする

逆質問で面接官の価値観や仕事をするうえで大切にしていることを聞くことは、非常に効果的なアプローチです。

これにより、あなたがその企業やチームの価値観に対して、興味を持っていることを示すことができます。

また、面接官の価値観を知ることで、自分がその企業にどれだけ適しているかどうか、判断するヒントを得ることができ、企業とのマッチングをより確実にすることができるでしょう。

【質問例】

  • 仕事をする上で楽しいと感じた経験や、辛いと感じた経験を教えてください。
  • 仕事をしていて最もやりがいを感じるのはどのようなときですか?
  • 入社前後で感じるギャップはありましたか?

今後の経営戦略・事業戦略についての質問をする

より企業や業界への関心の高さをアピールするためには、今後の経営戦略・事業戦略について聞くのが効果的です。

その企業の直近のニュースや事業計画書、業界の動向などを見て、より深く知りたいと思う部分があれば、積極的に質問をしてみましょう。

これらの質問は、役員や社長が出席する最終面接でするのが最も適しています。

会社の規模感にもよるかもしれませんが、一般的には役員クラスの社員と関わることは多くはありません。

この機会に会社のビジョンについてしっかりと聞いておくとよいでしょう

【質問例】

  • 5・10・15年後に描いているビジョンを教えてください。
  • 御社が今抱えている課題と考えている解決策を教えてください。
  • 今後はどのような事業に注力していく予定ですか?

面接で「逆質問することがない」を防ぐ2つの方法

面接で「逆質問することがない」を防ぐ2つの方法

前の項目で紹介したような逆質問をするためには、事前にある程度準備をしておく必要があります。

事前にホームページを確認する

事前に応募先の企業ホームページはしっかりと調べておくようにしましょう。

志望度が高い企業であれば、自然とその企業に関する情報は集めるでしょう。

情報収集の方法は様々ですが、ホームページはその企業が作成しているものであり基本的な情報が集約されています。

しっかりと調べれば調べるほど、「ここはどうなんだろう?」という疑問が湧いてくるはずです。

その疑問を逆質問の時間に質問するようにしましょう。

企業によってはホームページの内容が充実していない場合もあります。

そのような場合には、ナビサイトを調べたり口コミサイトを調べたりするようにしましょう。

業界研究をしっかりと行う

応募先の企業について調べることはマストですが、競合他社や業界のトレンドについて調べておくとさらに理解が深まります。

逆質問の時間に競合他社との比較や業界のトレンドを絡めた質問ができれば、面接官は意欲が高い学生だと好印象を持ちます。

無理をしてまで質問の中にそれらのことを含める必要はありません。

しかし、業界のトレンドを知り、競合他社との比較をする中でその企業への疑問が湧いてくることもあります。

また、同じ業界の違う企業を複数受けるということはよくあることです。

業界研究をしっかりと行うと効率的に就活を進めることができます。

まずは企業のホームページをしっかりと確認し、その後業界や競合他社について調べるようにしましょう。

面接では避けるべきNGな逆質問

逆質問は就活生に主導権があり、自由に話すことができる貴重な場ですが、何を聞いてもよいわけではありません。

質問や発言内容によっては評価を下げてしまう可能性もあります。

そのため、NGな逆質問についてしっかりと理解して避けるようにしましょう。

面接中に話した内容の質問面接中に話したことを質問すると評価を下げることに繋がってしまう可能性があります。これは、面接官に対して「話を聞いていなかったのか」というマイナスなイメージを与えてしまうからです。

逆質問では、あなたのコミュニケーション能力も評価されています。

そのため、面接中に話したことを再度質問することは避けましょう。

ただし、面接中に話した内容であっても自分なりの意見や考えを付け加えて質問することができれば好印象を与えることができます。

また、集団面接の場合には、自分以外の就活生が質問したことを繰り返し質問することも避けるようにしましょう。

そうならないためには、事前に複数の質問を準備しておくことが重要です。

給与・福利厚生など待遇面に関する質問

給与や福利厚生など待遇面に関する質問は、逆質問の場ではふさわしくありません。

これらの情報については会社説明会や企業のホームページで確認できるものだからです。

また、待遇面ばかりを質問してしまうと相手に不信感を与える可能性もあります。

しかし、給与や昇給、休暇などの待遇に関する情報は、企業選びにおいて重要な要素の1つです。

そこを知りたいと思うことは、決して悪いことではありません。

そのため、ホームページやナビサイトを調べたうえで、まだ気になることがあるのであればOB・OG訪問などで聞いてみるのもよいでしょう。

調べたらすぐに分かる質問

企業のホームページや説明会に参加していれば分かるような、事前に調べればわかる情報については質問しないようにしましょう。

例えば、「企業理念」「事業内容」「社員数」などの基本的な情報は、企業のホームページやナビサイトを確認すれば記載されています。

そのような質問をしてしまうと、事前に下調べを行なっていないことを示すことになります。

先述したとおり、逆質問の時間では、就活生の意欲が見られています。

意欲がないと判断されてしまわないよう、調べればわかることは質問しないように心がけましょう。

「はい」または「いいえ」で答えられる質問

「はい」または「いいえ」など、特定の選択肢の中から答えを選ばせるような質問のことを「クローズドクエスチョン」と言います。

このような質問をしてしまうと、それ以上に会話を広げることができず、企業への熱意を十分伝えることはできません。

例えば、「御社には、研修プログラムはありますか?」「現在、御社は新しいプロジェクトを立ち上げていますか?」といった質問はクローズドクエスチョンです。

これらの質問は避けるようにしましょう。

もしどうしても聞きたいことがある場合は、「私は○○と考えているのですが」といったように自分の意見などを盛り込んで質問すると、面接官も答えやすくなり、自分のアピールにも繋がります。

このように、オープンクエスチョンとなるような工夫をすることが重要です。

さいごに

逆質問をしないとまずい?面接で好印象を残す方法のまとめ

今回は逆質問について、重要性や意図、考える際のポイント、NG例について解説しました。

逆質問は、必ずしも質問しなければ内定を獲得できないというわけではありませんが、その際には、面接での感謝の気持ちやこれまでの過程で疑問や不安が解消されたことを伝えることが大切です。

一方で、質問次第では企業への志望度の高さや熱意を伝えることができ、ポジティブな印象を残す最後のチャンスでもあります。

この記事で紹介したようなポイントを参考にすれば、逆質問が浮かんでくるはずです。

事前にいくつかの質問を準備して、自信を持って選考に臨めるようにしましょう。

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