筑波技術大学の学生が選ぶ就職先No.1は?就活の実態と傾向を徹底解説

2025年9月19日更新

はじめに

筑波技術大学は、日本で唯一「視覚・聴覚障害者であること」を入学条件とする国立大学です。聴覚・視覚障害者のための高等教育機関として、社会に貢献できる先駆的な人材を育成することを教育的使命とし、幅広い教養と高い専門性を授ける教育を行っています。

同大学は、産業技術学部(聴覚障害者対象)と保健科学部(視覚障害者対象)の2つの学部で構成されており、障害の特性に配慮した少人数教育や多様な支援技術の活用など、独自の教育方法を実践しています。

教育方針として以下の7つの柱を掲げており、障害特性に合わせた情報保障および障害補償能力の育成により、「伝わる・伝える」教育を提供することで、学生一人ひとりが社会で活躍できる力を身につけることを目指しています。

筑波技術大学の就職率は非常に高く、特に専門性を活かした分野での就職が目立ちます。産業技術学部では、情報技術関連企業やデザイン関連企業への就職が多く、保健科学部では医療機関や情報システム関連企業への就職が中心となっています。

同大学の特徴として、企業側の障害者雇用促進の取り組みと学生の高い専門性がマッチし、大手企業への就職実績も豊富です。また、大学では各学科・専攻に就職担当教員を配置し、全学的な立場からは就職委員会を組織して就職に関する企画立案や就職情報の提供を行っています。

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筑波技術大学の就職先ランキングTOP5

筑波技術大学の2024年度就職先データによると、以下の企業が特に多くの内定者を輩出しています。これらの企業は、障害者雇用に積極的で、学生の専門性を評価する傾向があります。

第5位:株式会社NTTデータMSE

株式会社NTTデータMSE

出典:採用情報|株式会社NTTデータMSE

株式会社NTTデータMSEは、産業技術学部から2名、保健科学部から5名と、両学部から継続的に採用実績のある企業です。システム開発・保守運用を主力事業とし、NTTデータグループの一員として安定した事業基盤を持っています。

主な特長

  • 障害者雇用のパイオニア企業

特例子会社として長年にわたり障害者雇用を推進しており、視覚・聴覚障害者向けの業務環境整備が充実しています。

  • 専門技術を活かせる環境

システム開発、データ入力、テスト業務など、IT分野の専門知識を直接活用できる職務が多数あります。

社風・働き方

  • サポート体制の充実

障害特性に応じた業務調整や支援機器の提供など、働きやすい環境づくりに積極的です。

  • キャリア形成支援

資格取得支援制度や研修制度が整っており、継続的なスキルアップが可能です。

こんな人におすすめ
  • ITスキルを専門的に伸ばしたい
  • 安定した環境で長期的にキャリアを築きたい
  • チームでの協働を重視したい
  • 障害者雇用のロールモデルとして活躍したい

第4位:株式会社LIXIL

株式会社LIXIL

出典:採用情報|株式会社LIXIL

株式会社LIXILには産業技術学部から3名の内定者があり、住宅設備・建材メーカーとして総合デザイン学科の学生に人気の企業です。

主な特長

  • デザイン力を活かせるフィールド

住宅設備機器、建材・エクステリア商品などの企画・デザイン業務で、大学で培ったデザインスキルを直接活用できます。

  • グローバル展開企業

世界各地に拠点を持つグローバル企業として、多様な文化や価値観に触れる機会があります。

社風・働き方

  • 多様性を重視する企業文化

ダイバーシティ&インクルージョンを経営戦略の中核に位置づけ、様々なバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。

  • イノベーション志向

新しいアイデアや提案を積極的に評価し、若手の意見も重視する風土があります。

こんな人におすすめ
  • デザインや設計に強い関心がある
  • ものづくりを通じて社会に貢献したい
  • グローバルな環境で働きたい
  • 多様性を尊重する企業で活躍したい

第3位:トランスコスモス株式会社

トランスコスモス株式会社

出典:採用情報|トランスコスモス株式会社

トランスコスモス株式会社は産業技術学部から3名の内定実績があり、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを主力とする企業です。

主な特長

  • 多様な業務経験が積める

コールセンター運営、データ入力、Webサイト運営など、幅広いBPO業務に携わることができます。

  • デジタル技術の活用

AI、RPA等の最新技術を活用した業務効率化に取り組んでおり、技術的な成長機会が豊富です。

社風・働き方

  • 柔軟な働き方の実現

在宅勤務やフレックスタイム制など、多様な働き方をサポートする制度が整っています。

  • 成長支援の充実

研修制度や資格取得支援制度により、継続的なスキルアップが可能です。

こんな人におすすめ
  • サービス業務に興味がある
  • 最新技術に触れながら成長したい
  • 柔軟な働き方を重視したい
  • コミュニケーション能力を活かしたい

第2位:ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社

出典:採用情報|ソフトバン株式会社

ソフトバンク株式会社は産業技術学部から3名の内定があり、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念のもと、通信事業を基盤とした革新的なサービスを提供する企業です。

主な特長

  • 最先端技術への挑戦

5G、AI、IoT、ロボティクスなど、次世代技術の研究開発・実用化に積極的に取り組んでいます。

  • イノベーション創出の環境

社員による新規事業提案実現を支援する社内起業プログラム「ソフトバンクイノベンチャー(SoftBank InnoVenture)」から累計21件が事業化されているなど、挑戦の場が多いことが特徴です。

社風・働き方

  • 「Smart & Fun!」な働き方

働き方に関するスローガンとして「Smart & Fun!」を掲げ、AIやRPAなどのITを駆使し、スマートに仕事をして創出した時間で、よりクリエーティブ、よりイノベーティブなことへ取り組める状態を目指した「働き方改革」に取り組んでいます。

  • 多様性を重視する文化

障害者雇用にも積極的で、多様な人材が活躍できる環境づくりに力を入れています。

こんな人におすすめ
  • 最新技術に興味がある
  • イノベーションを起こしたい
  • 自由度の高い環境で働きたい
  • 社会に変革をもたらしたい

第1位:株式会社JTB

株式会社JTB

出典:採用情報 | 株式会社JTB

株式会社JTBは産業技術学部から3名の内定があり、筑波技術大学の学生に最も人気の就職先となっています。JTBは日本の旅行会社で、旅行業界では日本最大かつ世界有数の事業規模を有する企業です。

主な特長

  • 交流創造事業のリーダー

「地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する」ことをグループ経営理念に掲げ、交流創造事業を事業ドメインとしています。

  • 多様な事業展開

事業領域を「ツーリズム」「エリアソリューション」「ビジネスソリューション」の3つへ再整理し、事業の構造改革を進めています。

社風・働き方

  • お客様視点の価値創造

全ての判断基準を「お客様の実感価値」の追求におき、グループの総合力を結集し、世界中の人々が笑顔で交流を楽しむことができる持続可能な社会を担う企業として、新たな交流を創造し続けます。

  • 多様な働き方の推進

障害者雇用にも積極的で、個人の特性を活かした業務配置や働き方の工夫を行っています。

こんな人におすすめ
  • 人との交流や旅行業界に興味がある
  • お客様の笑顔を創造したい
  • グローバルな視野を持って働きたい
  • 社会貢献性の高い仕事がしたい

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文系と理系での進路傾向の違い

筑波技術大学では、学部の特性により進路傾向に明確な違いが見られます。これは、各学部での学びや価値観が、キャリア選択に色濃く反映されているためです。

文系:対人スキルを活かす業界に人気集中(産業技術学部)

産業技術学部は聴覚障害者のための学部で、産業情報学科と総合デザイン学科で構成されています。情報処理、ものづくり、生活環境創りを通して社会に参画・貢献できる専門職業人を養成しています。

進路傾向
  • サービス業界への関心
    JTBなどの旅行業界やトランスコスモスなどのBPO業界に人気が集中しており、人とのコミュニケーションを重視する業界への志向が強くなっています。
  • デザイン・クリエイティブ分野
    総合デザイン学科の学生は、LIXILなどの住宅・建材メーカーでのデザイン職や、広告・メディア関連企業への就職を志望する傾向があります。

理系:専門性を軸とした職能志向(保健科学部)

保健科学部は視覚障害者のための学部で、保健学科(鍼灸学専攻・理学療法学専攻)と情報システム学科で構成されています。専門的医療技術者および情報技術者の養成を目指しています。

進路傾向
  • 医療・福祉分野への就職
    保健学科の学生は、鍼灸院、病院、リハビリテーション施設などの医療機関への就職が中心となっています。
  • IT・情報システム分野
    情報システム学科の学生は、NTTデータMSEやソフトバンクなどのIT企業で、システム開発やデータ分析などの技術職に就く傾向が強くなっています。

志向の違いの背景にあるもの

このような進路の違いの背景には、各学部での学びの性質が大きく影響しています。

産業技術学部では、聴覚障害という特性を活かしたビジュアルコミュニケーションや、手話でのコミュニケーション能力を身につけることで、対人サービスやデザイン分野での活躍を目指す学生が多くなっています。

保健科学部では、視覚に頼らない触覚や聴覚を活用した専門技術の習得により、医療技術者や情報技術者として専門性を発揮したいという動機が強く働きます。

学部別での進路傾向の違い

筑波技術大学では、学生の進路は所属する学部・学科によって顕著に異なります。これは、各学部での専門的な学びに加え、培われる価値観や教育方針がキャリア観に強く影響するためです。

産業技術学部(産業情報・総合デザイン学科):多様な業界への就職志向

産業技術学部は、天久保キャンパスにある聴覚障害学生のための学部です。産業情報学科と総合デザイン学科で構成されており、聴覚障害者のための高等教育機関として、「情報処理」「ものづくり」「生活環境創り」を通して社会に参画・貢献できる専門職業人を養成します。

進路傾向
  • 主な進路先
    JTB、ソフトバンク、トランスコスモス、LIXIL、NTTデータMSE、東日本旅客鉄道、住友金属鉱山など
  • キャリアの特徴
    産業情報学科では、プログラミングやWebデザイン、データベース管理などのIT技術を活かした職種が人気です。総合デザイン学科では、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、空間デザインなどの分野で活躍する卒業生が多くいます。
  • 価値観の傾向
    視覚的なコミュニケーション能力を活かし、「創造性」と「技術力」を両立させたキャリア形成を志向する傾向があります。

保健科学部(情報システム学科・保健学科):専門性と実践職業志向

保健科学部は、春日キャンパスにある視覚障害学生のための学部です。鍼灸学専攻と理学療法学専攻の2つの専攻のある保健学科と情報システム学科で構成されており、附属東西医学統合医療センターが併設されています。

進路傾向
  • 主な進路先
    • 情報システム学科:NTTデータMSE、JFEシステムズ、富士通、京セラコミュニケーションシステムなど
    • 保健学科:各種病院、リハビリテーション施設、鍼灸院、福祉施設など
  • キャリアの特徴
    情報システム学科では、視覚障害者向けのアクセシブルなシステム開発や、音声認識技術、スクリーンリーダー技術などの専門分野で活躍する卒業生が多くいます。保健学科では、東洋医学と西洋医学の統合的なアプローチを学び、専門性の高い医療技術者として活躍しています。
  • 価値観の傾向
    「専門技術による社会貢献」と「障害者支援」を重視し、自らの体験を活かして同じ障害を持つ人々のサポートに取り組む志向が強くなっています。

共生社会創成学部:福祉・教育・社会サービス分野でのキャリア

筑波技術大学では2025年4月に、新たに「共生社会創成学部」が開設されました。この学部は視覚障害コースと聴覚障害コースで構成され、情報アクセシビリティに関する情報科学と障害社会学の知識を組み合わせた学際的な教育を行っています。

進路傾向
  • 学部の特色と教育目標
    障害者を含む多様なマイノリティが活躍する共生社会を創成する人材を養成し、社会的障壁を取り除くための知識や理解を持ち、社会に働きかけることのできる専門家を育成しています。
  • 予想される主な就職分野
    まだ卒業生は輩出されていませんが、学部の教育内容から以下のような分野での活躍が期待されます

    • 行政・公務員:厚生労働省、文部科学省、各自治体の障害者福祉政策担当部署
    • NPO・社会福祉法人:障害者支援団体、ダイバーシティ推進組織、社会包摂関連団体
    • 教育機関:特別支援学校、インクルーシブ教育推進機関、大学の障害学生支援部門
    • IT・情報関連企業:Webアクセシビリティ専門企業、支援技術開発企業、ユニバーサルデザイン関連
    • 研究機関:障害学研究所、社会政策研究機関、福祉技術研究センター
    • 企業のダイバーシティ推進部門:大手企業の人事・CSR部門、コンサルティング会社
  • キャリアの特徴
    同学部の卒業生は、障害当事者としての体験と学術的な専門知識を兼ね備えた「当事者研究者」や「社会変革推進者」として、これまでにない新しいキャリアパスを開拓していくことが予想されます。特に、政策提言、社会制度設計、バリアフリー技術開発などの分野で、社会をより包摂的に変えていく役割を担うことが期待されています。

このように、学部ごとの学問的背景や育成方針が、その後のキャリア選択に直結する構造になっているのが筑波技術大学の進路の特徴です。そのため、入学前の段階から、「どのような社会貢献をしたいのか」「どんな働き方をしたいのか」といった将来像を描いておくことが、理想のキャリア構築において極めて重要となります。

OB/OGインタビュー|卒業生の体験談

実際に筑波技術大学から企業に就職した先輩たちは、どのような考えで企業を選び、どんな準備をして内定を勝ち取ったのでしょうか。卒業生の体験談を通じて、リアルな就活の現場と成功のヒントをお届けします。

株式会社本田技術研究所で技術職として活躍する産業技術学部卒業生からのアドバイス

現在、Hondaの研究開発部門で試作室に配属され、機械加工の担当として業務推進をしています。5軸加工機やワイヤ放電加工機、型彫り放電加工機など様々な加工機を用いて試作品の製作やテスト用部品の加工を担当し、CADソフトで治具設計、CAMソフトで加工シミュレーション、計測機器を用いて加工後の計測なども行っています。

就活と現在の仕事について

大学では機械工学領域を専攻していたのでしっかり基礎を習得し、実際の業務の中で経験を積み、自分の能力を十分に発揮できていると思っています。現在の職場で聴覚障害者は私だけという環境ですが、メンバーのみんなに支えられながらしっかり自分の仕事ができています。

後輩へのメッセージ

筑波技術大学は授業における情報保障が充実しているので、他大学の生徒に比較して情報保障の手配などにかける時間が少ない分、有利なはずです。有利な時間を無駄にせず、どのように使うか、何のために使うか意志を持って行動してください。「Where there’s a will, there’s way.(意志あるところに道は開ける)」

みずほフィナンシャルグループでヘルスキーパーとして活躍する保健科学部卒業生のアドバイス

現在、ヘルスキーパー(企業内理療師)として、社内の福利厚生施設で社員の健康の維持増進に努めています。日々デスクワークや出張・休日の運動などによる疲れや不調等の症状を訴える利用者に対し施術を行うだけでなく、今後のケアの方法や心身の健康に関する情報を提供しています。

職場環境と働き方

職場では人間関係に大変恵まれており、私の障害について上司や同僚・利用者がとてもよく理解してくださっています。福利厚生面も充実している為とても働きやすく、毎年有給休暇を利用して海外旅行へ行くのが趣味になっています。

大学での経験の活用

筑波技術大学在学中は、学生や先生方、附属する医療センターのスタッフ、近隣の大学の学生など、多くの人とコミュニケーションをとる機会が多く、この時の対人経験が今の業務にとても役立っていると感じています。

筑波技術大学のキャリアセンターではどんな支援が受けられる?

筑波技術大学では、障害者の社会的自立を目的とする大学として、企業等への就労を支援し、職業的な自立を果たすことが重要であると位置づけています。そこで、各学科・専攻に就職担当教員を配置し、全学的な立場からは就職委員会を組織して就職に関する企画立案や就職情報の提供を行っています。

学科ごとの就職担当教員による個別支援

各学科・専攻に就職担当教員を配置し、全学的な立場からは就職委員会を組織して就職に関する企画立案や就職情報の提供を行っています。これにより、学生一人ひとりの専門分野や障害特性に応じたきめ細かなキャリア支援が可能となっています。

主な支援内容
  • 個別面談の実施
    学生の適性や希望に応じた進路相談を定期的に実施し、キャリア形成をサポートします。
  • 専門分野に特化した指導
    各学科の専門性を活かした業界研究や企業分析の支援を行います。
  • 模擬面接やガイダンスの実施
    障害特性に配慮した面接対策として、以下のような支援を提供しています。
  • 手話通訳付き模擬面接
    聴覚障害学生向けに、手話通訳者を配置した面接練習を実施します。
  • 視覚障害対応の面接指導
    視覚障害学生向けに、非言語コミュニケーションの代替手段や適切な姿勢・表情の指導を行います。
  • 企業との面接調整支援
    企業側への情報保障の依頼や、面接環境の調整を代行します。

キャリア情報コーナーと就職資料室の整備

最新の就職情報や企業資料を、障害特性に配慮した形で提供しています。

主な支援内容
  • 点字・拡大文字資料の完備
    視覚障害学生向けに、点字や拡大文字で作成された企業資料を用意しています。
  • 音声・映像資料の字幕対応
    聴覚障害学生向けに、字幕付きの企業説明動画や業界研究資料を提供します。
  • アクセシブルな就職情報システム
    スクリーンリーダー対応の就職情報検索システムを導入し、すべての学生が平等に情報にアクセスできる環境を整備しています。
  • キャリア教育を含めた授業や支援講義
    正課授業としてキャリア教育を実施し、体系的な就職支援を行っています。
  • キャリアデザイン科目
    1年次から段階的にキャリア意識を形成する授業を開講しています。
  • インターンシップの推進
    障害者雇用に理解のある企業と連携し、実践的な就業体験の機会を提供します。
  • 業界研究セミナー
    各業界の専門家や卒業生を招いた講演会を定期的に開催しています。

入社後のキャリアパス

筑波技術大学を卒業した後のキャリアは、業界や個人の価値観によってさまざまですが、共通して見られるのは「専門性」と「社会貢献意識」を備えたキャリア形成です。

株式会社本田技術研究所で働く卒業生は、「5軸加工機やワイヤ放電加工機、型彫り放電加工機など様々な加工機を用いて試作品の製作やテスト用部品の加工などを担当しています。また加工だけではなくPCの作業もあり、CADソフトで治具設計、CAMソフトで加工シミュレーション、計測機器を用いて加工後の計測なども行い、加工工程の最初から最後までを担っています」と語っており、技術職として幅広い業務を経験しながらキャリアを築いています。

IT・情報システム業界に進んだ卒業生は、システム開発から始まり、プロジェクトリーダー、システムアーキテクト、ITコンサルタントなどへとキャリアアップを図るケースが多く見られます。特に、視覚・聴覚障害者向けのアクセシビリティ技術分野では、自らの体験を活かした専門性の高いエキスパートとして活躍する卒業生も少なくありません。

医療・福祉分野では、鍼灸師や理学療法士として臨床経験を積んだ後、独立開業や施設管理者、教育者などへの道を歩む卒業生もいます。また、近年では医療とITを融合したメディテック分野で活躍する卒業生も増えており、新しいキャリアパスとして注目されています。

いずれの進路でも、入社後3年以内にキャリアの方向性を明確化し、専門性を深める「早期専門化」の傾向が顕著であり、大学で培った基礎力と社会人としての実践力を組み合わせながら、継続的にスキルアップを図る姿勢が、現代のキャリア形成には不可欠です。

満足のいく就活を円滑に進めるための3箇条

筑波技術大学の学生が就職活動を進めるうえで最も重視すべきことは、自身の障害特性と専門性を活かした企業選びを、確かな情報と戦略で実行することです。限られた期間の中で最大限の成果を上げるためには、準備段階での取り組みが大きく影響します。本章では、円滑かつ納得のいく就活を実現するための基本指針を3つの観点から紹介します。

その1)情報収集をまんべんなく行おう

就職活動の出発点は、正確で多角的な情報の収集にあります。次のような多方面からの情報源を活用しましょう。

情報源
  • 企業公式サイト・IR情報・CSRレポート
    特に障害者雇用に関する取り組みや、ダイバーシティ推進の方針を重点的に確認しましょう。
  • OB/OG訪問や就職支援サイトの体験談
    同じ障害を持つ先輩社員の体験談は、実際の働き方をイメージする上で非常に貴重な情報源です。
  • 就活口コミサイトや掲示板での評判
    障害者雇用の実態や職場環境について、リアルな声を収集しましょう。
  • 大学の進路データや先輩の進路先分析
    筑波技術大学の卒業生がどのような企業でどのように活躍しているかを分析します。

さらに、障害者雇用に関する最新の法制度や助成金制度についても理解を深めることで、企業理解の深さが格段に増します。早期から広範囲な情報収集を行うことで、自分に最適な進路の絞り込みがスムーズになります。

その2)ESや面接対策を徹底的に行おう

エントリーシート(ES)や面接は、自分の魅力を相手に伝えるための重要な機会です。特に筑波技術大学の学生の場合、障害特性を個性として前向きに伝える技術が求められます。以下の対策を徹底しましょう。

ES対策・面接対策
  • 過去のES例や面接質問を収集し傾向を分析
    障害者雇用枠特有の質問項目についても事前に準備しておきます。
  • 自己分析を深め、自分らしい強みや価値観を言語化
    障害をどのように乗り越えてきたか、それによって身につけた能力は何かを具体的に整理します。
  • 模擬面接を繰り返し、語り口調や姿勢の改善
    情報保障(手話通訳、要約筆記等)を利用した面接の練習も行います。
  • 他者にフィードバックをもらい客観視する
    障害者雇用に理解のある企業人事経験者からの意見も参考にします。

また、企業ごとの選考傾向に合わせてアピール内容を調整することも重要です。論理性・説得力・共感性を意識し、具体的なエピソードで語ることが成功のカギになります。

その3)就活エージェントを利用して効率的に行おう

就活エージェントは、就活に精通したプロのアドバイザーが学生一人ひとりに専属でつき、志望業界や職種、適性に合わせたきめ細かな支援を提供します。弊社では以下のようなサポートを通じて、皆さんの理想のキャリア実現を全力でバックアップしています。

就活エージェントのサポート
  • 自己分析・キャリアの壁打ち(価値観・志向性の言語化)
    障害特性を含めた総合的な自己理解を支援します。
  • 自分では探せない非公開求人やレア案件の紹介
    障害者雇用に積極的な企業の独自案件を多数保有しています。
  • エントリーシート(ES)・履歴書の個別添削と改善アドバイス
    障害特性のアピール方法について専門的な指導を行います。
  • 模擬面接の実施+録画フィードバックによる実力強化
    情報保障付きの面接対策も実施可能です。
  • 就活のスケジュール管理や企業ごとの選考対策
    障害者雇用枠の選考スケジュールに合わせた戦略的な活動をサポートします。

特に多忙な筑波技術大学の学生にとって、就活の戦略設計から選考対策、内定後のフォローまでワンストップで受けられるのは大きなメリットです。「何から始めていいかわからない」「もっと自分に合う企業を知りたい」と感じたら、まずはジョーカツへお気軽にご相談ください。

まとめ|筑波技術大学の就職活動はここがポイント!

筑波技術大学の学生が納得のいくキャリア選択を実現するためには、障害特性を個性として活かしながら、専門性を武器にした戦略的な姿勢が求められます。特に筑波技術大学の学生は、他大学にはない独自の強みを持っているため、それを適切にアピールし、理解のある企業とマッチングすることが重要です。

以下のポイントを押さえることで、後悔のない進路選択につながるでしょう。

ポイント
  • 戦略的な情報収集
    企業の障害者雇用実績だけでなく、職場環境や成長機会など複数の視点で企業を評価する。
  • 主体的な自己分析
    障害特性を含めた自分らしさを明確化し、それが企業にどう貢献できるかを具体的に説明できるようにする。
  • 前向きな姿勢
    障害を「克服すべき課題」ではなく「独自の視点や能力をもたらす個性」として捉え、自信を持ってアピールする。

これらの視点をもとに、将来を見据えた現実的かつ希望に満ちたキャリアを築いていくことが求められます。皆さんも、自分らしいキャリアの第一歩を踏み出すために、ぜひ行動に移していきましょう。

筑波技術大学での学びは、社会でのユニークな活躍への出発点です。障害という個性を活かし、専門性を武器に、より良い社会の実現に貢献できる人材として羽ばたいていってください。

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