鹿児島純心大学の学生が選ぶ就職先は?就活の実態と傾向を徹底解説

2025年11月11日更新

はじめに

鹿児島純心大学に在籍する学生の多くが、「卒業後のキャリア」に対して高い関心を持ち、就職活動においても自らの志向や価値観に合致した進路を厳選しています。2023年4月の男女共学化により新たなステージを迎えた本学では、建学精神「人を想う、人と輝く」のもと、多様な価値観を持つ学生たちが切磋琢磨しながら、それぞれの夢に向かって歩んでいます。彼らが目指す就職先は看護・教育・栄養といった専門分野を中心に多岐にわたりますが、共通するのは人に寄り添う深い使命感と将来への明確なビジョンです。

たとえば最新の実績では、看護学科の卒業生が鹿児島大学病院や聖路加国際病院、東京慈恵会医科大学病院など全国トップクラスの医療機関で内定を獲得し、教育・心理学科では小学校教員の道を選び、地域の子どもたちの成長を支えています。こうした就職先に共通する要素は、高度な専門性への要求、人の人生に深く関わる業務への早期参画、そして地域から全国規模まで広がるキャリアの可能性です。特に「感性豊かで人間力のある人材」「確かな専門知識と実践的指導力」「多様性を受け入れる協働力」を備えた人材を求める職場ほど、共学化によってさらに多面的な成長を遂げた純心大生の特性と一致しやすいといえます。

本記事では、鹿児島純心大学生の主な就職先や専門分野ごとの傾向、学科による進路の違い、さらには卒業後のキャリアパスまでを詳述します。就職活動を控える純心大生や受験生、その保護者にとって、実用的な進路選択の参考となる内容をお届けします。

鹿児島純心大学の就職先おすすめ5選

鹿児島純心大学の卒業生が選ぶ人気就職先には、聖母マリアのように「神様にも人にも喜ばれる」人材が活躍できる、人の命と成長に深く関わる専門性の高い分野が並びます。

たとえば、最新の実績によると、看護学科では鹿児島大学病院をはじめとする大学病院や総合病院が圧倒的な人気を集め、健康栄養学科では「いのち・食」の専門家が病院での管理栄養士や栄養教諭として教育現場へ、教育・心理学科では「チーム学校」の理念のもと小学校教員や特別支援学校教員になり次世代の育成に携わる道を選ぶ学生が多数を占めています。

これらの就職先は、カトリック精神に基づく豊かな人間性を活かした社会貢献、人の人生に直接関わる意義深い業務、そして一人ひとりを大切にする本学の教育理念を実践できる環境を提供する点で純心大生からの支持を集めています。90年を超える歴史の中で培われた「純心教育」の特色を活かしながら、特に選ばれている就職先を紹介します。

地元金融機関・一般企業

鹿児島銀行

出典:鹿児島銀行

鹿児島銀行をはじめとする地域金融機関は、鹿児島純心大学生の間でも高い人気を誇ります。特に心理・文化専攻の学生や、地域に根ざしたキャリアを築きたい学生に選ばれており、地域社会の発展に貢献したい鹿児島純心大学の学生の価値観と合致しています。

主な特長

  • 地域に根ざした長期的なキャリア形成
      新卒入社から地域のさまざまなお客様と深い信頼関係を築く機会があり、地域愛と人間性の豊かさが求められます。カトリック精神に基づく人格教育で培った「人を想う心」を活かし、お客様の人生設計をサポートする経験は、将来のキャリアにも大きな財産となるでしょう。
  • 多様な業務を通じた総合的なスキル習得
      業務では、きめ細やかなコミュニケーション力と誠実さが不可欠。数字だけでなく、お客様一人ひとりの想いに寄り添う力が評価される環境です。
  • 安定性と地域貢献の両立
      給与水準は安定しており、地域社会への貢献度が高く、ワークライフバランスも取りやすい職場であり、長期的なキャリア形成を望む学生に支持されています。

社風・働き方

  • 人間関係を重視した温かい職場環境
      年次や立場に関係なく、チームワークを大切にする文化があります。先輩職員が丁寧に指導し、一人ひとりの成長を支援する体制が整っています。
  • 地域密着ならではのやりがい
      お客様との長期的な関係性を築く中で、人生の重要な場面に携わる責任とやりがいを感じられるのも魅力。地域の発展に直接貢献できる実感を得ながら、着実にキャリアを積むことができます。
こんな人におすすめ
  • 地域社会に貢献したい
  • 人との関わりを大切にしたい
  • 安定した環境で長期的なキャリアを築きたい
  • カトリック精神に基づく奉仕の心を活かしたい
  • ワークライフバランスを重視したい

公務・自治体(保健師・養護教諭・行政職)

鹿児島県職員採用 保健師

出典:保健師 | 鹿児島県職員採用ウェブサイト

公務員・自治体職員は、地域に根ざした安定したキャリアを築きたい鹿児島純心大学生の間でも高い人気を誇ります。特に保健師になり保健所・保健センターで働く道や養護教諭になり学校保健に携わる進路への関心が高く、地域住民の健康と安全を支えたい学生に選ばれています。

主な特長

  • 予防医学・地域保健の専門性
      地域住民の健康づくりや疾病予防に専門知識と地域愛が求められます。一人ひとりを大切にする純心教育の理念を活かし、住民の皆様の健康と幸せを支える使命感のある仕事です。
  • 専門知識と人間力が活かされる環境
      業務では、高度な専門知識と豊かなコミュニケーション力が不可欠です。一人ひとりの住民に寄り添い、健康課題を解決する力が評価されています。
  • 安定性と社会貢献の両立
      公務員になり安定したキャリアを築きながら、地域社会の健康づくりに直接貢献できる職業であり、長期的な視点でキャリアを考える学生に支持されています。

社風・働き方

  • 住民第一の公共サービス精神
      年次に関係なく、住民の皆様のために最善を尽くす文化があります。先輩職員が丁寧に指導し、一人ひとりの成長を支援する体制が整っています。
  • 着実だが、確実な成長がある
      長期的な視点で業務に取り組む環境ではありますが、その分、地域社会への深い理解と専門性を着実に身につけられます。人の人生に長期的に関わり、地域の発展に貢献したい方には最適の職場です。
こんな人におすすめ
  • 地域に根ざして働きたい
  • 予防医学・公衆衛生に関心がある
  • 安定した環境で専門性を活かしたい
  • 住民との信頼関係を大切にしたい
  • カトリック精神に基づく奉仕の心を実践したい

幼児教育・保育施設

幼保連携型認定こども園 鹿児島純心大学附属純心幼稚園

出典:幼保連携型認定こども園 鹿児島純心大学附属純心幼稚園

幼児教育・保育施設は、子どもたちの成長に深く関わりたい鹿児島純心大学生の間でも高い人気を誇ります。特に認定こども園や私立幼稚園、保育園での保育教諭や幼稚園教諭としての道への関心が高く、人生の基盤となる乳幼児期の教育・保育に携わりたい学生に選ばれています。

主な特長

  • 子どもと共に成長するチャンス
      新卒から年齢に応じた子どもたちのクラスを担当し、段階的に経験を積みながら豊かな感性と創造力が求められます。子どもたちの純真な心に触れながら保育・教育を実践する経験は、将来のキャリアにも大きな財産となるでしょう。
  • 発達と個性を見極める専門性
      業務では、発達心理学の知識と細やかな観察力が不可欠。一人ひとりの子どもの可能性を引き出し、健やかな成長を支える力が評価される環境です。
  • 安定性と深いやりがいの両立
      給与水準は安定しており、子どもたちの人格形成の基盤づくりに直接貢献できる職業です。長期的な視点で子どもの成長を見守りたい学生に支持されています。

社風・働き方

  • チームワークを重視した協働的な職場環境
      経験年数に関係なく、全職員が子どもたちの最善の利益を考えて行動する文化が浸透しています。新人からベテランまでが互いの意見を尊重し合い、保育の質向上に向けて建設的な議論を重ねる職場風土があります。
  • 実践と学習の好循環で成長できる環境
      日々変化する子どもたちのニーズに対応するため、常に新しい保育理論を学び続ける必要があります。その分、乳幼児教育の専門知識と技術を体系的に身につけることが可能です。子どもたちの成長の瞬間に立ち会い、保護者と喜びを分かち合えることで、教育者の使命感が自然と高まっていく職場です。
こんな人におすすめ
  • 子どもの成長を間近で支えたい
  • 創造性豊かな活動を企画したい
  • 一人ひとりの個性を大切にしたい
  • 保護者との信頼関係を築きたい
  • 聖母マリアのような愛徳の心を実践したい

教育機関(小学校・中学校・高校・特別支援学校)

教育委員会|鹿児島市

出典:教育委員会|鹿児島市

小学校・中学校・高校・特別支援学校への教員就職は、教育・心理学科の学生を中心に高い人気を誇ります。「チーム学校」の理念のもと、子どもたちの成長を支えたい学生に選ばれており、一人ひとりを大切にする純心大生の教育観と深く合致しています。

主な特長

  • 子どもたち一人ひとりと向き合う教育
      学校インターンシップや教職フィールドワークを通じて身につけた実践的指導力と教育愛が求められます。カトリック精神に基づく人格教育で培った「一人ひとりを大切にする心」を活かし、子どもたちの可能性を引き出す経験は、教育者の大きな財産となるでしょう。
  • 地域と連携した教育実践
      業務では、豊かな人間性と専門的な指導力が不可欠。保護者や地域の方々と連携し、子どもたちの健やかな成長を支える力が評価される環境です。
  • 次世代を育む使命感
      教育公務員になり安定したキャリアを築きながら、未来を担う子どもたちの成長に直接関わる崇高な使命を果たせる職業であり、多くの学生に選ばれています。

社風・働き方

  • 学び合いを大切にする教職員コミュニティ
      経験の浅い教員も積極的に意見を発信でき、ベテラン教員との活発な意見交換を通じて指導技術を向上させる文化が根付いています。授業研究や教材研究において教員同士が知恵を出し合い、学校全体の教育力向上に向けて切磋琢磨し合う環境があります。
  • 教育実践を通じた継続的な自己成長
      子どもたちの多様な個性と向き合う中で、常に新しい指導方法や教育理論を実践する機会に恵まれています。その結果、教科指導力と生徒指導力を同時に磨きながら、教育のプロフェッショナルの資質を着実に高めることができます。保護者や地域との連携を深めながら、社会に貢献する教育者になり長期的なキャリアを築いていける職場です。
こんな人におすすめ
  • 子どもたちの成長を支えたい
  • 教育を通じて社会に貢献したい
  • 一人ひとりの個性を大切にしたい
  • 地域とのつながりを重視したい
  • カトリック精神に基づく人格教育を実践したい

医療機関(病院・福祉施設)

鹿児島大学病院

出典:鹿児島大学病院

鹿児島大学病院をはじめとする医療機関は、鹿児島純心大学の学生の間でも圧倒的な人気を誇ります。特に看護学科の学生を中心に、看護師・助産師・保健師として地域医療の最前線で活躍したい学生に選ばれており、人の命に寄り添う鹿児島純心大学の学生の使命感と合致しています。

主な特長

  • 最先端医療に携わる専門性の高さ
      段階的に高度な医療現場での経験を積むことができ、確かな技術力と豊かな人間性が求められます。カトリック精神に基づく人格教育で培った「聖母マリアのような慈愛の心」を活かし、患者様とそのご家族に寄り添う経験は、看護師の大きな財産となるでしょう。
  • チーム医療での協働力
      高度な専門知識とコミュニケーション力が不可欠です。医師や他の医療スタッフと連携し、患者様の回復を支える力が評価される環境が整っています。
  • 安定したキャリアパスと社会貢献
      専門職になり生涯にわたって活躍できます。人の命を支える崇高な使命感を持ちながら、確実な社会貢献ができる職業であり、高い人気を誇っています。

社風・働き方

  • 安心・安全を最優先とした医療チーム体制
      新人からベテランまで全ての医療従事者が、患者様の安全を第一に考えた行動を取る文化が徹底されています。プリセプターシップによる丁寧な指導体制により、新人看護師も段階的に専門技術を習得でき、安心して業務に取り組める環境が整備されています。
  • 高度医療を通じた専門性の追求
      最新の医療技術や治療法に触れながら、看護のエキスパートになり継続的にスキルアップできる職場です。院内研修や学会参加を通じて、根拠に基づく看護実践を身につけることができます。患者様の治癒への歩みを支える過程で、医療従事者の深い充実感と職業的誇りを実感できる、専門性の高い職場環境です。
こんな人におすすめ
  • 人の命に真摯に向き合いたい
  • 医療の専門性を極めたい
  • チーム医療で協働したい
  • カトリック精神に基づく奉仕の心を活かしたい
  • 生涯にわたって専門職で活躍したい

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鹿児島純心大学の学生に人気の企業を見てきましたが、「自分にはどんな働き方が向いているのだろう?」と悩む方も多いはず。自分に合った就職先を見つけるには、まず自分自身を深く知ることが重要です。

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文系と理系での進路傾向の違い

鹿児島純心大学では、従来の文系と理系の区分ではなく、人間支援系と生命科学系の専門性に基づいた進路傾向の違いが顕著に表れています。カトリック精神に基づく人格教育を土台に、それぞれの学びや価値観が、キャリア選択に明確に反映されているためです。

人間支援系:教育・心理・福祉分野への専門志向 

教育・心理学科を中心とする人間支援系の学生は、人の成長や心の支援に関わる専門職への志向が強く、教育現場や心理臨床分野に高い関心を示します。

進路傾向
  • 教育分野では、小学校・中学校・高等学校の教員になり、地域の子どもたちの成長を支える役割を担います。「チーム学校」の理念のもと、協働力と実践的指導力が求められます。
  • 心理・福祉分野では、公認心理師やスクールカウンセラーになり、心のケアや相談支援業務に従事します。カウンセリング技法や発達心理学の知識を活かしやすい環境です。
  • 保育・幼児教育分野では、保育士や幼稚園教諭になり、人格形成の基礎となる時期の子どもたちと向き合う専門性が評価されます。

こうした分野は、「人の心・成長・発達」への深い関心や、教育を通じた社会貢献に意欲のある学生にとって理想的な選択肢となっています。

生命科学系:医療・健康分野での専門性発揮 

一方で、看護学科・健康栄養学科の出身者は、生命や健康に直接関わる専門知識を活かせる分野を志向する傾向が顕著です。

進路傾向
  • 医療機関では、看護師・保健師・助産師として、患者様の生命と向き合う最前線で活躍することが可能です。技術力と人間性の両面が直接的に評価される環境があります。
  • 栄養・食育分野では、管理栄養士として病院や学校、企業の健康管理部門で専門知識を応用できます。「いのち・食」への深い理解が求められる分野です。
  • 公衆衛生・予防医学に進む学生もおり、現代医療の「治療から予防へ」の流れの中で、地域の健康増進に貢献するキャリアパスを選ぶケースも増えています。

生命科学系の学生は、「ケア」「治療」「予防」といった具体的な支援重視の思考特性を持つことが多く、エビデンスに基づいた実践的なアプローチに重きを置く傾向があります。

志向の違いの背景にあるもの

このような進路の違いの背景には、各学科・分野での学びの性質が大きく影響しています。

志向の違いの背景にあるもの
  • 人間支援系(教育・心理・福祉分野)では、社会や人間の発達、心のあり方、福祉制度などを広い視野で俯瞰し、個人と集団の成長や支援の在り方について考える学問を通じて、「人と地域」「心と社会」に向き合う問題意識が深められていきます。カトリック精神に基づく価値観教育や現場体験が重なり、「一人ひとりを大切にする」姿勢が社会貢献への動機として強く働きます。
  • 生命科学系(医療・健康分野)では、生命や健康の維持・回復を科学的・体験的に学ぶ教育の中で、医療技術の根拠や栄養・食育の実践が重視されます。現実の医療現場や健康支援の現場で「ケア」や「治療」「予防」といった具体的な成果が問われる経験を通じて、エビデンスに基づいた実践的アプローチや、患者様・利用者への直接的貢献を志向する傾向が強まります。

この結果として、人間支援系の学生は「抽象的な理論や社会理念から実生活・現場支援へ」、生命科学系の学生は「理論的知識・技術から現場での専門技能発揮へ」というキャリア構築の志向性が、それぞれの進路選択に如実に表れています。

学部・学科別での進路傾向の違い

鹿児島純心大学では、学生の進路は所属する学部・学科によって顕著に異なります。これは、各学科での専門的な学びに加え、カトリック精神に基づく人格教育や「人を想う、人と輝く」の建学精神がキャリア観に強く影響するためです。以下に、主な学部・学科ごとの進路傾向を詳しく紹介します。

看護栄養学部 看護学科:医療従事者の専門職志向

看護栄養学部 看護学科は、長年にわたり優秀な看護師・助産師・保健師の養成機関であり、高い評価を得てきました。現在でも、県内外の主要医療機関への就職において確固たる実績を誇ります。

進路傾向
  • 主な進路先:鹿児島大学病院、鹿児島市立病院、聖路加国際病院、順天堂大学医学部附属浦安病院、東京慈恵会医科大学病院、各自治体保健師職など
  • 特徴的な動き:近年は助産師志望者の割合も高く、母子保健の専門家になり産科医療の最前線で活躍する卒業生が増加しています
  • 価値観の傾向:生命の尊厳や患者様への奉仕、地域医療への貢献に対する関心が高く、「聖母マリアのような慈愛の心」を実践しようとする志向が見られます

看護栄養学部 健康栄養学科:食と栄養の専門家が多分野で活躍

看護栄養学部 健康栄養学科は、鹿児島県内唯一の管理栄養士養成校であり、食と栄養の専門知識を活かした多様な分野への就職が中心です。「いのち・食」について深く学んだ人材であり、医療から教育まで幅広い業界から求められています。

進路傾向
  • 主な進路先:病院・福祉施設の管理栄養士、栄養教諭、家庭科教員、給食委託会社(富士産業、日清医療食品、エームサービスなど)、食品関連企業など
  • 大学院進学:より高度な専門性を追求する学生は、栄養学研究科や関連分野の大学院に進学するケースもあります
  • キャリア観の特徴:食育や栄養指導を通じた健康づくり、治療食の提供による患者支援への関与を志向する傾向があり、「食を通じた社会貢献」への興味が強い

人間教育学部 教育・心理学科:教育現場から企業まで幅広い「人間支援」志向

人間教育学部 教育・心理学科では、「チーム学校」の理念のもと多様な専門性を身につけた人材が、教育分野を中心に一般企業まで広範囲な進路選択が見られます。3つの専攻・コースにより進路のバリエーションも多岐にわたります。

進路傾向
  • 主な進路先:小学校・中学校・特別支援学校教員、幼稚園・認定こども園・保育園、鹿児島銀行・南日本銀行などの金融機関、全日本空輸・ホテル京セラなどのサービス業、公務員など
  • 大学院進学:公認心理師を目指す学生は本学大学院人間科学研究科への進学率が高く、心理専門職のキャリアを追求します
  • キャリア観の傾向:子どもから大人まで、人の成長や心理的支援に関わる「人間理解」を基盤とした仕事にやりがいを感じ、対人支援志向が強い学生が多い

このように、学部・学科ごとの専門性と大学全体の教育理念が融合した独特のキャリア観が、鹿児島純心大学の進路の特徴となっています。そのため、進学先の学科選びの段階から、「どのような専門性を身につけたいのか」「どんな形で地域社会に貢献したいのか」といった将来像を描いておくことが、理想のキャリア構築において重要です。

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OB/OGインタビュー|卒業生の体験談

実際に鹿児島純心大学から医療機関や教育現場、一般企業に就職した先輩たちは、どのような考えで進路を選び、どんな準備をして内定を勝ち取ったのでしょうか。今回は、病院、行政機関、一般企業、教育現場に就職したOB/OGの体験談を通じて、リアルな就活の現場と成功のヒントをお届けします。

鹿児島大学病院に就職した看護師OGからのアドバイス

「看護師にとって大切なのは、患者様一人ひとりに寄り添う心です。面接では技術的な知識だけでなく、なぜ看護師になりたいのか、どのような看護を提供したいのか、その想いを具体的に語ることが重要でした。実習での経験を振り返り、患者様との関わりから学んだことを整理して臨みました。純心大学での『看護のこころ』の学びが、自分の軸となる看護観を形成してくれました」と語ります。

小学校教諭のOGからのアドバイス

「教員採用試験では、専門知識に加えて教育に対する熱意と子どもへの愛情が問われます。面接では、なぜ教師になりたいのか、どのような教育を実践したいのかを、実習での具体的な体験をもとに語ることが重要でした。本学独自の『学校インターンシップ』での経験は、教育現場への理解を深める貴重な材料となりました。『チーム学校』の理念についても深く学んでおくと良いでしょう」と述べています。

鹿児島純心大学の進路支援課ではどんな支援が受けられる?

鹿児島純心大学進路支援課では、学生一人ひとりの進路希望に寄り添う多彩な支援が提供されています。建学の精神に則った「純心講座」を基礎教育科目の必修に設定し、キャリア教育の原点である「教職員の魅力ある人間性を学生が身近に感じ取れる場」を重視した独自のアプローチが特徴です。

個別面談・面接練習

面接練習は重点を置いているキャリアサポートの1つです。専門スタッフが学生の回答内容や話し方、態度、非言語的コミュニケーションまで細かくフィードバックし、個々の課題を明確に洗い出します。学生は練習を重ねることで、面接試験本番では本来の力を発揮できるようになるでしょう。

また、応募書類添削では履歴書やエントリーシートなどの就職活動に必要な書類を個別に対応し、よりよく自己表現できるように指導します。看護師志望なら「なぜ看護師になりたいのか」、教員志望なら「どのような教育を実践したいのか」といった専門職特有の志望動機の深掘りを行います。実習での体験エピソードの活用法、論理展開の構成、表現方法の工夫などを通じて、説得力と印象力のある内容へと磨き上げていきます。

キャリアセミナー・業界研究

3年次のキャリアセミナー(グループ討議講座)では、就職活動が始まる直前の時期に小論文や面接対策講座などさまざまな講座を設けることで、就職活動に向けての意欲を高めます。

医療、教育、栄養分野を中心とした業界研究では、各分野の現状や仕事内容、キャリアパスなどを深く学習できます。特に、看護師・管理栄養士・教員といった専門職の現状と将来性について、実務に近い情報が得られるのが特徴です。また、「卒業生と語る会」では先輩方の仕事内容や就職活動の経験を聞くことで、就職活動についての心構えを学び、希望する職種についての知識を深められます。

インターンシップ・実習プログラム

1・2年次のインターンシップ事前研修では、就職に対する考え方を深めるため、名刺交換などのマナーを事前に学びます。本学独自の「学校インターンシップ」では、薩摩川内市教育委員会及び管内の幼稚園・小学校・中学校との連携により、9月に5日間の学校体験を実施しています。

また、「教職フィールドワーク」では1年間の学校周辺業務への従事を通じて、継続的な現場体験を積むことができます。これらの学校での継続的な体験は、理論知と経験知を統合させ、大学での学びの質を高めるものとなっています。看護学科では県内外の主要医療機関での実習、健康栄養学科では病院や給食施設での栄養士実習が充実しており、これらの実習体験が就職活動における強力なアピール材料となるでしょう。

資格取得・国家試験対策

全学年対象の学生支援推進プログラムでは、看護学科・健康栄養学科の国家試験対策、教員採用試験特別講座(学内の先生方による水曜日実施)、教員採用模擬試験(鹿児島県版、全国版全4回)、SPI模擬試験、公務員模擬試験などが実施されています。 看護師国家試験対策、管理栄養士国家試験対策では、専門的で集中的なサポートにより高い合格率を実現しています。また、各種検定受験料補助や語学検定補助により、学生の資格取得を経済的にもサポートしています。一般教養練成では外部講師による4日間の集中講座も実施され、幅広い知識の習得を支援しています。

教員養成センターとの連携

教員養成センターでは、「教師の成長を支援し続ける」教員の養成を目指し、実践的指導力を有する教員養成のため、全学に係る教職課程カリキュラムを一元的に企画運営しています。薩摩川内市教育委員会との地域連携教育プロジェクトを構築し、進路支援課と連携した教員採用試験対策講座や二次試験対策、教員免許状更新講習なども実施しています。 令和7年度には教員新規採用で正規採用者26名(小学校16名、特別支援学校3名、中学校英語1名、高校家庭2名、特別支援学校家庭1名、養護教諭1名、栄養教諭2名)の優秀な実績を上げており、「教師の成長を支援し続けるための確かな基盤づくり」の役割を果たしています。

年間を通じた継続的サポート

進路支援年間スケジュールに基づき、1年次から4年次まで段階的かつ継続的な支援を実施しています。4月の進路支援オリエンテーションから始まり、1年次のマナー講座(身だしなみ&メイク)では社会人になった際のTPOにふさわしい好感の持たれる服装やメイクの方法を学びます。

この他にも随時企業訪問、進路相談、個別面談等を実施しており、学生一人ひとりの状況に応じたきめ細やかな指導を行っています。「自分に合う仕事ではなく仕事に合わせる能力と努力が大切」を理念に、学生の成長を全面的にサポートする体制が整っています。

入社後のキャリアパス

鹿児島純心大学を卒業した後のキャリアは、専門分野や個人の価値観によってさまざまですが、共通して見られるのは「専門性の着実な積み上げ」と「地域社会への継続的な貢献」を軸とした安定的なキャリア形成です。

医療機関に進んだ看護学科の卒業生は、新人期はプリセプター制度のもとで基礎的な看護技術を習得します。経験を積むにつれて独り立ちして一人前の看護師として活躍するケースが一般的です。中堅期以降は、がん看護や母性看護、精神看護など自身の関心のある専門分野での経験を深め、将来的には認定看護師や専門看護師などの上級資格取得を目指す道筋があります。また、県内の主要医療機関では継続教育プログラムが充実しており、看護研究や後輩指導を通じて専門職の成長が図れます。

一方で、教育現場においては地域に根ざした長期的なキャリア形成が特徴的です。小学校教員に採用された卒業生は、まず学級担任になり子どもたちと向き合いながら教育実践の基礎を固め、経験を積むにつれて学年主任や教務主任などの校務分掌を担うようになります。本学独自の「学校インターンシップ」や「教職フィールドワーク」で培った現場感覚を活かし、地域の教育課題解決に取り組む中核的な教員に成長していく卒業生が一般的です。

また、管理栄養士になり病院や行政機関、教育現場に就職した健康栄養学科の卒業生は、「いのち・食」の理念を実践しながら栄養指導のプロフェッショナルの道を歩んでいます。病院では栄養管理業務から始まり、チーム医療の一員になり他職種との連携を深めながら専門性を高めています。行政においては地域住民の健康づくりを支援し、栄養教諭になり教育現場に進んだ卒業生は食育を通じて次世代の健康基盤づくりに貢献しています。

いずれの進路でも、カトリック精神に基づく「人を想う心」を原点に、それぞれの専門分野で着実に経験を積み重ね、地域社会になくてはならない存在で成長し続ける姿勢が、鹿児島純心大学卒業生のキャリア形成の大きな特徴です。

満足のいく就活を円滑に進めるための3箇条

鹿児島純心大学の学生が就職活動を進めるうえで重視すべきことは、自身の専門性と志向に合致した職場選びを、確かな情報と戦略で実行することです。限られた期間の中で最大限の成果を上げるためには、準備段階での取り組みが大きく影響します。本章では、円滑かつ納得のいく就活を実現するための基本指針を3つの観点から紹介します。

その1)情報収集をまんべんなく行おう

専門職志向の強い鹿児島純心大学の学生にとって、就職活動の出発点は正確で専門性の高い情報の収集にあります。次のような多方面からの情報源を活用しましょう。

情報源
  • 医療機関・教育機関・行政機関の公式サイト・採用情報
  • 実習先での指導者からの生の声や現場情報
  • 「卒業生と語る会」での先輩の体験談
  • 各種国家試験や教員採用試験の最新動向

さらに、看護・教育・栄養分野の専門誌や業界ニュースにも目を通すことで、専門分野への理解の深さが増します。早期から専門分野に特化した情報収集を行うことで、自分に最適な職場環境の絞り込みがスムーズになります。特に実習での経験は、面接での具体的なエピソードに活用できる貴重な財産となります。

その2)ESや面接対策を徹底的に行おう

エントリーシート(ES)や面接は、自分の魅力を相手に伝えるための重要な機会です。特に純心大生の場合、同じ専門分野を志す学生とスキルや経験が似通いやすいため、差別化のポイントが必要になります。以下の対策を徹底しましょう。

ES対策・面接対策
  • 「なぜその専門職になりたいのか」の動機を深く掘り下げる
  • 自己分析を深め、カトリック精神に基づく価値観を言語化
  • 実習での体験を具体的なエピソードに整理
  • 「チーム学校」「いのち・食」など本学独自の理念を理解し表現

また、各職場の特色に合わせて志望動機を調整することも重要です。患者様への奉仕の心、子どもたちへの愛情、地域貢献への使命感を意識し、具体的な体験で語ることが成功のカギになります。

その3)就活エージェントを利用して効率的に行おう

就活エージェントは、就活に精通したプロのアドバイザーが学生一人ひとりに専属でつき、志望業界や職種、適性に合わせたきめ細かな支援を提供します。弊社では以下のようなサポートを通じて、皆さんの理想のキャリア実現を全力でバックアップしています。

就活エージェントのサポート
  • 自己分析・キャリアの壁打ち(価値観・志向性の言語化)
  • 自分では探せない非公開求人やレア案件の紹介
  • エントリーシート(ES)・履歴書の個別添削と改善アドバイス
  • 模擬面接の実施+録画フィードバックによる実力強化
  • 就活のスケジュール管理や企業ごとの選考対策

特に専門職を目指す鹿児島純心大学の学生にとって、就活の戦略設計から選考対策、内定後のフォローまでワンストップで受けられるのは大きなメリットです。「何から始めていいかわからない」「もっと自分に合う企業を知りたい」と感じたら、まずはジョーカツへお気軽にご相談ください。

まとめ|鹿児島純心大生の就職活動はここがポイント!

鹿児島純心大学の学生が納得のいくキャリア選択を実現するためには、専門職への使命感と地域社会への貢献意識を軸にした戦略的な姿勢が求められます。特に純心大生は専門性が高いため、その専門知識と人間力を両立させた自己表現が重要です。 以下のポイントを押さえることで、後悔のない進路選択につながるでしょう。

ポイント
  • 実習を活かした情報収集:現場での体験と専門分野の最新情報を複数の視点から活用
  • 建学精神に基づく自己分析:カトリック精神と「人を想う心」を軸にした志望動機の明確化
  • 大学資源の積極活用:進路支援課、教員養成センター、卒業生ネットワークのフル活用

これらの視点をもとに、専門職で地域社会に貢献する現実的かつ希望に満ちたキャリアを築いていくことが求められます。皆さんも、「人を想う、人と輝く」理念のもと、自分らしい専門職への第一歩を踏み出すために、ぜひ行動に移していきましょう。

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