東京工科大学の学生が選ぶ就職先は?就活の実態と傾向を徹底解説
2025年8月5日更新
はじめに
東京工科大学は、理系に軸を置きながらも、幅広い分野に展開している工科系大学です。最先端の技術教育と充実した実習環境を特色とし、IT・工学・医療・デザイン分野への豊富な就職実績を誇っています。
本記事では、東京工科大学生の主な就職先業界や学部別の進路傾向、キャリア支援体制を詳しく解説します。進路選択で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
東京工科大生の主な就職先業界5選
東京工科大学の就職実績データを基に、卒業生が特に多く就職している業界を5つご紹介します。学部によって就職先は異なりますが、複数の学部で就職先として頻繁に名前が挙がる企業や業界をお伝えしていきます。
第5位:サービス・小売業界
出典:株式会社アネステック
東京工科大学の学生の就職先として、一定の実績がある業界は、サービス・小売業界です。就職実績データでは、株式会社アネステックが情報コースで複数の就職者を輩出するなど、特に情報系の学生に人気があります。また、応用生物学部やデザイン学部では小売・卸売業への就職も見られます。
主な就職先企業
- 株式会社アネステック
- ITサービス:東邦システムサイエンス株式会社
- 小売業:セブン&アイ・ホールディングス、株式会社ニトリ、イトーヨーカ堂
- その他サービス:ヤマダホールディングス株式会社
業界の特長
- 顧客と直接関わるサービス業務
- 多様な分野で専門性を活かせる
- コミュニケーション能力や問題解決力が身につく
- 社会に身近なサービスを提供
- 人と接することが好き
- 幅広い経験を積みたい
- 社会に身近なサービスで貢献したい
- 柔軟性と適応力を活かしたい
第4位:建設・設備業
出典:高砂熱学工業株式会社
建設・設備業界は、東京工科大学の工学部学生を中心に安定した人気を誇る業界の一つです。就職実績データでは、「高砂熱学工業株式会社」が機械コース、電気電子コース、化学・材料コースなど複数学科にわたって就職者を輩出しており、同大学の代表的な就職先企業となっています。
主な就職先企業
- 高砂熱学工業株式会社
- 株式会社関電工
- 株式会社きんでん
- 東急建設株式会社
業界の特長
- 社会インフラを支える重要な役割
- 技術革新とデジタル化の推進
- 安定した雇用環境と技術者としての成長機会
- 大規模プロジェクトに携わる達成感
- 社会基盤づくりに貢献したい
- 技術を活かしたものづくりに興味がある
- 安定した環境で専門性を高めたい
- チームワークを重視する仕事がしたい
第3位:医療・福祉業界
出典:東京医科歯科大学附属病院
医療・福祉業界は、医療保健学部の全学科で多くの就職実績がある業界です。特に大学病院や総合病院など多数の医療機関が主要な就職先として挙げられており、看護学科、臨床工学科、リハビリテーション学科、臨床検査学科すべてで安定した就職先となっています。
主な就職先企業
- 大学病院:東京医科歯科大学附属病院、慶應義塾大学病院、順天堂大学医学部附属病院
- 公立病院:東京都立病院機構、神奈川県立病院機構、川崎市立病院
- 総合病院:三井記念病院、武蔵野赤十字病院
- 医療機器メーカー:日本光電工業、フィリップスジャパン
業界の特長
- 人々の健康と生命を支える重要な役割
- 高度な専門知識と技術を活かせる
- チーム医療による協働の経験
- 常に学び続け成長できる環境
- 人の健康や生命に関わる仕事がしたい
- 専門知識を活かして社会貢献したい
- チームで協力して働きたい
- 責任感と使命感を持って働きたい
第2位:製造・機械業
出典:三菱電機株式会社
製造・機械業界は、特に工学部の学生に人気の業界です。就職実績データでは、三菱電機株式会社が機械コース、電気電子コースなど複数のコースから就職者を輩出するなど、安定した就職実績を誇っています。
主な就職先企業
- 三菱電機株式会社
- 富士ソフト株式会社
- 本田技研工業株式会社
- ソニー株式会社
業界の特長
- 最先端技術の研究開発に携われる
- グローバルな事業展開でスケールの大きな仕事
- 高度な技術力と問題解決能力が身につく
- 製品が世界中で使われる達成感
- ものづくりに情熱を持っている
- 最新技術の研究開発に興味がある
- グローバルに活躍したい
- 論理的思考と創造性を活かしたい
第1位:IT・情報通信業界
出典:富士ソフト株式会社
IT・情報通信業界は、東京工科大学の学生が最も多く就職している業界です。コンピュータサイエンス学部やメディア学部の学生を中心に、工学部からも多くの就職者を輩出しています。
主な就職先企業
- 富士ソフト株式会社
- 東邦システムサイエンス株式会社
- 日本電気株式会社(NEC)
- 株式会社インターネットイニシアティブ、ソフトバンク株式会社
業界の特長
- 最新のIT技術に触れられる環境
- 社会のDX推進の中心的役割
- 創造性と論理的思考力が身につく
- 多様な業界との連携で幅広い経験を積める
- テクノロジーに興味がある
- 創造性と技術力を活かしたい
- 変化の激しい環境で挑戦したい
- 社会のデジタル化に貢献したい
就活で成功したいなら、性格診断を受けてみよう
東京工科大生に人気の企業を見てきましたが、「自分にはどんな職種が向いているのだろう?」と考えている方も多いのではないでしょうか。自分に合った就職先を見つける第一歩は、自分自身を深く知ることです。自分を見つめ直すきっかけに、性格診断をぜひ活用してください。
学部別での進路傾向の違い
東京工科大学では、学生の進路は所属する学部によって異なります。これは、各学部での専門的な学びが、キャリア選択にそのまま結びつくためです。主な学部ごとの進路傾向をお伝えします。
コンピュータサイエンス学部:IT業界のスペシャリストへ
コンピュータサイエンス学部の学生は、IT・情報通信業界への就職が中心です。プログラミング、システム開発、AI・機械学習といった最先端の技術を身につけ、ソフトウェア企業、システムインテグレータ、Web系企業などで活躍しています。
- NEC
- 富士ソフト
- Sky
- インターネットイニシアティブ
- 楽天など
メディア学部:エンターテインメント業界のクリエイターへ
メディア学部の学生は、その名の通りメディア・エンターテインメント業界への就職が中心です。映像制作、ゲーム開発、Web制作、広告などの分野で、クリエイティブなスキルを活かします。
- 任天堂
- カプコン
- コナミデジタルエンタテインメント
- セガ
- 博報堂プロダクツなど
工学部:ものづくりのエンジニアへ
機械工学科
自動車、機械、設備などの製造業を中心に、幅広い分野で活躍しています。
- 本田技研工業
- SUBARU
- いすゞ自動車
- 三菱電機
- 高砂熱学工業など
電気電子工学科
電機メーカー、通信業界、電力業界など、電気・電子技術を基盤とする企業に就職します。
- 三菱電機
- 富士電機
- TDK
- JR東日本
- 東京電力など
応用化学科
化学の知識を活用する幅広い業界で活躍します。
- 化学工業
- 医薬品
- 食品
- 化粧品など
- 資生堂
- 山崎製パン
- 富士フイルム和光純薬
- 東洋合成工業など
応用生物学部:バイオテクノロジー分野のスペシャリストへ
応用生物学部の学生は、食品、医薬品、化粧品などのバイオ関連産業や、研究機関での研究職を志向する傾向が強いです。生命科学の知識を活かし、人々の健康や生活の質向上に貢献したいという思いが強い学生が多いです。
- 赤城乳業
- 伊藤園
- キユーピー
- 協和キリン
- 資生堂
デザイン学部:創造性を活かすクリエイターへ
デザイン学部の学生は、デザイン、広告、インテリア、建築など、創造性を活かせる幅広い分野に就職します。美的センスと実用性を両立し、人々の生活を豊かにするデザイン創造に価値を見出します。
- コナミデジタルエンタテインメント
- タカラトミー
- 大創産業
- メンバーズなど
医療保健学部:医療現場の専門職へ
看護学科
主に病院で看護師として活躍し、患者の健康回復と生活支援に携わります。
- 東京医科歯科大学附属病院
- 東京都立病院機構
- 神奈川県立病院機構など
臨床工学科
病院で医療機器の管理・操作を行う臨床工学技士として活躍しています。
- 慶應義塾大学病院
- 国際医療研究センター病院
- 日本光電工業など
リハビリテーション学科
理学療法士・作業療法士として、患者の機能回復と社会復帰を支援します。
- 国立病院機構
- 湘南慶育病院
- 東京慈恵会医科大学附属病院など
臨床検査学科
病院の検査部門や検査センターで臨床検査技師として働きます。
- 慶應義塾大学病院
- 江東微生物研究所
- ビー・エム・エルなど
OB/OGインタビュー|卒業生の体験談
実際に東京工科大学から有名企業に就職した先輩たちは、どのように企業を選び、どのような準備をして内定を獲得したのでしょうか。今回は、「日鉄ソリューションズ東日本」と「NSD」に就職したOB/OGの体験談を紹介します。
日鉄ソリューションズ東日本へ就職したOGからのアドバイス
「してきたことよりも何か事態が起きた時にどう行動してどう学んだかを重要視している感覚があった。内定を頂いた際に、自分の言葉で想いを伝えているのが良かったと評価を頂いたので気持ちを持っていくのも重要であると感じた。」と語ります。
NSDへ就職したOGからのアドバイス
「二次面接の内容と矛盾がないように一貫性を持たせる。変に緊張せずに話すこと。」と述べています。
東京工科大生のキャリアセンターではどんな支援が受けられる?
東京工科大学では、学生一人ひとりのキャリアデザインから就職までをトータルに支援する「キャリアサポートセンター」を中心とした充実した就職サポート体制が整っています。全学部・大学院の学生を対象とし、幅広い支援プログラムが特徴です。
サポート体制
専門スタッフによる総合支援:就職指導の経験豊富な専任スタッフに加え、各業界の事情やキャリアデザインに詳しい外部の専門家がアドバイザーとして参加し、学生の就職活動を多角的にサポートします。
ユニークな学生アドバイザー制度:早い時期に企業から内定を得た在学生が「学生アドバイザー」として、同級生や後輩の相談に対応する独自の制度を導入。実際の就活体験に基づいたリアルなアドバイスを受けることができます。
個別指導・相談サポート
キャリアサポートセンターでは、就職活動に関するあらゆる疑問や悩みに個別対応しています。模擬面接、履歴書(エントリーシート)の添削、求人企業斡旋など、学生一人ひとりの状況に応じた細やかな個別指導を実施しています。
特徴的な支援イベント・プログラム
学内個別企業セミナー:3年次3月以降に実施される特徴的な取り組みで、セミナー当日に学内で企業の1次選考試験が行われます。最新の実績では80社以上が参加し、600名以上の学生が参加、多くの就職決定に繋がっています。
業界研究・企業理解の促進:業界研究会、企業見学会、人事担当者講演会など、学生が業界や企業への理解を深められる多様な機会を提供しています。
資格取得支援:TOEIC IP学内団体試験、基本情報技術者試験対策講座・模擬試験、CGクリエイター・CGエンジニア・マルチメディア検定、MIDI検定試験など、就職に有利な資格取得を総合的にサポートします。
年間を通じた計画的な就職支援
- 4月:進路ガイダンス、キャリア関連科目の開始
- 6月-11月:就職模擬試験、業界研究会の継続実施
- 12月:就職直前対策講座、女子学生就職座談会
- 3月:学内個別企業セミナーの開始
- 4月-6月:学内個別企業セミナーの継続実施
- 内定獲得まで個別相談を継続
これらの充実した支援により、学生は1年次からのキャリア形成から内定獲得まで、継続的なサポートを受けられます。
入社後のキャリアパス
東京工科大学を卒業した後のキャリアについて見ていきましょう。
IT・製造業界に進んだ卒業生は、技術力を基盤として早期から専門性の高いプロジェクトに参画するケースが多く、技術系のキャリアパスを歩む機会に恵まれる傾向があります。
一方で、技術系企業においては、スキルアップの速度が重視される場合、転職によるキャリアアップも一般的です。数年の実務経験を経て、より高度な技術や上流工程に携わる自律的なキャリアが一般的です。
また、医療・福祉分野(病院、クリニック)や公務員・教育分野など安定志向の職種を選ぶ卒業生も多くいます。こうした分野では、専門スキルの向上と長期的なキャリア形成が重視されます。
いずれの進路でも、入社後3年以内にキャリアを再設計する「早期キャリア見直し」の傾向は目立ち、働きながらも自らの技術力や目標を見直す姿勢が、現代のキャリア形成には必要と言えるでしょう。
満足のいく就活を円滑に進めるための3箇条
東京工科大学で学んだ技術とスキルを活かし、希望する業界で活躍するためには、戦略的な就職活動が欠かせません。先輩たちの成功事例やキャリアサポートセンターでの支援実績を踏まえ、特に重要な3つのポイントをお伝えします
その1)技術力と人間力の両方をアピールする
就職活動では、技術力だけでなく人間力も重要な評価ポイントとなります。以下の観点から自己アピールを準備しましょう。
- プログラミングスキルや資格などの技術的な能力
- チームでのプロジェクト経験やリーダーシップ
- 問題解決能力や論理的思考力
- コミュニケーション能力と協調性
- 学外活動やアルバイト経験での成長体験
技術系企業では、技術力があることは前提として、それをどう活かして企業に貢献できるかという視点での説明が求められます。具体的な成果物やプロジェクトの経験を通じて、自分の価値を明確に伝えることが大切です。
その2)業界研究と企業分析を徹底的に行う
技術系の就職活動では、業界の技術トレンドや企業の事業内容への深い理解が不可欠です。以下の対策をしっかりと行いましょう。
- 志望する業界の最新技術動向を把握
- 企業の技術戦略や開発方針を研究
- 競合他社との違いを明確に理解
- OB/OG訪問で現場の生の声を収集
- キャリアサポートセンターの業界セミナーや企業説明会を活用
また、特定企業の選考傾向に合わせて技術的な質問への準備も怠らないようにしましょう。
その3)就活エージェントを賢く活用しよう
就活エージェントは、就職活動を効率的に進めるための強力なサポートツールです。特に技術系の学生にとって、専門性の高い求人情報や業界に精通したアドバイザーからの指導は非常に価値があります。
- 自分の専門分野に合った企業の紹介
- 履歴書・エントリーシートの添削サポート
- 面接対策と模擬面接の実施
- 業界の最新情報とトレンドの提供
- 一般非公開求人へのアクセス機会
学内のキャリアサポートセンターと就活エージェントを併用することで、より幅広い選択肢から最適なキャリアを見つけることができるでしょう。
まとめ|東京工科大生の就職活動はここがポイント!
東京工科大学の学生が後悔しない就職活動を行うためには、技術力を基盤としながらも計画的なアプローチが大切です。
- 技術力と人間力の両立: 専門技術だけでなく、コミュニケーション能力も重視する
- 徹底的な業界・企業研究: 最新動向を把握し、志望動機を明確にする
- 多角的なサポート活用: 学内外の支援を効果的に組み合わせる
学内のキャリアサポートセンターに加えて、より専門的な就活サポートをお求めの方は、「ジョーカツ」にお気軽にご相談ください。