東京大学の学生が選ぶ就職先は?就活の実態と傾向を徹底解説
2025年7月31日更新
はじめに
東京大学に在籍する学生の多くが、「卒業後のキャリア」に対して非常に高い関心を持ち、就職活動においても自らの志向や価値観に合致した企業を厳選しています。国内屈指の学歴を背景に、彼らが目指す就職先は多岐にわたりますが、共通するのは高い理想と将来への明確なビジョンです。
たとえば2024年度のデータでは、アクセンチュアや三菱商事、ゴールド・マンサックス証券などで東大生が内定。こうした企業に共通する項は、年収水準の高さ、最良ある業務への早期参画、そして海外拠点を含むキャリアの広がりです。特に「実力主義」「グローバル志向」「変化対応力」を備えた人材を求める企業ほど、東大生の特性と一致しやすいといえます。
本記事では、東京大学生の主な就職先や業界ごとの傾向、学部・学科による進路の違い、さらには卒業後のキャリアパスまでを詳述します。就職活動を控える東大生や受験生、その保護者にとって、実用的な進路選択の参考となる内容をお届けします。
東大生の就職先ランキングTOP5
東京大学の卒業生が選ぶ人気企業には、時代の最前線を走るグローバル企業や老舗大手が並びます。
たとえば、2024年度のデータによると、アクセンチュアには学部・院卒あわせて49名が内定し、過去最多を記録。ゴールドマン・サックス証券には11名、三菱商事には13名の内定実績がありました。
これらの企業は、高年収や国際的な活躍機会、明確なキャリアパスを提供する点で東大生からの支持を集めています。直近のランキングから、特に選ばれている企業5社を紹介します。
第5位:ゴールドマン・サックス証券
ゴールドマン・サックス証券は、世界有数の投資銀行であり、東大生の間でも高い人気を誇ります。特にマーケット部門(セールス&トレーディング)やインベストメント・バンキング部門(IBD)への関心が高く、グローバルな金融市場で活躍したい学生に選ばれています。
主な特長
- 世界を相手に活躍するチャンス
新卒1年目から海外チームとプロジェクトを進める機会があり、高い英語力と国際感覚が求められます。
グローバルな舞台でビジネスを動かす経験は、将来のキャリアにも大きな財産となるでしょう。 - 数字と論理に強い人材が活躍
業務では、高度な分析力とロジカルシンキングが不可欠。数字を武器にマーケットを読み解く力が評価される環境です。 - 若手でも年収数千万円が狙える
報酬水準は非常に高く、実力と成果次第では、20代で年収数千万円に達することも珍しくありません。
社風・働き方
- 圧倒的な成果主義・実力主義
年次に関係なく、優秀な人材には大きな裁量が与えられます。自らのアイデアでプロジェクトを動かし、短期間で急成長できるフィールドが整っています。 - ハードだが、それ以上の成長がある
長時間労働が当たり前の環境ではありますが、その分、圧倒的なスピードで成長できるのも事実。
自分の限界に挑戦したい、成長を最優先したいという方にはうってつけの職場です。
- グローバルに活躍したい
- 数字を武器にしたビジネスをしたい
- 成果で評価されたい
- 若いうちから高収入を狙いたい
- 短期間で圧倒的に成長したい
第4位:三菱商事
出典:三菱商事
総合商社の中でも中核をなす三菱商事は、資源・エネルギー・食料・インフラなど幅広い事業領域をカバーしており、東大生の間では「真のグローバル企業」としての評価が高いです。
主な特長
- 若手のうちから世界を舞台に活躍できる
新卒配属後、約3年以内に海外駐在を経験するケースも珍しくなく、中東・アフリカ・アジアなど、幅広い地域で活躍するチャンスがあります。20代でグローバルな事業を担える貴重な環境です。 - 東大OB・OGのネットワークが強固
社内には東大出身の先輩社員が多数在籍しており、強いつながりを持つ「出身校コミュニティ」が存在。若手のキャリア形成やサポート体制も整っています。 - 高水準の年収レンジ
報酬面でも魅力があり、30代前半で年収1,000万円を超えるケースが一般的。安定した給与体系と成果に応じた昇進制度が魅力です。
社風・働き方
- 育成に本気な企業文化
社内ビジネススクール制度や英語・多言語研修、MBA留学支援など、人材育成に力を入れている点が大きな特長。キャリアの初期から成長機会に恵まれます。 - 幅広い事業領域を経験できるジョブローテーション
数年ごとに事業部や職種を移動する「ジョブローテーション制度」により、1つの専門にとどまらず、総合的なビジネススキルを高めていくことができます。
- 若いうちから海外で働きたい
- 幅広い事業を経験し、視座を高めたい
- 長期的に安定したキャリアと報酬を築きたい
- 成長を支援する環境で挑戦したい
- 東大出身の先輩と切磋琢磨したい
第3位:アビームコンサルティング
出典:アビームコンサルティング
アビームコンサルティングは、日本発の総合系コンサルファームとして、日系大手企業との深い関係性と、地に足の着いた実行支援が強みです。システム導入から業務改善まで一貫して関わる案件が多く、実務志向の高い学生に人気があります。
主な特長
- 「机上の空論」で終わらせない、実行力重視のコンサル
アビームでは、戦略立案から導入・運用まで一気通貫で支援する案件が大半。クライアントと伴走しながら、実務レベルで成果を出す力が身につきます。 - テクノロジー分野に強い
特に、ERP(SAPなど)導入支援やDX(デジタル変革)推進プロジェクトに多く関与しており、ITとビジネスの橋渡し役として活躍する場が豊富です。
社風・働き方
- 1年目から実案件に深く関われるOJT体制
配属直後からOJTを通じてリアルなコンサル現場に参画。若手のうちから、提案・分析・改善提言まで幅広く携われる環境が整っています。 - 業界別ユニットによる専門性の深化
金融・製造・流通・ヘルスケアなど、業界ごとのユニット制で専門性を磨ける体制があり、自身の興味や志向に応じたキャリアパスが築きやすいのも魅力です。
- 実務に近いところで価値提供したい
- 日本企業の変革に深く関わりたい
- 戦略から実行まで携わりたい
- テクノロジー×ビジネスに興味がある
- 若手のうちから成長機会を得たい
第2位:アクセンチュア
出典:アクセンチュア
アクセンチュアは、世界120カ国以上で事業を展開するコンサルティングファームで、日本国内でも最大規模の人員を誇ります。戦略・業務・IT・デジタル・サステナビリティといった多様な領域をカバーしており、志望学生のバックグラウンドに応じて幅広くマッチします。
主な特長
- 戦略からITまで、幅広いキャリアパス
戦略コンサルタントや業務改善コンサルタント、データサイエンティスト、エンジニアなど、職種の幅が広く、自分の強みや志向に合ったポジションを見つけやすいのが特長です。 - 外資系でありながら、働きやすい日本法人カルチャー
グローバル企業でありながら、日本法人独自のカルチャーが根付いており、外資特有のドライさは少なく、働きやすさにも定評があります。
社風・働き方
- 若手にも早期にリーダーシップが求められる環境
年次に関係なく、意欲ある若手にはプロジェクトの中核を任されることも多く、急成長できる環境が整っています。 - ダイバーシティと柔軟な働き方を重視
女性活躍推進・LGBTQ+支援・障がい者雇用など、多様性を尊重する風土が根付いており、フレックスやリモートワークなど柔軟な働き方も可能です。
- コンサルタントやエンジニアとして成長したい
- 多様なプロジェクトに携わって視野を広げたい
- 若手のうちから裁量を持って活躍したい
- ダイバーシティを重視する環境で働きたい
- 世界規模の仕事に関わりたい
第1位:EYストラテジー・アンド・コンサルティング
EYSCは、EYグループの中で戦略・業務・会計の各コンサルティングを担う新設法人として急成長しており、東大生の志望先として急浮上しています。会計バックグラウンドを活かした戦略立案やPMI支援など、独自性のあるプロジェクトが多い点が魅力です。
主な特長
- 日本企業に根ざしたコンサルティング支援
外資系でありながら、日本法人主導でのプロジェクトが多数。日本企業の意思決定プロセスや文化を踏まえた支援ができるため、実態に即した提案・実行力が評価されています。 - ファイナンス領域に強い横断型支援
戦略立案にとどまらず、M&A・PMI・ESG・ガバナンスといった領域までカバー。「数字に強い戦略人材」を目指す学生には理想的な環境です。
社風・働き方
- 若手にも高い期待が寄せられる
入社1年目からCFOクラスの経営層とディスカッションする場があるなど、若手でも大きな責任を持って仕事に取り組める環境です。 - EYUなど教育制度が充実
EY独自の教育プログラム「EYU(EY University)」を活用し、業界知識・思考力・対人スキルなどを体系的に学べる仕組みが整っています。 - 柔軟な働き方も実現
働き方改革が進んでおり、フルリモート・ハイブリッドワークの導入が一般化。成果主義とワークライフバランスの両立がしやすい職場です。
- 戦略とファイナンスの両方に関心がある
- 日本企業の変革に深く関わりたい
- 若いうちから経営層と仕事がしたい
- 教育・成長機会の多い環境を求めている
- リモートワークや柔軟な働き方を重視したい
就活で成功したいなら、性格診断を受けてみよう
東大生に人気の企業を見てきましたが、「自分にはどんな働き方が向いているのだろう?」と悩む方も多いはず。自分に合った就職先を見つけるには、まず自分自身を深く知ることが重要です。
就活ハンドブックが提供している性格診断では、あなたの価値観、性格特性、仕事への志向性を知ることができます。チャレンジ精神が強いのか、安定志向なのか、個人で成果を出すタイプか、チームで力を発揮するタイプか。たった5分の診断で、明らかになります。
自分らしいキャリアを築くための自己分析として、ぜひ活用してください。
文系と理系での進路傾向の違い
文系と理系では、志望する業界や職種に明確な傾向の違いが見られます。それぞれの大学での学びや価値観が、キャリア選択に色濃く反映されているためです。
文系:対人スキルを活かす業界に人気集中
文系学生、とくに経済学部・法学部・文学部出身者は、人と関わることが多い業界、たとえば総合商社、金融(銀行・証券・保険)、コンサルティングなどに高い関心を示します。
- 総合商社では、幅広い産業をまたぐグローバルビジネスの推進役として、交渉力やマネジメント力が求められます。
- 金融業界では、ロジカルな思考力や分析力に加えて、対人折衝力が問われるため、法律や経済の素養を活かしやすい環境です。
- コンサルティングファームでは、課題解決やクライアント対応の現場で、論理構築力とともに、プレゼン・コミュニケーション力が重視されます。
こうした業界は、「人・組織・社会構造」への関心や、ビジネスを通じた価値創出に意欲のある文系学生にとって親和性が高い選択肢となっています。
理系:専門性を軸とした職能志向
一方で、理系学生、とくに工学部・理学部・情報系学部の出身者は、自らの専門知識や技術を活かせる業界や職種を志向する傾向が強いです。
- メーカー(自動車・電機・化学など)では、研究開発職や設計職として専門知識を応用することが可能。
- IT企業では、AIやデータサイエンス、ソフトウェア開発といった分野において、技術力が直接的に評価されやすい環境があります。
- 研究機関や大学発ベンチャーに進む学生もおり、「学びの継続」と「実社会への技術還元」を両立させるキャリアパスを選ぶケースも増えています。
理系学生は、「ものづくり」「実験」「設計」といった具体的なアウトプット重視の思考特性を持つことが多く、再現性のあるプロセスや論理的な成果構築に重きを置く傾向があります。
志向の違いの背景にあるもの
このような進路の違いの背景には、大学での学びの性質が大きく影響しています。
- 文系では、社会や人間の行動、制度のあり方を俯瞰的・概念的にとらえる学問を通じて、現実社会の構造や課題に対する問題意識を深めていきます。
- 理系では、数式や実験によって「正しさ」を積み上げるプロセスを重視し、実社会でもその技術的蓄積を直接活かしたいという動機が強く働きます。
この結果として、文系は「抽象から現実へ」、理系は「理論から実装へ」というキャリア構築の志向性が、それぞれの進路選択に如実に表れています。
学部別での進路傾向の違い
東京大学では、学生の進路は所属する学部によって顕著に異なります。これは、各学部での専門的な学びに加え、培われる価値観や教育方針がキャリア観に強く影響するためです。以下に、主な学部ごとの進路傾向を詳しく紹介します。
法学部:官僚・法務系を中心とした公共志向
東京大学法学部は、長年にわたり国家官僚の登竜門とされてきました。現在でも、中央省庁(財務省・経産省・外務省など)への就職や、国家公務員総合職試験(旧一種)の合格者数において全国屈指の実績を誇ります。
- 主な進路先:財務省、経済産業省、外務省、裁判所事務官、法律事務所、企業法務部門 など
- 特徴的な動き:近年は弁護士志望者の割合も増加し、法科大学院(ロースクール)を経由して司法試験に挑戦する学生も一定数います
- 価値観の傾向:制度設計やガバナンス、社会正義への関心が高く、「法による社会形成」に貢献したいという志向が見られます
経済学部:民間の花形業界へ幅広く志望
経済学部は、ビジネス分野における即戦力としての評価が高く、金融・商社・コンサルティングなど民間企業への就職が中心です。数字に強く、経済の仕組みを体系的に学んだ人材として、多様な業界から引く手あまたです。
- 主な進路先:三菱商事、三井物産、ゴールドマン・サックス、野村総合研究所、アクセンチュア、東京海上日動 など
- 大学院進学:経済政策研究やアカデミックキャリアを志す一部学生は、経済学研究科や海外MBAなどに進学
- キャリア観の特徴:マーケットや企業経営の分析・意思決定への関与を志向する傾向があり、「ビジネスを動かす側」への興味が強い
工学部:技術で社会を動かす「実装志向」
工学部では、技術を社会に応用・実装することに価値を見出す学生が多く、メーカーやIT企業でのエンジニア職が人気です。所属する学科により進路のバリエーションも多岐にわたります。
- 主な進路先:トヨタ自動車、日立製作所、ソニー、ソフトバンク、NTTデータ、スタートアップ企業など
- 大学院進学:非常に高く、7〜8割の学生が修士課程へ進学。研究職志望に加え、専門性強化の目的もある
- キャリア観の傾向:実験・設計・開発といった「手を動かす」仕事にやりがいを感じ、現場志向が強い学生が多い
理学部:学術的な業務を志望するケースが多数
理学部の学生は、自然現象や数理的構造への探究心が非常に強く、研究者としてのキャリアを志す傾向が顕著です。学問への純粋な興味から、大学院進学率も非常に高いです。
- 主な進路先:東京大学大学院、理化学研究所、産業技術総合研究所、気象庁、データ分析系企業 など
- キャリアの特徴:研究者志向に加え、近年は統計解析やAIスキルを活かしたデータサイエンティスト職への転向も増加
- 価値観:好奇心や真理追究を原動力に、基礎研究・応用研究問わず「知の深掘り」を重視する
このように、学部ごとの学問的背景や育成方針が、その後のキャリア選択に直結する構造になっているのが東京大学の進路の特徴です。そのため、進学先の学部選びの段階から、「どのような社会貢献をしたいのか」「どんな働き方をしたいのか」といった将来像を描いておくことが、理想のキャリア構築において極めて重要となります。
OB/OGインタビュー|卒業生の体験談
実際に東京大学から有名企業に就職した先輩たちは、どのような考えで企業を選び、どんな準備をして内定を勝ち取ったのでしょうか。今回は、アクセンチュアとアビームコンサルティングに就職したOB/OGの体験談を通じて、リアルな就活の現場と成功のヒントをお届けします。
アクセンチュアへ就職したOGからのアドバイス
「コンサルティング業界では、論理的思考と自己分析が問われます。アクセンチュアでは面接中に自分の考えをいかに端的に伝えるかがカギになります。ケース面接では準備と応用力が試されました」と語ります。
アビームコンサルティングへ就職したOGからのアドバイス
「人間性を重視する面接でした。自己PRの場面では、リーダー経験や失敗から何を学んだかを語ることで、自分らしさを表現できました。フレンドリーな雰囲気の中でも、内容の深さが問われていたように感じます」と述べています。
東京大学のキャリアセンターではどんな支援が受けられる?
東京大学キャリアサポート室では、学生ひとりひとりの進路希望に寄り添う多彩な支援が提供されています。
就職相談・面接練習
専任のキャリアアドバイザーが常駐し、キャリア設計や業界選び、企業ごとの選考傾向に関する具体的なアドバイスを提供します。模擬面接では、学生の回答内容や話し方、態度、非言語的コミュニケーションまで細かくフィードバックされ、個々の課題を明確に洗い出します。
また、自己PRや志望動機のブラッシュアップにも丁寧に対応。エピソードの深掘り、論理展開の構成、表現方法の工夫などを通じて、説得力と印象力のある発言内容へと磨き上げていきます。さらに、実際の面接官の視点を意識した模擬演習が繰り返し行われ、短期間での成長を可能にします。面接への苦手意識を克服し、自信を持って本番に臨めるよう、万全の準備が整う環境です。
業界研究セミナー
多様な業界から講師を招いたセミナーを通じ、業界構造や仕事内容、キャリアパスなどを深く学習できます。
毎年、総合商社や外資系コンサル、官公庁、メーカーなど幅広い分野の企業が登壇し、採用担当者の生の声を聞ける貴重な機会となっています。質疑応答の時間も多く、実務に近い情報が得られるのが特徴です。
インターン情報の提供
学内外のインターン募集情報を随時更新しており、紹介される案件には、東大生の参加実績があるものや、長期・短期の多様な形式が揃っています。学部1・2年生向けの就業体験型プログラムから、選考直結型の本格的インターンまで幅広くカバーされています。
また、インターンに参加することで、業界理解や志望動機の明確化が進むだけでなく、OB/OGとの接点やフィードバックの機会も得られます。特に外資系企業やコンサルファームでは、インターン成績が内定に直結するケースも多く、就活初期フェーズからの活用が強く推奨されます。
インターンシップや企業説明会
キャンパス内では、年間を通じて多数の企業説明会やインターンシップ説明会が開催されます。企業説明会では、採用担当者だけでなく現役社員や東大OB/OGが登壇し、業務内容・職場環境・キャリアパスなどを詳しく紹介してくれます。参加型セミナー形式やパネルディスカッションも多く、企業理解を深める貴重な機会となっています。
一方、インターン関連のイベントでは、実際の業務体験を通じた選考直結型プログラムの案内や、応募方法・準備すべきスキルの解説も行われ、就職活動の初期フェーズで重要な情報を得られます。
入社後のキャリアパス
東京大学を卒業した後のキャリアは、業界や個人の価値観によってさまざまですが、共通して見られるのは「柔軟性」と「長期的視点」を備えたキャリア形成です。
商社やコンサルティング業界に進んだ卒業生は、20代後半から30代前半でマネージャーやプロジェクトリーダーに昇格するケースが多く、早期から責任ある立場で活躍します。特に東大卒の人材は、複数の部署を経験しながら全社的な視点を磨く機会に恵まれる傾向があります。
一方で、外資系企業においては成果主義の文化が強く、昇進のスピードが速い分、転職や独立といったキャリアチェンジも頻繁に見られます。数年の実務経験を経てMBA留学やスタートアップへの転身を果たす人も多く、スキルを起点とした自律的なキャリアが一般的です。
また、公務員や研究職など安定志向の職種を選ぶ卒業生も少なくありません。こうした分野では、専門性の深化と長期的なポジション形成が重視されますが、近年では転職市場での市場価値を見据えたスキル設計も重視されるようになっています。
いずれの進路でも、入社後3年以内にキャリアを再設計する「早期キャリア見直し」の傾向は顕著であり、働きながらも自らの価値観や目標を継続的に問い直す姿勢が、現代のキャリア形成には不可欠です。
満足のいく就活を円滑に進めるための3箇条
東大生が就職活動を進めるうえで最も重視すべきことは、自身の強みと志向に合致した企業選びを、確かな情報と戦略で実行することです。限られた期間の中で最大限の成果を上げるためには、準備段階での取り組みが大きく影響します。本章では、円滑かつ納得のいく就活を実現するための基本指針を3つの観点から紹介します。
その1)情報収集をまんべんなく行おう
就職活動の出発点は、正確で多角的な情報の収集にあります。次のような多方面からの情報源を活用しましょう。
- 企業公式サイト・IR情報・CSRレポート
- OB/OG訪問や就職支援サイトの体験談
- 就活口コミサイトや掲示板での評判
- 大学の進路データや先輩の進路先分析
さらに、業界研究本や最新の業界ニュースにも目を通すことで、企業理解の深さが格段に増します。早期から広範囲な情報収集を行うことで、視野が広がり、自分に最適な進路の絞り込みがスムーズになります。
その2)ESや面接対策を徹底的に行おう
エントリーシート(ES)や面接は、自分の魅力を相手に伝えるための重要な機会です。特に東大生の場合、スキルや経験が似通いやすいため、差別化のポイントが必要になります。以下の対策を徹底しましょう。
- 過去のES例や面接質問を収集し傾向を分析
- 自己分析を深め、自分らしい強みや価値観を言語化
- 模擬面接を繰り返し、語り口調や姿勢の改善
- 他者にフィードバックをもらい客観視する
また、特定企業の選考傾向に合わせてPR内容を調整することも重要です。論理性・説得力・共感性を意識し、具体的なエピソードで語ることが成功のカギになります。
その3)就活エージェントを利用して効率的に行おう
就活エージェントは、就活に精通したプロのアドバイザーが学生一人ひとりに専属でつき、志望業界や職種、適性に合わせたきめ細かな支援を提供します。弊社では以下のようなサポートを通じて、皆さんの理想のキャリア実現を全力でバックアップしています。
- 自己分析・キャリアの壁打ち(価値観・志向性の言語化)
- 自分では探せない非公開求人やレア案件の紹介
- エントリーシート(ES)・履歴書の個別添削と改善アドバイス
- 模擬面接の実施+録画フィードバックによる実力強化
- 就活のスケジュール管理や企業ごとの選考対策
特に多忙な東京大学の学生にとって、就活の戦略設計から選考対策、内定後のフォローまでワンストップで受けられるのは大きなメリットです。「何から始めていいかわからない」「もっと自分に合う企業を知りたい」と感じたら、まずはジョーカツへお気軽にご相談ください。
まとめ|東大生の就職活動はここがポイント!
東京大学の学生が納得のいくキャリア選択を実現するためには、冷静な分析力と行動力を両立させた戦略的な姿勢が求められます。特に東大生は情報量が多いため、必要な情報を取捨選択し、判断力を高めることが重要です。
以下のポイントを押さえることで、後悔のない進路選択につながるでしょう。
- 客観的な情報収集:企業公式情報だけでなく、OB/OG体験談や外部データなど複数の視点を活用。
- 主体的な自己分析:志望動機や価値観を明確化し、職種や企業とのマッチ度を判断。
- 柔軟な姿勢:周囲の助言を受け入れつつ、自分の意思で道を選ぶ冷静さと行動力。
これらの視点をもとに、将来を見据えた現実的かつ希望に満ちたキャリアを築いていくことが求められます。皆さんも、自分らしいキャリアの第一歩を踏み出すために、ぜひ行動に移していきましょう。