【必見】人間関係が苦手な原因は自己主張にあるかも?

【必見】人間関係が苦手な原因は自己主張にあるかも?

2022年11月10日更新

はじめに

日本人は自己主張が苦手、という言葉をよく聞きますね。

 

空気を読んで、周りの意見に共感することこそ、

最も大切だという日本人は少なくありません。

 

しかし、だからといって本当に日本人は自己主張が苦手なのでしょうか。

 

 

うまく自己主張ができない、

と悩んでいるみなさんもすぐ始められる、

相手との関係を円滑に進める自己主張の方法をご紹介します。

 

1. そもそも自己主張とは

主張とは、「自分の説を強く言い張ること」です。

この意味だけを聞くと、なんだか自分勝手な印象を与えますね。

 

心理学的には、主張にさらに他の意味が付け加えられています。

自分の思考や感情、信念を正直に伝えるだけでなく、他者の権利を尊重するような適切な方法で行われるという意味です。

 

主張は、平等な人間関係を構築するためのものです。

自己主張によって、周りにビクビクして過ごす必要がなくなり、自分の感情を素直に表現できるようになります。

 

自己主張は感情的に自分の意思を押し付けるようなものではなく、

他者や状況への配慮に基づいた冷静な自己表現なのです。

 

つまり、自己主張とは自分も相手も辛い気持ちにならないように

配慮して行われる、肯定的な行動なのです。

 

相手の状況を踏まえた上で、自己開示をすることによって

相手との関係を良好に保つための行動と言えます。

 

そう考えると、共感することを得意としている現代の日本人にとって、

自己主張は比較的取り組みやすく感じませんか?

 

一般的に否定的にみられている「主張」は

「攻撃」になっている場合があります。

 

上記に説明したように、自己主張は自分の権利を守りながら、

相手の権利も考慮に入れて発言するものです。

 

しかし、攻撃は自分が相手よりも優位に立つための発言です。

 

例えば、友達の誘いを断るときに

今レポートで忙しいから無理!!勉強の邪魔しないで!

というのが攻撃であるのに対して、

 

誘ってくれて嬉しいけど、明日提出のレポートがあるから今日はいけないんだ。明後日なら遊べるよ!

と相手のことも考えた発言が自己主張にあたります。

2. 原因は何?自己主張が出来ない人の特徴

自己主張ができない人の特徴は、

自信がないこと、嫌われたくないこと、思い込みが激しいこと

などが挙げられます。

 

 

2-1. 自信がないタイプ

 

最も多いのが自信がないタイプです。

自分が主張をしたところで認めてもらえるのか不安になったり、

自分の主張は説得力がないと思って、主張することを諦めてしまいます。

 

特に、一度自己主張をして失敗した空間では萎縮してしまい、

なかなか自己主張できない悪循環に入り込んでしまうケースもあります。

 

 

2-2. 嫌われたくないタイプ

 

嫌われたくないタイプは、自己主張することで

相手との関係が崩れてしまうのではと心配している場合がほとんどです。

 

相手に主張をすることが、

相手と対立することになると安直に考えている場合があります。

 

 

2-3. 思い込みが激しいタイプ

 

思い込みが激しいタイプは、上記の2つのタイプを補完しています。

勝手に自分の意見は大したことがない、

自分が意見したら嫌われると思い込んでいるのです。

 

思い込みが激しい人は、

他人の話をきちんと聴くことができていないことと

ネガティブであることが考えられます。

 

他人の言葉が耳には入ってきていたとしても、

その真意を理解しようとはせず自分の解釈で意見を固めようとしてしまいます。

 

また、

「どうせ自分は…」

と物事をマイナスへと考えてしまう癖がある場合です。

 

彼らは自己主張のタイミングを間違えたり、

的外れな主張をしてしてしまうことがあります。

 

自己主張ができない人は、

考え方を少し変えてみるだけでも、自己主張ができるようになります。

 

次は具体的に自己主張をする方法をご紹介します。

3. 自己主張する方法

自己主張をする際に、6つのポイントがあります。

 

①主張する必要があるか考え直す

②タイミングに注意を払う

③「I メッセージ」を使う

④肯定的な見方をする

⑤具体的に言う

⑥非言語表現を使う

 

 

3-1. 主張する必要があるか考え直す

 

まず、主張する前に主張をする価値が本当にあるのかを

考え直してみてください。

 

そのために主張する理由と、

主張によって達成したい具体的な目標を考えてみましょう。

 

自分はいったい何を伝えたいのか、

何を不快に思っているのかを見極めます。

 

その上で、主張に伴うリスクばかりを考えるのではなく、

主張した時のいい結果や利益を考えてみましょう。

 

どんなふうに事態が好転することが考えられるでしょうか。

そして最終的に、主張しないことを選ぶのと、

主張したいのにできないのとは大きな違いがあります。

 

 

3-2. 主張するタイミングを見計らう

 

次に、主張するタイミングを見計らいましょう。

 

同じ主張であっても、相手が受け入れやすい時期や場面を選べば、

主張後の反応が全く違うはずです。

 

そのために、主張したい相手の様子をよくみて、よく話を聴いてみましょう。

 

必要であれば質問をしたり、

主張しやすいような空気作りのための歓談をするのも良いでしょう。

 

 

3-3. 「I メッセージ」を使う

 

いざ、主張をするときには「I(私)メッセージ」を積極的に使いましょう。

 

I メッセージとは、その名の通り「私」を主語に意思を伝える方法です。

 

例えば、「(あなたは)静かにしなくちゃダメだ!」というのではなく、

静かにしてくれると(私は)嬉しいな」などと伝えてみましょう。

 

相手の行動を否定し命令する言葉を伝えるのではなく、

相手の行動によって自分がプラスな感情になることを伝えてみましょう。

 

 

3-4. 肯定的な見方をする

 

I メッセージもそうですが、肯定的な見方をすることも大切です。

人の短所は長所にもなり得ます。

 

例えば、優柔不断な面は慎重とも捉えられますし、

神経質な面は感受性が豊かだとも言えますし、

大雑把な面はおおらかともいえるでしょう。

 

相手のマイナスに思える面をプラスに捉え直してみましょう。

また、主張をするときにも、相手に肯定的に表現しましょう。

 

そんなにスピードを出すな!」とは言わずに、

ゆっくり走ろう」と前向きな表現を使うように気をつけてみてください。

 

 

3-5. 具体的に言う

 

そして自分の主張を具体的にしましょう。

なぜ自分は相手に主張する必要があったのかがわかるように主張することで、

相手にも合理的に納得してもらうことが大切です。

 

物事を頼むときには、頼んでいる理由や背景

それによって湧き上がった感情などをまず説明してから、

依頼内容を伝えましょう。

 

そして最後に、その依頼内容によって

どんな肯定的な結果が生み出されるのかをはっきりと伝えましょう。

 

物事を断るときには、まず謝罪や感謝の気持ちを伝え、

断らなければいけない理由を説明しましょう。

 

そして相手に勘違いさせたり、反論させる余裕を与えないよう、

きちんと断りの言葉を伝えましょう。

 

さらに、畳み掛けるように代替案を提案します。

 

代替案を提示することにより、相手の納得しやすい上に、

自分のことも考えてくれているのだという安心感を与えることができます。

 

 

3-6. 非言語表現を使う

 

主張は、言葉だけでは効果的とは言えません。

非言語表現もうまく使いこなしてみましょう。

 

実は、コミュニケーションを取る際に人は

言語情報が7%

声のトーン・口調・速度などの聴覚情報が38%

ジェスチャーや表情などの視覚情報が55%

の割合で情報を受け取っていると言われています。

 

つまり、言葉そのもの以上に、聴覚・視覚情報が大切なのです。

 

相手の目を見て話したり、姿勢をよくしてみたり、

表情を豊かにする、声の大きさや高さ沈黙や間をうまく取るなど、

様々な表現方法があります。

 

非言語表現を使いこなせば、

相手の理解度や主張に関する印象を変えることができます。

 

あなたがどれだけ自分に気を使ってくれているのか、

どれだけ真剣な思いで伝えているのかを知ることができます。

 

こうした表現はその人の癖で性格が現れる部分でもあります。

 

真面目に思われたい、優しい印象を与えたいと思っている人は、

非言語表現を変えることで

自分の性格を変えることもできるかもしれません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

自己主張は、自分を楽にするためのコミュニケーションツールです。

 

人との関係をイーブンに戻すための有効な手段であり、

相手も尊重する日本人的な行動でもあるのです。

 

ただし、自己主張をする前に、

自己主張をする価値が本当にあるのかを吟味してから、

相手に不快感を与えないよう工夫して伝えるようにしましょう。

 

自己主張で心を軽くしませんか。

 

監修:曽和利光(そわとしみつ)
人事コンサルティング会社、人材研究所代表。リクルート人事部ゼネラルマネジャー、ライフネット生命総務部長、オープンハウス組織開発本部長と、人事・採用部門の責任者を務め、主に採用・教育・組織開発の分野で実務やコンサルティングを経験。人事歴約20年、これまでに面接した人数は2万人以上。

 

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