マルチタスクが苦手な人に向いてる仕事|診断結果をもとに就活しよう

マルチタスクが苦手な人に向いてる仕事|診断結果をもとに就活しよう

2024/9/26更新

はじめに

「自分がマルチタスクに向いているか知りたい」

と感じている就活生も多いのではないでしょうか。

就職活動では、エントリーシートの作成や面接準備、企業説明会など、多くのタスクを同時にこなす必要があり、マルチタスクが苦手だとどうしても戸惑ってしまうことがあるかもしれません。

さらに、「マルチタスクが苦手な自分に向いている仕事はあるのだろうか」と不安な就活生もいるのではないでしょうか。

本記事ではマルチタスクに対する自己診断や、マルチタスクが苦手な人に向いている職種・業界について紹介します。

本記事は、以下のような悩みを持つ就活生に向けた内容です。

対象の読者
  • 自分がマルチタスクに向いているか診断してみたい
  • マルチタスクが苦手でも向いている仕事を知りたい
  • マルチタスクが苦手を改善する方法を教えてほしい

ぜひ最後までご覧ください。

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マルチタスクとは

マルチタスクとは

マルチタスクとは、複数の作業を同時に進めることです。

就職活動でも多くの場面で求められます。

例えば、エントリーシートを作成しながら、面接の準備をしつつ、企業説明会にも参加するというのが典型的なマルチタスクです。

マルチタスクが得意な人は、短時間で複数のタスクを処理できます。

しかし、その反面、集中力が散漫になり、ミスが起こりやすくなるリスクもあります。

シングルタスクとの違い

シングルタスクは、一度に一つの作業に集中することです。

シングルタスクの最大の利点は、各タスクに集中して取り組めるため、作業の質が向上し、ミスが減ることです。

例えば、エントリーシートをじっくりと仕上げてから面接準備に移ることで、より高い成果を上げやすくなります。

マルチタスクが苦手な人の特徴とは

マルチタスクが苦手な人の特徴は次のとおりです。

マルチタスクが苦手な人の特徴
  • 完璧主義の傾向がある
  • こだわりが強い
  • 優先順位を決めるのが苦手
  • スケジュール管理が苦手

完璧主義の傾向がある

マルチタスクが苦手な人は完璧主義の傾向があります。

完璧主義の人は、常に高い基準を持って仕事に取り組み、失敗やミスを避けたいという強い願望を持っています

そのため、同時に複数のタスクをこなすことが難しいと感じることが多いです。

すべてのタスクを完璧に仕上げたいと考えるため、時間がかかり、結果として全体の進行が遅れることがあります。

この性格は、質の高い仕事を求められる職種や、正確さが重視される業務においては大きな強みとなりますが、スピード重視のマルチタスク環境ではストレスを感じやすい傾向があります。

こだわりが強い

マルチタスクが苦手な人は、こだわりが強い傾向があります。

こだわりが強い人は、一つひとつの作業を丁寧に行い、細部にまで気を配ることを好むため、複数のタスクを同時に進めることが難しく感じることがあります

複数の仕事を同時に進めるよりも、一つの仕事に全力を注ぐことで、質の高い結果を得たいという気持ちが強いためです。

この特性は、シングルタスクに集中できる環境で最大限に活かされ、専門性が求められる職業でとくに役立ちます

しかし、複数の業務を同時進行でこなす必要がある場合、ペースが遅くなってしまうことがあるため、計画的にタスクを処理する方法を習得することが重要です。

優先順位を決めるのが苦手

マルチタスクが苦手な人は、優先順位を決めるのも苦手な場合があります。

優先順位を決めることが苦手な人は、どのタスクが最も重要で緊急性が高いかを見極めるのに苦労することがあるでしょう

同時進行で複数のタスクに取り組むときに、何を優先するべきかが曖昧になり、結果として重要なタスクが後回しになってしまうこともあります。

スケジュール管理が苦手

マルチタスクが苦手な人は、スケジュール管理が苦手な傾向にあります。

スケジュール管理が不得意な人は、複数のタスクを効率的にこなすときに混乱しやすいです。

とくに、予定が頻繁に変わるような状況では、どのタスクをいつまでに完了させるべきかが明確にできず、スケジュールが遅れたり、パニックに陥ったりしやすいです。

マルチタスクが苦手か診断してみよう

マルチタスクが苦手か診断してみよう

マルチタスクが苦手かどうかを判断するための方法として、コーネル大学のデボラ・ザック教授らが考案したマルチタスク診断があります。

この診断は、日常生活や仕事におけるあなたの生活スタイルを評価し、マルチタスクへの適性を測るものです。

診断方法は次のとおりです。

  1. 紙とペンを用意する
  2. 20個の質問に0から5点の範囲で答える
  3. 最終的な合計点で結果を確認する

 

さっそく、診断をしてみましょう。

マルチタスク診断の点数の付け方

マルチタスク診断の点数の付け方は以下のとおりです。

点数の付け方
  • 5点:よくある(週に3回以上)
  • 4点:しばしば(週に1~2回)
  • 3点:ときどき(月に1~3回)
  • 2点:たまに(年に5~8回)
  • 1点:ごくたまに(年に1~4回)
  • 0点:まったくない

マルチタスク診断の質問

マルチタスク診断の質問は以下のとおりです。

1運転中に携帯電話などのデバイスを使いますか?
2紹介されたばかりの人の名前を、すぐに思いだせなくなることがありますか?
3会議やミーティングの最中に、メッセージの返信をすることがありますか?
4話を聞き流していて、「きみはどう思う?」と意見を求められたとき、答えられないことがありますか?
5歩きながら、携帯電話などのデバイスをいじりますか?
6同僚や仲間と一緒にいるときにも、スマートフォンをいじりますか?
7仕事や作業を進めようと思っていたのに、横道にそれて、つい他のことをしてしまうことがありますか?
8約束の時刻や場所を間違えてしまうことがありますか?
9ノートパソコンで記録をとるふりをしながら、他のこと(ネットサーフィン、メールのチェック、メッセージの送信など)をすることがありますか?
10他のことに気をとられていて、エレベーターで目的とは違う階で降りてしまうことがありますか?
11集中していなかったため、一度読んだ文章やデータを読みなおさなければならなくなることがありますか?
12一緒にいる相手に意識を100パーセント向けていないことがありますか?
13食事中もテーブルに携帯電話などのデバイスを置き、しょっちゅう確認しますか?
14仕事関係の連絡がきたら、たとえ勤務時間外であろうと、すぐに返信しなくてはいけないような気がしますか?
15重要なメモをその辺にある紙切れに書き留め、そのあとどこにいったかわからなくなることがありますか?
161日の仕事を終えるときに「満足のいく仕事ができなかった」「仕事がはかどらなかった」と感じることがありますか?
17メディアの情報に気をとられ、考え事に集中できないことがありますか?
18「よく他のことをしている」「気が散りやすい」と人にいわれることがありますか?
19人と電話で話している最中でも、ネットを眺めたり、SNSをしたり、メッセージに応じたりしますか?
20忙しくすごしているにもかかわらず、充足感を覚えられず、能率が上がらないと感じることがありますか?

マルチタスク診断結果の見方

マルチタスク診断が終わったら、点数を合計しましょう。

合計点のスコアにより次のような診断結果がわかります。

診断結果
  • 0~25のスコア:マルチタスクが苦手なタイプ
  • 26~50のスコア:ややマルチタスクが苦手
  • 51~75のスコア:マルチタスクに対応できるタイプ
  • 76~100のスコア:マルチタスクが得意すぎるタイプ

0~25のスコア:マルチタスクが苦手なタイプ

マルチタスクが得意ではなく、一つの作業に集中して取り組めるタイプです。

就活でも、一つの企業にじっくりと向き合い、エントリーシートや面接の準備に集中して取り組むことで、質の高いアウトプットを生み出せるでしょう。

集中力があるため、面接での受け答えでも相手の話を的確に捉え、信頼関係を築く力に長けています。

マルチタスクが必要な場面では、優先順位をしっかり決め、一つずつタスクを片付けることで、ストレスなく進められるでしょう。

26~50のスコア:マルチタスクがやや苦手

マルチタスクがやや苦手で、一度に複数の作業を進めるよりも、一つのことに集中する方が得意です。

就活の場面でも、一つひとつのタスクを確実に進めることが重要です。

例えば、企業研究や面接準備を一度に進めるのではなく、優先順位をつけて段階的に対応することで、しっかりと準備を整えられるでしょう。

タスクを管理するためにスケジュールを立て、計画的に進めることで、マルチタスクの負担を減らせます。

51~75のスコア:マルチタスクに対応できるタイプ

複数のタスクを同時に進めることが比較的得意です。

エントリーシートの作成と面接準備を並行してするなど、就活でも複数の作業を効率よく進められるでしょう

ただし、同時に多くのことをやりすぎると、注意が散漫になり、結果としてパフォーマンスが落ちる可能性があります。

大事なタスクは優先順位を明確にし、時には一つに集中する時間を作ることで、効率と質のバランスを取りましょう。

76~100のスコア:マルチタスクが得意すぎるタイプ

非常に高いマルチタスク能力を持っており、複数のタスクを同時にこなすことに抵抗がありません。

就活でも、複数の企業に同時にアプローチし、説明会や面接の予定が重なってもスムーズに対応できるでしょう。

しかし、あまりにも多くのことを同時に進めすぎて、一つひとつの作業に集中しづらくなっているかもしれません。

そうなると、面接での回答が浅くなったり、準備不足が露呈してしまうこともあります。

時には一つのタスクに集中し、質を高めることを意識すると、より良い結果を得られるでしょう。

マルチタスクが苦手な人に向いている職種・業界

マルチタスクが苦手な人に向いている職種・業界

マルチタスクが苦手な人でも、シングルタスクに集中できる環境や業務においては大きな強みを発揮できます

マルチタスクが必要ない、もしくは一つの作業に集中できる職種・業界を紹介します。

向いている職種・業界
  • 研究・分析職
  • 専門職(弁護士・会計士)
  • 経理
  • 商品開発
  • エンジニア
  • クリエイティブ業界(デザイン・アート)
  • フリーランス

研究・分析職

研究やデータ分析の仕事は、一つのテーマや課題に集中して取り組むことが求められるため、マルチタスクが苦手な人に向いているでしょう。

複雑なデータを分析したり、新しい発見をするためには、じっくりと時間をかけて一つひとつの要素に向き合う必要があります。

例えば、研究者やデータアナリストは、時間をかけてデータを収集・分析し、その結果を深く理解してから結論を導きだすのです。

研究・分析職は、複数のタスクを同時に進めることが少ないため、集中力が高い人に適しているといえるでしょう。

就職活動でも、研究職や分析職を志望する場合、シングルタスクに集中できる強みは有効なアピールポイントとなります。

専門職(弁護士・会計士)

弁護士や会計士などの専門職は、個別の案件に対して深く集中し、詳細な分析や調査をする仕事です。

とくに、法律や財務に関わる問題は慎重な判断が求められるため、一つの案件にじっくりと取り組むことが重要といえます。

例えば、弁護士はクライアントの案件ごとに徹底的に調査を行い、適切な対応策を提案します。

複数の案件を同時に進めることが少なく、一つの作業に集中できる環境が整っているため、マルチタスクが苦手な人でも問題なくこなせます。

このような専門職を目指す就活生は、細部にこだわる集中力をアピールすると良いでしょう。

経理

経理は正確なデータ処理が求められるため、マルチタスクが苦手な人に向いています。

経理業務は、ミスが許されないため、一つの作業にじっくりと取り組む姿勢が重要です。

例えば、決算時期には大量のデータを正確に処理する必要があり、注意力が求められます。

経理担当者は、収支報告や帳簿管理などの業務を一つひとつ丁寧に行い、正確さを重視して作業を進めなければいけません。

シングルタスクに集中することが多いため、マルチタスクが苦手な人でも十分に活躍できる職種です。

経理職を志望するときには、正確性や集中力が求められる業務に向いていることを強調しましょう。

商品開発

商品開発は長期にわたるプロジェクトに集中できるため、マルチタスクが苦手な人に向いている職種です。

商品開発の仕事では、長期間にわたって一つのプロジェクトにじっくり取り組むことが求められます。

新商品のアイデアを形にするために、試行錯誤しながら製品を完成させる流れが一般的です。

例えば、製品の企画からデザイン、製造まで一貫して進めるため、「一つのタスクに集中しやすく、複数の作業を同時にこなすことは少なく、工程ごとにしっかり取り組めるでしょう。

こうした環境は、マルチタスクが苦手な人でも落ち着いて作業できるため、安心して働けます。

就職活動では、プロジェクトに集中して高い成果を上げる力をアピールすると良いでしょう。

エンジニア

エンジニアは技術的な問題に一つずつ集中できるため、マルチタスクが苦手な人に向いています。

エンジニアの仕事では、システム開発や製品設計など、複雑な技術的課題を一つずつ解決する必要があります。

例えば、ソフトウェアエンジニアはプログラムのコードを書き、バグを修正しながら、新しい機能を追加していく作業が多いです。

こうした作業では、一つのことに集中でき、マルチタスクはほとんど必要ありません。

時間をかけてじっくりと取り組むため、落ち着いて作業ができる環境です。

エンジニアを目指す人は、集中力を強みとして就職活動でアピールすると良い結果につながりやすいでしょう。

クリエイティブ業界(デザイン・アート)

クリエイティブ業界では、一つのプロジェクトに深く関わることが求められるため、マルチタスクが苦手な人に向いています。

クリエイティブ業界では、デザインや映像制作など、個々のプロジェクトにじっくりと取り組み、時間をかけてアイデアを形にする仕事が多いです。

例えば、グラフィックデザイナーはクライアントの要望に沿ってデザインを仕上げ、細部にこだわりながら作品を作り上げていきます。

こうしたプロジェクトは、一つの作業に集中できる環境が整っているため、マルチタスクが苦手な人でも安心して働けるでしょう。

就活では、集中力を活かして作品を仕上げる力をアピールしましょう。

フリーランス

フリーランスは、自分で仕事のペースを管理できるため、マルチタスクが苦手な人に向いています。

フリーランスの働き方は、自分のスケジュールにあわせて仕事を進められるため、一つのプロジェクトに集中しやすい環境です。

例えば、フリーランスのデザイナーやライターは、クライアントからの依頼を一つひとつこなしていくため、複数のタスクを同時に進める必要がありません。

フリーランスのプログラマーも、個別のシステム開発やウェブサイト制作に集中して作業できるため、マルチタスクが苦手な人でも自分のペースで成果を上げやすいです。

こうした働き方は、自由度が高く、マルチタスクを避けたい人にとって理想的といえるでしょう。

マルチタスクへの苦手意識を改善する5つの方法

マルチタスクへの苦手意識を改善する5つの方法

マルチタスクが苦手でも、適切な方法を学ぶことで少しずつ改善していけます。

具体的な方法を5つ紹介します。

  1. タスクをすべて書き出して整理する
  2. 一つずつ片づける
  3. 集中できる時間を作る
  4. 空白の時間をつくる
  5. 習慣化する

1.タスクをすべて書き出して整理する

まず、やるべきことをすべて書き出して整理することが大切です。

例えば、エントリーシートの締め切り、説明会の日程、面接の準備などをリストにして、期限や優先順位を明確にしましょう。

リスト化することで、どれを優先して取り組むべきかがわかりやすくなり、頭の中が整理されます。

タスクが見える化されると「進捗状況を確認しやすくなるため、安心して作業を進められます。

2.一つずつ片づける

マルチタスクが苦手な人は、無理にいくつものことを同時に進めようとするのではなく、一つずつ終わらせることが大切です

例えば、まずはエントリーシートに集中して仕上げ、その後に面接の準備をするなど、タスクを分けて一つずつ片付けましょう。

そうすることで、焦りを感じず、達成感を得ながら進められます。

3.集中できる時間を作る

集中できる時間を作ることは、効率を上げるために非常に効果的です。

スマートフォンの通知をオフにして、1〜2時間を「集中タイム」として設定し、その時間は一つのタスクに専念しましょう。

例えば、朝の1時間は企業研究に集中する、午後の2時間はエントリーシートに取り組むなど、時間を区切って取り組むと効率的です。

4.空白の時間をつくる

就活では、予期しない面接日程の変更や、急な説明会の案内があります。

スケジュールを詰め込みすぎず、少し余裕を持たせた「空白の時間」を1日の中に設けておきましょう

例えば、30分ほどの予備時間を確保しておくと、予定外の対応が必要になったときでも焦らずに対処できます。

5.習慣化する

1〜4の方法を一度だけでなく、日常的に続けることで、マルチタスクが少しずつ楽になります。

タスクを整理し、集中タイムを持つ習慣をつけることで、自然と効率よく動けるようになるでしょう。就活もスムーズに進むようになり、ストレスも減らせるでしょう。

さいごに

本記事では、マルチタスクに対する自己診断方法や、マルチタスクが苦手な人に向いている職種・業界、さらにその改善方法を紹介しました。

マルチタスクが苦手だと感じる就活生にとって、就職活動は大きな負担に感じるかもしれません。

しかし、自己診断を通じて自分の特性を理解し、適した職種や業界を見つけることで、マルチタスクが苦手でも就活を成功に導けます。

マルチタスクが苦手でも、それは個性の一つです。

自分に合った働き方を見つけ、少しずつ改善に取り組むことで、就活でも自信を持って進めていけます。

自分のペースを大切にしながら、集中力を活かしてキャリアを築いていきましょう。

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