日系コンサル業界のホワイト企業とは?就活で押さえておくべきポイント
2024/8/24更新
はじめに
「日系コンサル業界のホワイト企業ってあるの」
「コンサル業界のホワイト企業の特徴を知りたい」
など気になっている就活生も多いのではないでしょうか。
コンサル業界は、成果を求められる厳しい環境である一方で、ホワイト企業と呼ばれる働きやすい企業も存在します。
しかし、その見極め方や就職活動のポイントを理解していないと、入社後にミスマッチを感じることも少なくありません。
本記事は、以下のような点を知りたい就活生が対象です。
- 日系コンサル業界でホワイト企業を探したい
- 安心して働ける企業に就職したい
- 就職活動で他の候補者と差をつけたい
本記事では、日系コンサル業界におけるホワイト企業の特徴や、その見極め方、就職活動で押さえておくべきポイントを解説します。
コンサル業界でキャリアを築きたいと考えている就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
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コンサル業界の特徴
まず、コンサル業界の3つの特徴を解説します。
- コンサル業界は成長を続けている
- 収入は担当する業界やクライアント企業の規模によって大きく異なる
- 外資系と日系のコンサルでは、労働環境や企業文化に大きな違いがある
1.コンサル業界は成長を続けている
コンサル業界は、ここ数年で著しい成長を遂げています。
成長の背景には、急速に進むグローバル化やデジタル化、さらには新型コロナウイルスの影響による社会の変化が大きく関与しました。
企業はこれまで経験したことのない新たな課題に直面しており、その解決を支援するために、コンサルタントの役割がますます重要になっています。
特に、日本国内においてもコンサルティングの需要は拡大しており、企業が抱える経営課題や変革ニーズに対応するために、多くの企業がコンサルタントの助けを求めました。
さらに、AIやビッグデータの活用が進む現代において、データ分析や戦略立案のプロフェッショナルであるコンサルタントの需要は、今後も増え続けると予想されています。
時代の変化に伴い、コンサル業界は今後も持続的に成長し続けるでしょう
就活生にとっては、この成長産業でキャリアをスタートすることが、将来的に大きなキャリアアップにつながる可能性があります。
2.収入は担当する業界やクライアント企業の規模によって大きく異なる
コンサルタントの収入は、その担当する業界やクライアント企業の規模によって大きく変わります。
例えば、大企業をクライアントとする戦略系コンサルティングファームでは、プロジェクトの規模や重要性が高いため、若いうちから高収入を得られるでしょう。
特に、外資系の戦略コンサルタントは、20代で年収1000万円を超えることも珍しくありません。
一方で、日系の中小企業を対象とするコンサルティングファームや、特定の業界(例えばITや建設)に特化したコンサルティングファームでは、プロジェクトの規模が比較的小さく、報酬もそれに応じて控えめになることが多いです。
加えて、クライアント企業の財務状況や業界の景気によっても、報酬に差が出ることがあります。
就活生にとっては、コンサルタントとしてどの業界に関わりたいか、どのようなクライアントと仕事をしたいかを考え、それにもとづいて企業選びをすることが、キャリア形成において重要です。
3.外資系と日系のコンサルでは、労働環境や企業文化に大きな違いがある
外資系と日系のコンサルティングファームは、労働環境や企業文化に大きな違いがあります。
外資系コンサルティングファームは、成果主義を重視しており、個々の能力や結果にもとづいて報酬や昇進が決まるのが一般的です。
そのため、短期間でキャリアを大きく進展させたい人にとっては魅力的な環境といえます。
一方で、成果を出せない場合は、厳しい評価を受けることもあり、プレッシャーの大きさが課題となることもあるでしょう。
外資系企業はグローバルな視点での業務が多く、英語力や国際感覚が求められることが一般的です。
これに対して、日系のコンサルティングファームでは、年功序列やチームワークを重んじる企業文化が根付いており、長期的な視点での人材育成が行われる傾向があります。
研修制度が充実しており、若手従業員も計画的にキャリアを積めるため、安定した環境で着実にスキルを伸ばしたいと考える人には向いているでしょう。
日系企業では、日本市場に特化した知識やスキルが求められることが多く、日本のビジネス習慣に慣れた環境で働ける点も特徴です。
就活生は、これらの違いをよく理解し、自分に合った企業文化やキャリアパスを持つ企業を選ぶことが大切でしょう。
日系コンサル業界のホワイト企業の4つの特徴
日系コンサル業界において「ホワイト企業」と呼ばれる企業には、共通した4つの特徴があります。
- 休日出勤や時間外労働が少ないこと
- 従業員の定着率が高いこと
- 福利厚生が充実していること
- 口コミサイトやSNSでの評判がよいこと
1.休日出勤や時間外労働が少ないこと
日系コンサル業界でホワイト企業を見極める際、最も重視すべきポイントの一つが、休日出勤や時間外労働が少ないことです。
コンサルティング業務はプロジェクトの進行や顧客のニーズに左右されやすく、長時間労働が発生しやすい環境にあります。
しかし、従業員のワークライフバランスを尊重する企業では、時間外労働の抑制が進められ、月平均25時間以内の残業が一般的です。
土日祝日を確保するだけでなく、年間休日120日以上を実現している企業も多く、仕事とプライベートのバランスを保てるでしょう。
こうした企業は、働き方改革に積極的に取り組んでおり、長期的に安心して働ける職場環境を提供しています。
就活生にとっては、こうした労働環境を持つ企業を選ぶことで、キャリアと生活の両立が可能となり、より充実した社会人生活を送れるでしょう。
2.従業員の定着率が高いこと
ホワイト企業を判断する重要な要素が、従業員の定着率の高さです。
定着率が高い企業は、従業員が長期間働き続けられる環境を提供しているといえます。
特に、日系コンサル業界では、仕事の厳しさや長時間労働が理由で離職率が高くなる傾向があるのです。
例えば、3年後の離職率が30%以下の企業は、労働環境や職場の人間関係が良好である可能性が高いでしょう。
こうした企業は、従業員のキャリアパスや成長機会を重視し、充実した研修制度やサポート体制を整えていることが多いです。
就活生にとって、長く働き続けられる職場を選ぶことは、安定したキャリア形成に直結します。
定着率の高さは、企業の労働環境の良さを示す指標として、就職先を選ぶ際の重要な判断材料となるでしょう。
3.福利厚生が充実していること
福利厚生の充実度も、日系コンサル業界でホワイト企業を選ぶ際に考慮すべき重要なポイントです。
企業が提供する福利厚生は、従業員が安心して働くための基盤を築くものであり、その充実度は企業の従業員に対する姿勢を反映しています。
例えば、育児休業や介護休業の制度、フレックスタイム制やテレワークの導入など、従業員のライフステージに合わせた柔軟な働き方が可能な企業は、働きやすい環境を整えているといえるでしょう。
健康管理やリフレッシュのための施設利用補助など、従業員の生活全般をサポートする取り組みがある企業もホワイト企業の特徴です。
就活生にとっては、こうした福利厚生が整った企業を選ぶことで、ライフイベントがあっても安心して働き続けられるだけでなく、仕事のパフォーマンス向上にもつながるでしょう。
4.口コミサイトやSNSでの評判がよいこと
企業選びにおいて、口コミサイトやSNSでの評判は非常に有力な情報源となります。
特に、日系コンサル業界でホワイト企業を見極める際には、実際に働く従業員の声を確認することが重要です。
口コミサイトでは、従業員が匿名で労働環境や企業文化、上司や同僚との関係についてのリアルな意見を投稿しています。
残業が少ない、上司が親身にサポートしてくれる、職場の雰囲気がよいなどのポジティブな評価が多い企業は、働きやすい環境を提供しているホワイト企業である可能性が高いです。
悪い評判が少なく、もしあっても建設的な内容である場合、その企業は問題を積極的に改善している姿勢がうかがえます。
就活生はこうした評判を参考にすることで、入社後のミスマッチを避け、自分に合った企業を見つけやすくなるでしょう。
日系コンサル業界の代表的な企業
日系コンサル業界の代表的な企業を7社紹介します。
- 野村総合研究所(NRI)
- 三菱総合研究所(MRI)
- 経営共創基盤(IGPI)
- アビームコンサルティング
- ベイカレント・コンサルティング
- ドリームインキュベータ
- クニエ
1.野村総合研究所(NRI)
出典元:会社概要 | 企業情報 | 野村総合研究所(NRI)
野村総合研究所(NRI)は、日本最大級のシンクタンク兼コンサルティングファームであり、金融業界や製造業、官公庁など多岐にわたる分野でのコンサルティングが特徴です。
特に、ITコンサルティングと戦略コンサルティングに強みを持ち、未来の技術や社会動向に関する調査・分析をして、高度なソリューションをクライアントに提供しています。
社名 | 株式会社野村総合研究所 |
創業/設立 | 1965年4月1日 |
資本金 | 25,655,413,800円 |
従業員数 | 7,206人(NRIグループ 16,708人) 2024年3月31日現在 |
連結売上高 | 7,365億円(2024年3月期) |
事業概要 | コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービス |
2.三菱総合研究所(MRI)
出典元:MRI 三菱総合研究所
三菱総合研究所(MRI)は、社会課題の解決に貢献することを使命とするシンクタンク兼コンサルティングファームです。
公共政策、環境問題、社会インフラの整備など、公共性の高いプロジェクトに多く携わり、経済・産業分野での調査・分析を通じて持続可能な成長を支援する戦略的助言を提供しています。
社名 | 株式会社三菱総合研究所 |
創業/設立 | 1970年5月8日 |
資本金 | 63億3,624万円 |
従業員数 | 4,428名(2023年9月30日現在、単体1,150名) |
連結売上高 | 1,221億2,600万円(2023年9月期) |
事業概要 | シンクタンク・コンサルティングサービス、ITサービス |
3.経営共創基盤(IGPI)
出典元:経営共創基盤
経営共創基盤(IGPI)は、企業再生や事業戦略の立案に特化したコンサルティングファームです。
特に、企業の再生支援や成長戦略の策定に強みを持ち、クライアントの持続的成長をサポートしています。
社名 | 株式会社経営共創基盤 |
創業/設立 | 2000年4月 |
資本金 | 31億円 |
従業員数 | プロフェッショナル 約220名、グループ合計約6,000名 |
連結売上高 | 501億9,900万円(2019年9月期) |
事業概要 | コンサルティング、インキュベーション、マジョリティ投資 |
4.アビームコンサルティング
出典元:アビームコンサルティング
アビームコンサルティングは、業務改革やIT導入支援、サプライチェーンマネジメントなどを得意とする総合コンサルティングファームです。
業界を問わず、幅広い分野でのコンサルティングサービスを提供しています。
特にクライアントのグローバル展開をサポートするためのネットワークが強みです。
社名 | アビームコンサルティング株式会社 |
創業/設立 | 1981年4月1日 |
資本金 | 62億円 |
従業員数 | 8,278名 (2024年4月1日現在) |
連結売上高 | 1,408億円(2024年3月期) |
事業概要 | マネジメント コンサルティング(経営診断・戦略立案・M&A・アライアンス)、ビジネスプロセス コンサルティング(業務改革・組織改革・アウトソーシング)、ITコンサルティング(IT 戦略・企画立案・システム開発・パッケージ導入・保守) |
5.ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングは、ITコンサルティングから経営戦略の立案まで幅広いサービスを提供する日本発の総合コンサルティングファームです。
特に、デジタル変革(DX)の分野に強みを持ち、クライアント企業のデジタル技術導入や業務プロセス改善を支援しています。
また、M&Aや企業統合のサポートにも力を入れており、経営の最前線で活躍するパートナーとして評価が高いです。
社名 | 株式会社ベイカレント・コンサルティング |
創業/設立 | 1998年3月25日 |
資本金 | 2億8,200万円 |
従業員数 | 4,761名(2024年4月時点) |
連結売上高 | 939億円(2024年2月期) |
事業概要 | ハイテク、メディア、通信、自動車・モビリティなどへのコンサルティング |
6.ドリームインキュベータ
出典元:ドリームインキュベータ
ドリームインキュベータは、ベンチャー企業支援や新規事業創出に特化したコンサルティングファームです。
大企業向けの戦略コンサルティングと並行して、新興企業の立ち上げ支援や経営アドバイザリーも行っており、企業の成長を多面的にサポートします。
イノベーションに強みを持ち、新たな市場開拓に貢献する企業です。
社名 | 株式会社ドリームインキュベータ |
創業/設立 | 2000年6月1日 ※活動開始 |
資本金 | 50億1,900万円 |
従業員数 | 227名(連結職員数) ※2024年3月末現在 |
連結売上高 | 53億7,800万円(2024年3月期) |
事業概要 | 産業プロデュース、事業創造支援、戦略コンサルティング、インキュベーション/投資事業 |
7.クニエ
出典元:クニエ
クニエは、NTTデータグループの一員として設立されたコンサルティングファームです。
特にデジタル化やグローバル展開支援に強みを持っています。
製造業、金融業、公共セクターなど幅広い業界に対し、戦略立案から実行支援までの包括的なコンサルティングサービスを提供しており、クライアントの変革を支援するパートナーとして信頼されている企業です。
社名 | 株式会社クニエ |
創業/設立 | 2009年 7月 1日 |
資本金 | 9,500万円 |
従業員数 | 1,050名 |
連結売上高 | 90億6,287万億円(2024年3月期) |
事業概要 | 経営戦略・企業変革を実現するためのコンサルティングサービス |
日系コンサル業界のホワイト企業への就職のポイント
日系コンサル業界でホワイト企業への就職を目指すためには、戦略的な準備と明確な目標設定が不可欠です。
人気の高い業界であるため、他の応募者との差別化を図り、以下の方法で効果的にアピールすることが成功の鍵となります。
- 自己分析を徹底して行い、自分の強みを明確にする
- 業界研究を深め、企業ごとの特徴を理解する
- 志望動機を具体的かつ独自性のある内容にする
- インターンシップやOB・OG訪問を活用してリアルな情報を得る
自己分析を徹底して行い、自分の強みを明確にする
コンサル業界では、問題解決能力やコミュニケーションスキル、チームワークが求められます。
まずは自己分析を徹底的にして、自分の強みを明確にすることが重要です。
自分が持つスキルや経験がコンサルタントとしてどのように活かせるかを具体的に示すことで、企業側に対して説得力のあるアピールができます。
自己分析を通じて、自分に適した企業文化や働き方を理解することも重要です。
これにより、自分に合ったホワイト企業を見つけられるため、入社後のミスマッチを防げるでしょう。
業界研究を深め、企業ごとの特徴を理解する
コンサル業界は、多岐にわたる分野や業務内容を持つため、志望する企業ごとに特徴を理解することが求められます。
企業が提供するサービスや、取り組んでいるプロジェクト、さらには企業文化や働き方について深く調べましょう。
特に、働きやすさや従業員の満足度が高いホワイト企業を選ぶためには、口コミや従業員の声も参考にするとよいです。
業界研究を通じて、自分がその企業でどのように貢献できるかを具体的に示せれば、企業側にとって魅力的な候補者となるでしょう。
志望動機を具体的かつ独自性のある内容にする
志望動機は、選考において非常に重要です。
特に、ホワイト企業を目指す場合、なぜその企業を選んだのか、そしてなぜ他社ではなくその企業で働きたいのかを明確に説明できることが求められます。
単に「働きやすい環境だから」などの一般的な理由ではなく、自分自身の経験やキャリア目標と企業の強みを結びつけた、独自性のある志望動機を作成しましょう。
企業ごとに志望動機をカスタマイズし、その企業で働くことの意義を具体的に伝えることが重要です。
インターンシップやOB・OG訪問を活用してリアルな情報を得る
ホワイト企業を見極めるためには、インターンシップやOB・OG訪問を通じて、実際の業務や企業の雰囲気を体感することが有効です。
インターンシップでは、企業の働き方や業務内容を直接経験することで、働きやすさや自分との相性を確認できます。
OB・OG訪問では、現場で働く従業員からリアルな意見を聞くことで、企業の実態をより深く理解できるでしょう。
これらの情報をもとに、選考時に具体的な質問を用意したり、志望動機に反映させたりすることで、説得力のあるアピールができます。
まとめ
本記事では、日系コンサル業界におけるホワイト企業の特徴と、就職活動で押さえておくべきポイントについて解説しました。
コンサル業界は激務のイメージが強い一方で、働きやすい環境を整えたホワイト企業も存在します。
企業を見極めるためには、労働環境や企業文化、従業員の声をしっかりと調査することが重要です。
自己分析や業界研究を深めることで、企業が求める人物像に合った自分をアピールすることで、選考での成功率を高められます。
本記事で紹介したポイントを参考に、しっかりと準備を整えて、日系コンサル業界での理想のキャリアを実現するための第一歩をふみ出しましょう。