【就職難易度】伊藤忠食品の就職難易度・選考対策を徹底解説
2024/8/27更新
はじめに
伊藤忠食品は、大阪に本社を置く食品専門商社です。
1886年に設立され、多岐にわたる食品や酒類の流通を支えており、その品質と信頼性で高い評価を得ています。
この記事は、そんな伊藤忠食品の企業研究を行うための、実際の仕事内容、就活難易度、選考対策などについて知りたい、下記のような就活生が対象です。
- 伊藤忠食品の実際の仕事内容が気になる
- 伊藤忠食品の就活難易度が知りたい
- 伊藤忠食品の選考対策で何をしたらいいかわからない
伊藤忠食品に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、伊藤忠食品は日東駒専からの採用実績もあることから、就職難易度は標準といえます。
一方、早慶など難関大学からの採用もあるため、油断は禁物です。
しかし、以下のような対策を徹底すれば、難なく内定を勝ち取ることができるでしょう。
- 自己分析を徹底する
- 企業研究を深める
- 面接対策を怠らない
伊藤忠食品の強みは、その幅広い事業展開と、130年以上かけて培ってきた得意分野にあります。
同社は食品卸の歴史ある会社で、50万以上の商品を扱っています。
中でも特に酒類の実績が豊富で、全売上のうち約4割を占めているのです。
主な取引先は、コンビニやスーパーで全体の75%を占めています。
顧客との信頼関係を大切にし、長く取引を続けることができる点も強みの一つです。
基本的に国内の事業者と取引をしており、全社員が国内勤務であることも特徴です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
伊藤忠食品について
出典元:伊藤忠食品
会社概要
伊藤忠食品は、酒類・食品卸売会社として1886年に設立されました。
多岐にわたる食品や酒類の安定供給と流通全体の効率化に貢献し、顧客と長期にわたる信頼性を築きあげることで、高い評価を得ています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
伊藤忠食品の競合企業として、以下の3社が挙げられます。
- 日本アクセス
- 三菱食品
- 国分グループ本社
これらの企業と伊藤忠食品の年間売上高を比較してみました。
他の食品専門商社に比べ、伊藤忠食品は売上高が顕著に少ないといえるでしょう。
理由として以下の要因が考えられます。
- 酒類に特化した経営戦略
- 長期的な信頼関係を大切にしており、新規顧客の開拓が少ない
以上の理由により、伊藤忠食品は事業を幅広く展開して成長していくというよりは、顧客との長期的な信頼関係を大切にしているといえます。
安定的な経営を目指しているため、競合に比べて売上高が小さくなるのです。
競合3社と伊藤忠食品の売上高・平均年収・就職偏差値・社風を、以下の表で比較してみました。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
伊藤忠食品 | 6724億円 | 673万円 | 56 | コンプライアンス重視、比較的風通しがいい |
日本アクセス | 2兆1974億円 | 695万円 | 57 | 社員同士の仲が良く、温かい |
三菱食品 | 2兆76億円 | 711万円 | 60 | 新入社員にも仕事の裁量が広く与えられる |
国分グループ本社 | 2兆68億円 | 672万円 | 58 | 伝統を重んじる。しっかりミスなく仕事する人が昇進していく。 |
就職難易度については、採用大学のボリュームゾーンによって以下のように評価できます。
- 最難関:旧帝大以上
- 難関:上位国公立・早慶上智
- 比較的難関:中堅国公立・GMARCH・関関同立
- 標準:下位国公立・日東駒専・成成明学獨國武など
- 比較的容易:上記以外の大学
次に、伊藤忠食品の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、伊藤忠食品の就職難易度は標準的です。
その理由として、以下の3点が挙げられます。
- 日東駒専からの採用もあり、学歴フィルターがないから
- 売上高や平均年収が業界内で高くないから
- 業界内でトップクラスの企業ではないから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項と、食への興味をアピールできるエピソードを準備をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
求める人材
伊藤忠食品が採用ホームページで公開している情報をもとに、求める人物像をまとめたので、以下に記載します。
- 常に相手の立場に立ち、人としての誠実なコミュニケーションができる人
- 酒類や食への高い関心を持ち、常にアンテナを張って積極的なインプットとアウトプットができる人
- 学ぶことを大切にし、自ら挑戦することを厭わない人
伊藤忠食品は、食のライフラインを支える企業として、メーカーや小売業といった立場に関係なく、全ての関係者と誠実に向き合うことをとても大切にしています。
多くの情報の中で、魅力的な商品を探し、創り、伝え、届けるためには、食に対して情熱的で、向上心を持ち、新しい食の可能性にチャレンジする姿勢が必要です。
応募資格については、伊藤忠食品の採用ホームページには記載されていませんでした。
マイナビに掲載している情報では、文理不問で学部卒もしくは院卒を募集対象としています。
伊藤忠食品の新卒募集要項について
以下に、伊藤忠食品の26卒の新卒募集要項についてまとめました。
初任給は2024年卒の実績値で、240,000円でした。
昇給は年に1回、賞与は年2回(6月・12月)あります。
職種は総合職での募集ですが、総合職の中でも営業、物流センター管理、仕入れ、受発注、コーポレート部門で職員を募集しています。
勤務地については、取引先のほとんどが国内事業者であり、全社員が国内で勤務しているため、2026年卒の新入社員も国内での勤務になるでしょう。
各項目 | 詳細 |
職種 | 営業 物流センター管理 仕入れ 受発注 コーポレート部門 |
給与(2024年初任給実績) | 240,000円 |
賞与 | 年二回(6月・12月) |
諸手当 | 従業員持株会、財形貯蓄、選択制確定拠出年金、借上社宅、ジョブ・リターン制度、各種社会保険完備、基金、三大疫病等見舞金、がん先進医療補償金の支給、退職金、ほか |
勤務時間 | 9:00~17:30/内休憩1時間 |
新卒採用のフロー
伊藤忠食品の選考フローは下記の通りです。
書類選考と適性検査を突破した後、一次選考、二次選考、最終選考の全3つのフェーズで選考が行われますが、それぞれ対策内容が異なるのでチェックが必要です。
面接では、様々な顧客と信頼関係を築いていける人材であることを強調するために、誠実なコミュニケーションと食への興味・関心をアピールしましょう。
各選考フローについて、詳細を以下にまとめます。
①新卒エントリー
まずは伊藤忠食品の公式ホームページからエントリーしてください。
伊藤忠食品の採用マイページへの登録が必要になりますので、名前や住所、連絡先などを間違えないように記載しましょう。
登録したマイページで、選考に関する案内が送られてきます。
せっかくの選考のチャンスを逃さないよう、こまめにチェックするのを忘れないように気を付けてください。
②書類選考
エントリー後は、エントリーシートの提出が求められます。
一般的な質問もありますが、同社では特に食に対する関心を重視しています。
そのため、エントリーシートの設問でも、食に対する関心の深さを測るような独自の設問が多いでしょう。
例えば23卒のエントリーシートでは、次のような質問が出ました。
- これまで最もおいしいと感じた食べ物または飲み物はなんですか?
- どういった理由からそう感じましたか?具体的に教えてください。(150字)
こういった設問の回答に答えられるように、普段から食に関心を持っておくと書きやすいです。
とはいえ、普段から自分の食べるものに関心を払わない方も多いでしょう。
そのような方は、こうした独特な設問で時間がかかっても間に合うように、期限に気を付けて余裕を持ってエントリーシートを書き始めてください。
③WEBテスト(eF-1G)
WEBテストはeF-1Gという形式です。
この形式の試験を採用している企業は少ないので、聞いたことがない方もいるでしょう。
こちらの試験は、就活生のポテンシャルを測る試験です。
能力検査と性格検査の2種類で構成されており、能力検査は比較的難易度の高いものです。
高得点を狙い、確実に通過するためには対策が欠かせません。
しかし、SPI試験の対策をすでに行っている方であれば、それほど対策に時間はかかりません。
というのも、eF-1G試験の問題の約半分はSPI試験の問題と似ているからです。
eF-1Gよりも、SPI試験の方が多くの企業で導入されているスタンダードなものです。
そのため、伊藤忠食品の対策をする時間に余裕があるなら、SPI試験の対策を優先的にすると良いでしょう。
eF-1G試験は、
- 積極性
- 学習姿勢
- ストレス耐性
- コミュニケーション力
- エモーショナルコンディション
を測るものです。
就活生の個性や人柄を測るものだと認識しておくと良いです。
試験の形式としては、パソコンで受検可能なWEBテスティング形式で、いつでも受検できます。
所要時間は30~40分です。
エントリーシート同様、期限ギリギリにならないよう、余裕をもって受検しましょう。
④一次面接
一次面接はグループ面接形式です。
学生2人に対し、面接官は1人です。
こちらの面接では、エントリーシートに沿った質問と、具体的な志望動機の掘り下げがされます。
例えば、下記のような質問が行われる傾向にあります。
- 伊藤忠食品に対する印象
- メーカーとの違いなど
- 就活の軸
- 学生時代に力を入れたこと(幼少期に関係があれば幼少期のことも)
- 他社の選考状況
一次面接に臨む前から説得力のある志望動機を用意しておいてください。
業界研究、企業研究、自己分析を徹底しておくことが重要です。
⑤二次面接
二次面接もグループ面接形式です。
ここでは学生2人に対し、面接官が2人となります。
二次面接では、伊藤忠食品での実際の業務への理解や興味、志望度が問われ、下記のような質問がされるでしょう。
- 学生時代に力を入れていたことの深掘り
- アルバイトでどんな仕事をしているか
- グループで行動するとき、どのような立場になることが多いか
- 伊藤忠食品に入社してやりたいこと
他社の選考状況について、業種が異なる企業を挙げた場合は、なぜその業種を受けているかも聞かれます。
伊藤忠食品では立場に関係なく、関係者と誠実にコミュニケーションをとり、信頼関係を築いていく能力が重視されます。
アルバイトやグループでの行動について聞かれた時は、周りの人たちと協力して何かに取り組んだエピソードを話せるようにしておきましょう。
⑥最終面接
最終面接も学生2人に面接官2人のグループ面接ですが、面接官は役員です。
多少緊張感のある面接で、意欲や伊藤忠食品で働くことへの熱意が評価されます。
特に、伊藤忠食品から内定が出たらどうするのかという質問をされた際は、間を開けずに答えることが大切です。
伊藤忠食品以外の選考は辞退する意思があることを伝え、熱意をアピールしてください。
これについては他社の選考でも同様です。
最終面接では、以下のような質問がされるでしょう。
- 他社と比較したときの志望度
- エントリーシートの深掘り
- 実現したいこと、どんな働き方をしたいか
- 伊藤忠食品から内定が出たらどうするか
他社と比較したときの志望度や、伊藤忠食品から内定が出たらどうするのかといった質問を通して、伊藤忠食品に入社する意思と熱意が評価されます。
伊藤忠食品でどのように働いていきたいか、何を実現したいか説明できるようにし、積極的に志望度の高さをアピールしていきましょう。
⑦内定
エントリーシート、適性検査と複数回の面接を突破して内定が決まります。
各選考フローについてしっかりと対策を行い、内定を勝ち取りましょう。
伊藤忠食品に入社するためにやるべきこと
伊藤忠食品に入社するための対策を紹介します。
- 自己分析を徹底する
- 企業研究を深める
- 面接対策を行う
- OB・OGを訪問する
以下でそれぞれについて詳しく説明します。
自己分析を徹底する
企業の選考対策では、自己分析の徹底が非常に重要です。
徹底的に自己分析を行っておくことで、面接で質問されることに対して、自分だけの答えを作ることができ、自信をもって面接に臨むことが可能です。
特に、伊藤忠食品の選考では食に対する興味、関心が重視されます。
具体的な経験の裏付けのもと、食に対する興味や関心をアピールできるようにしておきましょう。
また、顧客と長期的な信頼関係を築くことのできる能力も重視されます。
周囲の人たちと協調して何かに取り組んだ経験や、周りを巻き込んでプロジェクトを実行していった経験をもとに、スラスラと話せるように整理しておきましょう。
企業研究を深める
選考対策において、企業研究を深めることは重要です。
企業研究を行うことで、自分がその企業に入社したい理由を、自信をもって説得力のある言葉で説明することが可能です。
- 会社に入ってしたい仕事は何か
- どうして同じ業界の他の会社ではダメなのか
- 自分の強みは何か?それをどう仕事に活かせるのか
特に上記のような質問に答えられるように、自己分析した内容と組み合わせ、考えることが有効です。
上記のような質問に、具体的かつ説得力のある回答ができるようになりましょう。
伊藤忠食品の採用ホームページなどで、同社が参加する就活関連のセミナーの情報が公開されています。
都合の合う日時のセミナーがあれば、積極的に参加しましょう。
面接対策を行う
大学のキャリアセンターの職員や、先輩などに模擬面接をしてもらうことで、事前に面接の雰囲気を知ることが可能です。
また、自分が想定していなかった質問に答える能力も身につけることができます。
フィードバックをもらうことで、相手に伝わりやすく話せているか、印象良く見えているかなど、自分では気が付かない点を指摘してもらえ、改善できるでしょう。
OB・OGを訪問する
志望する企業に勤めるOB・OGと面談することは、企業研究を深めるうえでも、自分のやりたい仕事の像を明確にするうえでも大変有効です。
また、OBOG自身の就職活動やキャリアパスの経験談を聞くことで、自分のキャリア形成に対する視野が広がり、面接対策にもなります。
どんなキャリアプランを描いているかという質問は、面接でもされる場合があります。
働いた経験がないとキャリアプランについて考えるのは難しいため、実際に働いているOBOGのお話を聞き、働く姿の解像度を高めておきましょう。
就活(就職)偏差値とは?
就活(就職)偏差値は、企業の就職難易度や人気度を数値で表したものです。
内定者の学歴や保有資格、企業の知名度、社員の定着率、その年の応募倍率などによって判定されています。
ただし、この情報源となっているのはWeb上の就活掲示板によるもので、一般ユーザーの発信した内容がもととなっています。
加えて、対象企業は日本国内の中でもほんの一握りでしかなく、ネットユーザーの主観や偏った情報で成り立っている可能性もあるのです。
企業選びに就活偏差値を活用する際も、公的なデータではないことを念頭に置いて、参考程度に留めておくことをおすすめします。
食品専門商社の就職難易度別企業
食品専門商社の偏差値別の企業を紹介しますので、参考にしてください。
偏差値60以上の企業
西本WismettacHD(偏差値66)
出典元:西本WismettacHD
1912年に神戸で創業した、多様な食品を扱う貿易商社です。
従業員数は2,200人ほどで、平均年収は1,100万円を超えています。
産地開発から生産管理、品質管理、出荷までをマネジメン トする独自のビジネスモデルを展開している点が強みです。
ラクト・ジャパン(偏差値62)
出典元:ラクトジャパン
設立年が1998年と歴史の浅い企業ですが、乳製品に特化したビジネスモデルにより、主にアジア圏を中心として国内外で事業を展開しています。
従業員数が127名と少ないですが、1,400億円以上の売上を上げています。
日本最大規模の乳原料専門商社として君臨しており、就活生からの人気も高いです。
まとめ
伊藤忠食品は、酒類に特化した食品専門商社として、顧客と長期的な信頼関係を築いています。
面接では、学生時代に周囲の人たちと協力した経験や、周りの人を巻き込んで何かに取り組んだエピソードを話しましょう。
また、誠実にコミュニケーションが取れる姿勢をアピールするのもおすすめです。
自己分析をしっかりと行い、経験したことを掘り下げ、深掘りされた質問にも対応できるようにしておきましょう。
また、食に対する興味や関心をアピールできるようにしておくことも大事です。
普段から美味しいと感じているものや、食に関する過去のエピソードなどを通して、食にかける想いを説得力を持って説明できるように対策しておいてください。
伊藤忠商品の就職難易度は高くはありませんが、油断せずしっかりと対策を行いましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。