絵を描く仕事5選!高収入で働くためのポイントや特徴も解説
2024/8/28更新
はじめに
絵を描くことが好きな人や得意な人は、そのスキルを活かせる仕事に就きたいと思った経験が一度はあるでしょう。
しかし、「絵を描く仕事」と言っても、そのジャンルや職種はさまざまなため、どのような働き方を選べば高収入を得られるか迷う方は多いです。
この記事では、高収入の絵を描く仕事を知りたいと思っている以下のような就活生を対象に、絵を描く仕事の職種や仕事を探す際のポイントや注意点を解説します。
- 絵を描く職種が知りたい
- 高収入を得られる絵を描く仕事の働き方が知りたい
このような方はぜひ最後までご覧いただき、職種を決める際や選考対策を行う際に役立ててみてください。
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絵を描く仕事5選を紹介!
「絵を描く仕事」は幅広く、多種多様な職種があります。
自分がどのような絵を描きたいのか、どのような価値をクライアントに与えたいのかなど、自分の価値観と仕事の特性を照らし合わせながら選びましょう。
それぞれの特徴を踏まえながら絵を描く仕事を5つ紹介するので、職業選びの際にぜひ参考にしてください。
①グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、書籍やポスター、商品のパッケージなど、平面のデザインを制作する職業です。
クライアントからの依頼内容を理解して、案件の企画から制作まで幅広く携わり、プロモーションメッセージを伝えるためのデザインを制作します。
印象的で美しいデザインを生み出すことが主な役割です。
また、ゲーム業界でのグラフィックデザイナーは、キャラクターやアイテムなどのデザインをデジタルデータ化する仕事となるため、業務内容が異なります。
自ら依頼を受け、クライアントの依頼内容をヒアリングしながら作品を提供する必要があります。
そのため、デザインや色彩の知識やスキルだけでなく、コミュニケーションスキルや情報収集能力、プレゼン力なども必要です。
②イラストレーター
イラストレーターは、次のような媒体にイラストを描く職業です。
- ポスターや広告
- 雑誌などの印刷媒体
- Webサイト
- ソーシャルゲーム
- アニメーションなどのデジタル画像
- 商品カタログ
- 取扱説明書
これらのイラストを描き、メッセージを伝えながら見る人を楽しませ、同時に商品イメージを高める必要があります。
言葉ではなく、イラストを通じてメッセージを伝えることが求められる仕事です。
クライアントの要望やニーズを一番に理解し、求められる作品を的確に表現するスキルが必要です。
自分の個性や価値観を発揮するというよりも、商業的な価値に重きをおく仕事といえます。
③Webデザイナー
Webデザイナーは、企業や個人などのクライアントからの依頼を受けたWebサイトのデザインを制作する職業です。
Webクリエイターや、ホームページデザイナーと呼ばれることもあります。
クライアントが求めるWebサイトを制作できるように全体の構成を考え、サイトが訴えたいことや、その魅力が伝わるようなデザインを制作します。
フリーランスのWebデザイナーの場合、案件を獲得する営業活動から企画、制作、納品までの一連の業務に携わる場合もあるでしょう。
しかし、インハウスWebデザイナーなどは、一般的にWebサイトの制作のみ携わります。
また、Webデザイナーは勤める企業や働き方によっては、デザイン以外にもプログラミングや文字コンテンツ制作にも携わる場合もあります。
④アニメーター
アニメーターは、テレビアニメーションやアニメ作品といったアニメーションで使用する絵を描く職業です。
アニメーションの制作工程で、原画をつなぎ合わせて動画にしていく業務を担うこともあります。
アニメーターには2種類あるのです。
- 原画のベースとなる絵を描く原画マン
- 原画をもとに、少しずつポーズや構図の異なる絵を描き、その絵に躍動感を与えて動いているかのように見せる動画マン
加えて、アニメーターはアニメーションだけでなく、映画やDVD、動画などでも、幅広く活躍できる場があります。
⑤画家
画家は、油彩画や水彩画、日本画などの絵画を描き、人々の感性や感情を刺激する職業です。
大きく分けて洋画家と日本画家の2つに分類されます。
洋画は、油絵具や水彩、パステルなどを用いてキャンバスに絵を描く技法で、日本画は岩絵具や墨を用いて絹や和紙に描く技法です。
画家は芸術家に含まれる職業であり、独創的な発想やセンス、表現技法が求められます。
ゴッホやピカソ、モネなどは、独特でオリジナリティ溢れる感性や才能を持ち、現在でも多くの人々に愛される作品を残しました。
現状で画家として成功を収めるのは非常に難しく、長年努力することや、チャンスをつかむための運にもかかってくるでしょう。
画家は絵を通して表現することが仕事であり、他の画家と差別化できるオリジナリティが必要です。
創作した絵は、画商や百貨店を通して販売されます。
また、展示会が開催され、コンクールの入賞を目指して創作活動を行う場合もあるでしょう。
絵を描く仕事の平均年収
絵を描く仕事のそれぞれの職種の平均年収を以下にまとめました。
職種 | 平均年収 |
グラフィックデザイナー | 476万6,000円 |
イラストレーター | 362万円 |
Webデザイナー | 360万円 |
アニメーター | 455万円 |
画家 | 200万円〜300万円 |
それぞれの職種の年収を参照してみると、絵を描く仕事の全体的な平均年収は、350〜480万円ほどだといえます。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均と同水準です。
上記の職種の中でも画家は、絵を描く技術や、独創性、オリジナリティが不足していると年収アップは難しいでしょう。
自分の感性やセンス、スキルを磨くだけでなく、人に必要とされる絵描きになるためには運も必要です。
年収を上げることが容易でない業界ですが、仕事の仕方を工夫して年収アップに繋げることは可能です。
絵を描く仕事の働き方
絵を描く仕事の働き方には、大きく分けて下記の3つのパターンがあります。
それぞれメリットやデメリット、働き方が異なるため、それぞれの特徴を踏まえながら、模索してみましょう。
働き方を工夫すると、年収アップにもつながるため、自身にマッチする働き方を選んでみてください。
①企業で働く
企業に勤めて絵を描く仕事をするという選択肢があります。
企業では、クライアントからの依頼や、営業担当者が引き受けた業務を担う場合が多いです。
つまり、クライアントや顧客のニーズに沿った作品を提供することが求められるのです。
この場合、自分が得意としないジャンルの絵でも、求められる作品を創り出さなくてはいけません。
自分の得意で好きな仕事だけを引き受けることはできません。
企業に属していることから、ある程度自由は制限されてしまうのはデメリットです。
しかし、企業全体で協力し合いながら業務を進めることができます。
常に仕事に取り組める状態であり、チームで切磋琢磨しながら、モチベーションを高く持って業務に取り組むことが可能です。
給料体系が月給制であれば毎月の収入が安定するため、リスクを負わず安定して働きたい方におすすめです。
②副業で働く
メインで従事している仕事に加え、副業として絵を描く仕事に就く方法もあります。
現在、副業を認めている企業が増加傾向にあるため、比較的気軽に始めやすいでしょう。
副業から始めると本業からの安定した収入が確保されている分、経済面では気を負わず取り組めることがメリットです。
将来的に絵を描く仕事1本で勝負したい、独立したいと考えているなら、まずは副業から始めてみるといいでしょう。
そして徐々に実力を磨いていき、業務の規模を拡大していくことが理想的です。
副業として従事している場合は本業よりも収入を上げることが難しいですが、副業は軌道に乗った段階で、転職や開業するチャンスを得ることが可能です。
注意点として、あくまで副業で行っているため、あまりに熱中しすぎて業務に取り掛かると、本業に支障が出てしまう場合があります。
自分の実力と裁量を把握しながら、バランスよく副業に取り組むようにしてください。
③フリーランスで働く
税務署に開業届を提出すれば個人事業主、またはフリーランスとして働くことができます。
年々、フリーランスとして働く人口は増加傾向にあり、自由な働き方を選択している人が増えています。
フリーランスとして絵を描く仕事をする場合、絵を描いてさえいればいいというわけではありません。
クライアントへの営業や企画提案、自分の作品を知ってもらうためにプレゼンするなど、一連の仕事をすべて自分でこなさなければいけません。
どのようなクライアントからどのような仕事をもらえるかは、すべて自分次第です。
自分のペースで自由に仕事ができるという点はメリットです。
しかし、自己管理を徹底して努力し続けれなければ安定した収入が得られない点は、デメリットとなるでしょう。
フリーランスは、自分から積極的に動かないと仕事を獲得することが難しいため、リスクの高い働き方です。
しかし、自己管理が徹底していれば、自分の個性や価値観を活かして仕事ができるでしょう。
フリーランスについては下記の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
絵を描く仕事に就いて高収入を得るために必要なスキル
絵を描くことは立派なスキルです。
しかし、スキルだけでは絵を描く仕事で高収入を得ることは難しいです。
下記の項目を意識して自分のスキルアップに繋げましょう。
①画力
画力は、絵を描く仕事に就くためには最低限必要なスキルです。
絵を描くための基礎的なスキルから応用的なスキルまで、幅広く習得する必要があります。
なお、画力を向上するための方法は下記の3つが挙げられます。
- デッサン
- 模写
- クロッキー
これらを毎日繰り返して量をこなすことで、スキル向上につながります。
毎日継続するためには忍耐と根性が必要ですが、根気良く毎日描く習慣を身につけましょう。
②自己管理能力
クライアントの依頼を受けて納品するまで、必ず締め切りや納期があります。
仕事を請け負う際は、常に納期と隣り合わせです。
そのため、納期に間に合うようにスケジュールを管理したり、体調を管理したりする自己管理能力が必須です。
納期を厳守することは、クライアントからの信頼を得ることと直結します。
プロとして余裕を持って作業に取りかかりましょう。
特にフリーランスとして業務に取り掛かる場合は、直接収入に反映されるため、意識することが大切です。
③デジタルスキル
業務のデジタル化は絵を描く仕事にも必要とされているため、オンライン上で業務を行うことが多いです。
近年、デジタルツールを使用して絵を描くことはもちろん、依頼から企画の発案、納品までの一連の作業をオンライン上で行うケースが増えています。
そのため、イラストツールだけでなく、業務を遂行する上で必要なクラウドストレージやチャットツールなども使用できるようにしておきましょう。
④継続力
絵を描く仕事は、常に自分のスキルをブラッシュアップする必要があります。
日々新たな技法やルーツが登場しているため、新しい技術を学ぶことも大切です。
毎日地道に継続し、自分のスキルや感性を磨く努力をしましょう。
独学で技術を学んだり、スクールや講座を受講したり、学び方はさまざまです。
常に学ぶ姿勢や成長意欲を持っていなければ、絵を描く仕事で生計を立てるのは難しくなります。
毎日コツコツ継続するスキルが必要不可欠です。
絵を描く仕事に就くためにすべきこと
絵を描く仕事に就くためにすべきことを、以下の項目に分けて紹介します。
絵を描く仕事で高収入を得られるのはわずかだからこそ、それぞれの項目を意識して丁寧に行い、最大限に自分の個性や作品をアピールしましょう。
①ポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、自分が今まで制作した作品や実績を1つにまとめた作品集を指します。
絵を描く仕事では、学歴や職歴はあまり重視されない分、実力が最も大切です
自分の個性や感性、実力を伝えるベストな手段は、自分が作った作品を見てもらうことです。
ポートフォリオから、得意な絵のジャンルやスキルレベル、独創性や価値観など、さまざまな資質や素養を把握することができます。
日頃から作品創りに励み、実績を重ねていきましょう。
必ずしも、コンテストやイベントなどで入賞しなければ実績がつかないわけではありません。
普段描いている何気ない絵でも、完成度が高いなら作品としてアピールしていいのです。
②常にスキルアップを目指して練習する
絵を描く仕事で活躍し高収入を得るためには、スキルアップが必須です。
業界を代表するようなクリエイターは常にスキルアップに貪欲で、スキルだけでなく感性も磨いている傾向があります。
第一線で活躍するには、絵を描くスキルが高いことはもちろん、常にいろんな作品に触れインスピレーションを磨き上げることが必要不可欠です。
絵を描く技術は今やデジタル化しているため、オンライン上で業務を遂行できるようになることも必須です。
③コンテストやイベントに参加する
絵のコンテストやイベントに参加することで、他のクリエイターの作品を鑑賞し、感性を磨くことが可能です。
また、絵の展示会などでは、展示会の主催者や関係者が参加している場合が多いです。
もしフリーランスとして仕事に励みたい場合は、仕事に繋がる可能性が高い人脈作りができるでしょう。
さらに、コンテストやイベントに参加して入賞すると、企業から仕事のオファーがたくさん届く場合もあります。
自分の作品を知ってもらい、仕事獲得に繋げる大きなチャンスとなるのです。
コンテストやイベント、展示会は頻繁に開催されているため、積極的に参加しましょう。
④就活サイトやエージェントを活用する
就活サイトやエージェントを活用し、就活の適切な進め方や、対策方法などの具体的なアドバイスをもらいましょう。
絵を描く仕事に就くために必要な対策や、選考を突破するためのコツやポイントも教えてもらうことができます。
特に就活エージェントでは、プロによる個別のカウンセリングを受けながら就活を進められるため、複数のエージェントを登録しておくことがおすすめです。
就活サイトには掲載されていない企業を知る機会もあるため、ぜひ利用してみてください。
まとめ
絵を描く仕事に就きたいという方もいるでしょう。
この記事では、絵を描く仕事で高収入を得るためのポイント、注意点などを紹介しました。
絵を描く仕事にも種類があります。
イラストレーターやアニメーター、画家など幅広く、どの職業に就くかによっても、年収や仕事内容が変わってきます。
平均年収は350〜480万円ほどだといわれています。
働き方の選択肢は以下の通りです。
- 企業に属して働く
- 副業として取り組む
- フリーランスとして働く
絵を描く仕事といっても、さまざまな働き方があります。
高収入を得るためには画力だけでなく、自己管理能力やデジタルスキル、継続力など、ある程度のレベルや努力が必要です。
絵を描く仕事に就くためには、常にスキルアップを目指して実績を作る必要があります。
絵を描くスキルだけでなく、独創性やセンスを磨くことも必要不可欠です。
この記事を参考に、ぜひ就活や選考対策の際に活かしてくださいね!