周囲と協力して成し遂げたことは?書き方や例文を解説
2024/8/28更新
はじめに
就職活動の選考では周囲と協力して成し遂げたことについて聞かれることがあります。
エントリーシートや面接で聞かれやすく、学生の能力や考え方などを把握するのに有効な質問であるためです。
ここでは就職活動で聞かれやすい質問である周囲と協力して成し遂げたことに関する書き方のポイントや、質問の記載例などを解説します。
また、周囲と協力して成し遂げた経験がない方に対する対処法についても紹介してますので、これから就職活動を始める方はぜひ最後まで参考にしてください。
就職活動の選考では周囲と協力して成し遂げたことについて聞かれることがあります。
エントリーシートや面接で聞かれやすく、学生の能力や考え方などを把握するのに有効な質問であるためです。
ここでは就職活動で聞かれやすい質問である周囲と協力して成し遂げたことに関する書き方のポイントや、質問の記載例などを解説します。
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周囲と協力して成し遂げたことは選考で聞かれやすい
周囲と協力して成し遂げたことは就職活動の選考で聞かれやすく、質問の想定をしておく必要があります。
学生が過去にどのような体験をしてきたのかが分かりますし、単独ではなくチームで協力できるかを確認するのにも活用されます。
就職活動で聞かれる質問といえば自己PR、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、志望動機の3つが多いですが、周囲と協力して成し遂げたことも聞かれる可能性を考えて選考対策を進めてください。
中にはガクチカの内容とエピソードが被る場合もあります。
この場合、ガクチカではエピソード全体の詳細を具体的に伝え、周囲と協力して成し遂げたことでは周囲とのやり取りや協力内容に集中して伝えられるよう回答に変化をつけていきましょう。
周囲と協力して成し遂げたことの質問意図
ここでは企業が周囲と協力して成し遂げたことについて聞く意図を紹介します。
選考で聞かれる質問には全て意味がありますので、意図を把握して適切な回答を心掛けてください。
ここで紹介する意図を参考に企業側の印象に残る回答を作っていきましょう。
チームワークが取れるか見ている
周囲と協力して成し遂げたことを聞く1番の意図は、チームワークが取れているかを確認するためです。
仕事内容にもよりますが、原則仕事は1人でやるものではなく、周りと一緒に進めることが多いです。
企業も1人で運営するわけではなく、多くの人が集まって運営しています。
そのため人と接する機会は多く、協力し合って業務を遂行する能力が働く上で求められます。
学生時代に周囲と協力して物事を成し遂げた人は、仕事でも周囲と協力してプロジェクトを達成できる可能性が高いため、企業としてもチームプレーに徹することができる人材を選考段階で把握しようとしていると考えてください。
個人プレーをせず、協調性を持って動けるかの確認
チームワークが取れる学生がいる一方でチームプレーが苦手な学生も存在します。
チームプレーが苦手なこと自体は悪いことではなく、1人で黙々と物事を進めるのが向いている仕事もあります。
しかし、企業の多くは周囲と協力して働ける人材を探しており、協調性を持っている学生は採用されやすいのも事実です。
独りよがりで周りと協力ができないと業務が円滑に進まず、会社の足を引っ張ってしまうこともあり、企業としてもそういったリスクは回避したいと考えています。
協力する必要のある場面でちゃんと協力できる人材であるかを確認する意図が質問に込められているでしょう。
企業に合った人材か見ている
単純に企業が求める人材かどうかを見ている場合もあります。
企業が求める人材に協調性が入っている場合、質問をして協調性があるかどうかを確認することもあるでしょう。
紛らわしい聞き方をせず、企業が求める人材の条件を満たしているかどうかを聞くために質問をすることも十分考えられます。
周囲と協力して成し遂げたことの伝え方
周囲と協力して成し遂げたことの伝え方を知ることで、企業側の印象に残る回答をすることが可能です。
伝え方を把握し、回答の練習をすることで自分の能力や考え方をアピールしていきましょう。
ここでいくつか有効な伝え方を紹介します。
周囲の人々の変化を伝える
自分が周囲と協力したことによりどのような成果が出たのか、どのような影響を及ぼしたのかを伝えると、自分の影響力や能力を企業側に伝えられるでしょう。
例えば「周囲の人々が最初はやる気がなかったが、自分がチームを率いて協調性を出しながら物事に取り組んだ結果、周囲の人々もやる気が上がって成果を出した」など自分が周りにどのような影響を与えたのかを意識して伝えてみてください。
周囲と協力して成し遂げたことという質問柄、自分以外の登場人物の変化を上手くアピールポイントにしてみましょう。
ESには複数人で取り組んだ内容や結果を書く
エントリーシートで周囲と協力して成し遂げたことが聞かれたら、複数人で取り組んだ内容や結果を記載し、企業側に印象を残しましょう。
エントリーシートでは面接と違って文字制限があることが多いため、回答を簡潔にまとめておく必要があります。
取り組んだ内容だけ、もしくは取り組んだ結果だけを書いても自分の能力や強みを企業側に伝えることは難しいです。
周囲と協力してどんなことに取り組んだのか、取り組みの中でぶつかった壁とその壁をどう乗り越えたのか、取り組みの中で周囲とどう協力したのか、取り組んだ結果どんな成果を得たのか、など結果だけでなく過程も記載するようにしましょう。
以下、エントリーシートで周囲と協力して成し遂げたことを書く時のポイントを紹介します。
- 書き方はPREP法を活用
- 文字数は200文字、400文字、600文字ごとに分別
- 数字などを用いて詳細を記載する
- ストーリーが分かるように文章を組み立てる
- 取り組んだ内容を詳細に記載する
- 結果から学んだことを記載する
エピソード内で能力が発揮された場面を詳細に伝える
周囲と協力して何かを成し遂げた時は、どこかで自分の能力が発揮された場面があることが多いので、ここで自分の能力をアピールしましょう。
能力が発揮された場面では自分の能力をどのように活かしたのか、能力を活かしてどのように課題を乗り越えたのかなどを詳細に記載してください。
能力が発揮された場面を企業側も知りたがっているため、ここに重点を置いて書くようにしましょう。
文章を書き終わった後に見直しをして、文章で不自然な部分がないか確認するのも重要です。
エピソード内で自分の能力や強みが発揮されたことが伝わっているかを確認し、納得ベースまで回答を完成させましょう。
自分だけでなく第三者に添削をしてもらい、修正点を探す方法も有効です。
周囲と協力して成し遂げたことのアピールポイント
周囲と協力して成し遂げたことを伝える場合のアピールポイントを把握し、企業側に自分を売り込んでいきましょう。
アピールポイントをいくつか解説しますので参考にしてください。
コミュニケーション能力
周囲と協力して物事を進めるため、周りとやり取りを行うコミュニケーション能力が見られます。
周囲との連携が取れているかはもちろん、連携を取るためにどのようなことをしたのか手段も伝えられるとコミュニケーション能力のアピールになります。
コミュニケーション能力と一言で言ってもその概要は周りと連携を取る、相手の意見に耳を傾ける、意見をまとめる、チーム内で弛緩剤となり上手く立ち回るなど様々です。
周囲と協力して何かを成し遂げたエピソードのどこかでコミュニケーション能力が発揮されているはずですので、エピソードを振り返る際はコミュニケーション能力に注目して掘り下げをしていきましょう。
協調性
周囲と協力して1つのことを成し遂げるため、協調性が最もアピールしやすいです。
仕事でも周りと協力してプロジェクトに取り組むことが多いため、協調性を持って行動できる人材が好まれます。
困っているチームメンバーを助けたり、チームワークが上手くいくよう対策を講じたりなど、周囲のためになった出来事や場面をアピールすると企業側にも印象が残りやすくなるでしょう。
質問の意図にも協調性があるかが見られますので、回答の際には協調性があることを伝える意識を持ってみてください。
柔軟性
周囲に合わせて行動できる点も柔軟性もアピールポイントになります。
周りと力を合わせて取り組む中で個人プレーに走らず、柔軟な考えを持ってチームのために何かに取り組んだことを伝えられれば、状況に応じて対応できる人材だと思ってもらえます。
仕事でも不測の事態が発生することもある他、業務中に行き詰まることは多いです。
その際に柔軟性を働かせて解決に導く人材を求める企業は多く、1人で何とかしようと無理をする学生よりも周囲と協力しながら解決法を見つける学生の方が好まれるでしょう。
周囲と協力して成し遂げたことの例文
ここでは周囲と協力して成し遂げたことの例文を紹介します。
実際の例文を見てどのように書けば良いのか参考にしてください。
例文:サークル活動
私が周囲と協力して成し遂げた経験は映画製作サークルで1本の映画を製作したことです。
アクション映画を撮影しようとしましたが、スタントが上手くできずスタジオも完成が遅れていました。そこで私は実際の映画スタジオ会社にコンタクトを取ってプロのスタントマンからスタントを教えてもらえないか依頼をしました。始めは断れましたが、上映をする際に最初にスタジオ会社の宣伝を入れることを交渉し、承諾を得ました。スタントマンと一緒に練習を始め、メンバー間とも修正箇所を指摘し合ってスタントは徐々に改善されました。スタジオの製作では製作班と夜遅くまで毎日製作を行いました。その際は細かい手作業が得意なメンバー、色塗りが得意なメンバー、装飾が得意なメンバーなどを振り分けて作業を効率化させ、作業スピードを向上させました。その結果、映画が無事に完成し、上映には1,000人以上の来館がありました。
この経験から周囲に協力を仰いで課題を解決する問題解決能力が発揮され、適材適所で人員を振り分けることの大切さを学びました。
仕事でも課題にぶつかった時は周囲と課題を解決し、問題解決に臨みたいと考えています。
例文はサークルで周囲と協力して成し遂げたことを事例にしました。
ポイントは問題点を明確にして壁を見せることです。
その壁をどのように乗り越えたかを述べることで自分の能力のアピールに繋がります。
例文でも課題に対して解決策を記載してどのように壁を乗り越えたかを伝えています。
課題を解決した結果も表記すれば、成し遂げたことの成果を伝えることになるので結果は必ず伝えてください。
最後には経験から学んだことを仕事や職場で発揮していく意思を示しましょう。
例文:アルバイト
私が周囲と協力して成し遂げたことはファミレスのアルバイトで繁忙期を乗り越え、最高売上高を記録したことです。
私の主な仕事はフロアでの接客でしたが、年末年始に向けて本社から新メニューが一気に5種類追加されました。毎年12月はじめから年末年始は来客が1日500人を記録するため、回転率を上げていきたいのですが、新メニューの追加で覚えることが増えてメニューを出すのが遅くなっていました。そこで私はフロアの担当メンバーと相談して、以前からある通常メニューは自分たちも協力して調理・盛り付けを行う提案をしました。フロアはフロアで忙しいため最初は難色を示されましたが、まずは自分が隙間時間を利用して厨房を手伝い、フロア担当でも手助けできることを実践しました。私の行動を見た他のフロア担当メンバーも少しずつ厨房の手助けをしてくれるようになり、年末年始を迎える頃にはフロアメンバーも全員通常メニューが作れるようになっていました。また、この様子を見ていた厨房側のスタッフ側もフロアが忙しくなった時は代わりに接客に入るなど手助けをしてくれるようになりました。このように厨房とフロアがお互いに協力し合うようになった結果、回転率も向上し、お客様を待たせることもなくなりました。年末年始は例年より多くのお客様に対応できるようになり、700名の来店を捌き切ることに成功し、売上も過去最高を記録しました。
この経験で自ら行動して周囲を巻き込む自主性が身に付きました。
社会に出ても部署や業務に関係なく、困っているチームメンバーを助けて一緒に困難を乗り越えていきたいと考えています。
アルバイトは多くの学生が経験しているので、周囲と協力して何かを成し遂げた機会が多いです。
アルバイト自体の内容のインパクトは関係なく、アルバイト内でどのような取り組みをしたのかが重要となります。
例文では自分が行動することで周りを巻き込み、周囲と協力したエピソードを伝えています。
数字などを使って具体性を持たせて、企業側がエピソードのイメージをしやすいよう心掛けると印象に残るでしょう。
エントリーシートの場合は文字制限が設けられることが多いので、例文だと文字数を削らなければならない可能性が生じます。
エントリーシートでの質問も想定し、キーワードを選定しておくなどエピソードの簡略化も進めておきましょう。
周囲と協力して成し遂げたことがない場合の対処法
就活生の中には周囲と協力して成し遂げたことがない方もいるでしょう。
そういった学生はどのようにすれば良いのかをここで紹介していきます。
簡単なエピソードでも良いので掘り下げる
これまでの生活の中で誰とも係わりを持ってこなかった人は、余程のことがない限り存在しないでしょう。
どんな人でも誰かと一緒に物事に取り組んだ経験があることが多いです。
大事なのはエピソードのインパクトではなく、取り組み内容の中身であり、どのような行動を起こして周囲と何かを成し遂げたのかが重要となります。
どんな些細なエピソードでも良いので、周囲と協力したことを探してみてください。
大学時代だけでなく、高校・中学時代と自分の過去を遡って経験を見つけていきましょう。
代わりのエピソードで自分をアピールする
どうしても周囲と協力して成し遂げたことがない場合や他に印象を残せるエピソードがある場合は、別のエピソードを強調するのも方法の1つです。
周囲と協力したエピソードはない代わりに、別の強みや経験を伝えて挽回を図ることも可能です。
ただし、企業側が本来知りたいのは周囲と協力して成し遂げた経験なので、代わりのエピソードでのアピールは最終手段になります。
代わりにアピールしたエピソードの完成度が低ければ良い印象を残すことはできないため、代替えエピソードの完成は徹底する必要があります。
コミュニケーション能力があることを伝える
周囲と協力した経験がなくてもコミュニケーション能力があることを伝えられれば、そこまで悪い印象は抱かれない可能性があります。
周囲と協力した経験を聞く目的として協調性やコミュニケーションが取れる人材かを見ているため、別のエピソードでもコミュニケーション能力がある学生かが分かればアピールに繋がります。
コミュニケーション能力をアピールする方法はチームプレーだけでなく、お客様との対応や対話など様々なものがあるので、自分の経験でコミュニケーション能力が発揮された場面がないか探してみてください。
まとめ
周囲と協力して成し遂げたことを企業が聞く意図はチームワークができるか見ているのと、協調性があるかどうか、コミュニケーションが取れる人材であるかどうかなど様々です。
仕事でも周りと協力しながら業務を進めることが多く、誰かと一緒に行動できる人材を企業も求めています。
周囲と協力して成し遂げたことを伝えるには、周囲に与えた変化や取り組み内容、エピソード内で発揮された強みを意識することが重要です。
成し遂げたこと自体のインパクトは重要ではなく、エピソードの中で周囲とどのような取り組みをしたのかを伝えましょう。
自分の取り組みを伝えれば自然と協調性があるか、チームワークの取れる人材かどうかが伝わります。
ここで紹介したアピールポイントも意識して、エピソード内で発揮された能力・強みを伝えられる回答を作ってみてください。
周囲と協力して成し遂げたことがない場合でも、代わりのエピソードを探してみたり、コミュニケーション能力のあるエピソードを伝えてみたりするなど方法はありますので悲観せず対策を進めていきましょう。
周囲と協力して成し遂げたことはガクチカと重なるケースも多いため、自己分析ができれいれば対策は決して難しいものではありません。
早め早めに自分の過去を振り返り、周囲と協力した経験を見つけていきましょう。