JICA職員の出身大学は?学歴フィルターの真相と内定への道を解説
2025/9/8更新

この記事の監修者
印出実生(キャリアアドバイザー チーフ)
現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして、ショーカツ・スタキャリなどの就活支援サービスを担当。社会人1年目で最年少MVP獲得、新卒採用プロジェクトに抜擢されるなど高い評価を得ている。自身の就活経験を活かし、業界・仕事・企業探しから逆算した年内スケジュールの組み立て方まで、二人三脚で就活生に寄り添ったサポートを心がけている。
有料職業紹介事業許可番号13-ユ-306414
プライバシーマーク認定番号:17001872(02)
現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして、ショーカツ・スタキャリなどの就活支援サービスを担当。社会人1年目で最年少MVP獲得、新卒採用プロジェクトに抜擢されるなど高い評価を得ている。自身の就活経験を活かし、業界・仕事・企業探しから逆算した年内スケジュールの組み立て方まで、二人三脚で就活生に寄り添ったサポートを心がけている。
有料職業紹介事業許可番号13-ユ-306414
プライバシーマーク認定番号:17001872(02)
はじめに
国際協力の舞台で輝くJICA職員。JICA職員を目指したいと考えているが「自分の大学からでは難しいのでは?」と不安に感じている方も多いでしょう。
この記事では、JICAの採用大学の実態をデータと共に詳しく解説します。
学歴フィルターの真相に迫り、どのような大学から採用されているのかを明らかにします。
さらに、学歴に自信がなくてもJICAへの就職を実現するための具体的な選考対策や、重視される能力についても紹介するので、JICAを目指している就活生は、ぜひご覧ください。
就活生に人気のコンテンツ
完全無料
JICA(国際協力機構)とは?事業内容と職員の役割
JICAは「独立行政法人国際協力機構」の略称で、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に担う実施機関です。外務省の所管のもと、開発途上国の抱える課題解決に向けて、技術協力、円借款、無償資金協力といった多様な支援メニューを組み合わせて国際協力を進めています。世界約90カ所に拠点を置き、各国のニーズに合わせたきめ細やかな支援を展開している点が特徴です。
JICAの職員は「総合職」として採用され、国内外の拠点で多様な業務に従事します。具体的には、開発途上国の課題分析、支援戦略の策定、プロジェクトの形成から実施、評価まで一連のプロセスを管理します。世界を舞台に人々の生活向上に直接貢献できる点は大きな魅力であり、平均年収も約836万円と高水準で、安定した環境でやりがいのある仕事に取り組めます。
参照:JICA
JICA職員の出身大学一覧【採用実績】
JICAへの就職を目指す上で、多くの就活生が気にするのが採用されている大学の実態です。JICAが公開している情報や就職サイトによると、これまで以下のような大学からの採用実績が確認されています。
<国内の大学>
青山学院大学、茨城大学、大阪大学、岡山大学、お茶の水女子大学、鹿児島大学、神奈川大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、京都工芸繊維大学、岐阜大学、熊本大学、慶應義塾大学、神戸大学、神戸市外国語大学、国際基督
青山学院大学、茨城大学、大阪大学、岡山大学、お茶の水女子大学、鹿児島大学、神奈川大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、京都工芸繊維大学、岐阜大学、熊本大学、慶應義塾大学、神戸大学、神戸市外国語大学、国際基督教大学、埼玉大学、滋賀大学、芝浦工業大学、首都大学東京、聖心女子大学、創価大学、多摩美術大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、東京大学、東京医科歯科大学、東京海洋大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、鳥取大学、同志社大学、長崎大学、名古屋大学、新潟大学、日本大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、防衛大学校、明治大学、明治学院大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、琉球大学、早稲田大学
<海外の大学>
London School of Economics, Tufts University, Australian National University, Oxford Brookes, University of Warwick, University of Manchester, University of Londonなど
引用:独立行政法人国際協力機構(JICA)の新卒採用・会社概要 | マイナビ2026
公開されている採用情報を基にすると、特定の大学群に偏ることなく、全国の国公立大学や私立大学、さらには海外の大学からも幅広く採用していることが分かります。
\JICAを目指すなら、学歴より“中身”で勝負できるESを!/
JICAの採用実績を見ると、有名大学出身者が多い一方で、学歴だけでは評価されないことが分かります。
求められるのは、国際貢献への意欲や、自分の経験と価値観をどう言語化できるか。
つまり、エントリーシートで“何をどう伝えるか”が合否を左右するのです。
「正解がわからない」「表現に自信がない…」と悩む方のために、選考通過者のESを20社分まとめた《通過ES集》を無料配布中!
JICAのような人気公的機関を目指すなら、まずは通過できるESの型を知ることが第一歩です。
JICAに学歴フィルターはある?出身大学から見える実態
採用大学一覧を見ると「学歴フィルターは存在しない」と考えられます。JICAの採用サイトでも、特定の学部や専攻、海外経験は問わないと明記されており、門戸は広く開かれていると言えるでしょう。
しかし、結果的に内定者の多くが難関大学出身者で占められているのも事実です。これは、JICAが求める能力や資質を持つ学生が、結果的に難関大学に多く在籍しているためと考えられます。語学力や行動力、コミュニケーション能力を問われるため、学歴に関わらず厳しい競争を勝ち抜く必要があるでしょう。
【重要】JICAが学歴以上に見ている3つのポイント
学歴フィルターがない一方で、JICAの選考では学歴以上に重視される能力があります。
- 困難を乗り越える「課題解決能力」と「忍耐力」
- 多様な関係者をまとめる「総合マネジメント能力」
- 国際協力への強い「情熱」と「英語力」
出身大学に自信がない場合でも、これらの能力をアピールできれば内定の可能性は十分にあります。ここでは、JICAが求める人物像から特に欠かせない3つのポイントを解説します。
困難を乗り越える「課題解決能力」と「忍耐力」
開発途上国での活動は、常に予測不能な事態との隣り合わせです。JICAは、直面した課題の本質を見抜き、常識にとらわれない解決策を導き出せる人材を求めています。
さらに、困難な状況でも諦めず、周囲を巻き込みながら粘り強く目標達成に向けて邁進できる「忍耐力」と「実現力」は不可欠です。学生時代の経験の中で、高い壁を乗り越えたエピソードを具体的に語れるように準備しましょう。
多様な関係者をまとめる「総合マネジメント能力」
JICAのプロジェクトは、現地の政府関係者、専門家、コンサルタント、地域住民など、多種多様な人々と協力して進めます。
異なる文化や価値観を持つ人々の意見を調整し、一つの目標に向かってチームを導く「総合マネジメント能力」が必要です。総合マネジメント能力には、円滑な人間関係を築くコミュニケーション能力も含まれます。リーダーシップを発揮した経験や、チームで何かを成し遂げた経験が有効なアピール材料になるでしょう。
国際協力への強い「情熱」と「英語力」
JICA職員として働く上で、開発途上国の人々のために貢献したいという強い「情熱」が原動力になります。なぜ国際協力に携わりたいのか、そのなかでもなぜJICAなのかを、自身の経験と結びつけて熱意を持って伝えてください。
また、業務を円滑に進める上で、英語力は必須のスキルです。JICA職員では、内定後1年以内にTOEIC800点を目指すことが求められるため、選考段階で高い英語力があることを示せれば、大きなアドバンテージになるでしょう。
\JICAを目指すなら、“ESの完成度”が突破のカギ!/
JICAの選考では、エントリーシートから筆記・面接まで一貫して「国際協力への理解と主体性」が問われます。
とくにESでは、あなたの志望動機や経験がどれだけJICAのミッションと合致しているかを、論理的かつ熱意をもって伝える力が必要です。
「どんな書き方が評価されるのか分からない…」「内容に説得力がない気がする…」
と不安な方のために、選考通過した先輩たちのES20社分をまとめた《通過ES集》を無料公開中!
JICAレベルの選考にも通用する“実例と解説”で、自分のESを客観的にブラッシュアップしましょう。
JICAの内定を掴むための具体的な対策
JICAの高い選考ハードルを突破するためには、計画的な準備が必要です。ここでは、JICAの選考フローに沿って、出身大学に関わらず内定を勝ち取るための具体的な対策を解説します。
対策1:論理性が問われる「ES・小論文」
エントリーシート(ES)や小論文では、論理的思考力が評価されます。特にESでは大学での研究テーマについて深く問われる傾向があるため、専門外の人にも分かりやすく説明できるように準備しておきましょう。文章を作成する際は、まず結論から述べる「PREP法」を意識しましょう。
自己PRに効果的なPREP法の使い方と注意点を解説 | 就活ハンドブック
対策2:対策必須のWEBテスト「TG-WEB」
JICAのWEBテストでは「TG-WEB」という形式が採用されています。言語・非言語・英語・性格の4科目で構成され、特に言語と非言語は問題の難易度が高く、制限時間も短いのが特徴です。
市販の問題集を繰り返し解き、時間内に解答するスピード感を養うことが攻略のポイントです。特に、図形や推論といった出題範囲に慣れていない場合は、早めに対策を始めましょう。
以下の記事で「TG- WEB」試験について詳しく解説しています。興味のある方は、ぜひご覧ください。
対策3:「なぜJICAか」を深掘りされる面接
JICAの面接は、複数回にわたって実施されます。どの段階でも一貫して問われるのは「なぜJICAで働きたいのか」という志望動機です。
ESに書いた内容をもとに「なぜそう思ったのか」「なぜその行動をとったのか」といった深掘り質問が続きます。
付け焼き刃の回答ではすぐに見抜かれてしまうため、自己分析を徹底的に行い、自分の経験や価値観とJICAの事業を結びつけて語れるように準備するようにしてください。
JICAへの就職を目指すなら大学低学年からの準備が有効
JICAの内定をより確実にするためには、就職活動が本格化する前から準備が必要です。特に、学歴以外の部分でアピールできる強力な武器となる経験は、一朝一夕では得られないため、意識して行動する必要があります。
例えば、JICAの業務と親和性の高い海外ボランティアの経験は、国際協力への意欲を示す強力なエピソードになります。また、JICAが実施するインターンシップへの参加も非常におすすめです。
インターン選考を突破する必要はありますが、実際の業務を体験することで仕事への理解が深まり、志望動機に圧倒的な説得力を持たせられます。大学1、2年生のうちから将来を見据えて行動することで、他の就活生と大きな差をつけられるでしょう。
まとめ
この記事では、JICA職員の出身大学や学歴フィルターの実態、そして内定を勝ち取るための対策について解説しました。
JICAは採用実績から見ても学歴フィルターはなく、全国のさまざまな大学から優秀な人材を採用しています。
しかし、応募者のレベルは非常に高く、生半可な対策では内定を得ることは困難と言えるでしょう。
重要なのは、学歴という指標以上に、国際協力活動への強い情熱と、困難な課題を乗り越えるための論理的思考力や行動力をアピールすることです。
本記事で紹介した対策を参考に、計画的に準備を進め、JICAへの内定をつかみ取ってください。
業界も職種も迷ったら!
30秒で適職タイプを診断
「どんな業界が合っているのか分からない」
「自分の強みって何だろう」
そんな迷いを抱えていませんか?
多くの就活生が活用している適職診断では、わずか30秒であなたの仕事タイプがわかります。
性格や価値観にマッチした職業タイプや具体的な職業がわかるため、自己分析の第一歩として非常に好評です。
就活の軸が曖昧なままだと、エントリー先選びや面接で一貫性のない回答になりがちで、選考に不利になることもあります。
迷っている今こそ最初の一歩を踏み出して、差をつけましょう!