日系グローバル企業一覧!特徴から選考対策まで徹底解説
2024/8/28更新
はじめに
日本には様々な企業が存在しますが、学生に人気の高い企業の1つに日系グローバル企業があります。
日系グローバル企業に就職できれば自身の成長にも繋がりやすく、年収の上昇やキャリア構築にも有利に働くこともあります。
最初は日系グローバル企業で働いていなくても、途中から日系グローバル企業に転職する学生もいます。
この記事では、日系グローバル企業への就職を考えている就活生の方や、日系グローバル企業について興味がある方向けに日系グローバル企業の紹介をはじめ、特徴や選考対策などを紹介します。
日系グローバル企業に興味・関心のある方はぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。
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日系グローバル企業とは
日系グローバル企業とは、日本で設立された国内だけでなく海外でも事業展開を推し進めている企業のことを指します。
通常の企業は国内にのみ拠点を置いて事業に取り組んでいますが、日系グローバル企業は海外にも拠点があり、国内と同様の取り組みを行っています。
国内だけに留まらず海外にも目を向けて事業展開しているため、他の企業よりも大きく成長が見込めるでしょう。
どの国で事業展開をするかは企業ごとに異なりますが、企業体系や理念、サービスなどは大きな変化がない場合が多いです。
企業の根幹は変えずに様々な国で自社商品やサービスを提供していく企業が大部分を占めます。
日系グローバル企業が多い業種
日系グローバル企業が多い業種はいくつか存在します。
グローバル展開に力を入れられる余力を考えると、それなりに企業規模の大きい企業や日本ならではの強みを活かした業種や企業が当てはまります。
ここでは日系グローバル企業が多い業種を3つ紹介します。
また、ここで紹介する業種以外でもグローバルに力を入れている企業はありますので、あくまで参考程度に留めておいてください。
製造業
日系グローバル企業に多いのが製造業です。
日本は資源が海外に比べて少ない代わりに技術力で補ってきた歴史があります。
日本で作った商品や技術は海外でも認められているものが多く、国外でも一定数の需要があります。
日本で作ったものを海外に輸出する企業も多いですが、海外に拠点を作ってそこで直接商品を製造したり、マーケティングして提供したりする企業も増えています。
モノづくり大国と言われている日本を考えると、製造業の日系グローバル企業が増えるのは当然と言えるでしょう。
自動車業
製造業と同じく、自動車業も日本を支えてきた業種になっています。
日本にはトヨタ、本田、日産など国内だけでなく海外でも有名で規模の大きい企業が多く、自動車業界で世界を牽引してきました。
日本の自動車は海外でも認められてきた歴史もあるため、自動車メーカーなどは海外展開にも積極的です。
この後紹介しますが、日系グローバル企業にも自動車関連の企業が多くあります。
小売業
日系グローバル企業には小売業も多いのも特徴です。
日本は人口減少に伴い、小売業界は海外進出していかなければ生き残れない状況になりつつあります。
海外では日本より人件費も安くなることが多く、コスト削減にも繋がるため海外展開を検討する企業は増えています。
おすすめの日系グローバル企業
日系グローバル企業と一言で言っても、数多くの企業の中から就職先となる企業を探すのは難しいでしょう。
ここでは就職先としておすすめの日系グローバル企業を紹介します。
トヨタ自動車
豊田自動車株式会社は日本有数の自動車製造企業です。
1937年に設立されて以降、様々な自動車を製造・販売していき、大きく業績を伸ばしてきました。
代表作にはレクサス、カローラ、アルファードなどがあり、海外でもブランドとして知名度が高く人気があります。
1957年に米国トヨタを設立して北米戦略を開始し、人員と車種の整理や販売車種の注力販売を行い、アメリカでの海外展開に成功しました。
その後も北米を中心としながらイギリスや中国方面にも進出しており、現在もグローバル化を推進中です。
大企業なこともあり、平均年収も高く学生からの人気もあります。
トヨタ自動車がグローバル経営戦略に対する資料も出していますので、そちらも参考にしてみてください。
本田技研工業
出典元:本田技研工業株式会社|Honda 日本製品情報サイト
本田技研工業も自動車を主力商品に提供している輸送機器メーカーです。
自動車だけでなくオートバイや芝刈り機、小型ジェット機なども手掛けています。
売上収益は20兆4,288億円となっており、国内でもトップクラスの企業規模を誇る企業で学生にも非常に人気が高いです。
グローバル展開を始めたのは1950年代で、最初は二輪車の輸出から始まりました。
2023年度は四輪自動車が約410万台、二輪車が約1,881万台、パワープロダクツが約381万台と世界で総数2,674万台を販売しています。
アメリカなどの北米や欧州、アフリカ・中東、アジア圏と世界中に拠点を持っており、グローバル化への力の入れようも日系グローバル企業の中でも頭一つ抜けていると言えるでしょう。
日産自動車
出典元:日産自動車ホームページ (nissan.co.jp)
日産自動車は連結従業員数13万3,580人に及ぶ自動車製造・販売企業です。
自動車業界の中でも特にグローバル化に力を入れている企業であり、北米、欧州、アジア、太平州、ラテンアメリカ、中東・湾岸諸国、アフリカと世界各国に拠点を持っています。
拠点も統括会社や研究会社、デザイン会社など拠点に応じて担当部署が分かれており、専門性の高い事業を展開しています。
トヨタ自動車、本田技研工業と並んで日本が世界に誇る自動車メーカーであり、日系グローバル企業としても知名度が高い企業と言えるでしょう。
キヤノン
キヤノンはカメラやビデオ、プリンタなどを主力商品にする精密機器メーカーです。
1937年に設立以降、様々なヒット商品を生み出しており、安定した経営をしている企業となっています。
2020年に新型コロナウイルスの影響で初めて赤字を記録したものの、現在は持ち直してきているのも強みです。
キヤノングループは世界約220ヵ国で事業展開しており、海外の顧客に自社商品やサービスを提供してきました。
米州に9,000人、アジア圏に8,000人、欧州・アフリカ圏に9,000人の人事配置を行い、事業展開を整えるなど海外展開に余念のない企業です。
売上自体も海外市場が7割以上を占めており、これからもグローバル化を推進していくことでしょう。
ソニー
出典元:ソニー株式会社 | ホーム (sony.co.jp)
ソニーは総合電機メーカーで、2024年度3月期で売上高1兆3,611億円を記録する大手企業です。
テレビ・デジタルカメラなどの映像機器やスマートフォン製造、ネットワークサービス、映像制作など多岐に渡る事業を展開しています。
設計・開発・生産拠点と営業拠点の2つで海外拠点が分かれており、北米・アジア・欧州などに展開しています。
1960年にアメリカに現地法人を構え、現地販売をするなど早くからグローバル化を推し進めてきており、海外での事業展開のノウハウは豊富にあると言えるでしょう。
日系グローバル企業を選ぶメリット・デメリット
日系グローバル企業を選ぶ学生は多数いるのですが、それは日系グローバル企業ならではのメリットが存在するからです。
一方で日系グローバル企業のデメリットもあるため、何も考え無しに就職先として選ぶのは危険です。
日系グローバル企業のメリットとデメリットをそれぞれ紹介しますので、参考にしたうえで就職先に選ぶか検討しましょう。
日系グローバル企業のメリット
日系グローバル企業のメリットは下記の3点です。
海外で仕事を行う
日系グローバル企業では海外赴任も当たり前のようにあります。
国内だけでなく、海外で働くことで自身のスキルを向上させたり、知見を広げたりするなど自分を大きく成長させることに繋がります。
また、アメリカなどに赴任すれば自然に英語力も上がり、語学にも強くなるでしょう。
国内だけでは身に付かない能力が身に付く可能性があり、ステップアップのための貴重な経験になることが多いです。
収入が上がる
海外赴任だと特別手当がつく場合があり、収入上昇に繋がります。
先程紹介したおすすめの企業だと、海外赴任の場合の年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
日本より物価が安い場合もあり、節約に繋がるケースもあるため国内で働くより貯蓄が貯まることもあるでしょう。
企業規模が大きく安定している
日系グローバル企業の多くは海外展開する程の余力があることから、企業規模の大きい企業ばかりです。
そのため業績が安定しており、収入やキャリアアップもしやすいです。
大企業だから将来安泰とは言い切れませんが、倒産する可能性は低くなるため将来設計やワークライフバランスも取りやすくなります。
日系グローバル企業のデメリット
続いて日系グローバル企業のデメリットを紹介します。
希望の海外赴任ができるとは限らない
海外赴任をする場合、自分の希望した国で仕事ができるかは分かりません。
企業の事業内容や経営戦略によって配属先も変わるため、自分が希望した国とは異なる国への赴任が決まる場合も十分あり得ます。
希望を通せる企業もありますが、絶対に希望が通るとも限らないため赴任先は選べない可能性があることは念頭に置いておいた方が良いでしょう。
文化や生活習慣の違いに慣れる必要がある
海外は日本とは異なる文化や習慣が形成されていることが多く、違いに戸惑う可能性が高いです。
次第に慣れる人がいる一方、中々慣れずに精神的にダメージを負ってしまう人もいます。
生活スタイルや食生活へ適応するための適応力がある程度なければ、海外赴任は厳しい道となることを理解しておきましょう。
家族・知人に会えず孤立しがちになる
海外に赴任すると何日も日本に帰って来られない日々が続きます。
家族がいる方で単身赴任する場合は何日も家族に会えず、寂しい想いをする可能性があります。
また、知り合いがほとんどいない異国の地で仕事をすることになるため、孤立することも珍しくはないでしょう。
海外でも知り合いを作ったり、ビデオ通話を使って日本の家族や知人と連絡を取ったりして孤立化を防ぐ必要があるでしょう。
日系グローバル企業は選考難易度も高い
日系グローバル企業は大企業ばかりで年収も高いことから、就活生にとても人気があります。
そのため日系グローバル企業の多くは選考が厳しく、就職難易度も高いことが多いです。
中には学歴フィルターを設けて一定の基準を満たした学生しか採用しない企業も存在します。
日系グローバル企業に就職したい場合は、企業のことをよく調べて選考対策を徹底してください。
人物重視を掲げる企業も多いため、学歴に自信がない方でも対策次第で内定を得ることは可能です。
日系グローバル企業の就職を目指す場合は、早い段階から選考対策に乗り出していきましょう。
日系グローバル企業の選考対策
ここからは日系グローバル企業の選考対策を詳しく紹介していきます。
対策と言ってもどのように取り組んでいけば良いのか分からない方も多いと思いますので、おすすめの対策方法などを解説します。
自己分析と企業研究の徹底
日系グローバル企業に限った話ではありませんが、就職活動の際に必ず行うのが自己分析と企業研究です。
企業の選考内容でもエントリーシートや面接が実施されるケースがほとんどで、選考の場で自分をアピールしていかなければなりません。
自分をアピールするためには、まず自分の強みや能力、考え方などを把握している必要があり、それらを知るために自己分析が必要となります。
自己分析で何から始めたら良いのか分からない場合は、性格診断から始めてみるのがおすすめです。
性格診断で自分の性格を知り、自分がどういう人間なのかを把握することが可能です。
大雑把でも性格が分かっていれば、自分のエピソードや考え方も話しやすくなります。
また、自分が経験してきたエピソードは細かく掘り下げて振り返ってください。
「私はこんな経験をした」ではなく、「経験の中でこのような目標を立てた」「経験の中で途中こんな壁にぶつかった」「ぶつかった壁をどう乗り越えたか」「乗り越えた結果、どうなったか」「経験の中で活かされたものは」「経験から何を学び、これからどう活かすのか」など細分化していきましょう。
細かく掘り下げることで自分の考え方も明確にできるでしょう。
企業研究ではその企業ならではの強みや特徴を把握するために細かく調査してください。
ただ漠然とその企業に就職したい・海外で働きたい、と伝えても企業へ熱意は伝わりません。
なぜその企業で働きたいのかを納得ベースで伝えるためにも、企業の特徴や強みを見つける必要があります。
企業研究では公式サイトだけでなく、OB・OG訪問やインターネット上の口コミ情報など様々な媒体を駆使すると良いでしょう。
日系グローバル企業は大企業故に情報も多く転がっています。
早めに情報を集め、企業研究を進めていきましょう。
英語力の習得
日系グローバル企業に就職すれば、海外赴任の可能性も当然考えられます。
そこで英語力のあることをアピールすれば海外でも働ける人材だと思ってもらえ、採用される確率も上がるでしょう。
もちろん、英語ができないと選考に突破できないという訳ではありませんが、英語ができた方が海外での仕事に興味がある学生だと思ってもらえる可能性は上がります。
自分の能力のアピールにもなりますし、日系グローバル企業以外の企業に就職する際にも英語力が役立つことは多いです。
英語力を身に付けておくのは日系グローバル企業への就職の第一歩になるでしょう。
急に英語力を高めるのが難しいと感じる学生もいますが、突出した結果が絶対に必要というわけではありません。
グローバル企業で働くために、少しずつでも英語力を身に付けている姿勢を企業に伝えることが重要ですので、実績がなくてもアピールポイントとして英語に対するアピールを考えてみてください。
ここでは英語で話しましたが、働きたい国が欧州や中国など明確に決まっている場合は、各国に対応した言語でアピールするのもおすすめです。
日系グローバル企業に必要な能力の把握
日系グローバル企業で働くにあたって備わっていた方が良い能力を把握しておくのもおすすめです。
能力やスキルを把握し、エントリーシートや面接でアピールすることで選考突破に繋がる場合があります。
自分の性格や強みと照らし合わせて、アピール材料にならないか確認してみてください。
日系グローバル企業で働く際にあった方が良い能力は以下の通りです。
適応力
海外で仕事をすることになった場合、海外の文化や生活習慣、食生活など様々なことに慣れる必要があるため、適応する力が求められます。
コミュニケーション能力
日本人だけでなく、海外の人とも一緒に働くことが多いため、他国の人々とも積極性を持ってやり取りできるコミュニケーション能力が求められます。
チャレンジ精神
海外で事業を展開し始める場合、最初は何もない地で新しい取り組みに挑戦することが多いです。日本では既に成功している事業も海外では一からスタートすることになります。チャレンジ精神のある人材がいれば、「一からでも事業をやってみよう」「日本で成功したプロジェクトを海外でも成功させよう」という気持ちで取り組めるため、企業からしても挑戦する気持ちのある人材は欲しがる対象となるでしょう。
その他各企業の求める能力
日系グローバル企業各社が求める能力を調べてみるのも重要です。企業には求める人材像が設定されていることが多いため、企業が特に重要視する能力を探してみましょう。
まとめ
日本国内には様々な日系グローバル企業が存在しており、国内だけでなく海外にも積極的に事業展開しています。
自動車業界や製造業などを紹介しましたが、他の業界・業種でもグローバル展開している企業は多いため、自分の興味・関心のある企業を探してみましょう。
日系グローバル企業のメリットとデメリットを理解し、本当に日系グローバル企業で働きたいのかを考え、後悔のない就職活動をしてください。
日系グローバル企業への就職を本気で目指す場合、この記事で紹介した対策方法などが参考になれば幸いです。
日系グローバル企業は有名企業ばかりで内定を得るのも大変ですが、就職できれば収入やキャリア形成の面で大きな見返りが見込めます。
早めに選考対策をして企業からの内定を得ていきましょう。