【就職活動】法学部生の就職先は年収が高い!?法学部生がアピールできるポイントや就職先ランキングを含めて解説しています!

2024/7/29更新

はじめに

本記事では、「法学部」に所属する学生が実施する就職活動について「就職先」「年収」などをテーマに解説していきます。

対象
  • そもそも法学部は「潰しが効く」のかを把握したい!
  • 法学部生がアピールできるポイントは何?
  • 法学部生が選ぶ進学先ランキングを確認したい!

上記のようなあらゆる悩みを持つ就活生に対して有益な情報をまとめてますので、ぜひ最後まで読んでいってください!

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「法学部=年収が高くて潰しが効く?」法学部生の就職先の実態

「法学部=年収が高くて潰しが効く?」法学部生の就職先の実態

大学で入学する学部は「大学受験に応募する時」、要するに高校在学中に決めなければいけません。

特定の科目が好きだからそれを大学でも追求したい!と明確に研究したいことがすでに決まっていた方も一定数います。

しかし大半の方は「自分に適した学部なんて分からない」「~~~大学に入れれば学部はどこでもいい」など、明確に学部を決められないまま受験に臨んでいる現状があります。

そんな中、文系学生の間で「とりあえず潰しが効くから!」という理由で選択肢に挙がる学部の1つが「法学部」。

潰しが効くとは具体的に下記の意味を指します。

《金属製品は、溶かして別の物にすることができるところから》それまでの仕事をやめても、他の仕事ができる能力がある。「専門職すぎて—・かない」


潰しが効く(つぶしがきく)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 – goo国語辞書

 

要するに法学部で学ぶ「法律」は社会において実用性が高く、法学部で学んでおけばどんな業種でも選択肢として考えることができる、と考える方が少なくないようです。

でも実際には特定の職業(弁護士・検察官など)を除いて「法学部」だからという理由のみで優遇される事例は少なく、学歴フィルターという言葉があるように「出身大学」の方が重要視されることが多いです。

そのため、結論としては「法学部だから潰しが効く」というよりは「良い大学に入ることで潰しが効く」という表現の方が正しいかもしれません。

また年収については、塾サイト「個別指導塾マナビバ」で学部別年収について下記のデータが記載されているため紹介します。

学部別平均年収ランキング
  • 医・歯・薬学部·····506万円
  • 理・工学部·····495万円
  • 経済・経営・商学部·····480万円
  • 法・政治学部·····476万円
  • 情報学部·····471万円
  • 農・獣医・畜産学部·····423万円
  • 教育学部·····416万円
  • スポーツ学部·····407万円
  • 国際学部·····402万円
  • 社会科学部·····394万円

文系の中では法学部は2番手に位置するため、結果的に法学部生が高い年収を得ているケースが多いです。

一方、法学部に入ったから必ず良い年収が得られるわけではなく、あくまで個人の努力次第で変動する点に注意が必要です。

 

「法学部 就職先 年収」に関する世間の口コミ

先ほどは、法学部が潰しに効く学部かどうか、そして法学部出身の平均年収などを紹介しました。

就活では「学部より出身大学の方が大事」「結果的に法学部出身の方々の平均年収は高いが、個人の努力次第で年収は変動する」ということを述べました。

そしてここでは、インターネットやSNS上で投稿されている口コミを確認し、上記の意見について世間ではどのような認識を持っているのかを把握していきます。

口コミ①自分のやりたいことを尊重すべき

第一志望の文学部に受かっても、同じ大学の法学部や経済学部にも受かると就職力を理由に本当は行きたかった文学部を諦めてしまうというケースを耳にします。

でも実際は学部を理由に就活で不利になることはまずないです。

自分のやりたいことを突き進んでください。


相佐優斗/ Yuto Aisaさん(@aisa_rizapuro)のポスト

 

口コミ②法学部はロジックに強い?

新卒就活で出会った同志社法学部生の話

コンサルの対面1dayジョブで遭遇したんだけど、最初に役割を決めるとき「俺さ、実は同志社法学部だからロジックには強いんだよね。だからファシリテーションしますよ。」ってチームメンバーに意気込んでた。

ちなみにその後、彼のファシリテーションが的外れだったため、東大理系院生が気づいたら卒なくファシリテーションを行っていてその同志社法学部生は後日落ちた連絡が入ったそう。

メタ認知能力ってマジで大事だよね・・・


Pradaを着た討論者さん(@EntpPrada)のポスト

 

口コミ③法学部の就活と学業の両立はしんどい…

就活とか法学部のテストとか、効率的にもメンタル的にも一番身近な成功例である彼氏に泣きついたほうがいいのはわかるのに、アホほどプライド高くて絶対できない。

常に情緒安定してて自分で自分の機嫌をとれるような、メンヘラとは程遠い自立した完璧彼女でいたい。

凄くしんどいけど。


りんご@26卒さん(@appleringo_0722)のポスト

 

口コミ④法学部は仕業だけではない

法学部も卒業したら士業か公務員かと思ってたけど、普通に民間の会社入れたぜパターンある。

(というか大卒就活はさほど学部に固執してなかった)


T-BEARさん(@tkumabear)のポスト

 

口コミ⑤法学部と関係ない職に就いている事例

何で公立大学の法学部を卒業して清掃業をしているのか、私が一番私に聞きたい。いや就活を頑張る前に燃え尽きてしまったからではあるんだが。


生姜さん(@Datura_mete_l)のポスト

 

口コミ⑥専門性はかえってリスクになることも?

法学部で弁護士になると言っても、狭すぎる門の割には自営業なので、さほど平均の年収は多くないです。

もちろん上は何千万ですが。

正直、法・経・商学のつぶしが効く学部以外では、学芸員、司書など専門を生かす職業だと、非正規雇用などかなり不安定になると思います。

東大、慶大なら別ですが。


ななぎの響さん(@nanaiginohibiki)のポスト

法学部生が理想の年収の就職先に入社するためにアピールすべきポイントとは

法学部生が理想の年収の就職先に入社するためにアピールすべきポイントとは

上記では、X(旧:Twitter)で投稿されていた「法学部 就職先 年収」に関する口コミを紹介しました。

法学部の年収という点でいうと、「東大法学部」「慶應法学部」など特定の難関大学に関する法学部について討論するポストがかなり多かったです。

また法学部生は他の文系学部に比べて「テスト期間が忙しい」という特徴があり、就活と学寮の両立に苦労するツイートも複数確認できました。

ここまでは「就活は学部に依らない」ということを述べてきましたが、他の文系学部より相対的にテスト期間に苦労することが多いことも踏まえると、できれば「法学部」生という点を生かして就職活動に取り組みたいことでしょう。

そこでここでは、法学部生が就職活動において活かせるポイントについて紹介していきます。

論理的思考力

法学部生が就職活動において活かせるポイントの1つ目は、「論理的思考力」です。

法学部は「法律」の知識習得から始まり、得た知識をを適切にアウトプットする能力や、問題に対して法律を根拠にしながら論理的に解釈していく授業が多いです。

このような論理的思考力はあらゆる業種・職種で必要とされ、論理的思考力が高い方は企業でも戦力になるケースが多いです。

その思考力を「法学部での学び」でアピールすることができ、法学部生が活かせる有効なポイントになると考えられます。

文章作成能力

法学部生が就職活動において活かせるポイントの2つ目は、「文章作成能力」です。

法学部または法学に関する期末試験は「論述式」の試験が多く、他の文系学部に比べて文章を書く機会が多いとされます。

また文章でまとめる内容は「自身の主張」であり、また相手が何を考えているのかを先回りして「読み手の主張をカバーする」ように相手目線で文章を作成していく必要があります。

相手の目線で考える能力は「顧客のニーズ」があって初めて成り立つビジネスにおいて必要な要素で、相手の気持ちを汲み取って納得する主張を文章でまとめられる力は社会人で大いに役立つといえます。

データの分析力

法学部生が就職活動において活かせるポイントの3つ目は、「データの分析力」です。

法学部は、特定の問題の解決のために膨大な情報から必要な情報を効率的に抽出し、抽出した情報から問題を適切に分析することで解決策を見出していくというフローを繰り返し行います。

そしてデータを分析することに関しては「研究者」「アナリスト」「クオンツ」など様々な職種で活かすことが可能です。

難関資格取得のための知識

法学部生が就職活動において活かせるポイントの4つ目は、「難関資格取得のための知識」です。

司法書士・行政書士・宅地建物取引士などの難関資格は、「法律の知識」が大前提になります。

そして例えば不動産の企業は建物や土地の売買契約の際に「宅地建物取引士」がいないとできない独占業務があるなど、法律系の資格が必ず必要になる場面が多々あります。

また司法書士事務所など、特定の仕業を行う事務所への就職を希望する際も「法律の知識や経験」は評価されるポイントになるため、法学部生だから生かせるポイントになると考えます。

 

年収高すぎ!?法学部生に人気の就職先ランキング!

先ほどは、法学部生が自身が入りたい企業にアピールできるポイントを紹介しました。

どの文系学部と比べても法律を用いて「討論」し、期末考査の対策にも時間をかける必要があるからこそ養える能力も多々あり、それらは社会人になっても十分に生かすことができると考えます。

そして就活サイト「就活の教科書」で「法学部出身の学生は就活対策をしっかりする学生が多い」と記載され、実際に各大学を見ても文系学部の中で「法学部」の進路先は優良企業が多い傾向があります。

そこでここでは、就活サイト「ONE CAREER」に掲載されていた情報をもとに、法学部生が選ぶ人気企業ランキングを紹介します。

法学部生の人気企業ランキングTOP20

順位 企業名 業種 平均年収
1位 三菱商事株式会社 商社 1,939万円
2位 株式会社資生堂 化粧品 663万円
3位 株式会社博報堂 広告 1,276万円
4位 アクセンチュア株式会社 コンサルティング 1,268万円
5位 KPMGコンサルティング株式会社 コンサルティング 918万円
6位 株式会社野村総合研究所 シンクタンク 1,242万円
7位 江崎グリコ株式会社 食料品 812万円
8位 ソニー株式会社 電気機器 1,102万円
9位 デロイトトーマツコンサルティング合同会社 コンサルティング 972万円
10位 日清食品株式会社 食料品 790万円
11位 アビームコンサルティング株式会社 コンサルティング 750万円
12位 丸紅株式会社 商社 1,594万円
13位 パナソニック株式会社 電気機器 909万円
14位 味の素株式会社 食料品 1,048万円
15位 EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 コンサルティング 1,393万円
16位 アサヒビール株式会社 飲料 1,229万円
17位 サントリーHD株式会社 飲料 1,140万円
18位 PwCコンサルティング合同会社 コンサルティング 938万円
19位 ボストンコンサルティンググループ合同会社 コンサルティング 1,928万円
20位 伊藤忠商事株式会社 商社 1,730万円

 

ランキングをみると、法学部生は国内を代表する大手企業や外資系の企業含め様々な業種を志望し、入社していることが分かります。

また中でも「戦略コンサルタント」を事業として行う企業(EY・デロイト・KPMGなど)が最も多くランクインしており、法学部生が強みとする「論理的思考力」「分析力」などを就活でも生かしている可能性が高い、といえます。

戦略コンサルタントとは、以下のような意味になります。

多岐にわたる業種のクライアントが抱える課題に対して、戦略コンサルタントは企業の状況を調査・分析し仮説をたて検証し、最適なプランを立案します。


戦略コンサルタントの仕事内容、やりがい、向いている人、未経験からなるには?|転職ならtype

 

また上記のランキングはあくまで「民間企業」に絞ったランキングですが、もちろん法律の知識を生かして「弁護士」や「国家公務員・地方公務員」への進学を希望する学生も数多くいます。

事実、法学部の名門校として知られる「中央大学法学部」の卒業生は、約200名(全体の約15%)が法曹(弁護士・検察官など)を目指すための法科大学院を含めた「進学」を決断。

また就職を選んだ学生においても、入社人数ランキングのうち1位が「東京都庁(33名)」、3位が「厚生労働省(11名)」、5位に「総務省(8名)」など、他学部に比べて公務員になる方が多いです。

 

法学部生が高年収のから企業から内定をもらうための対策3選

法学部生が高年収のから企業から内定をもらうための対策3選

先ほどは、法学部生に人気の就職先ランキングを紹介しました。

大手の民間企業から公務員、そして進学をする学生まで幅広い選択を行っていることが分かりました。

そして最後に、ここでは民間企業を志望する法学部の学生向けに「内定をもらうための対策」を3つ紹介していきます。

志望動機を考える際などにぜひ参考にしてみてください!

「なぜ」その業界・企業を志望するかを自身の経験や価値観をもとに説明する

就職活動をするうえで、「この企業良いな!」また「なんかこの企業には魅力を感じないな」など、企業ごとに抱く印象は細かく変わっていくものです。

そして一般的にはその志望度に基づいて、第一志望とする企業などの順序を自分なりに決めていきます。

そんな中で志望企業に内定をもらえる学生は、「なぜその企業が第一志望なのか」という点を明確に言語化できていることが要因になります。

最初は「なんとなく良い企業だなと思った」というような抽象的な理由がきっかけで興味を持つことも多く、それは全然問題ありません。

重要なのは、その普段言語化しないような「なんとなく」の感情や思考をしっかり説明できるように努められるかどうかです。

決断や思考の発生には必ず理由があるはずです。

そしてその感情や思考は、自身の経験やそれによって生まれた価値観が大きく関係しています。

そのため、志望理由の根拠となる部分は「自身の経験や価値観」を織り交ぜながら話していければとても良いです。

また自身の経験や価値観をより知っていくためには、自身が思い浮かんだことに対して常に「なぜそう思った?」と質問していきましょう。

時間をかけて行けば、一貫性のある内容が見つかっていくはずです。

競合他社ごとで違いを理解する

せっかく志望理由を自身の経験や価値観をもとに上手く話せても、「それって他の会社でも実現できるよね?」と面接官に返されてしまうような内容だったら本末転倒です。

そのためビジネスモデルや社風、座談会やOB・OG訪問での社員の印象などで、競合他社ごとでその企業にしかない特徴を見つけ出しましょう。

企業ごとの特徴の見つけ方の一例は以下の通りです。

企業ごとの特徴の見つけ方の例
  • 企業HPや就活サイト・転職サイトなどの情報で差別化できそうなポイントを洗い出す
  • その内容をもとに自分なりに志望動機(エントリーシート)を作成
  • 座談会やOB・OG訪問で社員の方に志望動機(エントリーシート)添削してもらう

ネットは情報があまりにも多く存在し、中には誤った内容の記載がある可能性もあるため、実際の社員の方に確認する機会を設けることがおすすめです。

自身の「良いところ」が会社でどう生かされるかを明確にする

どの企業にも共通している内容として、企業は「会社をよりよくしてくれる学生」の採用を希望しています。

そのため「強み」やガクチカを話すことで、面接官にしっかりと自身が将来会社で活躍していることを連想させることができたら、内定が一気に近づくこと間違いなしです。

またエピソードに加え、話し方・話の聞き方や姿勢など外見的な要素も面接官に好印象を与えるうえで重要になります。

そのため「自身の良いところ」がいかに企業に合致しているかを、様々な形で表現できるようにしっかり準備しましょう。

まとめ

本記事では、【就職活動】法学部生の就職先は年収が高い!?法学部生がアピールできるポイントや就職先ランキングを含めて解説しています!というテーマで就活生に役立つ情報を紹介しました。

法学部での経験・学びは就職活動においても様々な形で活かすことができますが、実際に第一志望の企業から内定をもらえるかどうかは「自分次第」です。

そのため、本記事の内容を参考にして時間をかけて就活を行ってみてください!

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