【就活対策】ガクチカの作成方法を徹底解説
2024/7/25更新
はじめに
就職活動をするようになると、「ガクチカ」という単語を耳にするようになります。
このガクチカとは、学生時代に力を入れたことの略語です。
就職活動の面接で質問されやすい内容だけに、自己分析では欠かせない分野ですが、多くの就活生は何を答えれば良いかわからず、行き詰まってしまうでしょう。
学生時代を振り返っても、面接でアピールできる成果を何も残せていないと感じている方は一定数います。
質問をされてもエピソードがないため、答えたくても答えられないというのが就活生の本音になるでしょう。
ただ、何も答えられなければ自己分析不足と評価され、面接官に悪い印象を与えてしまいます。
そのため、意地でも良い印象を与えられる回答を準備しておくことが大切です。
今回は、就活生が必ず着手しなければいけないテーマの1つである「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」についての考え方や質問対策をご紹介します。
就職面接の場でガクチカの回答に困っている就活生を対象に、解説を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ガクチカについて回答の仕方がわからない
- 他の就活生がどのような回答をしているのかを知りたい
- ガクチカを質問する意図が知りたい
また、就活ではどのような業界が世の中にあるのかについて知りたい方は、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、「ガクチカ」を作成するにはコツがあります。
以下の参照記事で詳しく解説している内容を参考にすると、「学生時代に頑張ったこと、力を入れて取り組んだこと」であり、作成する上で自己分析が大切です。
新卒の場合、企業は実務経験に期待していないため「人間性」「学習意欲」「就業意欲」があるのかを評価対象としています。
「ガクチカ」は採用担当者が注視する項目の1つであり、就活生はしっかりと記載内容を考える必要があります。
また、ガクチカは書き方によっては自己アピールだけでなく、志望動機にもつなげられる項目です。
限られた履歴書のスペース内で、印象に残るエピソードをいかに盛り込めるかが、書類選考および面接の結果にもつながることを理解しておきましょう。
これから就職活動を始める方は、「ガクチカ」の作成方法、質問の意図などを正しく把握しておくことが重要です。
ガクチカとは
ガクチカとは「学生時代に頑張ったこと、力を入れて取り組んだこと」の略語です。
就活生が学生時代に何を考え、どのように行動してきたのかを把握する質問であり、面接の場では比較的質問されやすいです。
しっかりと対策をして、会話のキャッチボールがスムーズになるような回答を事前に準備しておくことが大切です。
企業の視点からガクチカを質問する意図を紹介
採用活動ではガクチカに関する質問は必ず行われます。
そのため、就活生は事前にガクチカの質問に対する回答を用意しておくことが必要です。
企業が何を知るための質問かを把握することで、的を得た回答ができるでしょう。
ここでは、企業が何を求めているかを踏まえ、就活生は何を伝えるべきかを紹介します。
企業は就活生の主体性を知りたい
企業はガクチカで、就活生が自らの意志でチャレンジした内容を知りたいと考えています。
ただ、注意すべきことは、チャレンジしたことを伝えるだけで終わらず、なぜチャレンジしたいと思ったのかなど、深掘りしておくことです。
「自分がその時に何を考えていたのか?」「どのような目的を持っていたのか?」などを踏まえると、オリジナルで魅力的な回答ができるようになるでしょう。
企業は課題をどう克服したかを知りたい
企業は、ガクチカで成功体験だけではなく、直面した課題にどう対処したかも知りたいと考えています。
仕事をする中で必ず課題に直面するため、どのような対応をとれる人であるのかを知るためです。
ガクチカのエピソードでは、課題にあえて触れることで、面接官は「どのように乗り越えたのか?」と関心を持ち、話を広げていくことができるのです。
課題を乗り越えた体験談は、アピール材料としては魅力的な内容といえます。
ガクチカを作成する際は構成をしっかりと考え、質問の意味と重要性を踏まえておきましょう。
ガクチカを作成する時の流れ
就職活動の場で「ガクチカ」について考えても何も見つからないという人は少なくありません。
うまく作成ができずに時間だけが過ぎてしまうと焦りが生じてしまい、精神的に不安な気持ちになってしまうでしょう。
ここでは、そんなガクチカの作成に苦労している方に向けた作り方の手順をご紹介します。
学生時代から始めた出来事を挙げる
ガクチカで書けることがない方でも、日常的に行っていることがあれば、それは歴然としたガクチカにつながるエピソードです。
自分の中では大したことではなくても、エピソードを聞くことで、大変さや苦労したことが滲み出てくるでしょう。
どうしても何も浮かばない時には、大学に入学してから卒業するまでの人生で、初めてチャレンジしたことを思いつくままに挙げてみると良いです。
企業理念や方針に合うエピソードを掲載
ガクチカはどんなテーマの話でも問題ありませんが、面接官の印象に残すためには、企業理念や方針に触れた内容であると、より評価が高くなります。
企業理念とは会社における行動指針や心構えであり、事業内容や将来の展望とは異なります。
企業は何のために取り組んでいるのか、誰のために取り組んでいるのかを明確化したものが企業理念です。
社員全員の認識を共通化させる目的を持っており、各々がバラバラの考えで行動するのではなく、ふとした時に考えを軌道修正するときにも役立ちます。
ガクチカ のエピソードを、企業の理念や方針を含めた構成にすることで、一緒に働くことになるかもしれないメンバーとして、親近感を持ってもらえるでしょう。
ただし、ガクチカのエピソードを自由に書くのではなく、ポイントを踏まえた内容にすることで、他の就活生と差をつけることも大切です。
作成ツールを使う
ガクチカの内容を考えるために、作成ツールを使うのも選択肢の一つです。
とはいえ、丸写しはおすすめしません。
作成ツールを使ってもいいですが、必ず自分の言葉に編集し直すことをおすすめします。
作成ツールは、アイデア出しにも利用できます。
自分の経験や強みを整理し、文章の構成や内容のヒントを得るために使うことが可能です。
作成ツールに生成してもらった回答をオリジナルにするためにも、自然な表現を心掛けましょう。
作成ツールが生成した文章をそのまま使わず、自分の言葉で自然に表現してください。
自分の具体的な経験やエピソードを加えると、説得力が出てより良いです。
作成ツールを使ってガクチカを考えてもいいですが、志望する企業や職種に合わせて、一貫したメッセージやトーンになるように調整しましょう。
作成ツールが生成した文章は、完璧とは限りません。
必ず見直し、誤字脱字や文法ミスも修正していきましょう。
就活生たちの回答例
ガクチカについて質問をされた就活経験者が、実際に回答した内容をご紹介します。
他の人と比較することで、自分の用意している回答はどうなのかを客観的に把握できるでしょう。
アルバイトにまつわるエピソード
学生時代に力を入れたことは、飲食店でのアルバイト業務です。
飲食店のアルバイトを選んだ理由は、接客業を通じて自分の目で、どんなことをすれば顧客満足を高められるのか、把握しながら働きたいと考えたからです。
アルバイトを始めた頃は、マニュアルを覚えることに注力し、お客様に配慮した対応ができていませんでした。
そのためお客様を不快にさせることもあり、「文句」を言われることさえありました。
ただ、お客様からの叱咤激励により、お客様全員に共通する正しい対応を模索するのではなく、一人ひとりに合ったサービスの提供こそが顧客満足につながるという考えに気付きました。
それからは目の前のお客様と関係を深められるよう、お客様の食事ペースに目配りし、次にどんな要望をされるのか予測し先回りして動くと言った工夫をしました。
これはマニュアルにはない行動ですが、お店側も、私の振る舞いが、徐々にお客様からの良い評判につながっていることに気づき始めたのです。
最終的に、店長から、私の取り組みを他のアルバイトにも伝授してほしいと依頼され、教育係を任せてもらうことになりました。
御社の業務においても、顧客との関係構築と顧客満足度アップに向けて相手の貢献できればと考えております。
学業にまつわるエピソード
大学時代は得意科目であった英語学習に力を入れておりました。
もともと語学に興味があり、好きなものはとことん自分で調べる性格だったので、気づけば多くの単語を理解できるようになっていました。
ただ、読み書きは得意でも、話すことや聞くことは苦手だったため、実用的な英語は力不足だと自覚していました。
そこで、夏休みを利用して2ヶ月の語学留学を実行しました。
滞在中はとにかく英語を話しまくること、外国人の方と交流してたくさんの英語のシャワーを浴びることを目標に、生の英語に触れ続けていました。
帰国後はある英語能力がアップした手応えがあり、TOEICを受験したところ、790点にまで高めることに成功しました。
入社後も、御社の企業理念にあるように、個人の成長は会社の成長に従い、学生時代に英語習得に結び付けられた目標設定と行動力を活かして活躍していきます。
印象に残るガクチカのテクニック
「ガクチカ のエピソードが何も思い浮かばない」と悩む人は少なくありません。
ガクチカ に取り掛かろうにも、平凡な内容しか浮かばないため、面接官の印象に残るような話ができないと、エピソード探しに苦労してしまうでしょう。
そんな就活生を悩ます「ガクチカ 」ですが、作成する上でのテクニックさえ把握していれば、就活生の人柄の伝わった魅力いっぱいの内容にできます。
ここでは、印象に残るガクチカのテクニックについて紹介します。
入社後に企業で活かせる分野を記載する
ガクチカで記載する内容は、必ず入社後に活かせる分野を記載するのがおすすめです。
企業は、ガクチカを通じて就活生の考え方を把握したいのです。
ですから、就活生は大学時代に経験したことから、どのようなことを感じたり学んだりしたのかを話しましょう。
そして経験から学んだことを仕事に活かせるものだと強調すれば、一緒に仕事をするイメージを持ってもらえます。
同じ会社で勤務するという近い未来を想像し、将来の活躍する姿をイメージしてもらうことができれば、内定獲得に近づくでしょう。
成果は数値で伝える
大学時代には、就活生の多くが、ガクチカ でアルバイト経験やサークルや部活動の出来事を盛り込みます。
いずれのテーマでも、数値化できる成果があればガクチカに盛り込むようにしましょう。
実は、ガクチカの内容は、体験談から学んだことや、気づかされたことについてになりがちです。
成果を数値で伝えられるエピソードは、あなただけでなく、他の就活生にとっても難しいです。
ネタが乏しいため、書きにくくなります。
しかし、例えば、サークルで新入生の勧誘イベントを企画し、前年は3名しか入部しなかったとします。
そこで10名も新入生が増えたといった内容は、数字を含めることができるので、ガクチカに適したエピソードです。
数値化できるエピソードがあれば、深掘りしてエピソードを充実させていきましょう。
実績を証明できるがあれば伝える
客観的に成果を評価しやすい方法として、実績を証明するものをアピールすると良いです。
例えば、大学時代に取り組んだダンス部で地方予選を突破し、テレビ出演まであと一歩のところまで迫った経験があるとしましょう。
これは、聞き手にとって非常にイメージがしやすいエピソードです。
大会に出場したことや、成績をどの程度まで残せたのか簡潔に述べることで、面接官の印象に残りやすく、総じて高評価を獲得できるでしょう。
他にも、努力して取り組み続けた結果、資格取得ができたことや大会で自慢できる成績を残したなど、実績を証明できるものがあればその内容に触れてください。
誇張はせずに身の丈に合わせた内容を伝える
ガクチカにおいて、必ず成果のでたエピソードしか取り上げてはいけないという決まり事はありません。
エピソードは自由であるため、良い結果が出たものだけに囚われる必要はありません。
取り組んだことから何を学んだのか、素直な気持ちで盛り込められると良いです。
どんなことに取り組み、どのような行動が必要だと思い、実現するために何を実践したのかなどについて、順序よく構成しましょう。
相手にわかりやすく伝えられれば、それだけでも評価は高くなります。
仕事をする上で話の内容を相手に分かりやすく伝えるためには、コミュニケーション能力が欠かせません。
就職面接の場で話すエピソードは、本人しか体験していない内容です。
初めて聞く相手が話を理解しやすくするためにも、話し方を工夫し、わかりやすく簡潔に伝えましょう。
それができる能力があるかも、面接官は評価しています。
決してエピソードに箔をつけようと誇張する必要はありません。
身の丈にあった、人柄や思考性が伝わることを意識した内容に仕上げましょう。
ガクチカを作成する際の注意点
就職活動の場で「ガクチカ」について考えても、何も見つからないという人は多いです。
うまく作成ができずに時間だけが過ぎてしまうと、焦りが生じ、精神的に不安な気持ちになってしまうでしょう。
ここでは、そんなガクチカの作成に苦労している方が陥りがちな失敗と、注意点について紹介していきます。
大学時代以前のエピソードを構成しないこと
ガクチカで使うエピソードには、大学時代以前の内容を使わないようにしましょう。
主要な話が高校時代のエピソードばかりとなってしまうと、「大学時代は何もしていなかったのでは?」と誤解される恐れがあるからです。
もちろん高校時代に誇らしいエピソードがあり、その話が大学時代の体験にもつながっているなら、使っても良いでしょう。
ただ、大学時代につながらない内容であれば、過去の栄光や輝かしい実績にいつまでも浸りがちな人という印象を持たれる恐れがあります。
ガクチカを作成する際は、大学時代の話からエピソード探しを行いましょう。
自分の伝えたい話だけ終えないこと
ガクチカでよくある失敗例は、アピールポイントをあれもこれも伝えてしまい、自分の話したい内容を盛り込みすぎてしまうことです。
悪い例:
居酒屋のアルバイトでバイトリーダーを経験し、新メニュー開発、新人の研修などを行いました。
これは経験した内容をすべて羅列しただけであり、何をアピールしたいのか伝わりません。
アピールしたい気持ちを前面に押し出すのではなく、聞き手が理解しやすいように工夫しましょう。
1つの出来事にテーマを絞り、そこから深掘りして話題を整理していくのがおすすめです。
良い例:
バイトリーダーに任命され、店舗の売り上げに貢献する新メニューを開発したいと思いました。そして料理雑誌や競合店の調査を行うなどして、店長に新メニューのプレゼンし、採用していただきました。
このようにテーマを1つに決めて、具体的にイメージできるように、時系列に沿った構成にしましょう。
そうすれば、コミュニケーション能力の高さもアピールできます。
偽のエピソードを作らない
ガクチカに書けるようなエピソードがないと悩む人の中には、実際には経験していない虚偽の話を書いてしまう人がいます。
しかし、これは絶対にやめましょう。
ガクチカは、就職活動で使用される重要な資料の1つであり、虚偽の内容だと後から判明すると、最悪の場合、内定取り消しになるリスクがあるのです。
実際に経験していなければ、ガクチカの内容に関して質問を受けた際、回答に行き詰まってしまい、ありもしない内容をさらに述べてしまう恐れがあります。
偽のエピソードを話しても良いことは何もありません。
たとえガクチカのネタがなくても、人柄や人間性が伝わる出来事でも良いので、視点を変えて自分なりのガクチカを作り上げてみましょう。
まとめ
ガクチカを作成するには、エピソードが非常に書きやすくなるテクニックや避けるべき注意点が存在しています。
書きやすくするテクニックとしては、入社後、自分が活躍するイメージを持ってもらえるような大学時代の実体験に絞って伝えることです。
エピソードの内容には、数値、実績、人柄などの内容も含めるといいでしょう。
コミュニケーション能力の高さをわかってもらえます。
本当にガクチカに記載する内容がない場合は、作成ツールを使うのも一つの手です。
また、就活エージェントや身近な友人に尋ねてみるのも良いでしょう。
自分では気づかなかった自分らしさを再発見できる可能性があります。
ガクチカは、自己アピールと志望理由や思考性など、就活生の様々な個性を伝える重要な質問です。
内容をブラッシュアップし、印象に残るガクチカを作成することで、内定獲得を目指してください。