志望動機で使える「やりがいを感じる」の言い換え
2024/7/23更新
はじめに
面接やESの志望動機に間違っている「やりがいを感じる」の使い方をしている就活生の方が多く見受けられます。
面接時やESでは言葉選びが特に重要です。自分では良いと思っている言葉でも、企業にとっては違和感を感じてしまう言葉になってしまうこともあります。
この記事では、以下の就活生や転職を考えている人に向けた情報を発信しています。
- 志望動機の言葉選びが分からない。
- 「やりがいを感じる」と伝えられた企業の印象
- 「やりがいを感じる」という言葉を使っても良いのか分からない
- 「やりがいを感じる」の言い換えが分からない
以下の項目では、志望動機でやりがいを伝える時の効果的な言い換えや重要なポイントについて解説しています。
例文も紹介しているので、志望動機を作成するときの参考にしてくださいね。
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志望動機で「やりがいを感じる」と使ってはダメ?
やりがいとは、仕事をすることで精神的に満たされる価値観、その結果として報酬を受け取る状態を指します。
仕事を通して何かを得たときや、手応えがあったときに感じやすいものです。
具体的には「大変な仕事だけど、周りの人に評価されて学びもあったから良かった」と感じるような状態です。
やりがいは仕事をするうえでの自己肯定感を上げるために欠かせない要素です。
仕事選びをするときに、仕事に対するやりがいを感じられるかどうかを重視する人も多いようです。
一見「やりがい」という言葉は良い印象を持たれていますが、志望動機に取り入れることは考慮必要があります。
「やりがい」という言葉は文章に使いやすく、就活生の多くが志望動機を書くときに使ってしまいがちです。
汎用性が高いが故に、志望動機を伝える際に薄い内容になってしまうことがあります。
志望動機でやりがいを使う時は具体的な言い換えが必要であるといえるでしょう。
志望動機で「やりがいを感じる」を使った時の企業からの印象
仕事にやりがいを求めている人は多くいらっしゃいます。
「志望した企業の仕事にやりがいを感じそうだ」と感じて、志望動機にしようと考えている就活生の方も多いでしょう。
しかし、エントリーシートや面接で、志望動機を「御社の仕事にやりがいを感じるから」と安易に伝えてしまうと良い印象として残ることがなく、数多くいる就活生に埋もれてしまう可能性があります。
企業の採用担当者は、数多くの就活生と面接を行ったり、様々な就活生のESに目を通しています。
やりがいという言葉は汎用性が高いが故に、漠然としていることが懸念点として挙げられ、聞く人によっては、良い印象も悪い印象も与えてしまいます。
「やりがいのある仕事」は数多く存在しているので、「やりがいのある仕事」を志望動機にしても説得力に欠けてしまいます。
志望動機でやりがいを伝えたい時は、具体的な説明や言い換え表現を取り入れる必要があるでしょう。
志望動機で「やりがいを感じる」を使うメリット
伝え方によっては選考で有利になる場合がある
面接やESで最も意識すべきことは「差別化」を図ることです。
企業の採用担当者はこれまで、非常に多くの自己PRや志望動機を聞いています。
そこでありきたりな文章を伝えたり書いたりしてしまう人が非常に多いようです。
言葉選びに困ってしまうが故に文章構成が難しいと感じてしまい、多くの人が似たような内容になってしまうのです。
「やりがい」という言葉は、なんとなくで使ってしまうのではなく、言い換え表現で使うことが効果的だといえるでしょう。
志望動機を具体的に書いたり、伝えたりすることで、他の就活生と差別化でき、あなたの人となりや大切にしている価値観を人事の方に理解してもらえるでしょう。
志望動機で「やりがいを感じる」を使うデメリット
漠然とした表現になってしまう
「やりがいを感じる」という言葉は、便利な言葉ではありますが、企業によっては悪印象となってしまうことがあります。
企業によっては、自社に対する熱意や就活生の伝えたいことが薄っぺらく聞こえてしまうこともあります。
やりがいという言葉をそのまま使用するのではなく、類語や具体的な言葉に言い換えてみることも重要です。
やりがいという言葉は汎用性が高く、志望動機に使いやすい言葉ではありますが、漠然としていると採用担当者に具体的なイメージが伝わりにくくなります。
自分がやりがいを感じた経験や具体的な状況を適切な言葉に言い換えることで、自分のやりがいを明確に伝えることができるでしょう。
自分なりのやりがいを具体的に示す必要がある
自分が何に対してやりがいを感じるのか、就職後にどういった場面でやりがいを感じそうなのかを具体的に説明することが大切です。
自分のやりがいを感じる場面と企業の情報を知る為には、自己分析や企業分析が必要になります。
「どういう場面でやりがいを感じるか」「そう感じるようになったきっかけ」など、深掘りして、自分の価値観をきちんと把握しておきましょう。
アルバイトや学生時代のエピソードなど、やりがいを感じたエピソードがあれば具体的に書きましょう。具体的に説明することで、内容の説得力が増します。
就活生の熱意が伝わらない
志望動機では、就活生の企業への熱意が見られています。具体的な説明もなく、「やりがいのある仕事がしたい」と書かれているだけの志望動機は、熱意が伝わりません。
企業研究をしっかり行っているのか分からないため、熱意が伝わりづらく、選考を通過しにくくなってしまいます。
やりがいは曖昧な表現なので、具体的な説明が必要です。「やりがいがあるからです」だけでは、企業研究不足と評価されてしまいます。
「やりがいを感じる」の言い換え表現
「やりがい」という言葉は汎用性が高く、漠然とした表現は志望動機を薄っぺらいものにしてしまいます。
志望理由として「やりがい」という言葉を使いたいのであれば、具体的にどんなことにやりがいを感じているのかを伝えていきましょう。
以下にそれぞれの類語や言い換え表現を記載していますので、ぜひご覧ください。
- 満足度:満ち足りて不満がないこと。
- モチベーション:目標や目的の達成に向け、行動するための意欲。
- 充実感:必要なものが十分に備わり、満たされていると感じている状態。
- 充足感:充実感や満ち足りた感情のこと。
言い換え表現
1. 人の役に立つことができる
2. 目標や目的の達成に喜びを感じる
3. 企業で同じ目標に取り組む一体感を感じられる
企業で仕事に取り組む上で、何らかのノルマや目標設定がされており、それに合わせた事業計画設定や目標達成を目指した仕事の進め方をしています。
企業の目標が達成できるように動いてくれる人材は重宝されやすいものです。
企業の目標達成に貢献できるスキルや自分の成長度合いをアピールすることも良いのではないでしょうか。
4. 多くの物事を吸収できる
5. 多くの仕事に挑戦できる
就活生が企業に求められている一つであるのが、積極性です。
常に高い意欲を持ち、自ら現状を把握して何をすべきか行動できる能力は、就職後にも活躍できる能力です。
積極的である人材は、周りの人の熱量も高めることができ、好印象を与える表現であるといえるでしょう。
6. 責任感を持って仕事に取り組むことができる。
7. 〇〇の仕事に熱意を持って取り組むことができる。
企業の売上を上げる為には、商品・サービスの質の向上はもちろんのこと、人材育成を徹底的に行うことです。
高い熱量で仕事が出来るという表現や責任感を持って取り組むという表現は好印象に残りやすくなります。責任感・熱量のアピールを徹底的に行いましょう。
8. 自分のアイデアを形にできることに喜びを感じられる。
9. 〇〇という仕事は達成感を得られる。
創造力が豊かである人材は、企画職やクリエイティブな職種で発揮されるでしょう。
自分が思い描いたアイデアを形にすること・喜ぶ顧客の姿を見れるという表現は好印象に残りやすくなります。
達成感をアピールする場合は、企業の情報を伝えながら表現しましょう。
企業の情報や特徴をしっかりと捉えておかないと、入社熱意は伝わらないため徹底的に調べておきましょう。
10. 自分の仕事で多くの人の生活の支えになりたい。
たくさんの人の生活を支えていることがやりがいを感じるという方は、「企業のどういった部分が生活を支えているのか」「今後どういった仕事をしていくか」などを説明できるようにしておきましょう。
志望動機「やりがいを感じる」言い換え表現の3ステップ
就活生の皆さんは「志望動機」を作る上でどういったことを意識していますか?
面接やESで重要なポイントは、文章の構成と一貫性です。
志望動機を作る手順を意識することで、就活生の性格や企業情報のマッチ度を図ることができます。
以下に志望動機を作る上での3ステップをご紹介しています。
- 自己分析・企業分析を徹底的に行う
- 企業でやりがいを感じる部分を探す
- 過去にやりがいを感じた実体験と企業の求める人材をマッチさせる
1.自己分析・企業分析を徹底的に行う
企業で働いたことのない就活生にとって、企業のやりがいを感じる部分を探すのは難しいことではあります。
企業の情報や働き方を読み解きながら、「やりがいを感じる」ポイントを探すしかありません。
職種や企業情報についての理解を深めていきましょう。
- 企業の公式サイト・SNSを見る
- 企業の店舗に行く
- 社員インタビューや口コミサイトを確認する
- 商品・サービスを利用してみる
企業情報を徹底的に探すには、公式サイトだけでは不十分であるといえます。
実際に足を運んだり、口コミサイトを確認することで、「やりがいを感じる」ポイントを探すことができます。
また、企業の悪い部分にも目を向けることができ、そういった部分が自分にとって許容できる内容なのか確認することも重要です。
2.企業でやりがいを感じる部分を探す
自己分析・企業分析で理解を深めたら、「やりがいを感じる」部分を考えましょう。
ワークライフバランスの割合を考えておくことも重要であるといえます。
家族や趣味といったプライベートのために仕事を頑張っているという部分が「やりがいを感じる」という方も多くいらっしゃるでしょう。
仕事内容だけでなく、プライベートにも目を向けることでピックアップできる内容が増えることでしょう。
3.過去にやりがいを感じた実体験と企業の求める人材をマッチさせる
アルバイトや学生時代などで、過去に経験したやりがいを感じたシーンを見つけましょう。実際に体験した出来事は説得力を持たせることができます。
「チームで達成したこと」や「誰かの為になったこと」などを見つけましょう。
過去にやりがいを感じたシーンが見つかったら、企業が求めている人材に合うように言い換えをしましょう。
求める人材は企業によってバラバラですが、公式サイトの採用ページを確認することができます。
積極的に挑戦する人や協調性がある人など、各企業が必要としている人材に合わせたアピールをすることが重要です。
企業が求める人材にマッチしていることを積極的にアピールしていきましょう。
志望動機で使う「やりがいを感じる」のコツ・使い方
- 他の就活生との差別化を図る
- PREP法を意識する
- やりがいを感じたエピソードを伝える
他の就活生との差別化を図る
企業の採用担当者は数多くの志望動機を見ており、採用を貰うには他の就活生との差別化が非常に重要です。
多くの人が経験したことがないような事柄を面接やESで紹介できるのがベストですが、就活生の中には差別化できるほどの経験がないといった方もいらっしゃいます。
そんな方でも文章力次第では好印象を植え付けることができるのです。
変わった経験をしていても、文章構成が他の就活生と似たり寄ったりになっていては採用されづらいでしょう。
意識すべきは、差別化できる経験が少なくても、似たり寄ったりの文章にしないことです。
企業とのマッチする部分を意識することや具体的に物事を紹介していく上手さが採用に繋がると考えられます。
PREP法を意識する
PREP法とは、結論・理由・具体例・結論という文章構成で、結論を最初と最後に持ってくることで、物事を伝えやすくしているのです。
この一連の文章の流れが不自然な方が多くいらっしゃいます。
文章構成が綺麗かそうでないかで、就活生の能力がある程度分かってしまうのです。
企業は就活生を採用するメリット、就活生の能力や人柄が自社や社会にどれだけ貢献するのか見定めています。
PREP法を意識して書くことで、企業は就活生の伝えたい内容や人柄を取り入れやすくなるでしょう。
それらのポイントを意識するとバランスの良い文章構成になるため、読み手の理解度を深めます。
志望動機で使う「やりがいを感じる」の例文
まず自分の思うやりがいを紹介し、結論ファースト・一貫性のある内容を意識することは忘れないようにしましょう。
上記の項目で紹介してきたポイントを踏まえ、以下の例文を参考にしてみてくださいね。
私は、物事に計画的に取り組むことで、達成感を感じやすい性格です。
学生時代は学業を最優先にしながらも、時間を計画的に使うことで、サークル活動とアルバイトも同時に行いました。
はじめの頃はアルバイトの時間が多くなり、サークル活動に参加する時間が減ってしまったことがありました。
しかし、アルバイト先を短時間シフトで勤務できる家庭教師に変更し、授業や試験の準備にも支障が出ないよう計画的に行うことで、少しずつサークル活動に割ける時間を増やしていくことができました。
その結果、単位を落とすこともなく、アルバイトで満足のできる小遣いを稼ぐことができ、友人を得ることもできました。
御社に入社した際には、私の強みである計画性を活かして、与えられた職務や課題に対して効率的に取り組むことで、生産性の向上に貢献できると考えています。
志望動機では、基本理念や企業の社風を文章に取り入れることで、企業とのマッチ度が深まります。
以下の例文は、「やりがいを感じる部分」を最初に伝えています。自分がやりがいを感じる部分をストレートに伝えるのも効果的でしょう。
その後に過去の出来事や具体例を挙げることで、よりわかりやすい内容となっています。ダラダラとしないような文章構成を心掛けましょう。
私が仕事でやりがいを感じるのは、人から感謝されたときです。
お客様から感謝されることで、頑張って良かった、もっと頑張ろう、という気持ちになります。
学生時代は学業の傍らコールセンターのアルバイトをし、企業の製品に関するお客様対応を行いました。
その部署では、ご購入前のご相談を承るだけでなく、すでに製品をご利用のお客様からのお問い合わせにも対応していました。
中には製品の品質やアフターサービスに不満を感じていらっしゃるお客様も含まれており、そのようなお客様には苦手意識を持っていました。
しかし、日々業務を行う中で、ご不満のお客様のお話を粘り強く傾聴したり謝罪したりすることで、応対難度の高いお客様も上司にエスカレーションすることなくクローズできるケースが少しずつ増えてきました。
そのときに、リーダー業務を行う先輩が、私のコミュニケーション能力を褒めてくださったのが印象に残っています。
苦手意識を持っていたお客様に「ありがとう」という言葉をいただいた時に、仕事にやりがいを感じるようになりました。
御社の業務では、お客様だけでなく、関係会社を含むいろいろな人と意見のすり合わせや調整が必要となるため、私の強みであるコミュニケーション能力が活かせると考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「やりがいを感じる」を志望動機にする際の注意すべきポイントや、言い換え表現をご紹介してきました。
「やりがい」は漠然とした表現であるため、悪印象を与えてしまう可能性があるので、書き方には注意が必要です。
しかし、書き方によっては、採用担当者の目を引くものになることも間違いありません。
大切なのは、ありがちな表現を避け、他の就活生との差別化を意識していくことです。
この記事を参考にしていただき、ぜひほかの就活生と差をつけて、志望企業の選考を突破しましょう。