【企業分析】パイオニアの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
パイオニア株式会社(以下、パイオニア)は、本社を東京都文京区に置き、カーエレクトロニクス分野でグローバルに事業展開している企業です。
国内外に50社ものグループ会社を持ち、最先端の技術を活かした製品やサービスを提供しています。
具体的には、車載機器の市販事業や自動車メーカーに向けたOEM事業など、5つの事業を展開しています。
この記事では、パイオニアの企業研究を行うために必要な会社概要などの基礎知識や社風、働き方などをご紹介しています。
- パイオニアではどのような仕事があるのか気になる
- パイオニアの就職難易度を知りたい
- パイオニアの選考対策をするときのポイントを知りたい
また、就職難易度や選考対策についても解説しているので、上記のように考える就活生はぜひ最後までご覧ください。
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この記事の結論
この記事の結論ですが、パイオニアの就職難易度は高いと考えています。
以下で紹介する参照記事による就職偏差値を参考にすると、標準的な就職難易度よりは高いと考えられるでしょう。
パイオニアの採用予定人数は毎年非常に少なく、採用大学群を見てみると、国公立・私立問わず採用が行われているものの名の知れた有名大学や大学院からの内定者が多いのが見てとれます。
そのような状況の中、採用を勝ち取るには、しっかりと企業研究・企業分析を行いパイオニアのことを理解した上で「自分はパイオニアでどのような仕事がしたいのか」「パイオニアでどのような強みが活かせるのか」を考えることが大切でしょう。
企業分析を行うと同時に、自己分析を進めることで自分の強みについても把握しておくのがおすすめです。
また、ウェブサイト上で情報を集めるだけでなく、積極的に会社説明会に参加するなどして最新の情報や生の声を集めると参考になります。
パイオニアでは、どの職種においても現状に満足せず、高みを目指して努力し続ける姿勢が求められています。
難しい問題に対しても屈することなく、その状況をバネにして飛躍できる「粘り強さ」や「根気強さ」を持ち合わせているかは重要なポイントです。
次の章からは、パイオニアの内定に向けた内容や、その他就活に役立つ情報を紹介します。
パイオニアについて
出典元:パイオニア株式会社
会社概要
パイオニアは、カーエレクトロニクス分野でグローバルに事業展開している会社で、国内外に50社ものグループ会社を持っています。
企業理念は「より多くの人と、感動を」で、時代や環境が変化しても揺らがない心情として受け継がれているものです。
新しい視点からの発想と最先端の技術を活かした製品やサービスを提供しているのが特徴で、具体的には以下のような事業を行っています。
- 車載機器の「市販事業」
- 自動車メーカーに向けた「OEM事業」
- 音質にこだわった「サウンド事業」
- 安心・安全なモビリティ社会の実現のための「データソリューション事業」
- 各種パソコン関連商品を提供する「その他事業」
「モビリティ領域における“ モノ(プロダクト)”と“コト(ソリューションサービス)”を最適に融合させた、新しい価値の創造」を目指し、常に努力をし続けている企業です。
お客様一人ひとりの心に届く、商品やサービスの提供を大切に考えています。
各事業別の売上規模
パイオニアは2016年移行、売上が減少しはじめ、収益やフリーキャッシュフロー、営業利益もマイナスに落ち込みました。
事業が想定通りに進まなかったことが要因ですが、結果として、2019年3月27日をもって上場廃止となり、各事業別の売上規模に対する詳細な報告書はありません。
しかし、カーエレクトロニクスを中心にしたグローバル事業を展開し、老舗メーカーの強みを活かしたソリューションサービス企業へ変革しました。
2024年3月期には、グループ会社を50社とし、連結売上高は2,415億円とV字回復を果たしたと言えるでしょう。
各事業セグメントの解説
パイオニアの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
市販事業 | 国内市場向けブランド「カロッツェリア」などのカーナビゲーション、カーAV、ドライブレコーダー、世界初のAI 搭載通信型オールインワン車載器「NP1」などを世界に提供 |
OEM事業 |
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サウンド事業 |
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データソリューション事業 |
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その他事業 |
|
パイオニアは、長い歴史の中で培ってきた知識やスキルを活かしながらも、時代の変化に応じた新しい製品づくりに意欲的に取り組む企業です。
カーナビゲーションシステムをはじめとする車載機器を中心に、オーディオや安心・安全な運転に関するシステムなど、快適なドライブに欠かせないモノづくりを行っています。
また、2025年に向け、企業ビジョンとして「未来の移動体験を創ります」を制定しており、世界初・業界初の製品の開発に力を入れています。
パイオニアの各事業の詳細は以下の参考ページで確認できます。
それぞれの事業内容や独自ブランドのこだわりなど、ぜひ確認しておいてください。
パイオニアで働いている社員は?
平均勤続年数は?
パイオニアの2022年末時点における平均勤続年数は20.4年です。
電気機器業界の平均勤続年数は約18年であることから、業界平均よりはやや社員が定着している職場だと考えられるでしょう。
平均年収は?
パイオニアの公式ウェブサイト上では平均年収について公開されていませんでした。
電子機器業界の20代から30代の平均年収が506万円で、全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均の年収よりも高い水準が期待できるでしょう。
平均残業時間は?
パイオニアの公式ウェブサイト上では、従業員の平均残業時間は公開されていませんでした。
電子機器業界で働く従業員の平均残業時間は企業や職種によって大きく異なります。
昨今の働き方改革を受け、企業内での残業に対する考え方などが変わりつつある場合も考えられるため、OB・OG訪問や企業説明会を通じて、企業の生の声を聞くのが確実でしょう。
平均ボーナス額は?
パイオニアの公式ウェブサイト上では、平均ボーナス額は公開されていませんでした。
ボーナス額は、企業の経営状況や業界によって大きく異なります。
2カ月~2.5カ月分の企業もあれば、4カ月分の企業もあり、差が大きいことがうかがえるでしょう。
パイオニアでは全ての職種において、6月と12月の年2回、ボーナスが支給されています。
どんな文化なの?
世界初、業界初をこれまでに数多く生み出してきたパイオニアは、困難な事象にも屈せず、前向きに物事に取り組み続ける姿勢が大切にされています。
時には失敗することがあったとしても、それをバネに次に活かし、努力し続けることが大切だという考えです。
現状に満足せずに高みを目指し続ける姿勢こそが、新しいモノを作り出すのに必要不可欠です。
「世界初」を目指す高い向上心を持っている社員が集まっている企業だといえるでしょう。
こうした背景から、失敗にも屈せず努力し続けられる人やチャレンジ精神がある人が向いていると言えます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
電子機器業界の中でのパイオニアの立ち位置をご紹介します。
売上高を競合他社と比較すると低い位置ですが、パイオニアでは社員のやる気を引き出すために組織体制や人事制度を整え、企業一丸となって新しいチャレンジをし続けています。
理由として、以下のような要因が考えられます。
社員一人ひとりのパイオニア精神
パイオニアは世界的にも名の知れたブランドであり、創業86年の歴史の中で数々の「世界初」を生み出してきました。車載機器などを通して長年収集し続けてきたデータや実績を元に、企業としてどのように社会に貢献していくのか、一人ひとりがプロ意識を持って問題解決に取り組んでいます。
音や光の技術、モノづくり力
パイオニアは創業以来、音や光の技術に力を入れてきました。さらに、数々の車載機器を作る上で培った「モノづくり力」も唯一無二のものです。これらの技術やスキルを活かし、国内はもちろん世界に向けた製品やサービスを展開しており、グループ会社数は世界各国に50社にもおよびます。
斬新でユニークな製品やサービス
今までに培った技術を活かしながら、現状に満足することなく「誰もまた見たことのない世界初のモノやコト」に挑戦し続けています。パイオニアが作り出す最先端且つ個性的な製品やサービスは世界的に愛されており、車載デバイスの年間生産台数は約5,000万台となっています。
これらの要素により、パイオニアはカーナビゲーションシステムやカーオーディオ関連の企業の中でも創業以来、培ってきた技術を大切にしながらも、常に高みを目指し「世界初」「業界初」を追い求め続ける企業だと言えるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
パイオニア | 2,685億円 | 708万円 | 53 | 一人ひとりが意欲的に挑戦できる社風 |
JVCケンウッド | 3,369億円 | 697万円 | 55 | 若手の挑戦を後押しする社風 |
パナソニック | 3兆4,833億円 ※2022年度 | 758万円 | 56 | モノづくりに対して熱のある社風 |
アルパイン | 9,331億円 | 602万円 | 53 | 新しいことに挑戦できる社風 |
パイオニアの新卒募集要項について
以下に、パイオニアの新卒募集要項についてまとめました。
学ぶ意欲を大切にしているパイオニアでは、社員の成長を後押しするための研修が充実しています。
また、社員一人ひとりが理想の働き方ができるように各種制度を整えているのが特徴です。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術系総合職(IT)、技術系総合職(モノづくり)、事務系総合職 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 技術系総合職(IT、モノづくり) 高専卒:201,000円 大学卒:232,000円 大学院卒:256,000円 事務系総合職 大学卒:232,000円 大学院卒:256,000円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | ・スタートアップ研修:新入社員研修、2年目フォローアップ研修、3年目研修 ・技術研修:基礎技術研修、年度別技術研修、新人ソフト研修、ソフトウェア研修、AI研修、基幹技術研修 ・グローバル研修:語学研修、海外トレイニー研修 ・チャレンジ研修:ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、プレゼンテーション、コミュニケーション、マーケティング、リーダーシップ、プロジェクトマネジメント、ファシリテーション、デザイン思考、経営数値、問題解決社外公開講座など |
福利厚生 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)) 福利厚生:企業年金制度(確定給付企業年金・確定拠出年金) 団体保険・共済事業 リゾート施設割引利用 社員食堂・売店、社内販売 |
求める人材
パイオニアは「求める人材像」として以下の4点を挙げています。
- 困難な状況を楽しみ、自身を磨き続けられる人
- 広範な視野で、社会、環境の変化にスピーディに対応できる人
- 失敗を恐れず常に前向きに挑戦し続けられる人
- 仕事を通じてお客様のパートナーになれる人
パイオニアは、未来を見据えた新たな技術やスキルを生み出すことに力を入れています。
そのため、様々な困難な状況に対し、試行錯誤を繰り返したり失敗から学んだりしながら根気強く取り組む姿勢が求められています。
また、新しいものを作り出すためには変化がつきものです。
変化を前向きな物として捉えられるような心の持ち方も重要視されています。
さらに、仕事を通じて同僚やお客様との信頼関係が築けるかという点も重要視されています。
エントリーシートや面接では「この就活生は企業の適している人材か」を見られるため、企業が求める人物像を念頭におき、選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
①新卒エントリー
パイオニアの公式サイトからプレエントリーしましょう。
「リクナビ」からもプレエントリーは可能です。
②適性検査(オンライン)
オンライン上にて適性検査を行います。
③一次面接(オンライン)
部門面接官と人事面接官の2名で、40分から50分程度の面接を行います。
④二次面接(東京本社)
部長クラスの面接官2名と50分程度の面接を行います。
⑤適性検査(筆記)
詳細については、パイオニアの公式ウェブサイトからプレエントリーすると情報が得られます。
⑥内定
選考フローや採用スケジュールの詳しい情報は、パイオニアの公式ウェブサイトからプレエントリーをすることで得られます。
会社説明会はZoomで行われる予定ですが、こちらについてもプレエントリー後に企業からお知らせが届く予定です。
そのため、まずは公式ウェブサイトからプレエントリーを行い、詳しい採用フローやスケジュールを確認するようにしましょう。
採用大学
パイオニアの採用大学の実績を以下に掲載しています。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで全国から幅広く採用されており、国公立大学もあれば私立大学もあります。
いわゆる学歴フィルターは存在しないと考えられるでしょう。
<大学院> 東北大学、大阪大学、北海道大学、茨城大学、名古屋大学、名古屋工業大学、京都工芸繊維大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、日本大学 <大学> 九州大学、千葉大学、近畿大学、富山大学、徳島大学、九州工業大学、北九州市立大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、中央大学、立教大学、法政大学、関西学院大学、立命館大学、同志社大学、日本大学、成蹊大学、東邦大学 |
旧帝国大学から産近甲龍まで幅広い偏差値の大学から採用実績があります。
大学だけでなく、大学院からの採用も多いのが特徴的です。
学歴による足切りはないと考えられますが、中には高い偏差値の大学からのライバルが存在すると考えられるため、油断は禁物です。
エントリーシートや面接の対策を丁寧に行い、内定獲得を目指しましょう。
就職偏差値・難易度
ここまで解説してきた内容を踏まえて、パイオニアの就職偏差値・難易度をみてみましょう。
結論として、偏差値・難易度はやや高めだと考えられます。
その理由は以下の3つです。
- 採用フローに特別なステップがなく、一般的
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがない
- 採用予定人数が少ない
エントリーシートの提出や面接の際には、基本的な対策を行えば、落ち着いて対応できるでしょう。
学歴フィルターも存在せず、面接のステップにおいても他の企業と大差ありません。
しかし、そもそもの採用人数が毎年少ないため、事前の準備を綿密に行い、他の就活生との差別化を図ることが大切だと考えられます。
まとめ
パイオニアは、カーエレクトロニクス分野でグローバルに事業展開している企業です。
新しい視点からの発想と最先端の技術を活かした製品やサービスの提供を大切にし、成長を続けています。
学歴フィルターはありませんが、採用予定人数が少ないため、狭き門となっています。
企業分析や自己分析をしっかりと行い、対策を練っておきましょう。