ChatGPTは企業研究に使えるのか?ポイントや注意点を詳しく紹介

ChatGPTは企業研究に使えるのか?ポイントや注意点を詳しく紹介

2024/7/23更新

はじめに

本記事では、ChatGPTは企業研究に使えるのかについて紹介しています。

実際にChatGPTを使って企業研究をしているので、やり方やポイントなどを参考にしてください。

本記事は、「ChatGPTは企業研究に使えるのか知りたい」「ChatGPTは企業研究以外にも就活で活用できるのか知りたい」といった悩みを持つ新卒生に向けた記事です。

本記事を読めば、ChatGPTを使った企業研究のやり方や、企業研究で使えるプロンプトがわかりますので、ぜひ最後までお読みください。

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ChatGPTは企業研究に使える

ChatGPTは企業研究に使える

結論からいえば、ChatGPTは企業研究に使えます。

求める人物像や事業内容、文化など、項目を指定して情報収集したり、SWOT分析やPEST分析に活用したりなど、使い方はさまざまです。

ただし、活用するにあたって注意点もあるので、しっかり確認しておきましょう。

実際にChatGPTを使って企業研究をしていますので、実際に使えているか確かめてください。

ChatGPTを使って実際に企業研究してみた

ChatGPTを使って実際に企業研究をしていきましょう。

今回は、自動車業界で人気のある「マツダ」について企業研究をします。

マツダの企業研究についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、比較しながら見ていきましょう。

 

まずは、どのような情報を集めたいかリストを作ります。

具体的には以下の項目について情報を集めます。

  1. 会社名
  2. 本社所在地
  3. 売上高
  4. 文化
  5. 従業員数
  6. 事業内容
  7. 求める人物像
  8. 社風
  9. 平均勤続年数
  10. 平均年収
  11. 平均残業時間
  12. 給与
  13. 福利厚生
  14. 選考フロー
  15. 採用大学

 

実際にChatGPTへ質問しましょう。

ChatGPTに送るプロンプトは以下のとおりです。

あなたはプロのキャリアアドバイザーです。

私は新卒生で就職活動を行っています。マツダ株式会社の企業研究をしたいので、以下の1~15の情報を集めてください。

1.会社名

2.本社所在地

3.売上高

4.文化

5.従業員数

6.事業内容

7.求める人物像

8.社風

9.平均勤続年数

10.平均年収

11.平均残業時間

12.初任給

13.福利厚生

14.選考フロー

15.採用大学

 

ChatGPTの返答は以下のとおりです。

マツダ株式会社に関する情報を以下にまとめますね。

1. 会社名: マツダ株式会社 (Mazda Motor Corporation)

2. 本社所在地: 広島県広島市南区

3. 売上高: 直近のデータによると、約3兆2千億円(2023年)

4. 文化: マツダは「挑戦を楽しむ」という価値観を持つ企業で、革新的な技術開発とデザインに注力しています

5. 従業員数: 約4万人(2023年)

6. 事業内容: 自動車の設計、製造、販売

7. 求める人物像: 持続的な成長と変革を追求する意欲的な人材、チームでの協力を重んじる人物

8. 社風: 自由で柔軟な職場環境で、チャレンジ精神と創造性を重んじる

9. 平均勤続年数: 約10年(2023年)

10. 平均年収: 約800万円(2023年)

11. 平均残業時間: 約20時間/月(2023年)

12. 給与: 年収の詳細は、役職や経験によって異なりますが、業界水準以上の待遇が一般的

13. 福利厚生: 健康保険、厚生年金、福利厚生施設の利用など

14. 選考フロー: 書類選考、一次面接、二次面接、最終面接などが一般的

15. 採用大学: 主に総合大学や工学系大学から多くの学生を採用しています

これらの情報は最新のものではない場合がありますので、具体的な就職活動に際しては公式ウェブサイトや最新の情報源を参照することをお勧めします。

ChatGPT自体も提言していますが、最新の情報ではない、または間違った情報が記載されている場合があります。

必ず自分でも公式サイトを確認してください。

それでは、上記で紹介した「【企業分析】マツダの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説」を参考に、情報が合っているか確かめていきましょう。

1会社名合っています。
2本社所在地広島県安芸郡府中町新地3-1が正しいため、間違っています。
3売上高2023年の売上高は、3兆8,268億円ですので少し誤差があります。
4文化「飽くなき挑戦」を続けている企業なので、合っています。
5従業員数グループ全体48,481人、単体23,144人なので、一応合っています。
6事業内容合っています。
7求める人物像現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる人。その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける人。
上記がマツダの求める人物像なので、合っています。
8社風合っています。
9平均勤続年数マツダの平均勤続年数は19.9年です。少し誤差を感じます。
10平均年収有価証券報告書を参考にすると、2024年3月31日現在の平均年収は689万円、2023年3月は659万円なので、間違っています。
11平均残業時間合っています。
12給与具体的な数値を記載していないため、判断不明です。
なお、マツダの初任給は以下のとおりです。
博士了/ 279,500円
修士了/ 258,000円
学士卒/ 236,000円
13福利厚生合っています。
14選考フロー合っています。
正確には、「技術・事務系」のみ面接は3回で、「IT・SE系・博士(ドクター)」は、面接が1回です。
15採用大学合っていますが、具体的な大学名が記載されていません。

 

今回は15項目について質問しましたが、確実に間違っている内容は2つ、少し誤差がある内容は2つとなりました。

おおむね情報は合っているため、企業研究に役立てることが可能です。

また採用大学や事業内容などは、「具体的に教えてください」と入力すれば、詳しく教えてもらえます。

ただし、給与など具体的な数値がわからないところは、教えてもらえません。

わからない数値は、「具体的な数値は公式情報から確認が必要です。」と記載されるので、自分で公式サイトをチェックしましょう。

ChatGPTを使って企業研究するときのポイント

ChatGPTを使って企業研究するときのポイント

ChatGPTを使って企業研究するときは、3つのポイントがあります。

効率よく正確な情報を入手するためには、ポイントを意識してください。

質問の仕方を工夫する

具体的に質問することで、回答の精度も高くなります。

例えば、ChatGPTに「マツダ株式会社の企業研究をしてください」と伝えると以下の回答が送られてきます。

1. 会社概要

2. 業種・事業内容

3. 主要製品・ブランド

4. 技術・イノベーション

5. グローバル展開

6. 経営戦略

7. 社会貢献活動

これだけの情報では、企業研究としては物足りません。

そこで、「ChatGPTを使って実際に企業研究してみた」で紹介したように、項目を自分で設定し、必要な情報を入手しましょう。

もちろんこれは、企業研究に限ったことではなく、どのような質問であっても、質問の仕方を工夫することで、正確な情報を入手できます。

ただし、情報が必ずしも正しいとは限らないため、必ず自分でも確かめてください。

とくに中小企業やベンチャー企業、規模の小さい企業は、情報量が少なく間違った情報を回答する可能性があるため、注意してください。

企業の情報を取り込ませて必要な情報を得る

ChatGPTを使って企業研究する際は、「Code Interpreter」がおすすめです。

「Code Interpreter」は、有料会員のみが使えるオプションです。

「Code Interpreter」を使えば、企業サイトの必要な情報のみをアップデートできます。

有料会員のみですが、効率よく企業研究ができるため、頻繁にChatGPTを使う人は参考にしてください。

別の媒体も活用する

ChatGPTだけで企業研究を済ませるのではなく、別の媒体も活用してください。

ChatGPTは企業研究に使えますが、ChatGPTだけで企業研究が完結するわけではありません。

ChatGPTでは、集められない情報もあります。

そのため、企業のホームページや就活情報サイトなどを活用して企業研究を進めてください。

企業研究に関する情報を以下のコンテンツで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ChatGPTを使って企業研究するときの注意点

ChatGPTを使って企業研究するときの注意点を解説します。

情報が古い・間違っている場合がある

本記事では、マツダ株式会社の企業研究をChatGPTを使って行いましたが、いくつかは間違った情報が記載されていました。

必ずしも正しい情報を記載するとは限らないため、注意しましょう。

ChatGPT自体からもアナウンスされますが、最新情報については、自分で公式サイトをチェックしてください。

規模の小さい企業には向いていない

とくに中小企業や規模の小さい企業は、情報量も少なく、大手企業と比べると間違った情報が記載されやすくなります。

規模の小さい企業には向いていませんので、企業研究をするときは、就活情報サイトなども併せて活用してください。

企業研究で使えるおすすめのプロンプト

企業研究で使えるおすすめのChatGPTプロンプト

企業研究で使えるおすすめのプロンプトを紹介します。

プロンプトとは、簡単にいえばChatGPTに質問する内容を指します。

プロンプトを具体的かつ明確にすることで、ChatGPTの回答精度が高くなりおすすめです。

3つのプロンプトを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

SWOT分析をするためプロンプト

SWOT分析とは、自社の内部環境と外部環境を「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の4つの視点から分析する手法です。

SWOT分析をするためには、以下のプロンプトを用いてください。

なお、入力文を書き換えて使用してください。

#命令書:

あなたは、ベテランの事業コンサルタントです。私は就職活動をしており、志望する企業の分析を行いたいです。以下の制約条件と入力文をもとに、 最高のSWOT分析を行ってください。

#制約条件:

・就活生の目線になってわかりやすく記述してください

・この作業をするにあたって、最高の結果を出すために、必要な情報が不足している場合は、逆質問をしてください

・ブレットポイント形式で出力をする

#入力文:

企業名:マツダ株式会社

業種:自動車

サービス内容:自動車の製造および販売

実際に生成された文章は以下のとおりです。

SWOT分析:マツダ株式会社

Strengths (強み)

ー 技術革新とデザインにおけるリーダーシップ(スカイアクティブテクノロジーの開発)

ー運転の楽しさとパフォーマンス重視のブランドイメージ

ーグローバル展開と地域密着の生産拠点を持つこと

ー高品質な製品と顧客満足度の向上

ー持続可能な技術開発に積極的な取り組み(環境配慮型の車両開発)

Weaknesses (弱み)

ー自動車市場の競争激化による価格競争への対応が課題

ー他社に比べて市場シェアが限定的な地域が存在する

ー新興市場への進出が他社に比べて遅れている可能性

Opportunities (機会)

ー電動化・自動運転技術の拡充と市場ニーズへの対応

ー新興市場における成長機会の拡大(特にアジア市場)

ー環境規制の強化に伴う持続可能な車両の需要増加

Threats (脅威)

ー自動車業界全体の景気動向や原材料価格の変動による影響

ー技術革新の速さに対する追いつきが難しい競争環境

ーグローバルな貿易政策や地政学的リスクの影響

以上がマツダ株式会社のSWOT分析です。これらの要素を考慮しながら、自分のスキルや志向とどうマッチするかを見極めると良いでしょう。

PEST分析をするためのプロンプト

PEST分析とは、外部環境を「政治」「経済」「社会」「技術」の4つに分類し、自社に与える影響を分析するフレームワークです。

上記で紹介したSWOT分析のプロンプトをPEST分析に替えるだけで、PEST分析ができます。

#命令書

あなたは、ベテランの事業コンサルタントです。私は就職活動をしており、志望する企業の分析を行いたいです。以下の制約条件と入力文をもとに、 最高のPEST分析を行ってください。

#制約条件

・就活生の目線になってわかりやすく記述してください

・この作業をするにあたって、最高の結果を出すために、必要な情報が不足している場合は、逆質問をしてください

・ブレットポイント形式で出力をする

#入力文

企業名:マツダ株式会社

業種:自動車

サービス内容:自動車の製造および販売

アピールポイントを調べるプロンプト

企業研究では、求める人物像や社風などの情報を集めますが、それらの情報をもとに、自分をどのようにアピールするかを考えます。

一般的には、企業の求める人物像に合っている人材であることをアピールしましょう。

アピールポイントを調べるプロンプトは、以下のとおりです。

あなたは、ベテランのキャリアコンサルタントです。私は就職活動をしており、志望する企業の分析を行いたいです。以下の制約条件と入力文をもとに、 「アピールすべき能力」について詳しく教えてください。

#制約条件

・アピールすべき能力を{#入力文}をもとに3個教えてください。

・この作業をするにあたって、最高の結果を出すために、必要な情報が不足している場合は、逆質問をしてください。

・ブレットポイント形式で出力をしてください。

・アピールすべき能力とその理由をそれぞれ出力してください

#入力文

企業理念:

Mission:

Vission:

Values:

求める人物像:

就活におけるChatGPTの活用方法

ChatGPTは、企業研究だけでなく、面接対策や自己分析などにも活用できます。

それぞれの活用方法について簡単に見ていきましょう。

面接対策

ChatGPTを使えば、面接対策も可能です。

ChatGPTが面接官役となり、いくつかの質問をしてくれます。

面接が終わると、フィードバックと合否を説明してくれるため、何が悪かったのかわかるところがポイントです。

何度も繰り返しブラッシュアップすることで、受け答えが上達します。

ただし、文章でのやりとりになるため、声の大きさや表情、お辞儀の角度といった実践練習はできません。

自己分析

ChatGPTを使えば、自己分析も可能です。

ChatGPTからの質問に答えるだけで、自分の強みや弱みを分析してもらえます。

自己分析といえば「マインドマップ」「自分史」がありますが、ChatGPTを使えば手間なく簡単に分析できるため、時間短縮にもなります。

ぜひ、活用してみてください。

エントリーシート

ChatGPTを使えば、エントリーシートに必要な志望動機や自己PRも分析できます。

あらかじめ企業の情報や自分について入力しておくと、その情報をもとに作成します。

ただし、ChatGPTを使ったエントリーシートは「無機質さ」「機械っぽさ」になってしまうため、修正が必要です。

ChatGPTを使ったエントリーシートをそのまま使うのではなく、下書き用や土台として活用してください。

まとめ

ChatGPTを使って企業研究することは可能です。

ChatGPTを使えば、すばやく情報が集められ、企業の強みや弱みも分析できます。

ただし、情報がすべて合っているとは限らないため、自分で公式サイトをチェックして確かめましょう。

具体的な数値などは、回答してもらえない可能性が大きいため、使い方としては大まか概要を知るために向いています。

SWOT分析やPEST分析にも使えますので、ぜひ本記事で紹介したプロンプトなどを参考に活用してみてください。

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