まったり高給な業界・企業の探し方
2024/7/23更新
はじめに
これから就職活動を行う就活生の中にはまだどの業界や企業に行くか決まっていない方もいるでしょう。
また、給与が高く激務な環境を避け、ワークライフバランスが取れる企業を目指す方も多数います。
そのような就活生の参考になるよう、この記事ではまったり高給な業界・企業の探し方を解説します。
まったり高給な業界・企業の特徴や見つけ方、注意点など企業探しのポイントを詳しく紹介しますので後悔しない企業選びの参考にしてください。
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まったり高給とは
まったり高給な企業とはどのような企業なのかを解説します。
まったり高給とはのんびり仕事をしていても給与が多く貰える企業のことです。
昭和の頃はとにかく残業をして働いて稼ぐ、という風潮がありましたが、現代では仕事はほどほどにこなしつつ一定以上の給与を貰う風潮も少しずつ見受けられます。
まったり仕事していて高い給与が貰えるのか疑問に思う方もいると思いますが、労務行政研究所の統計によると新入社員の初任給の引き上げをした企業は86.8%あり、これまでより多くの給与が貰えるようになってきています。
また、アルバイトの最低賃金は2023年に初めて時給1,000円を越え、徐々に企業全体が高賃金を支払うようになっているのです。
もちろん、仕事内容自体が楽になっているわけではないですが、近年の給与動向を見るに仕事内容の割には高い給与が貰える企業があっても不思議ではないでしょう。
まったり高給な業界・企業の特徴
続いてまったり高給な業界や企業によく見受けられる特徴を解説します。
給料が良い
大前提となりますが、高給とあるように給与が高いことがまったり高給な業界・企業の特徴となります。
日本の平均年収は約443万円です。
そして民間給与実態統計調査によれば、令和4年の平均年収統計で800万円以上900万円以下は全体の3.3%、1,000万円以上になると全体の5.4%と少なく、このことから800万円以上から高給取りと考えて良いでしょう。
人によって高給の基準は異なりますが、少なくとも日本の平均年収よりは上だと考えるのが自然だと考えます。
まったり高給な企業を探す時は平均年収より上、できれば800万円以上を目安にすると希望の企業に一歩近付くでしょう。
残業の少ない
まったりとあるように仕事をする時間が少ないことがまったり高給な業界・企業に多いです。
そのため残業時間が長かったり、サービス残業が多いところはまったり高給とは言えないでしょう。
厚生労働省が発表した調査によると、令和4年の一般労働者の平均残業時間は13.8時間となっています。
まったり高給企業であれば、この13.8時間より短い残業時間である企業が当てはまると言えるでしょう。
福利厚生など待遇が良い
まったり高給な業界・企業は福利厚生といった給与以外の待遇が良いことも多いです。
福利厚生では〇〇手当といった各種手当が豊富に用意されていることがあり、基本給に上乗せされた分が貰える可能性があります。
また、報奨金や特別な賞金が貰えるなど企業によって福利厚生の充実度は違います。
単に手当がつくだけでなく、独身寮があったり育児制度が豊富だったりすると消費する費用が削減できることもあるでしょう。
また、フレックスタイム制など働き方に関する制度も存在します。
フレックスタイム制を使えば自分で働く時間を調整できるため、まったり働くことも可能です。
ワークライフバランスを実現できる福利厚生や制度があるのかを確認することがまったり高給な企業を探す上で重要となります。
以下に年収の向上に繋がりやすい福利厚生の一覧を紹介します。
ここに出したもの以外でも高給に繋がる福利厚生はあると考えられますので、自分でも探してみてください。
- 時間外手当
- 通勤手当
- 慶弔見舞金制度
- 傷病・災害見舞金制度
- フレックスタイム制
- 時短勤務
- 社内託児所
- 社内寮
- 住宅手当
- 社員食堂
- リフレッシュ休暇
- 夏季・冬季休暇
- プレミアムフライデー
働き方が多様
福利厚生の延長ですが、フレックスタイム制や在宅勤務制度などがある企業では様々な働き方が可能です。
決められた時間に必ず出社し、所定の時間までは退社することが許されない企業もある中、制度を利用して自分で始業開始時間や退社時間を自由に決められます。
また、服装でもスーツではなく私服許可な企業も存在します。
このように時間・身だしなみなど自由度の高い企業は自分のペースで仕事ができる可能性が高く、結果として働きやすい企業になることが多いです。
激務に追われない
まったりと対極にあるのが業務量が多く常に激務な職場環境です。
業務量が多く、常に忙しい企業は給与も多く貰える可能性も高いですが、残業時間も多くなったり、勤務中は息つく間もないほど多忙を極めたりします。
勤務中でも一息つける企業がまったりな企業と言えますので、常に多忙な仕事や業界は確認しておくべきでしょう。
また、業界の中でも忙しさに差のある業界が存在します。
残業時間が少なめの業界の企業を選べば、激務に追われる確率も下がるでしょう。
安定している
まったり高給な企業は言い方を変えれば身を粉にして働かなくても実績が良く、余裕のある企業と言えます。
それは企業自体が安定しているということであり、安定して給与を供給できることに繋がります。
倒産しかけている企業や業績が悪い企業だと給与は下がりがちになりますし、従業員を雇う人件費も逼迫するため人が雇えず、1人あたりの負担が大きくなることが多いです。
大企業のように従業員数が多く、業績も毎年安定している企業は1人あたりの負担が少ないところもあるため、まったり高給の条件を満たしやすくなります。
理想のまったり高給な企業を探すのが難しい理由
まったり高給な企業の特徴が分かっても、自分が入社したいまったり高給企業が見つかるとは限りません。
日本の企業の数は約368万あるため、その中から希望の企業を探すだけでも大変な労力を要するでしょう。
ここではまったり高給な企業を探すのが難しい理由について紹介します。
給与が高い分、仕事で結果を求められるため
高給な企業は仕事で結果を結果を求められることが多いです。
現在では年功序列の形式を取る企業から実力・成果主義を取る企業も増えています。
実績をあげた社員は昇給し、給与も上がっていきますが、実績をあげられない社員はいつまで経っても昇給できず、給与も上がらない状態が続きます。
実績を上げるには仕事を精一杯取り組むケースが多く、まったりする余裕は中々ないでしょう。
「働かざるもの食うべからず」という言葉があるように、働いて結果を出さなければ給与が上がりづらい企業が多いのも事実です。
年功序列なケースも多い
実力主義な企業が増えていると言いましたが、まだまだ年功序列な企業は数多く存在します。
業界自体が年功序列な傾向になりがちなところもあるため、若いうちから成果を出しても給与が跳ね上がることは希だったりします。
年功序列な業界・企業は在籍期間が長くなれば給与が増えてきますが、若いうちは給与は上がらず下積みとして激務に耐えながら働くことも多いです。
20代、30代のうちからまったり高給を目指したい方には、年功序列の企業は合わないと言えるでしょう。
働く環境は人に応じて変化するため
まったり高給な企業に絶対に巡り合う可能性は限りなく低いです。
なぜなら、まったり高給を謳っている企業でも働く部署によっては激務な部署もあるからです。
近年では「配属ガチャ」という言葉がよく聞かれますが、まったりできる部署もあれば日々業務に追われ残業を強いられる部署がある企業も存在します。
そのような部署に配属された場合、まったり高給とは言えなくなるでしょう。
また、転勤の多い企業や職種だと就職当初はまったり高給だったものの、転勤によって職場が変わり、そこが激務なこともあります。
転勤がなく、職場環境が変わらない業界や企業に絞って探すのも、まったり高給な企業を見つけるポイントとなるでしょう。
まったり高給な業界・企業の見つけ方
企業数は多いですが、特徴を参考にしてまったり高給な企業を見つけることは可能です。
こちらではまったり高給な業界や企業の見つけ方を紹介します。
まったり高給な業界・企業の見つけ方を把握し、自分に適した企業を見つけていきましょう。
数字など統計を活用する
特徴の項目でも説明した通り、まったり高給な企業には給料が良い点と残業時間が少ない点が挙げられます。
気になる企業があったら給与面では初任給や平均年収、各手当の有無を確認すると良いでしょう。
残業時間は公表している企業と公表していない企業が存在します。
公表している企業は残業時間が少ないことに自信のある企業が多く、反対に公表していない企業は残業時間が多い可能性が高いです。
ただし、企業の公表だけでは実態が分からないため、インターネット上の口コミも参考にするのをおすすめします。
福利厚生を確認する
福利厚生が充実している企業は働き方の自由度が高く、給与面も好待遇であることが多いです。
そのためまったり高給企業を探す際は福利厚生も確認しましょう。
この記事で解説した注視すべき福利厚生を参考に探してみてください。
OB・OGから話を聞く
企業の実際の働き方や仕事内容、職場環境などは公式サイトだけでは判断できないことも多く、実際に入社してみたら激務だったり給与が少なかったりすることも珍しくありません。
OB・OG訪問ができれば、企業で実際に働く社員からリアルな話を聞くことができるため、まったり高給な企業かどうかの判断がしやすくなるでしょう。
OB・OG訪問をしている企業があれば、有効活用していきましょう。
ただし、企業がまったり高給であるか直接聞くと失礼に感じる人もいます。
休日とのバランスはどうか、働き甲斐はあるか、職場環境はどうか、など失礼にあたらないような質問をしてまったり高給な企業なのか確認していくのがおすすめです。
距離が近かったり、聞いても問題ない場合はまったり高給かそのまま聞いてしまっても構いません。
インターンシップに参加してみる
企業がまったり高給かを確認する方法の1つにインターンシップに参加する方法があります。
その企業の実際の働き方を体験できるため、入社後のイメージもしやすくなるでしょう。
また、インターンシップを通じて企業の社員と接点ができ、詳しい話を聞ける可能性もあります。
インターンシップ参加で新たな視野が広がることもあるので参加しておいて損はないでしょう。
しかし、企業の多くはインターンシップに選考を設けているところも多く、希望したからと言って必ずしも参加できるとは限りません。
選考対策をして選考を通過しなければならないため、早めに就職活動に取り組んでいく必要があります。
その他、インターンシップは選考や長期インターンが実施されることもあり、インターンシップを受けれる回数は限られるでしょう。
どの企業のインターンシップを受けるかは慎重に考え、後悔しない企業選びをしてください。
まったり高給な業界・企業は採用難易度も高い
まったり高給な業界や企業は当然ですが、就活生からの人気も高く、採用倍率も高い傾向になります。
大企業や有名企業にまったり高給な企業が集中しがちになりますので、その企業に難関大学の学生たちが応募してきます。
選考対策をしなければ他の就活生との競争に勝つことはできないため、まったり高給な企業に就職したい学生は早め早めに選考対策を実施する必要があるでしょう。
まったり高給な業界
まったり高給な企業が多い傾向にある業界を紹介します。
アパレル・ファッション業界
下記の転職サイトの統計を見ると、1ヵ月あたりの平均残業時間が最も少ない業界がアパレル・ファッション業界でした。
アパレル・ファッション業界の平均残業時間は7.5時間となっており、残業時間は1日30分もない計算となります。
残業が少ないことと接客故にお客様がいない時間帯はまったりできる可能性があります。
しかし、アパレル・ファッション業界の平均年収は300万円台と全国平均より低いため、一部の企業に絞って探す必要があるでしょう。
金融業界
金融業界は平均年収がトップクラスに高い業界のため、高級取りになれる可能性が高いです。
また、信金・組合系は月の平均残業時間が8.5時間、銀行・証券業界は13.8時間と残業時間も短く、働きやすい業界と言えます。
銀行は営業時間が15時までということもあり、お客様の来店で残業時間が増えるといったことはほとんどありません。
営業時間終了後の業務次第では残業もありますが、そこまで長くなることがない点が残業時間の削減に影響していると考えられるでしょう。
安定していて高給と言われる銀行業界ですが、キャッシュレスやオンライン化が進んでいる関係で店舗数や従業員の数が減っている企業もあります。
まったり高給な業界に入る部類ですが、入社する企業を間違えるとまったり高給とは程遠い生活を送る可能性もあるので注意が必要です。
総合商社業界
総合商社業界は平均年収が464万円と全国平均より高く、月の残業時間も11.6時間と短いためまったり高給な働き方ができる業界に数えられます。
特に5大総合商社ともなれば平均年収は1,500万円前後と、極めて高い年収を得ることが可能です。
人気企業ランキングでも上位に入る企業が多い業界であり、内定を得るのも難しいですが、入社できればワークライフバランスを重視しつつ高い給与を得ることができるでしょう。
IT業界
ホワイト企業総合研究所が発表した2025年卒の就活生を対象にした「新卒で入りたい一流ホワイト企業ランキングTPO100」では、上位6社まですべてIT企業がランクインしています。
100社中40社近くIT企業がランクインしており、有名企業だとホワイト企業認定されていて人気の高い企業も多いことが分かります。
IT・通信業界の平均年収は446万円で総合商社の次に高く、月の平均残業時間は14.7時間です。
IT業界というと長時間残業が目立つイメージですが、下請けの企業で残業が多くなることが多く、大手企業に入ればそこまで残業を強いる例は少なくなるでしょう。
ITはこれからも必要とされる分野ですし、やりがいもあります。
自分のスキルも身に付くため、就職先として候補に入れたい業界の1つとなっています。
人気のある企業でもまったり高給ではない可能性もある
有名企業や人気のある企業は全てまったり高給だと思う人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
例えば年収2,000万円を超えるキーエンスはたしかに高給ですが、激務だという話もよく聞く企業であり、決してまったり働ける企業とは言えないでしょう。
キーエンスのように給与は高いが、仕事は忙しいという企業は大企業や人気企業には数多く存在します。
世間や就活生の中で人気の企業だからといって、必ずしも緩やかに働きながら高い給料が貰えるわけではないので自分でもよく調べてください。
反対にあまり聞かない企業や中小企業の中にもまったり高給な企業が見つかることもあります。
人気企業だからまったり高給である、というイメージは一旦捨てて企業をしっかり調査して判断していきましょう。
まったり高給な企業に入っても人生が安泰なわけではない
まったり高給な企業に入社したからといって、その後の人生が約束されたわけでは決してありません。
現代では終身雇用制度は崩壊しつつあると言っても過言ではなく、途中で転職する可能性も十分考えられます。
大企業でも何が原因で倒産するか分からず、就職すればずっと安泰というわけではないことを念頭に置いてください。
転職をしなくても会社内で転勤や部署異動が起こり、まったり高給から激務な職場環境に変化することもあります。
大事なのは入社してからも自身のスキルを高め、職場環境や待遇が変わった際に転職や働き方の変化に臨機応変に対応できる能力を身に付けることです。
まったり高給な企業に入っても自己研鑽を忘れず、さらに成長していきましょう。
まとめ
数多の企業からまったり高給な企業に入社できれば、社会人になっても自分の時間が取りやすくなりますし、資産も貯まっていくでしょう。
新卒採用は選考対策次第でまったり高給の企業に入れる確率も高く、就活生にとっては希望の企業に入社するチャンスと言えます。
ここで紹介したまったり高給な業界・企業の探し方を参考に、有望な企業を探してみましょう。
ただし、まったり高給な企業があなたにとって必ずしも良い企業であるとは限らないことも頭の片隅に留めておいてください。
まったり高給だとしても、あまりにやることが無さ過ぎてモチベーションが上がらなくなってしまったり、職場環境や人間関係が悪くてすぐ辞めてしまったり、スキルが全然身に付かなかったりと不都合なケースが生じる場合もあります。
まったり高給企業を志望することは悪いことではないですが、自分が入社して本当に良かったと思える企業に巡り合えるように就職活動を行ってください。