新卒のSEで優良企業へ就職するには?必要なスキルや人気企業を紹介!
2024/7/23更新
はじめに
SEの仕事に興味を持つ新卒者はたくさんいるはずです。
できれば、労働環境が最適な優良企業を選んで就きたいと思うことでしょう。
しかし、どの会社がよいのか、どうやって選べばよいのか、そもそも優良企業の基準は何かがわからないという人もいるのではないでしょうか。
実際に各社の募集要項を閲覧しても、ほとんどの企業では自社の良いところをアピールするのが当然となっています。
しかも新卒は実務経験者ではありません。
未経験者が大手の企業の優劣をつける判断は、意外と難しいのかもしれません。
どこの企業に内定が決まろうが、入ってみなければわからない部分も多いのも事実です。
本記事では、これからSEを目指す就活生のために、一般的に優良と評価されている企業を紹介しながら、SEの仕事にとって大切なスキルも併せて紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の結論
新卒採用において、常にSEへの関心は高い様子です。
文系・理系問わずに、未経験からの採用も積極的なことも理由の一つといえます。
背景としては、まだまだ技術を駆使できる人材が不足し、一人でも多くのSEを排出したいと願っている企業が存在します。
以前は労働時間の多い業界という印象でしたが、36協定(労働基準法36条にもとづく労使協定)により労働時間の規制が始まったことで、かなりクリーンなイメージへと変わってきています。
また、社会的インフラとしてインターネットが定着し、ますますシステム構築は人々の生活に欠かせない物となったことで、社会的地位も確立されてきました。
新卒でのSEの採用に通過するポイントは、コミュニケーションスキルや論理的思考能力などの、個人のポテンシャルを高く評価してもらうことが重要です。
今では、大手を中心にホワイト企業として認定されている優良企業も多くなりましたが、それなりに競争倍率も高くなってきています。
新卒SEで人気企業に入るのは難しいのか
新卒からいきなりSEとして評判の高い優良企業へ就職することは難しいのでしょうか。
結論からいえば、そのようなことはありません。
大手の人気企業であれば、競争倍率が高いことや募集枠が少ないといった理由で、内定獲得の難しさを実感するでしょう。
ただしそれは、あくまでも一般論です。
優良かどうかの基準は、個人的な捉え方によって決定するものではないでしょうか。
ネームバリューや規模ではなくやりがいや意義を優先する
仮に、従業員1000名以上抱える大手有名企業が必ずしも当人にとって優良とは限りません。
社風や理念、方針が合わないことや、一緒に働く部署での人間関係が健全ではないことも考えられます。
むしろ新進気鋭なベンチャー企業で、少数精鋭ながらやりがいを感じて働くという選択もできます。
にもかかわらず、SEは人気が高い職種の一つとしてトレンドと化していることもあり、つい上を向いて求めたがります。
まずは、自分はSEとして何がしたいのか、どのような未来を築きたいのかをメインに考えて、その理由にマッチする企業を選ぶことが大切です。
SEとして入社したくない理由も考えておく
もう一つの考え方として、当初からやりたくないことを決めておき、それに当てはまらない選択をすることも重要です。
この時点では、SEの業務内容の詳細までは理解できなくても構わないでしょう。
それよりも、一般的な企業選びの観点で、自分なら入りたくない企業イメージを考えておくようにします。
基準は個人差もありますが、主な考え方として以下の条件があるでしょう。
- 研修制度が整っていない
- 給与が標準以下である
- いかにも多重下請けの構造に入っている
- 当初からSE業務をさせてくれない
- 福利厚生が乏しい
- 平均残業時間が多い
どうしても一般的な風潮では、募集条件は良い印象を与えようとしますが、口コミや多くの同業者のサイトなどを視て比較すれば、なんとなく自分なりの優劣がつくようになります。
新卒でSEを目指すのに必要なスキル
新卒としてこれからSEを目指そうとする場合、どのようなスキルや特徴を持った人が向いているのでしょうか。
とくにSEに好条件となるのは、以下の4点です。
- 論理的思考能力
- マネジメント能力
- コミュニケーション能力
- 学習意欲
では、さらに具体的な内容を紹介しましょう。
論理的思考能力
SEの仕事では、データ分析や論理的思考が求められます。
プログラムを一つ作り上げる場合にも、「なぜ、こうなるのか」「こうしたら、ああなる」といった、ものごとに筋を通すことが普通に行われてます。
その際は、仮説を唱えて根拠を見出して結果を出すといった、論理的な流れが必須とされるからです。
システム開発は、適当に直感で仕上げることなど絶対にありません。
入力したことが正式に反映されて、適切な答えを導き出すような仕組みにするのが当然です。
そのためにも、普段から論理的思考を鍛えて、必ず正しい結論を導くような癖をつけておくことが望ましいでしょう。
マネジメント能力
SEの仕事では、マネジメントスキルが問われてきます。
大小問わずプロジェクトを1つ任され、スケジュール通りに進行させていくのが業務です。
そこでは、タスクやスケジュール管理をすることや、トラブルが浮上した際の課題解決、チーム全体を動かすための指揮をとることになるでしょう。
チームのマネジメントができなくてはプロジェクトが進行しなくなるので、SEには重要な役割があります。
コミュニケーション能力
新卒がSEになる場合も、コミュニケーション能力が必要です。
SEへの一般的印象としては、パソコンの前に座って一人黙々と仕事をして1日が終わるものと思われています。
しかし実際にはプロジェクトの進行のために、クライアントや内外のプロジェクトメンバーとの関わりや交渉などがあるのです。
クライアントの要望をヒアリングする機会も必ずあり、メンバーへプロジェクトを説明する機会もあります。
そのため、常識のあるコミュニケーション能力が欠かせません。
むしろ専門スキルより以前に、コミュニケーション能力を持つ人物かどうかが、採用選考の時点で問われると考えたほうがよいでしょう。
学習意欲
SEに必要なスキルとしては、学習意欲も重要なものとされています。
業務上、プログラムの設計やシステムの開発・テスト・運用・保守といった、一連の幅広い業務が控えています。
IT全般に関する知識は必須です。
勉強をしなければ仕事をこなすことは困難となるでしょう。
また、IT業界は日進月歩の勢いで新しいシステムなどが登場します。
それらのトレンドをいち早く導入して活用するためにも、自主的に勉強していく姿勢は、新卒の頃だけではなく、ベテランになって以降も続いていくものと考えておきましょう。
新卒SEとして働きたい優良企業の特徴
新卒として就職する企業の働きやすさを判断することは大切です。
これからSEとして働くのに優良企業かどうかは、事前にチェックできる範囲で調べておきたいことでしょう。
では、新卒SEにとって優良企業の条件とは何か、その特徴を紹介します。
- 離職率が低い
- 売上高と従業員数が増加している
- 残業代の支給が正当におこなわれている
- 福利厚生や休暇制度が充実している
- 評価制度がある
離職率が低い
優良企業を見分けるバロメーターとして、判断しやすいのが離職率です。
離職率が低い企業は、それだけ社員が安心して働く職場とみなせるので、信用が高いといえるでしょう。
離職率は、ハローワークの求人票、就職四季報、転職エージェント、就職サイトなどさまざまな方法で確認できます。
売上高と従業員数が増加している
有価証券報告書などを閲覧すれば、その企業の売上高や従業員数が確認できます。
過去数年分のデータを確認して、増加傾向にある企業なら優良企業としてみなせるでしょう。
仮に売上高が増加しつつあるのに、従業員数が減っているなどの均衡を保っていなければ、ブラック企業の恐れがあります。
売上と従業員数の変動を調べる場合は、他にも就職四季報、転職エージェント、各転職サイト、企業ホームページなどがあげられるでしょう。
残業代の支給が正当におこなわれている
残業時間に応じて、正当に残業代が支給されている企業は優良とみなされます。
SEの仕事は、一般企業よりも残業が多くなる傾向です。
もし、みなし残業が発生している企業は、やや注意を払っておきましょう。
みなし残業とは、一定時間の残業代をあらかじめ給与や手当にして設定する方式のことを指します。
ブラック企業が残業代をごまかすための手段になっているからです。
みなし残業自体は違法ではないのですが、やはり時間管理を正当な判断で取り計らう企業のほうが安心できます。
福利厚生や休暇制度が充実している
どのような企業にもいえますが、福利厚生や休暇制度などの待遇が充実していれば優良であると考えられます。
福利厚生がしっかり整っている企業からは、安定さを感じるはずです。
企業の公式サイトを確認すれば、必ず自社の福利厚生や休日の設定などが掲載されています。
必ず閲覧して理解しておくことです。
評価制度がある
評価制度が整った企業は優良です。
正しい評価のもとに報酬を得られ、収入面で充実します。
募集要項などに「評価に応じて給料UP」「半年ごとに給料見直し」といった文面が合った場合は、具体的な評価の方式などを調べるとよいでしょう。
方法としては、面接時での質問、転職エージェントからの提供などが考えられます。
新卒SEとして優良企業に採用される方法
IT業界そのものが人手不足に陥っています。
そのため、新卒でもSEを目指して就活にチャレンジする機会はかなり多く用意されているはずです。
ただし、ブラック企業やグレーゾーンに位置するIT企業も点在しやすいデメリットを抱えています。
新卒者は、優良企業を見極めて就くための戦略を考えるべきでしょう。
ここでは、新卒SEとして優良企業から内定を獲得するためのヒントをそれぞれご紹介します。
- 早めにプログラム言語などを身につける
- プラスアルファとなるスキルを身につける
- キャリアアドバイザーに相談する
- 長期インターンシップに参加する
- 可能ならポートフォリオを制作する
早めにプログラム言語などを身につける
本来は、新卒採用の基準になるのが個人のポテンシャルな部分です。
高い専門的スキルを求められることはありません。
全く未経験でも、入社後の研修制度が整備されています。
しかし、実践的スキルをアピールして、他の応募者よりも優位に立ちたい場合、プログラミング言語の基本学習は、決して悪いことではありません。
例えば、以下のようなプログラミング言語に注目しましょう。
- PHP
- C言語
- Java
- Python
独学でも、テキストが豊富に販売されてるので、十分勉強できますし、余裕があれば、スクールに通ってみてもよいでしょう。
プラスアルファとなるスキルを身につける
優良企業へSEとして就くためには、必須スキルの他に武器となる別スキルを備えておくことも考えておきましょう。
プラスアルファのスキルを得るのは、他の応募者との差をつけるための方法です。
中でも、英語のレベルが高い就活生は、優良企業にとっても利点があって一目置かれます。
近年、海外のクライアントとの交渉がある企業が増え、バイリンガルなSEを求める優良企業もあるからです。
目安としてTOEICを受験して、いつも点数を伸ばすチャレンジをしてみましょう。
キャリアアドバイザーに相談する
新卒SEとして優良企業の内定を狙うのであれば、就活専門のキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
独力で転活をしても限界があり、上手くいかないことも考えられます。
そこで、多くの情報収集をする意味でも新卒を対象にした就職エージェントへ登録し、大いに活用する方法がおすすめです。
キャリアアドバイザーは原則マン・ツーマン対応してくれるので相談がしやすく、履歴書・エントリーシートの添削や、面接対策なども協力してくれます。
また、非公開案件を持っているエージェントも多く、条件が合えば紹介してくれる可能性もあるでしょう。
長期インターンシップに参加する
IT系では長期インターンシップへの参加はメリットの1つとして数えられます。
今後の就活が有利になることが理由です。
もちろんすべてのインターン制度が有利とはいえませんが、いくつかのインターンシップでは、その後の選考へ直結している場合があります。
あるいは、インターンシップ参加者は、早期エントリーができる特典がある企業も多いからです。
長期インターンシップに参加すれば、業界知識を深めることもできます。
また、現役社員からアドバイスをもらえる機会も多く、その後の展開にも有利な側面があるでしょう。
可能ならポートフォリオを制作する
もし可能であれば、簡単なシステムやアプリケーションを開発し、成果物のポートフォリオを作成してみましょう。
ポートフォリオとは作品集のことです。
実際に制作したものを提出すれば、スキルをアピールできます。
もちろん、プログラミングの基礎を勉強して挑むことが前提です。
しかし、新卒採用については経験値を求めてはいないので、ポートフォリオそのもののレベルにはこだわらないでしょう。
制作した前向きさを評価してくれます。
新卒SEにおすすめしたい人気優良企業5選
新卒でのSEへの採用は、多くの企業にて募集をかけています。
どの分野のシステム構築をしているかは、各企業により異なるので、できるだけ自分が興味を惹く業界に強いIT企業などを選択するとよいでしょう。
また、大手の場合は、自社内で完結する社内SEとしての採用も目立ち、ホワイト企業として認定されている企業もたくさんあります。
しかし、どの企業に応募すればよいのか迷う人もいるかもしれません。
そこでここでは、新卒SEとしておすすめの優良企業をそれぞれご紹介します。
- 富士通
- リコー
- レンゴー
- 日立製作所
- NTTデータ
富士通
多くの新卒サイトでも高い人気を誇るおすすめのSE企業は富士通です。
「健康経営優良法人2021 大規模法人部門 ホワイト500」にも認定されている、国内ホワイト企業のトップともいえる存在になりました。
テクノロジーソリューションによる総合電機メーカーで、企業向けシステムインテグレーション、ICT分野の総合的ソリューションなどの提供をしています。
とくにICT分野は、400社以上の関連会社を所有し、コンサルティング・POSシステム提供・ネットワーク構築と運用などを通じて独自のサービスを展開中です。
SE希望の学生対象にインターン制度も整っているので、未経験の就活生におすすめします。
リコー
リコーは、デジタル複写機、カラーレーザープリンタのトップクラスを誇る企業です。
OA機器の製造販売を中心に、オフィスソリューション事業を展開しています。
他にもソフトウェア、半導体、化成品など幅広い分野にて、長年手がけるカメラ製造の技術を応用し続けているのが特徴です。
リコーでのSE職は、「ICT基盤コース」「開発コース」の2つに区分され、入社から1年間の教育プログラムを通じてエンジニアを育てていきます。
当人の職務・勤務地などの希望と適性により、どちらかを最終決定する流れです。
よって本配属となるのは1年後という形式ですが、その頃には戦力として活躍できます。
レンゴー
レンゴーは、段ボール原紙の版紙生産および段ボール製品の最終加工までを一貫して生産する紙業をおこなっています。
その技術を活かして、食品用フィルムなどの樹脂系軟包装、産業機械など重量物の包装、自動包装機械といった、包装に関する幅広い分野にも着手した企業です。
営業や管理部門、研究職など募集要項も広く、SEなら情報システムの分野にて採用となるでしょう。
日立製作所
日本最大の電気メーカーである日立を親会社に持つことでも知られています。
主に家電製品をはじめ、ネットワークやインフラといった分野に着手している企業です。
明治43年より創設され古くからエンジニアを育てて培った後術は、幅広いフィールドで、日本社会そのものを支えているといってよいでしょう。
SEとしての新卒募集も積極的で、政府・自治体、企業などが実現させたいシステムを企画・設計・開発していきます。
やがて、システムのプロとして専門技術に通じる人材になれるでしょう。
NTTデータ
NTTデータは、データ通信やシステム構築事業を展開するシステムインテグレーターです。
ここでの仕事は、常に大規模プロジェクトや社会的意義のあるプロジェクトへ参画できることが特徴といえるでしょう。
顧客基盤がかなり広いため、相当な技術力を養うこともできます。
また、女性の働きやすさとしても、育休、短時間勤務、フレックスタイム制などが充実しているので、ワーク・ライフ・バランスについて積極的な企業です。
まとめ
SEの仕事は、未経験からでも目指せる職種でもあるので人気が高まっています。
それでも近年は、まだまだ多くの企業にて人材不足に悩まされている現状です。
そのため、未経験でも意欲がある新卒はポテンシャルを考慮した積極採用に踏み切っています。
以前は残業や徹夜が多く、自由度が利かないブラック企業といった悪印象の業種でしたが、徐々に改善が見られ今では大手中心にホワイト企業として認定されてくるようになりました。
SEとしてスキルが備わっていると思えるのなら、今からプログラミング言語にも興味を持って学習し始めてもよいでしょう。
新卒でSEを目指すなら、今がその時ではないでしょうか。