ルネサスエレクトロニクス株式会社の選考対策を徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
この記事では、ルネサスエレクトロニクス株式会社への就職を検討している就活生に向けて、会社概要や選考対策を詳細に解説しています。
結論から言うと、ルネサスエレクトロニクスの選考は、選考フローに特別目立ったものは見られず、標準的な選考内容です。
グループ面談はなく、基本的に個人面談です。
採用実績についても幅広い大学層から採用しているため、大学フィルターは存在しないと考えられます。
本記事では、以下のような就活生に向けて記事を執筆していますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ルネサスエレクトロニクスの選考に参加したいけど、何から始めていいかわからない
- ルネサスエレクトロニクスの選考対策を知りたい
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会社概要
ルネサスエレクトロニクス株式会社は、東京都江東区に本社を置く半導体メーカーの一つです。
関東を中心とした日本国内から、アジアや北米など海外までの30カ国以上に拠点を持ち、21,204名(2023年12月末時点)の従業員数を誇っています。
主な事業内容は、半導体に関する研究開発や設計、製造販売などであり、その技術は自動車からインフラまでさまざまな産業で活用されているのです。
その技術力の高さを示すかのように、申請中のものを含めると特許は約20,000件にも上ります。
以前は赤字経営が続いていましたが、現在では売上を伸ばし、2023年には1兆4,697億円の売上収益となりました。
近年は企業買収も活発であり、グローバルでの展開にも広がりを見せています。
特に、2030年頃に向けてインド市場の拡大と売上増を目標として掲げているため、グローバルに活躍したい就活生にとっては魅力的でしょう。
世界的に需要の高い半導体を用いた製品で、日本から世界をリードしていきたいと思う人にマッチしています。
「国有化」ルネサス、柴田社長が大型M&Aで復活主導-株価は10倍超 – Bloomberg
ルネサス社長、2030年ごろのインド売上比率を10%程度に高めたい – Bloomberg
事業内容
ルネサスエレクトロニクスでは、最新のテクノロジーを用いた半導体製品を開発しています。
その中でも、下記の4つの領域を中心に展開しています。
①オートモーティブ
自動車業界を顧客とし、安心・安全かつエコでサステナブルな製品を目指した開発が進められています。
自動運転支援や車載制御システム、電気自動車の開発を担い、次世代の自動車産業の一端を担う非常に重要な仕事の一つです。
②インダストリアル
人手不足が社会問題となっている現代では、AI技術で自動生産システムの開発を進めることで、コストの削減や安定供給を可能としています。
リアルタイム処理や導入の手軽さが強みです。
③インフラ
人々の生活において必要不可欠なインフラにおける、安定した基盤構築や維持に取り組んでいます。
スマート社会の実現に向けてインフラ整備は重要な役割を担っており、情報とエネルギーの安定供給やセキュリティの充実に寄与します。
④IoT
IoTは、これまでネットワークに繋がっていなかった、日常生活のあらゆるモノをネットワークに繋げていきます。
それにより、消費者の日々の生活をより便利にし、企業の新たなサービスの提供に貢献できるのです。
IoTの技術はスマート家電や住宅の実現に繋がっています。
ルネサスエレクトロニクスの選考関連情報
今年度の募集予定人数は公開されていませんでしたが、過去の採用実績を確認することができました。
過去3年は採用人数が右肩上がりとなっており、2023年度には前年に比べて約40名ほど採用人数が増加しているため、需要が高まっていることがわかります。
ルネサスエレクトロニクスでは企業買収が活発化しているため、従業員数や新卒採用人数も増減する可能性が考えられます。
そのため、企業の動向や最新の募集状況には気をつけておきましょう。
現時点で公開されている募集概要は下記の通りです。
《採用予定人数》未定
《採用実績》
2023年度:163名
2022年度:120名
2021年度:109名
募集職種
ルネサスエレクトロニクスでは、職種別採用を行っています。
主な募集職種は2種で、「事務系総合職」と「技術系総合職」があります。
どちらかを選択後、それぞれ多岐にわたる職種の中からどの職種を希望するのか問われるでしょう。
業務内容や社員インタビューを確認し、自分がイメージしている仕事はどの職種に当たるのか、事前に確認しておくと良いです。
①事務系総合職
セールス、マーケティング、経営企画、人事総務、経理財務といったさまざまな事務系職種に配属されます。
会社の強みでもある技術開発を行う上で必要な資材や費用の調達から、得意先の開拓や選定までを行います。
対象は全学部学科です。
事務系職種ですが、理系出身の方も活躍可能です。
②技術系総合職
会社の顔でもある技術開発の仕事を行います。
エンジニアとしてアプリケーションやデバイスなど、それぞれの部門で開発業務やテスト検証などを行います。
単に優れた製品を作るだけでなく、コスト削減や開発期間の短縮なども考慮して進めていきます。
プロジェクトを進めていく上で他部門との連携も必要なため、コミュニケーション力も求められるでしょう。
ルネサスエレクトロニクスの選考フロー
ルネサスエレクトロニクスの主な選考フローは、下記の通りです。
STEP1:エントリーシート登録
STEP2:適性検査受検(SPI:言語・非言語・性格)
STEP3:履修履歴登録+自己PR動画登録(セールス職のみ)
STEP4:個人面接(複数回)
STEP5:内内定
同社は一人一人とじっくり向き合うことに重点を置いており、職種とのマッチングを図るため、個人面談を実施しています。
エントリーの期限が複数回設けられていることが特徴です。
職種ごとの締め切りとなりますので、検討している方は早めのエントリーをおすすめします。
ルネサスエレクトロニクスの社風
①フレンドリーで温かい環境
面接の段階から温かい雰囲気を感じるでしょう。
上司や同僚が相談に乗ってくれ、年次や国籍に関係なくフレンドリーに話せる環境です。
②サポート体制が充実
メンター制度や自己啓発支援プログラムなどもあり、教育制度が充実しています。
社員の成長したいという思いを後押ししてくれる風土です。
一人一人にメンターや教育担当が付くため、上司や同僚のサポートを得やすく、サポート体制の充実度を感じるでしょう。
③フラットで柔軟な働き方ができる
ルネサスエレクトロニクスでは、性別や国籍に関わらず、積極的に手を挙げる人には平等に機会が与えられます。
海外とも会議や商談があります。
勤務時間もフレキシブルで在宅勤務も導入されているため、柔軟な働き方が可能です。
ルネサスエレクトロニクスの入社の決め手
ルネサスエレクトロニクスの社員インタビューから、入社の決め手として下記のような意見が多いことがわかりました。
志望理由や企業研究の参考にしてみてください。
①若手でも責任のある仕事ができる
多く挙げられていたのが、若いうちから責任のある仕事ができることです。
会社として厳しい時期を迎えた後、社内の仕組みや風土が変化し、若手にも活躍の機会が与えられるようになったのです。
早いうちから責任のある仕事をしてみたい就活生にとっては、非常に魅力的でしょう。
②エンジニアとして成長できる
最新技術に触れられるほか、各分野のスペシャリストが多く在籍するため、エンジニアのプロを目指せる環境です。
プロのエンジニアとして成長することに繋がります。
能力開発支援にも力を入れている同社では、一人一人に専任の教育担当が付いてくれるので、育成環境は非常に充実しています。
③ビジネスも学べる
エンジニア業務に従事している場合でも、企画や商談に携わることがあり、時にはビジネスの観点から製品を考えることが求められます。
技術を高めながらもビジネスを学べるのは、魅力の一つです。
④社会貢献性が高い
身近なあらゆる製品に半導体は使用されているため、その影響力や貢献度は高いです。
特にデジタル化が進む中で、半導体が担う役割は大きく、今後さらなる躍進も見込まれる業界や企業の一つです。
成長分野での事業展開も、社会への貢献度を高める要素となります。
⑤世界でも通用する製品に携わることができる
ルネサスエレクトロニクスの製品は、日本国内のみならず、世界でも使用されています。
自分が携わった製品が世界で使われることに喜びややりがいを感じられるでしょう。
製品を通じて世界と繋がりたい、自社の製品で世の中をリードしていきたいという想いのある方には、魅力的な企業です。
以上も参考にしながら、説明会や選考で社員の方と話す機会があれば下記を質問してみるといいでしょう。
- 入社の決め手と実際のところはどうなのか
- 入社後のギャップはあるか
よりリアルが見えてきます。
ルネサスエレクトロニクスが求める人物像
ルネサスエレクトロニクスでは、求める人物像として下記の内容を公表しています。
職種によって求められる素質はやや異なりますので、下記を参考にしつつ、職種の特性も考慮してご自身のアピールポイントを考えてください。
①チャレンジ精神のある人
新たなサービスや製品を世の中に生み出していくルネサスエレクトロニクスでは、常に変化を恐れず、新しいことにチャレンジできる人材を求めています。
学生時代にチャレンジした経験があれば、エピソードに含めるようにしてみてください。
②責任感のある人
若いうちから責任のある仕事を経験できる環境からも、「責任感」のある人材を求めていることがわかります。
アルバイト経験など責任を持って最後まで取り組んだ出来事があれば、アピールポイントとして活用しましょう。
③スピード感を持って物事に取り組める人
物事は、やってみなければ成功か失敗か判断できません。
次の展開をどんどん考え、スピード感を持って実行していける人は、世界をリードしていく製品を生み出せると考えられています。
④柔軟性がある人
日々変化していく社会にも柔軟に対応していける人が求められています。
また、社会だけでなく、企業自体も企業買収などによる事業やエリアの拡大など、早いスピードで変化しています。
そのため、同社で長く活躍したいと考えている方には柔軟さが必要です。
⑤既成概念に捉われない人
世界をリードするには、高い技術力だけでなく、これまでの常識を覆していくような発想も必要です。
家電や住宅がインターネットと繋がり、外出先からでもスマートフォンで操作・監視できるといったことは、これまでの常識では考えられませんでした。
日々の暮らしを少し楽にするをモットーに、既成概念に捉われず、自由な発想力や想像力を活かして新しいものを生み出せる人が求められます。
⑥多様性を尊重できる人
世界30カ国以上に拠点を持ち、グローバルな人材も採用しているため、多様性に理解があることが必須です。
会議の時間だけでなく、関わる国の方の文化などにも配慮し、商談やミーティングを進めていける人材が求められています。
⑦持続可能な社会を考えられる人
企業のポリシーの一つは、「サステナブル」を実現することです。
人々の暮らしを便利にするだけでなく、持続可能な製品を生み出し、エコでサステナブルな社会の実現に貢献することが求められます。
新しいものを自由な発想で生み出すだけでなく、持続可能であることをきちんと頭の中に置いて取り組むことが必須です。
ルネサスエレクトロニクスの面接対策
ルネサスエレクトロニクスの面接は、比較的一般的です。
しかし、志望理由や研究内容、ガクチカなどをはじめ、企業研究の度合いも図られます。
また、志望職種や入社後のビジョンなども尋ねられるでしょう。
一人一人と向き合うことに重きを置いていることから、個人面接を採用しています。
面接時間は約30分程度で、そのうち10分程は逆質問の時間に充てられるため、準備をしっかり行っておきましょう。
説明会から面接まで、すべてオンラインで開催された年度もありますので、オンライン・対面のどちらでもしっかりと自己アピールできるようにしてください。
①チームで何かを成し遂げた経験
開発は一人で行うのではなく、他部署のメンバーと連携して共に作り上げていくため、チームワークやコミュニケーション力が求められます。
チームで何か目標に向かって頑張った経験やエピソードがあれば、準備しておきましょう。
また、その中で苦労したことや、工夫したこと、どのように乗り越えたかなど具体的に話せるようにしておくと、返答がしやすいです。
②研究内容を動機から整理しておく
主に技術系職種で特に問われやすいでしょう。
研究内容に関する質問には、端的かつわかりやすいように、事前に整理してまとめておいてください。
その際は、なぜその研究に取り組もうと思ったのかという「動機」や、その研究をどのようなことに活かしたかったのかを明確にしてください。
「目的」の部分をはっきりと伝えましょう。
その内容と志望職種の内容が大きく異なる場合は、なぜこの職種を志望したのか深堀りされやすいので、その点も整理しておきましょう。
③海外留学経験や海外文化への興味・関心を伝える
ルネサスエレクトロニクスではグローバル人材の採用も行っており、語学力の高い人材を積極的に採用しています。
そのため、語学力があればしっかりアピールしましょう。
語学力は基本的には必須ではありませんが、職種によっては必須です。
また、語学力には自信がないものの、勉強中の方や海外への興味関心がある方も、それを伝えておきましょう。
海外への意識が高い方は評価されやすいからです。
特に、アジアの中でもインドに興味のある方は、携わるチャンスがあるのでアピールすると良いです。
④志望理由を明確にする(他社と差別化する)
どの企業の面接でも言えることではありますが、志望理由は明確にしておきましょう。
特に、志望理由の中でも他社との差別化が重要です。
「なぜ、ルネサスエレクトロニクスなのか」という点を深掘りされた際に、しっかりと回答できるようにしておきましょう。
そのためには、他社を含め入念な企業研究が必要です。
この質問で企業は、企業理解度と志望度を図っているのです。
ホームページやリクルートサイト、リリースなどにしっかりと目を通しておきましょう。
⑤入社後の目標や将来像
事業領域や職種が多岐に渡るルネサスエレクトロニクスでは、入社後のビジョンを明確にし、伝えると良いです。
希望の職種に就ける可能性が高まるでしょう。
また、希望を伝えておけば、客観的にその希望にマッチした職種を紹介してもらえる場合があるので、現時点での目標や将来像は明確にしておきましょう。
採用実績校
ルネサスエレクトロニクスの採用実績は、大学院からの採用が目立ちますが、偏差値に関わらず、さまざまな大学からの採用実績があります。
そのため、学歴フィルターを気にする必要はないでしょう。
技術系志望の方は、研究内容や取り組んだ姿勢を中心にまとめると良いです。
事務志望の方は、業界や企業への興味や取り組んできた姿勢を、求められる人物像に合わせて入念に対策してください。
《大学院》 青山学院大学、大阪大学、鹿児島大学、関西大学、京都大学、静岡大学、中央大学、東京理科大学、豊橋技術科学大学、名古屋大学、新潟大学、広島大学、法政大学、北海道大学、山口大学、立命館大学 《大学》 学習院大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、筑波大学、東京大学、東京電機大学、東北大学、徳島大学、名古屋工業大学、一橋大学、明治大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学 |
まとめ
ルネサスエレクトロニクスは、グローバルに展開する半導体メーカーであり、次世代を担う製品を開発しています。
サステナブルな製品の開発や、スマートな社会や生活の実現を目指している会社です。
世界をリードするような製品開発に取り組むルネサスエレクトロニクスの選考では、独特なものはなく、比較的難易度も易しいと考えられます。
幅広い大学層からの採用もあるので、「なぜルネサスエレクトロニクスを志望するのか」、「この会社で何をしたいのか」を明確にしておきましょう。
技術職では、研究の内容やスキル、知識がやや重視されます。
とはいえ、仕事は一人で進めていくわけではないので、スキルよりも物事への取り組み方、コミュニケーション力などをしっかりと示すと良いです。
選考対策を行う上で企業研究は非常に重要なので、企業研究を入念に行い、内定を掴み取ってください。