マイブームとは?聞かれたときの答え方と面接・エントリーシート例文集
2025/8/30更新
はじめに
就活でよく聞かれる質問のひとつに「マイブームとは何ですか?」があります。「趣味」と似ていますが、マイブームとは “最近自分が夢中になっていること” を意味し、面接官はそこから人柄や価値観を知ろうとしています。
しかし、いざ面接で「最近ハマっていることは?」と聞かれると、どう答えればいいのか分からず戸惑う人も多いのではないでしょうか。
特に準備不足だと『とりあえず何か言わなきゃ』とその場しのぎで答えてしまい、後から後悔するケースもあります。マイブームは一見軽い話題に思えますが、面接官はそこから就活生の価値観や人柄を感じ取っているため、意外に評価に直結することもあるのです。
マイブームは、昔から続けている趣味でも、最近始めたことでも構いません。
一方で、作り話をすると深掘りされた時に答えに詰まってしまい、かえって評価を落とす危険もあります。
そこで本記事では、就活生に向けて以下の内容を解説します。
- 企業がマイブームを聞く理由
- 面接で使える具体的な回答例
- 好印象につながる答え方のコツ
- 避けた方がいい回答パターン
- 事前準備に役立つチェックリスト
最後までお読みいただければ、自分らしいマイブームを安心して語れるようになり、面接での自信につながるはずです。
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この記事の結論
就活で聞かれるマイブームは、運動・旅行・料理・読書・資格勉強など、幅広い内容で答えることができます。大切なのは、単に「◯◯にハマっています」と言うだけで終わらせないことです。
答える際には次の3点を意識すると、説得力がぐっと増します。
- なぜハマったのか(きっかけ)
→友人に誘われたことや、健康を意識するようになったこと、アルバイト経験から始めたことなどを説明します。 - どれくらい続けているのか(数字や頻度)
→「週に2回」「半年間」「毎日30分」のように、具体的な数字を伝えると継続力を示せます。 - そこから何を得たのか(成長や学び)
→「継続力が身につきました」「段取り力を鍛えることができました」「気分転換の方法を学びました」といった形で成長を伝えます。
さらに、自己PRや志望動機と重ねて話すと一貫性が出て効果的です。
たとえば「読書がマイブーム」であれば「学んだことを仕事に活かす姿勢」を示せ、スポーツであれば「協調性や目標達成に向けて努力する姿勢」をアピールできます。
つまり、マイブームは内容そのものの立派さよりも、どう伝えるか・どう成長につなげるかが重要です。
事前に整理しておけば、安心して面接で語ることができ、自分らしい強みを自然にアピールすることが可能です。
マイブームとは?基礎を解説
「マイブーム」とは、自分の中で一時的にブームになっていること、つまり「最近ハマっていること」を指します。1990年代にタレントのみうらじゅんさんが使い始めて広まったとされ、日本語特有の表現として定着しました。
現在では友人同士の会話やSNSなどでもよく使われ、誰でも気軽に「今の自分のトレンド」を伝えられる言葉として親しまれています。例えば「最近は毎朝のジョギングがマイブーム」「新しいカフェを巡るのにハマっている」といったように、日常のちょっとした出来事を表現する際に便利です。
ポイントは、長く続けている大きな趣味でなくてもよいという点です。短期間でも「熱中していること」ならマイブームと呼べるため、面接で話す題材として選びやすいのが特徴です。
マイブームと趣味の違い
「趣味」と「マイブーム」は似ていますが、ニュアンスが少し異なります。
- 趣味 … 長期的に続けている習慣や関心ごと(例:ピアノ、ランニング、読書など)。本人のライフスタイルや価値観に深く根付いていることが多いです。
- マイブーム … 一時的に夢中になっていること(例:最近始めた筋トレ、カフェ巡り、新しいアプリの活用など)。期間は短くても「熱中している姿勢」が伝わるのが特徴です。
この違いを理解しておくと、面接で「マイブームは?」と聞かれたときに自然に答えやすくなります。
趣味はその人のベースとなる性格や価値観を示し、マイブームは「最近どんなことに関心を持ち、どう行動しているか」を伝える材料になります。
たとえば、読書が趣味の人なら「継続して学びを大切にしている人物像」が伝わり、マイブームが語学学習なら「新しいことに挑戦する積極性」も合わせてアピールできます。
就活におけるマイブームの位置づけ
就活の場でマイブームを聞かれるのは、以下のような理由があります。
- 人柄を知るため:自己PRや志望動機だけでは分かりにくい「素の一面」を知ることができる。
- 会話のきっかけにするため:答えやすい質問から始めることで、就活生がリラックスして話せる雰囲気を作る。
- 継続力や工夫が見えるため:マイブームの取り組み方から、物事への姿勢や考え方が伝わる。
そのため、特別に立派な内容である必要はありません。「最近よくやっていること」を素直に伝えるだけでも十分評価につながります。例えば「読書で新しいジャンルに挑戦している」「料理を工夫するのにハマっている」といった身近な話題でも、伝え方次第で好印象を与えることができます。
企業が「マイブームとは?」と質問する真意
面接官が「マイブームとは?」と尋ねるのは、単なる雑談ではなく、人柄や価値観を把握し、オンとオフの切り替え力や仕事への姿勢を見極めるためです。さらに、面接の雰囲気を和らげる狙いもあります。
つまり、この質問は就活生を多面的に理解するための重要なものなのです。ここからは、企業がマイブームを通して特に確認したい4つの視点をご紹介します。
- 人間性を知りたい
- ストレス耐性を確認したい
- 仕事への適性を測りたい
- 面接を和やかにしたい
人間性を知りたい
自己PRや志望動機では「仕事での顔」が中心になりますが、マイブームの質問では「日常での素顔」が見えてきます。どんなことに夢中になり、どんな価値観を大切にしているのかを知ることで、就活生の人柄をより立体的に把握できるのです。例えば、スポーツに熱中していれば活動的でエネルギッシュな印象を与え、読書好きであれば探究心や思索的な一面が伝わります。こうしたエピソードから「一緒に働いたらどんな人か」を具体的にイメージできるのです。
ストレス耐性を確認したい
社会人生活では、プレッシャーや忙しさに直面する場面が必ずあります。そのときに重要なのが、オンとオフを切り替えてストレスをうまく発散できる力です。マイブームを持つ人は、趣味や活動を通じて自然にリフレッシュできるため、心身の健康を保ちながら仕事を続けられると考えられています。たとえば「運動で汗を流す」「料理や掃除で気分転換する」などの習慣は、健全な自己管理能力の証拠として高く評価されやすいのです。
仕事への適性を測りたい
マイブームは単なる趣味に見えても、そこから仕事に関連する資質が読み取れます。チームスポーツに取り組んでいれば協調性やリーダーシップが、語学学習なら向上心や継続力が垣間見えます。料理であれば計画性や改善力、旅行なら情報収集力や柔軟性がアピールできるでしょう。面接官はこうした活動の姿勢から「入社後にどのように活躍できるか」を想像します。つまり、マイブームは就活生のポテンシャルを見極めるヒントになるのです。
面接を和やかにしたい
面接の序盤は緊張でうまく話せない学生も多いため、あえて「マイブーム」という答えやすい質問を投げかけることがあります。普段から取り組んでいる身近なことを語るうちに表情が和らぎ、自然な会話が生まれやすくなるのです。面接官にとっても、就活生の人柄を引き出しながら場を和ませることができるため、双方にメリットがあります。こうした雰囲気づくりが、その後の深い質問にもスムーズにつながっていきます。
マイブームに使える!回答例集
面接でマイブームを答えるとき、多くの就活生が悩むのが「どう表現すれば評価につながるか」という点です。大切なのは、立派な成果を語ることではなく、自分が夢中になっていることを具体的に伝えることです。
ここでは運動や旅行、料理や読書など、幅広い分野からすぐに活用できる回答例をご紹介します。実際の例文を参考にしながら、自分の経験に置き換えてアレンジしてみてください。
運動・スポーツ
運動やスポーツは、継続力や健康管理能力をアピールしやすいテーマです。個人競技なら努力や自己管理、チーム競技なら協調性やリーダーシップを伝えられます。
【例文】
私のマイブームは水泳です。小学3年生から続けており、最近はより早く泳ぐためにフォームの改善にも挑戦しました。新しいことに取り組むワクワク感と、継続して努力する姿勢を培えたと感じています。
旅行
旅行は計画力や柔軟性をアピールできるマイブームです。準備から当日の行動まで段取りが多いため、情報収集力や実行力をアピールするのに適しています。
【例文】
私のマイブームは海外旅行です。これまで8カ国を訪問し、宿泊先や交通を自分で手配することで、計画力や情報収集力が磨かれました。
掃除
掃除は地味に見えますが、習慣化や工夫する姿勢を伝えられるテーマです。整理整頓の意識や効率化の工夫は、社会人になってからも役立ちます。
【例文】
私のマイブームは掃除です。効率的な方法を調べて実践するうちに習慣化し、アルバイト先でも清掃スキルを高く評価されました。
料理
料理は段取り力や工夫する姿勢が見えるマイブームです。人に振る舞うエピソードを入れると、思いやりやコミュニケーション力をアピールできます。
【例文】
私のマイブームは料理です。友人の誕生日会で手作り料理を振る舞ったことをきっかけに、工夫して人を喜ばせる楽しさを学びました。
読書
読書は知識の吸収力や継続的な学習意欲を伝えられます。多様なジャンルを読むことで視野が広がる点を強調すると、成長意欲をアピールできます。
【例文】
私のマイブームは読書です。月に5冊を目標に様々なジャンルを読み、知識を吸収する習慣がつきました。読んだ内容を日常生活の考え方に応用できるのが面白いです。
語学学習
語学学習は、挑戦心や継続力を伝えるのに最適です。具体的な成果(資格スコアや上達の実感)を添えると説得力が増します。
【例文】
私のマイブームは英語学習です。毎日30分オンライン英会話を続け、1年間でTOEICスコアが150点伸びました。継続力と挑戦心を培えたと思います。
ボランティア活動
ボランティアは社会性や主体性を伝えられるテーマです。世代を超えた交流や地域への貢献と絡めると、協調性や責任感を強調できます。
【例文】
私のマイブームは地域の清掃ボランティアです。毎月参加し、世代を超えた交流を通じてコミュニケーション力が鍛えられたと感じています。
SNS活用
SNSを通じて日常を表現したり、新しいことを発信するのもマイブームとして活用できます。投稿や交流を通して、自己表現力や企画力をアピールできるのが特徴です。
【例文】
私のマイブームはInstagramに写真を投稿することです。旅行先や日常の小さな出来事を発信するうちに、フォロワーからの反応が励みになり、写真構図や文章表現を工夫するようになりました。続ける中で、自己表現力や相手に伝わる発信方法を学べたと感じています。
デジタル活動
近年はオンラインでの情報発信やスキル習得も大きなトレンドです。記事執筆や動画編集などは、論理的な思考力や企画力をアピールする題材になります。
【例文】
私のマイブームはZennに記事を書くことです。プログラミング学習で得た知識をまとめて投稿したところ、多くの人に読んでもらい、コメントを通じた交流も生まれました。自分の経験を整理して発信する過程で、論理的な説明力と継続力を鍛えられたと感じています。
回答を良くするための3つのコツ
マイブームの質問は、単に「◯◯が好きです」と答えるだけでは印象が弱くなりがちです。より良い回答にするには、次の3つのポイントを意識すると効果的です。
きっかけを話す | 「友人に誘われて」「家族がきっかけで」など。 |
数字を入れる | 「友人に誘われて」「家族がきっかけで」など。 |
得たものを伝える | 自己PRや志望動機と一貫性があると評価が上がる。 |
事前準備に役立つチェックリスト
面接本番で焦らないためには、事前に答えを整理しておくことが大切です。以下の項目をチェックしておけば、安心して堂々と答えられるでしょう。単なる確認ではなく、「この質問で面接官は何を見たいのか」を意識して準備しておくと、より説得力のある回答になります。
きっかけを一言で言えるか?
[例]友人の影響/健康診断を機に/アルバイト経験から。
[深掘り例]「なぜ今それに惹かれた? 他の選択肢は?」
[面接官の意図]自発性と意思決定の根拠が明確か。
期間・頻度・客観指標は?
[例]「半年」「週2回」「毎日30分」「TOEIC+150点」。
[深掘り例]記録アプリ/家計簿/大会・検定の結果で裏付け。
[面接官の意図]継続力と数字で語る力。
得た学び・行動の変化を説明できるか?
[例]段取り力・改善思考・気分転換の方法を獲得。
[深掘り例]失敗→改善の具体例(Before/After)を1つ。
[面接官の意図]学習サイクルと再現性。
志望職種・自己PRとの接続は?
[例]読書→情報吸収と要約力/料理→計画・在庫管理。
[深掘り例]業務での活用シーンを1つ(いつ・誰と・何のために)。
[面接官の意図]入社後の活躍像が描けるか。
社会人になっても続けられる設計か?
[例]平日:通勤20分、昼休み10分/休日:60分/月予算3,000円。
[深掘り例]繁忙期や出張時の代替プラン、睡眠・健康との両立。
[面接官の意図]自己管理と現実適合性(長期の継続可能性)。
深掘りに耐えられる具体エピソードはあるか?
[例]「具体的に何を、どの手順で、どれくらい」「他者の反応・評価」。
[深掘り例]第三者評価(店長に表彰/チームからの謝意 等)。
[面接官の意図]信ぴょう性と他者視点。
企業ポリシーとリスクへの配慮はOKか?
[例]政治・宗教・ギャンブル・守秘に触れない、安全な題材に。
[深掘り例]SNS発信は機密・著作権に配慮している旨を一言。
[面接官の意図]コンプライアンス感度とリスク管理。
これらを意識して準備しておくと、どんな追加質問にも対応でき、自分らしさをより効果的に伝えられます。
避けた方がいいマイブーム回答
マイブームは自由に答えてよい質問ですが、内容によっては誤解を招いたり、面接官にマイナスの印象を与えてしまうことがあります。
特に次の4つは避けるのが無難です。
- ギャンブル関連
パチンコや競馬などは「だらしない」と思われる可能性があります。
- 漫画・アニメ・ゲーム
出版業界やエンタメ・ゲーム関連の企業を志望する場合であればプラスになることもありますが、一般企業では避けるのが無難です。
- 政治・宗教
価値観の衝突を招くリスクがあるため控えた方がいいです。
- 「特にない」と答える
「何にも熱中できない人」とマイナス評価につながります。
面接官に聞かれる追加質問と答え方
マイブームについて答えた後、面接官からはさらに深掘りの質問をされることがあります。
あらかじめ想定して準備しておけば、自信を持って自然に答えられます。
特によく聞かれるのは次の3つです。
それを始めたきっかけは?
→ 「友人に誘われたことがきっかけです」や「健康のために始めました」など、素直なきっかけを答えるのが自然です。
どのくらい続けている?
→ 「週に1回を半年ほど継続しています」など、数字や期間を入れると説得力が増します。
就職後も続けられそう?
→ 「休日に無理なく続けられると思います」や「隙間時間を活用して継続できるはずです」と、社会人になっても習慣化できる前向きな姿勢を伝えるのが良いです。
例えば、読書なら「通勤時間を使えば続けられます」、運動なら「休日のリフレッシュに取り入れるつもりです」と答えると具体的です。
まとめ
本記事では、面接やエントリーシートで聞かれる「マイブーム」の答え方を紹介しました。
企業がこの質問をするのは、人柄や価値観、継続力を把握するためです。
単に「好き」と伝えるのではなく、きっかけ・期間・学びを添えて自己PRや志望動機と関連付けると効果的です。
ギャンブルや政治・宗教などは避け、無理な作り話も控えましょう。
等身大の経験を誠実に語ることで、自然に好印象を与えられます。
事前に整理して臨めば、深掘り質問にも落ち着いて対応できます。準備こそが自信につながる最大のポイントです。