【大学生必見】基本情報技術者を取得すると就職に有利なのかを解説
2024/7/23更新
はじめに
「基本情報技術者という資格を取得すると面接で有利になるの?」と疑問に思う学生もいるでしょう。
就活で役に立つのかに加え、資格を取得した人が、どんな仕事についているのか気になる方も多いです。
そこで今回は、基本情報技術者を取得するメリットと活かせる職業について解説します。
- 基本情報技術者の概要や取得難易度について知りたい
- 基本情報技術者を取得するメリットを知りたい
- IT職に就きたいが、基本情報技術者が就活で役に立つかを知りたい
この記事を最後まで読めば、基本情報技術者を取得してからの活かし方を理解し、自身の希望する企業から内定を得やすくなるでしょう。
また、情報系の学生の就活事情について解説した記事もありますので、以下のリンクを参考にしてみてください。
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基本情報技術者とは
「基本情報技術者」とは、経済産業大臣が行う国家資格「情報処理技術者試験」の区分の1つです。
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が主催し、取得すればITを活用したサービス、製品、システムを作る上で知識・技能が身についている証明です。
基本情報技術者は、ITサービスの運営・企画に携われる業務につきやすくなります。
ここでは、基本情報技術者の試験の概要と取得難易度、費用について解説します。
結論から言うと、「基本情報技術者」は、IT関係の技術職として採用される上で就職に有利に働きます。
このセクションを最後まで読めば、試験の全体像がわかり、これからIT企業で働きたい人にとって有益な情報が得られるでしょう。
試験の概要
「基本情報技術者」の試験の概要は、以下の通りです。
【詳細】
科目A試験 | 科目B試験 | |
受験申込 | 通年いつでも(CBT方式) | 通年いつでも(CBT方式) |
受験資格 | どなたでも受験可能 | どなたでも受験可能 |
出題形式 | 60問・多肢選択式(四肢択一) | 20問・多肢選択式(長文読解式) |
出題内容 |
|
|
試験時間 | 90分 | 100分 |
※2024年7月6日現在
2023年4月から通年実施されるようになり、受検者の都合のいい日に受検できるようになりました。
CBT方式とは、指定の試験会場にコンピュータが設置されており、それを使用して受検する方式です。
IT人材の需要が増加していることで、人気になりつつあるのです。
受検するなら、枠が埋まる前に試験を受けられるように早めに申し込みましょう。
毎年10万人もの受検者がいて、平均年齢は25歳と若い傾向があります。
しっかり対策をすれば学生でも合格できるため、ハードルは決して高くはありません。
取得難易度・費用について
「基本情報技術者」の合格率は、2024年7月現在では平均27.4%でした。
合格率から見ると、やや取得難易度が高いといえます。
合格基準としては、科目A試験と科目B試験合わせて1,000点中600点以上であり、6割正解すれば合格です。
特に科目Bは高い読解力が求められるので、知識だけでなく、問題の出題傾向に慣れておく必要があります。
必要な勉強時間としては、情報技術関連の授業を受けている学生でなら少なくとも50時間ほどで合格を目指せるでしょう。
文系出身でまったくIT関係の知識がない人であれば、少なくとも200時間ほどの勉強時間が求められます。
毎日コツコツ勉強したとしても、半年以上時間がかかってしまう可能性があるため、就活に間に合わせるなら早めにスタートしてください。
費用については、2024年7月現在であれば税込7,500円で、クレジットカードやコンビニ、Pay-easyなどでも支払えます。
基本情報技術者は就職にどのくらい役に立つ?メリットを解説
「基本情報技術者」を取得するメリットについて解説します。
- ITの知識に対しての理解度が示せる
- 大手企業に就職できる可能性が高くなる
- 将来的なキャリアアップを見据えられる
- 熱意や仕事への本気度が伝わる
「基本情報技術者」を取得すれば、IT企業に就職する上で役立つのは間違いありません。
ここでメリットをしっかり理解することで、資格勉強をする意思が固まるでしょう。
ITの知識に対しての理解度が示せる
基本情報技術者の資格があれば、ITの知識・スキルがすでに実践レベルだと証明できます。
勉強を通してプログラミングやデータベースの管理などが理解でき、IT業界への入門として最低限の知識を得られるでしょう。
面接官からすれば、IT知識に対しての理解が浅い人材より、基礎知識がついている学生の方を採用したいです。
また、IT業界への見解がある分ギャップも少なく、早期退職のリスクを減らせます。
IT知識の理解度を示せば、面接官から高い評価を得られるでしょう。
大手企業に就職できる可能性が高くなる
「基本情報技術者」を取得すれば、大手企業から評価されやすくなり、内定を得やすくなるでしょう。
大手企業のほうが、資格取得者を優遇して採用する傾向があるからです。
そのため、日系の大手企業のIT技術者として働きたいのであれば、基本情報技術者の資格を取得することで採用される可能性が高まります。
注意点としては、外資系企業では「基本情報技術者」の資格試験の対象国が少なく、あまり高く評価されないことです。
第一志望企業の系統を確認し、適切なアプローチ方法をとりましょう。
将来的なキャリアアップを見据えられる
「基本情報技術者」を取得することで、長期的にキャリアを形成することに繋がります。
「基本情報技術者」は、システムを作る能力を確認できるIT技術者向けの資格であり、多くの企業が資格取得を推進しているからです。
特に、プログラマーやシステムエンジニアのようなIT技術者を目指す人ほど活躍できる場面が多いです。
入社後の勉強コストは少なく、業務に集中できるでしょう。
その結果、多くのプロジェクトに参加でき、後輩にもスキルや知識を教えられるほどの実力が備わるのです。
熱意や仕事への本気度が伝わる
「基本情報技術者」を取得することで、応募先の企業やIT業界で働く意欲が伝わり、本気度をアピールできます。
新卒の時点でIT関連の実績を備えている人は少ないため、他の学生と差別化を図り、企業の目に留まりやすくなるでしょう。
新卒の場合、その業界での経験がなくても、性格や人柄などのポテンシャル採用がメインです。
そのため、資格がなくてもIT企業から内定を得られるでしょう。
とはいえ、「IT企業で働きたいと思い、基本情報技術者の資格を取得した」とアピールすれば、簡単に熱意を伝えられます。
就活を有利に進める上で、大きな武器になる可能性が高いです。
基本情報技術者を活かせる仕事
「基本情報技術者」を取得すると以下のような仕事に活かせます。
- プログラマー
- システムエンジニア
- インフラエンジニア
- Webデザイナー
- サーバエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- データサイエンティスト
「基本情報技術者」に合格すれば、さまざまな仕事で活躍できるでしょう。
その代表的な職業を以下で解説していくので、具体的な仕事のイメージを固めてください。
プログラマー
プログラマーは、コンピュータプログラムを作成・修正・テストする専門職です。システムエンジニアの指示のもと、プログラミング言語を使用して、ソフトウェアやアプリケーションのコードを書きます。
私たちの生活になくてはならない存在です。
身近な例でいえば、スマートフォンや電子レンジ、Webサービスやアプリなどでプログラミングの技術が使われています。
業務は多岐にわたり、システム開発からWebサイト制作、ゲーム開発まで幅広くカバーします。
「基本情報技術者」を取得していれば通常の業務はもちろん、システムエンジニアへとキャリアアップすることも可能です。
システムエンジニア
システムエンジニアは、ITシステム全体の設計・構築・運用を担当します。
要件定義から始まり、システムの設計、開発、テスト、導入、保守までの一連の工程を管理します。
具体的には、プログラマーの管理を行い1つのチームでプロジェクトを完成するのが主な業務です。
業務の流れとしては、システムエンジニアが設計したものを、プログラマーがコードを書き、サービスを形にしていきます。
コミュニケーション能力も求められるでしょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITインフラの設計・構築・運用を専門とする職種です。サーバ、ネットワーク、データセンター、クラウドサービスなど、システムが安定して動作するための基盤を整備します。
よく間違われやすい職業として、プログラマーが挙げられます。
インフラエンジニアとプログラマーは、特定のプログラミング言語を用いてコードを作成する点で異なります。
ITシステムの基盤を構築するインフラエンジニアとプログラマーは、業務内容が異なるのです。
「基本情報技術者」を取得していれば、企業に基本的なIT知識があることをアピールできるので、就職に役立つでしょう。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webページをデザインすることで、見た目を整えユーザーがサービスを使いやすくなるようにする仕事です。
HTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド技術にも精通していることが求められます。
Webサイトの全体像をイメージし、試行錯誤しながら魅力が伝わるようなデザインを制作します。
「基本情報技術者」では、直接Webデザインに関しての内容は出題されません。
しかし、基本的なIT知識がつくことで、ITの構造を理解でき、Webデザインの仕事も円滑に進められるでしょう。
サーバエンジニア
サーバエンジニアは、サーバの設計、構築、運用、保守を行う専門職で、ネットワークエンジニアと呼ばれることもあります。
主な業務内容は、サーバのインストールや設定、トラブルシューティング、パフォーマンスチューニングです。
安定したサーバ運用を実現するため、OSやネットワーク、データベースの知識が不可欠です。
セキュリティ対策やバックアップ計画の策定も重要な役割となります。
「基本情報技術者」を取得しておけば、ITに関しての専門的な知識を幅広く学ぶことができるので、就職後も仕事についていけるでしょう。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、特定のアプリケーションソフトウェアの設計・開発・保守を担当する仕事です。
ユーザーのニーズに基づいて機能を設計し、プログラムを作成します。
一般ユーザーが使用するWebアプリケーション、スマートフォンアプリなどを開発するので、ITの知識がなくてもイメージがつきやすいでしょう。
テストを通じてバグを修正し、性能を最適化します。
「基本情報技術者」を取得していれば、ITの土台を作ることができるため、将来的なキャリアアップにも繋がるでしょう。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、膨大なデータを分析し、有用な情報を見つけ出し、企業の事業拡大に役立てる仕事です。
データの収集、処理、分析、可視化を行い、データに基づくインサイトを提供することが主な業務です。
例えばオンラインショッピングサイトでは、ユーザーの購買履歴や閲覧履歴を分析し、個々のユーザーに合わせた商品推薦を行います。
これにより、ユーザーの購買意欲を高め、売上を向上させることが可能です。
リスク管理を強化し、安全な取引を実現します。
「基本情報技術者」を取得すれば、ITの基礎知識やスキルはもちろん、問題解決能力や論理的思考力を鍛えることができるでしょう。
その結果、データサイエンティストに必要な分析力が培われ、活かすことができます。
基本情報技術者をガクチカとして伝える時の注意点
「基本情報技術者」をガクチカとして伝える時の注意点は、以下の通りです。
- 結論から書く
- 取得しようとした動機を書く
- 資格を入社後どのように活かしたいのかを書く
- 将来的なキャリアプランを書く
資格勉強をした経験を、ガクチカとしてアピールすることは有効です。
しかし企業は「資格を取得した結果以外に、その過程で得たことを知りたい」と考えているため、その意図を汲み取って回答するように注意しましょう。
注意点を押さえることで、企業に好印象を与えられます。
結論から伝える
面接官に伝える時は、必ず結論から話し始めましょう。
結論が最後までわからないと、聞き手は話のゴールが見えず、「結局この学生は何が言いたいんだ?」と困惑してしまうからです。
例えば、資格取得をするときに「継続力が身についた」とアピールしたいとします。
その時「毎日学校終わりやバイトへ行く前に、勉強することを意識しました。」と話し始めても、資格勉強を通して何が身についたかわかりません。
そのため、話し始める時は結論から伝えるようにしましょう。
この場合であれば、最初に「継続力が身につきました」と伝えたほうがいいのです。
取得しようとした動機を伝える
資格勉強に挑戦したきっかけや、動機について話しましょう。
動機を話すことで、主体的に行動し、将来を見据えて行動していることをアピールできるからです。
例えば、資格取得をする動機が「周りの友達がやっていたから」だと、「この学生は周りに影響されて動く受け身な人なのか」と誤解される恐れがあります。
そのため、「授業で情報技術の学問を履修していたことをきっかけに、もっと詳しく知りたいと思い資格勉強に挑戦しました」のような動機を伝えましょう。
興味があることや将来に活かすために行動できることを伝えれば、企業は一緒に働きたいと思ってくれるでしょう。
資格を入社後どのように活かしたいのかを伝える
資格を取得して、具体的にどう活かしたいのかを伝えるようにしましょう。
ただ資格をとったことをアピールしても、企業が本当に知りたいのは、その資格を活かしてどのように貢献してくれるかということです。
例:
基本情報技術者を取得したことで、ITについての基礎的な知識やスキルを見つけることができました。この力を活かして御社の既存の業務をすぐに覚え、先輩達と同じレベルの業務を任されるように努力します。
このように伝えたほうが、採用するメリットがよく伝わるでしょう。
資格を入社後にどう活かすかを伝えることで、説得力が増し内定を得やすくなります。
将来的なキャリアプランを伝える
資格を活かした将来的なビジョンを伝えましょう。
企業は、目の前の学生が中長期にわたって自社で働き、将来的には管理者として事業を成長させる優秀な人材になってほしいと考えているからです。
例:
基本情報技術者を取得し、ITの基礎的な知識やスキルを活かし、入社後は3年間プログラマーとして働きたいと考えています。システムエンジニアとしてキャリアアップを図り、5〜10年後には部署全体を管理する人材になりたいです。
このように伝えると、企業は長く働いてくれるイメージを持てるでしょう。
将来的なキャリアプランを伝えることで、企業への熱意と真剣さが伝わり、採用されやすくなります。
まとめ
「基本情報技術者」を取得すれば、特にIT企業の就活で役に立ちます。
「基本情報技術者」はITを活用したサービス、製品、システムを作る上での知識・技能が備わっている証明になります。
プログラマーやシステムエンジニアだけに留まりません。
サーバエンジニアやWebデザイナーなど、ITの基礎知識が求められる分野でも有効活用できる国家資格です。
また、資格を取得する上で、継続力や挑戦力も鍛えられるので、就活のためだけでなく、今後のキャリアを形成する上でも損はないでしょう。
文系理系問わず、誰もが勉強をすれば取得できるので、ぜひ挑戦してみてください。
以下の記事では、IT業界の概要や働くメリット・デメリットについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。