シンクタンクに就職するための留意点を徹底解説!

シンクタンクに就職するための留意点を徹底解説!

2024/7/23更新

はじめに

就活生の中には、志望業種としてシンクタンクに重点をおく人が少なからず存在します。

もっとも、既にシンクタンクについて丹念に調査・分析することができている就活生は少数であって、大半の就活生は次のような疑問を抱えています。

対象
  • シンクタンクって、一体どのような仕事をするのだろう?
  • 良くわからないけど、シンクタンクって難易度が高いの?

こうした疑問について、就活生からみると、シンクタンクの業務内容やそこで勤務する社員がどのような役割を担っているのか、外部からはなかなかわかりにくい面があるのも事実です。

シンクタンクは、極めて専門性の高い領域であり、志望者も実力者揃いであるため、就職難易度は非常に高いといえます。

このため、シンクタンクへの就職を目指すのであれば、単に時間をかけるだけではダメで、綿密で計画的な準備を必要とします。

この記事では、就職先としてシンクタンクを候補にしているすべての就活生に対して有益な情報を提供することを目的としています。

シンクタンクについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

また、シンクタンク以外の業界全般については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

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シンクタンクってどんな仕事?

シンクタンクとは

シンクタンクとは

まず、最初にシンクタンクとは、どのような業務をする会社なのでしょうか。

就活生の皆さんは、このことをしっかりと理解していないと、就活の方向性を誤ってしまいますので、この点を最初に簡単に説明しておきます。

シンクタンクは、社会問題や経済問題に関する調査・研究を行い、政府や企業に対して、政策の立案や提言、さらにはビジネス上の解決策を提供する機関です。

シンクタンクの業務内容

シンクタンクの業務は、基本的には実施した調査・研究結果をもとにして、それを政府や企業に対して、提言等するものです。

このため、調査・研究に重点が置かれます。

もっとも、このことは、シンクタンクが調査・研究のみを実施することを意味するものではありません、すなわち、ビジネスコンサルティングやシステム開発(ITコンサルティングを含みます。以下同じとします)を手掛けるシンクタンクが少なくないことに留意する必要があります。

これは、政府系のシンクタンクと民間のシンクタンクとの性格の違いであるともいえます。

政府系のシンクタンクは、主として社会問題に対する調査・研究を行い、それに関する政策低がんを行います。

これに対し、民間のシンクタンクは、クライアントである企業からの依頼を受けて、その経営上の課題に関する解決策や企業戦略について提案・助言等を行います

このため、シンクタンクにおいては、「調査・分析」の他、「ビジネスコンサルティング」「システム開発」という3職種があると理解しておくとよいでしょう。

なお、シンクタンク大手企業の紹介・順位、売上高、年収のランキングをはじめ、シンクタンク企業各社の特徴や難易度等、シンクタンクの全体像を早期に把握できる記事を下記に紹介します。

シンクタンクへの就職に関心のある就活生にとって有益な情報が網羅されているので、ぜひ読んでください。

 

調査・研究の内容は?

それでは、シンクタンクはどのような内容についての調査や研究を行うのでしょうか。これが分からない状態では、自身の就活にとって向き・不向きが分からなくなってしまいますよね。

実をいうと、シンクタンクが行う調査・研究の範囲は非常に幅広いといえます。様々な課題やテーマに関する調査や研究を行うのです。

特に「これ以上のことはシンクタンクの諸省ではない」というような限界が設けられているわけではないのです。特に社会で問題となったり、近い将来の課題となり得るような、社会、経済、政治、自然環境等に関する課題を取り扱うことが多いといえます。

そして、それらに関する意見ないし提言がその後の政策決定において重要な意味を持つことが期待されているのです。

 

シンクタンクの仕事の醍醐味とは

次に、シンクタンクの仕事の醍醐味、すなわちシンクタンクで仕事をすることの魅力について、次の点を挙げることができるでしょう。

シンクタンクで仕事をする魅力
  • シンクタンクは、社会問題や経済上の課題について調査や研究を行い、政府や企業に対して政策立案や提言等を行うため、解決すべき重要な課題に対する知識を深めるとともに、その解決に導くことを通じ、社会に貢献することができます。
  • シンクタンクは、クライアントである企業の依頼を受けて経営上の課題に対する解決策や経営戦略の提案を行うため、新たなビジネスの開発に携わったり、困難な課題に直面した企業の復活等に関与することができます。
  • シンクタンクが取り扱うテーマは多岐にわたり、自身の専門分野ないし専門知識を存分に活かすことができます。
  • シンクタンクの業務において求められる能力は非常に高いものがあり、仕事はある意味で激務であることが多いですが、高い報酬を期待することができます。

シンクタンクの向き・不向き

どんな人が向いてるの?

それでは、シンクタンクへの就職に向く人、向かない人、というのがあるでしょうか。

その答えですが、「向く人、向かない人、というのは、間違いなくある」といえます。それはどのようなことか、ということをご説明します。

調査・研究が得意であることが必要!

まず、シンクタンクでは特定のテーマについて調査・研究を行うわけですので、与えられた課題、特に解決することを要する困難な課題について調査・研究することが得意である必要があります。

そのテーマに関する国内外の文献を読んだり、関係者に対するインタビューや現地調査等を必要に応じて行うこともあります。

また、単に調査・研究を行うだけでなく、その結果を論文ないしレポートとしてまとめあげる必要がありますので、執筆能力を備えていることも求められます。

このため、就活生の皆さんにおいては、自身が大学の講義やゼミにおいて教授より作成・提出を求められた課題レポート等に対する苦手意識がある場合には、シンクタンクにおける調査・研究の業務に従事することは苦しい面があることは否めないといえるでしょう。

加えて、論文ないしレポートにおいては、既存の学説等を列挙するにとどまらず、従来の伝統的な意見を踏まえたうえで、新たな意見・説を打ち立てることも場合によっては求められます。

このため、既存の考え方にとどまらず、新たな考え方を打ち出すことのできる、独創性も求められます。

シンクタンクと学歴

シンクタンクと学歴

それでは、シンクタンクへの就職にあたって、いわゆる学歴フィルターは存在するのか、気になるところです。

そこで、野村総合研究所、三菱総合研究所、みずほ総合研究所の採用大学を見ることを通じて、学歴フィルターがあるのか、検討してみることにします。

シンクタンク採用大学
野村総合研究所<大学院>

慶應義塾大学、東京大学、東京工業大学、早稲田大学、京都大学、東北大学、大阪大学


<大学>

慶應義塾大学、東京理科大学、早稲田大学、東京大学、京都大学、上智大学、九州工業大学、日本大学、神戸大学、法政大学、青山学院大学、明治大学
三菱総合研究所<大学院>

大阪大学大学院、お茶の水女子大学大学院、九州大学大学院、京都大学大学院、慶應義塾大学大学院、神戸大学大学院、首都大学東京大学院、筑波大学大学院、津田塾大学大学院、東京工業大学大学院、東京大学大学院、東北大学大学院、同志社大学大学院、一橋大学大学院、北海道大学大学院、早稲田大学大学院


<大学>

青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、中央大学、筑波大学、東京学芸大学、東京工業大学、東京大学、東京理科大学、東洋大学、名古屋工業大学、横浜国立大学、早稲田大学
日本総合研究所<大学>

大阪大学、大阪市立大学、お茶の水女子大学、金沢大学、学習院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、甲南大学、芝浦工業大学、上智大学、成蹊大学、千葉大学、中央大学、津田塾大学、東京大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京都市大学、東京理科大学、東北大学、名古屋大学、名古屋工業大学、日本大学、日本女子大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、武庫川女子大学、明治大学、立教大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学
三菱UFJリサーチ&コンサルティング<大学>

大阪市立大学、大阪大学、大阪府立大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、岐阜大学、慶應義塾大学、信州大学、上智大学、千葉大学、筑波大学、東京工業大学、東京大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学
みずほリサーチ&テクノロジーズ東京大学、京都大学、京都大学大学院、東京工業大学大学院、北海道大学大学院、東北大学大学院、名古屋大学大学院、大阪大学、大阪大学大学院、神戸大学、神戸大学大学院、早稲田大学、早稲田大学大学院、慶應義塾大学、慶應義塾大学大学院、お茶の水女子大学、横浜国立大学、上智大学、、筑波大学大学院、東京外国語大学、明治大学、、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、東京理科大学、、首都大学東京、横浜市立大学、電気通信大学大学院、東京農工大学大学院、成蹊大学、成城大学、岡山大学、九州工業大学、工学院大学、聖心女子大学、専修大学、大阪教育大学、中京大学、津田塾大学、東京電機大学、東洋大学、日本大学、明治学院大学、Asia Pacific University of Technology and Innovation
大和総研青山学院大学、大阪大学、大阪府立大学、岡山大学、お茶の水女子大学、学習院大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、近畿大学、群馬大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、芝浦工業大学、上智大学、信州大学、成蹊大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、電気通信大学、東京大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京女子大学、東京都市大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学、東洋大学、名古屋大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学

 

野村総合研究所について

採用実績によれば、採用実績のある大学を見ると、有名私立大学からの採用が多い傾向にありますが、その他の大学からの採用率も決して低くはなく、学歴フィルターは存在しないといえます。
早慶上智、難関国立大学からの採用率が高いことに次いで、その他の有名大学出身ではない採用者も一定数おり、学歴に自信が無くとも新卒採用に影響は出にくいと考えられます。
ただし、SPIフィルターが非常に厳しく、SPIの結果で不採用になるケースが少なくありません。
結果的に有名大学からの採用率が高いのはSPIフィルターに起因するものと考えられています。

三菱総合研究所

採用大学をみると、「産近甲龍」、「日東駒専」の採用がほとんどないことから、一定の学歴フィルターが存在するものと思われます。

日本総合研究所

採用大学を見ると、地方の私立大学や公立大学の卒業生も多く採用されています。
これを見る限り、学歴フィルターはないと考えられます。
また、採用ページには、「2025年3月末までに専門学校、短期大学、高等専門学校、または大学の学部・修士・博士課程を卒業(修了)見込みの方」と記載されており、専門学校卒や短期大学卒の募集も行っていることがわかります。
このような記載がある場合、学歴フィルターが設けられていないことが示唆されます。

三菱リサーチコンサルティングについて

三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、キャリアパスの構築に関して、特定の大学群を優遇する学歴フィルターを設けている傾向が見受けられま す。採用大学の傾向によれば、国内の旧帝大学、東京六大学、一部の有名立大学などが目立ちます。これらの大学は学問のレベルが高く、社会的な認知度も高いことから、新たな業界リーダーを輩出する潜在能力を持つと評価されているものと想像されます。このことから三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、これらの大学出身者を中心として、優秀な人材を確保して いる可能性があります。
明確な学歴フィルターを示しているとはいえないまでも、採用難易度は高いものがあり、特に上記に挙げた大学からの卒業生が有利になる可能性があります。

みずほリサーチ&テクノロジーズ

採用大学を見ると難関大学だけでなく、様々な大学から採用がなされています。
この事実を見る限り、強い学歴フィルターは存在しないと思われます。同社の場合、出身大学よりも「入社したら何に携わりたいか」を重視する傾向にあり、内定に至るまでの毎回の面接でこの内容が問われる状況にあります。

大和総研

採用大学を見ると、日東駒専・産近甲龍より下のランク帯の大学の採用はなく、このランクをボーダーラインとする学歴フィルターは存在すると考えられています。

 

学部卒だと不利?

代表的なシンクタンク各社の採用大学を見ると、学部卒だけでなく、大学院(修士課程)修了者を採用しています。この理由はどのようなことによるものなのでしょうか。

既に述べたように、シンクタンクにおいては、特定のテーマについて調査・研究を行いますが、その結果を論文ないしレポートの形式でまとめあげる必要があります。

この点、大学院生は、修士の学位を取得するために修士論文を執筆しているわけですので、調査・研究の作法をはじめ、外部に発表するための論文作成法等を身に着けているといえます。

このため、シンクタンクへの採用後においても、こうした事項について、職場の上司や先輩が手取り足取り指導をする必要がなく、いわば即戦力として業務に従事してくれることが期待されるわけです。

この点、学部生の場合には、ゼミ論や卒論があり、これをまとめ上げるためには相当の時間と稼働を割く必要が生じることは勿論ではありますが、データ分析の内容や着眼点、論述の深さ等、大学院生の修士論文とは一般的にレベルに差があるのが通常だといえます。

実際、シンクタンク各社の選考課程においては、エントリーシートを比較的長文で作成させる場合があります。文書作成能力という点においても学部生よりも大学院生の方に一日の長があるといえるでしょう。

このため、調査・研究への従事全般についていえば、大学院生(修士)の方が学部生よりも有利な傾向にあるといえます(実際、各社において大学院生(修士)は多く採用されています)。

もっとも、これは、あくまでも一般論であり、学部生の中にも調査・研究能力に優れた人材がいることは事実です。

すなわち、学内外で評判の高いゼミに参加する学生であったり、学内外の懸賞論文に応募し、表彰を受けた経験を持つ学生等のように、論文ないしレポート作成を含む、調査・研究能力に優れた学生は存在するので、そうした学生の場合には、学部生であること自体を理由としてシンクタンクへの採用に関し、大学院生と比較して不利となることはないといえます。

シンクタンク各社としても、積極果敢な学生の応募を歓迎するでしょう。

就職に有利な資格はあるか?

就職に有利な資格

それでは、シンクタンクへの就職において、取得していると有利な扱いを受ける資格があるでしょうか。

シンクタンクの取扱い分野は非常に幅広いといえますが、例えば、経済・投資分野においては、証券アナリスト等が、セキュリティ分野においては、情報処理安全確保支援士等が考えられます。

もっとも、こうした資格については、社会人として企業に入社した後に学習を開始することで十分ともいえるので、必要以上に焦る必要はないといえます。

どうしても気になる就活生は、各社の採用ページ等に掲載されている、先輩社員のインタビュー記事等を読んで、自身に取り入れることの可能なものを見つけてみるとよいでしょう。

まとめ

この記事では、シンクタンクに就職することを視野に入れた就活生に対し、シンクタンクの業務内容やシンクタンクに就職するにあたっての向き・不向き等について解説しました。

シンクタンクは、政府系のものと民間のものとに大別され、各々のタイプは異なるものの、社会問題や企業において解決することを要する重要な課題について、調査・研究のうえ、政策の立案や提言等を行うという、極めて重要な任務を任される存在であるといえます。

このため、この仕事に従事する者にとっては、非常にやりがいのある業務であることに間違いはありません。

このことは、同時に、やりがいとともに責任の重さを併せ持つということも忘れてはなりません。

シンクタンクの場合には、他の業種と比較して給与が高い傾向にありますが、それは責任の重さを反映したものであることを銘記しておく必要があります。

シンクタンク各社への就職は難関であるといえますが、各社は、調査・研究能力に優れた人材を求めています。

就活生としては、内定を獲得する近道がほしいところではありますが、簡単な近道はありません。それは、シンクタンクに限ったことではなく、就活全般に言えることです。

自己分析をはじめ、業界研究や企業研究などの基本をしっかりと行うこと、それが王道であることを再確認してください。

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