就活で大手病だと内定ゼロのリスクも!大手病の問題点や対処法を解説
2024/6/25更新
はじめに
志望企業を選ぶ際に「大手企業以外は選択肢に入れない」という、いわゆる「大手病」は就活に弊害をもたらすでしょう。
大手企業は多くの優秀な学生が応募するため、非常に競争倍率が高く、大手企業ばかり志望すると内定が一つもない状態が続く恐れがあります。
この記事では
- 大手病とは何?
- 大手病の問題点は?
- 大手病を克服する方法は
といった悩みを持つ就活生を対象としています。
この記事を読むことで大手病の対処法が分かりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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大手病とは何か
大手病とは、大企業や有名企業に入社することだけを目標にしてしまい、中小企業やベンチャー企業を受ける選択肢を排除することを指します。
また、大手企業にこだわるあまり、大手企業以外を見下してしまうことです。
なかには、応募した企業が具体的に何をやっているのかよく理解せずに、知名度だけで応募してしまう学生もいます。
しかし、大手企業であるという理由だけで応募企業を決めることは、必ずしも成功につながるわけではありません。
キャリアプランを総合的に考えて、応募先を決めなければ後悔する可能性があります。
大手病になりやすい人の特徴
大手企業ばかりに目を向けやすい人には、共通した特徴があります。
ここでは、大手病になりやすい人の特徴をご紹介します。
安定志向が強い
大手病になりやすい人は、安定志向が強い傾向にあります。
「大手企業に入りさえすれば定期的な昇給や賞与、福利厚生などが保証されており、生涯安定していられるはずだ」と思い込んでいる人もいるでしょう。
しかし、いまは大手企業だからといって、必ずしも安泰とは限らないのが現実です。
大手企業であってもリストラが行われる例もあります。
安定を求めすぎると、自分の可能性を狭めてしまうことを覚えておきましょう。
偏差値の高い大学の学生
大手病は、一般的に難関大学だといわれているMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)レベル以上の学生に多い傾向があります。
難関大学の学生のなかには、プライドが高い人もいて、皆が知っている大手企業に入社して、社会的な評価を得ようとする傾向があります。
「一流大学卒だから一流企業に入るべき」という考えが強いのかもしれません。
また、難関大学の学生は、ほかの学生よりも大手企業に就職しやすいと思っている場合もあるでしょう。
しかし、大学の偏差値と個人の能力や適性は必ずしも一致しません。
難関大学を卒業しても、大手企業の社風になじめない人もいます。
自分の興味や価値観に合わない企業に入社しても、長続きしない可能性が高いでしょう。
偏差値にとらわれず、自分に合った企業を見つけることが大切です。
リスク回避型である
リスクを回避したい、という思いが強い学生は大手病にかかりやすいといえます。
こういった学生は自己分析が不十分なため、自分が本当にやりたいことが定まっていないことが多い傾向です。
「大手に入ればなんとかなる」と漠然と考えているかもしれません。
反対に、中小企業やベンチャー企業に入社することは、リスクが高いと感じています。
小さな企業は経営状況が安定しておらず、倒産してしまうのではないか、と恐れているのかもしれません。
しかし、リスクを恐れるあまり、チャレンジする機会を逃してしまってはもったいないです。
規模の小さい企業のほうが、個人の裁量が大きく、やりがいを感じられるかもしれません。
大切なのは、自分に合った企業を見極めることです。
自己分析を深め、自分の価値観や強みを理解しましょう。
周囲の評価を気にする
周囲からの評価や社会的な安定を求める人は、大手企業に固執しやすいでしょう。
そういう人は「大手企業に入らないと、周りから取り残されるのではないか」と不安にかられます。
特に、周りに大手企業を受ける学生が多いと、その雰囲気に流されて、大手企業にこだわってしまいがちです。
しかし、周りに左右されるのではなく、自分が「何をしたいか」を重視することが大切です。
他人の評価ばかり気にしていては、自分の人生を歩むことができません。
周囲の評価を気にし過ぎると、就活が行きづまる可能性があるのを覚えておきましょう。
親も大手病
「大手病の人の親も大手病」だということはよくあります。
親世代が就活をしていた時代は、終身雇用制度が当たり前でした。
大手企業に入社すれば、生涯そこで働けるということが常識だったのです。
「大手企業に入るのが一番安定している」と考えており、親自身の経験から、大手企業を推奨してしまいがち。
また、自分の子供が大手企業に入社すれば、世間体がいいと考えている親もいれば、なかには、親が熱心に大手企業への応募を説得した結果、大手病になってしまう学生もいます。
こういう学生は素直であるため「親を安心させるために、大手企業を受けなければ」と考えてしまうのです。
しかし、就活は自分の人生の一大イベントですので、親の意向よりも自分の意思を優先することが大切です。
親の世代とは、就活の状況が大きく異なり、現代は必ずしも大手企業が安泰とは限りません。
むしろ、ベンチャー企業など、新しい働き方に可能性を感じる人も少なくないのです。
親の意見は参考程度に聞き、最終的には自分で決断することをおすすめします。
就活に対する熱意が足りない
就活に対する情熱不足が、大手企業志向の原因になることがあるようです。
就活への熱意が足りないと、自分のやりたい仕事が見つからないまま、とりあえず大手企業を受けようと考えがちです。
これといってやりたい仕事はないけれど、聞いたことがない企業で働くのは避けたいと思うのでしょう。
しかし、「大手企業だから」「聞いたことがあるから」という理由だけで応募先を決めていては、なかなか内定を得られないのが現実です。
たとえ内定を得られたとしても、入社後に理想と現実のギャップに苦しむ可能性があります。
自分のやりたいことと実際の業務内容が異なっていたら、モチベーションを維持するのは難しくなります。
自分が大手病かどうかを見極める方法
自分には自覚がなく、知らず知らずのうちに大手病にかかってしまっている就活生もいます。
ここでは、自分が大手病かどうかを見極める方法をご紹介します。
有名企業ばかり応募していないか
有名企業ばかりを応募先に選んで、なかなか内定をもらえない人は、大手病にかかっているのかもしれません。
有名企業だからといって、常に安泰とは限らないものです。
一時的な業績不振や不祥事などで、企業の状況は大きく変わる可能性があります。
したがって、「有名か無名か」という基準だけに縛られるのは危険でしょう。
たとえば、有名企業A社が不祥事を起こして株価が大きく下がったとします。
一方、無名企業B社は着実に業績を伸ばしていたとしたら、B社のほうが将来性があるかもしれません。
就活では視野を広げることが大切です。
有名企業以外にも目を向けてみてください。
就活の軸に合っていない企業に応募していないか
「大企業だから」という理由だけで、自分の就活の軸に合っていない企業へ応募してしまっているのであれば、大手病である可能性が高いでしょう。
自分の価値観や目指すキャリアと合わない企業を安易に選んでしまうと、長期的な視点で見たときに満足のいく就職ができないかもしれません。
他人に良く思われることを重視していないか
他人に良く思われたいという理由で、大手企業ばかりを応募先に選んでいる人は注意しましょう。
他人からの評価を重視するあまり、他人に自慢できない企業には入りたくないと考えてしまう人もいます。
その結果、自分がやりたいことができる企業があったとしても、「大手ではないから」という理由だけで選択肢から除外します。
就職は他人のためではなく、自分のために行うことです。
自分の人生を歩むためには、他人の目を気にしすぎてはいけません。
大手病の問題点
大手病の就活生には、さまざまな問題が生じます。
ここでは、大手病の問題点についてご紹介します。
内定が一つも得られない可能性が高まる
大手企業は優秀な学生が多く応募するため、競争率が高く、大手病の学生が応募しても内定が一つも得られない可能性があります。
内定を得られていないにも関わらず、プライドや偏った考えで大手以外の選択肢を除外してしまうと、就職浪人やニートになる危険性があります。
そのため、大手企業しか受けないという行為はリスクを伴うことを認識しておく必要があるのです。
内定を得るためには、バランスの取れた考え方が求められます。
大手企業にチャレンジすることは悪いことではありませんが、ときにはそれ以外の選択肢も検討してみてください。
就活を続けられなくなる
大手病の人は、就活を続けられなくなるかもしれません。
なぜなら、大手企業の選考に落ち続けることで、自信を失い、就活のモチベーションが低下するからです。
連続で選考に落ちすぎると、「自分を必要としている会社なんて存在しない」「このまま就職できないのでは」と過度に落ち込んでしまう可能性があります。
自己肯定感が下がり、就活に対する意欲を維持するのが難しくなるでしょう。
特に大手企業の場合、書類選考の段階で落とされることが多くなります。
初期段階で落とされると、プライドが傷つきストレスとなってしまいますので、注意しましょう。
自分に合った企業の情報を見逃してしまう
大手病にかかると、自分にフィットした企業の情報を見逃してしまう危険性が高まるでしょう。
なぜなら、大手病の人は企業の規模や知名度ばかりを重視し、自分の適性や興味・関心に合った企業を探すことが二の次になるからです。
たとえば、事業内容や社風、働き方など、自分にとって重要な要素をしっかり調べずに、大手企業ばかりを受けてしまうケースが考えられます。
その結果、本当は自分に合っているかもしれない中小企業や、特定の業界・職種の情報を見落とす恐れがあるのです。
就活では自分自身と向き合い、自分の適性や興味・関心を理解し、それに合った企業を探すように心がけてください。
入社後自分のやりたいこととのギャップに苦しむ
大手病にかかると、入社できたとしても実際の業務内容と自分の理想とのギャップに苦しむ可能性が高くなります。
企業の知名度や安定性ばかり重視すると、自分の適性や興味・関心を十分に考慮せずに就職先を選んでしまうからです。
大手企業に入社できても、実際の業務内容が自分のイメージしていたものと大きく異なると、モチベーションを維持するのは難しいもの。
そうなると、仕事に対する満足度が低下し、メンタルヘルスを損なう危険性もあるので、注意が必要です。
自分に合わない企業文化に苦しむ
大手病を克服しないまま就職してしまうと、自分に合わない企業文化に苦しむかもしれません。
なぜなら、大手ということのみを重視するあまり、企業の知名度や安定性ばかりに目がいき、自分の価値観や働き方に合った企業文化を十分に検討せずに就職先を選んでしまうためです。
たとえば、自主性を重んじる人が、上下関係の激しい組織に入社してしまった場合、自分の思ったとおりに仕事ができずに、モチベーションを維持できなくなるケースが考えられるでしょう。
その結果、仕事を続けることが難しくなるかもしれません。
自分に合った企業を見極めるためにも、「大手だから」という理由のみで就職先を決めずに、企業研究を入念に行うことが重要です。
大手病からの脱却法
大手病は、さまざまな弊害を生みます。
ここでは、大手病を克服する方法についてご紹介します。
就活の軸をつくる
大手病を脱却するためには、就活の軸をつくることが重要です。
就活の軸とは、企業や仕事を選ぶ際に重視する基準のことを指します。
たとえば、「グローバルに活躍したい」「ワークライフバランスを大切にしたい」など、自分が何を重視するのかを明確にしておくことが、企業選びの基準です。
また、「自分の強みを活かせる仕事がしたい」「成長できる環境で働きたい」といった観点も、就活の軸として有効でしょう。
自己分析を深め、自分の強みや価値観を理解することが大切です。
就活の軸をつくることで、視野が広がり選択肢が増えていきます。
大手企業だけでなく、自分に合った企業が見つかる可能性が高まるのです。
就活の軸を持つことで、企業選びの幅が広がることを覚えておきましょう。
自分の強みと適性を知る
自分の強みや適性を知ることで大手病を克服できる場合があります。
大手に限らず「自分の適性を活かせる企業」という視点で応募企業を選ぶことで、ミスマッチを予防できます。
たとえば、分析が好きな人は、研究職やデータ解析といった仕事に適している可能性が高いでしょう。
自分の強みや適性を知るためには、自己分析を徹底することが重要です。
中小・ベンチャー企業にも目を向ける
大手病を脱却するためには、中小・ベンチャー企業にも目を向けることが大切です。
大手病の人は、「大手であれば間違いない」という考えにとらわれがちですが、実際には有名ではない優良企業はたくさんあります。
一般には知られていない優良企業であれば、倍率も比較的低めなので入社しやすいというメリットがあります。
隠れた優良企業を見つけるには、多くの企業を調べて、優良企業を見抜く力を養うことが重要です。
企業研究を進め、自分なりの基準で企業を評価していく習慣をつけましょう。
また、大手企業のなかにもブラック企業があることには注意が必要です。
知名度が高いからといって、必ずしも働きやすい環境とは限りません。
就活のプロに相談する
就活のプロに相談することで「大手しか受けない」という考えから脱却することもあります。
大手企業以外の優良企業を調べる方法が分からないという人は、就活エージェントへの相談をおすすめします。
就活エージェントは多くの企業と連携しているため、幅広い業界・職種の情報を持っています。
また、自分一人ではなかなか見つけられない優良企業を紹介してもらえるかもしれません。
中小・ベンチャー企業の魅力や特徴についても、詳しく教えてもらえるでしょう。
就活のプロに客観的な意見を聞くことで、自分の価値観や目指すべき方向性が明確になる可能性が高まります。
可能な範囲で妥協する
大手病から脱却するためには、可能な限り妥協することも必要です。
大手企業へのこだわりが強すぎると、視野が狭くなり、自分に合った企業選びができなくなるからです。
誰もが知っている有名企業ではなくても、自分のやりたい仕事ができたり、活躍の場があったりするケースは少なくないもの。
大手企業にこだわらず、自分に合った企業を探すことが、就活成功への近道となることを覚えておきましょう。
大手を志望することが悪いわけではない
ここまで大手病の弊害をご紹介してきましたが、大手企業を志望すること自体は悪いことではありません。
なぜなら、大手企業には安定した経営基盤や充実した福利厚生、幅広い事業領域など魅力的な点がたくさんあるからです。
また、大手企業の勤務歴があることでキャリアアップ時に有利になることも多いものです。
自分のやりたいことや、求める待遇を提供できるのが大手企業のみであれば、自信を持って応募してください。
まとめ
この記事では大手病とは何か、大手病の問題点、大手病を克服する方法について解説しました。
大手企業を志望することは悪いことではありませんが、ただ「有名だから」「人から良く思われるから」という理由だけで大手企業を選ぶことはおすすめできません。
自己分析を行い、自分のやりたいことや、譲れない条件を明確にした上で志望する企業を決めましょう。
もし、一人で決めるのが難しいと感じるのであれば、就活のプロに相談するのも一つの手です。