専門学生が「就活が厳しい」と感じたときの対処法を徹底解説!
2024/6/25更新
はじめに
四大生に比べて「就活が厳しい」と感じる専門学生は少なくないものです。
応募条件が「四大卒以上のみ」という企業もあるので、企業選びの選択肢が少ない、と悩む人もいるかもしれません。
この記事では
- なぜ専門学生は「就活が厳しい」と感じてしまうのか?
- 専門学生が就活を成功させる方法は?
- 専門外の業界へ就職するときの注意点は?
といった疑問を持つ就活生を対象としています。
専門学生の就活に役立つ情報を網羅しているので、ぜひ最後までお付き合いください。
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専門学生が就活を厳しいと感じてしまう理由
専門学生の中には「四大生と比べて就活で不利になる」と考えている学生もいます。
ここでは専門学生が不利に感じてしまう理由をご紹介します。
専門分野以外だと就職しにくいから
専門学生の就活が厳しいといわれる理由として、専門分野以外での就職は難しいと考えられている点が挙げられます。
たとえば、看護専門学校の学生が、IT企業への就職を目指したとします。
看護の知識や技術は、ITの仕事にはあまり役立たないでしょう。
IT企業は、コンピューターサイエンスや情報工学などを学んだ学生を望んでいるはずです。
このように専門学生は、自分の専門分野と異なる業界への就職がしにくい傾向があります。
しかし、専門学生も、他分野への就職が不可能というわけではありません。
大切なのは、自分の強みを活かせる仕事を見つけることです。
専門学生が他分野へ就職するには、自分の専門スキルを応用できる仕事を探すことが重要です。
たとえば、看護専門学生なら、医療関連のIT企業への就職を目指してみるのもいいかもしれません。
また、ゲーム専門学生なら、金融機関のシステム開発職を目指すのも一案ではないでしょうか。
専門学生の就活は厳しい面もありますが、工夫次第で道は開けるはずです。
大卒より求人が少ないため
四年制大学卒業生と専門学校卒業生の就職率には大きな差はありませんが、専門学校卒業生が不利に感じる点もいくつかあります。
たとえば、一部の企業では応募条件として「四年制大学卒以上」と設定しており、専門学校卒業生が応募できないケースもあります。
さらに、学生数の比較では四年制大学生のほうが圧倒的に多いため、専門学校卒業生向けの就職情報が少ないことも一因です。
就職セミナーや企業説明会も四年制大学生を対象にしたものが多く、これに不満を感じる専門学生もいるかもしれません。
とはいえ、専門学校では2年間で専門的な知識やスキルを習得できることや、早期に社会人としてのキャリアをスタートできるという利点もあります。
これらの強みをしっかりとアピールして、四年制大学生との差を埋めていくことが重要です。
専門学生の就職率
厚生労働省「令和5年3月大学卒業者の就職状況(4月1日現在)」によると専門学生の就職率が95.4%であるのに対し、大学生の就職率は97.3%となっています。
就職率はほとんど同じであるため、必ずしも専門学生の就活が厳しいわけではないということがわかるでしょう。
専門学校卒と四大卒の年収
東京労働局職業安定部学卒者の初任賃金によると、専門学校卒と大卒の違いは下記のとおりとなっています。
専門学校 | 大学 | |
令和2年 | 195,000円 | 210,000円 |
令和3年 | 197,700円 | 210,000円 |
令和4年 | 200,000円 | 210,000円 |
初任給は大きな違いはありませんが、勤務歴が長くなるにつれて収入の差が開きます。
専門学校卒と大卒では65歳まで働き続けた場合の収入で比較すると約2,800万円、大卒のほうが高いです。
あくまでも平均的な人のデータなので個人によって差はありますが、生涯収入を重視するなら大学を卒業したほうがいいかもしれません。
専門学生でも大手に就職することは不可能ではない
専門学生だからといって、大手企業への就職が厳しいとは限りません。
四大卒が有利な面はありますが、専門学生でも実力次第で大手内定を勝ち取ることは可能です。
重要なのは、自分の強みを最大限にアピールし、短大生ならではの付加価値を示すことではないでしょうか。
専門学校で学んだ専門知識やスキルを武器に、特定の職種にフォーカスして就活するのも有効な戦略となります。
大手内定を目指すなら、早い段階からの準備と戦略的な就活が欠かせません。
自己分析を深め、業界・企業研究を入念に行いましょう。
専門学生の強みを最大限に活かせる企業を見極め、積極的に行動することでチャンスが巡ってくるかもしれません。
専門学生の就活を成功させる方法6選
ここでは専門学生ならではの強みを活かした就活の成功法をご紹介します。
1.就活の軸をつくる
専門学生の就活を成功させるためには、就活の軸をつくることが大切です。
就活の軸とは、企業や仕事を選ぶ際の自分なりの基準を指します。
自分に合った企業や仕事を見つけるには、しっかりとした軸を持つことが重要といえるでしょう。
就活の軸には、自分に関する基準と自分以外に関する基準の2つがあります。
自分に関する基準とは、「こういう人になって、こういうキャリアを積みたい」というようなものです。
一方、自分以外に関する基準とは、「グローバルで仕事がしたい」「福利厚生が充実した企業に入社したい」といったものです。
仕事の内容や環境、企業の特徴などを重視する基準といえるでしょう。
就活の軸を考えるには、自分がどういう人生を送りたいかという観点が重要です。
自分の価値観や人生観に基づいて、軸を決めていきましょう。
自分に正直になって、じっくりと考えてみてください。
就活の軸があれば、自分に合った企業や仕事を見つけやすくなるものです。
2.目指す業界や職種を決める
就活を成功させるためには、自分が目指す業界や職種を明確にすることが大切です。
その際には、自分の専門分野を活かせる仕事を探すのが基本です。
しかし、専門分野に限定せず、幅広い業界や職種も視野に入れてみることで、思わぬ自分の可能性に気づくかもしません。
自分のやりたいことを洗い出し、それにあった業界や職種をハッキリさせましょう。
3.専門分野の就職を目指す
専門学校で学んだ知識やスキルを活かせる仕事に就くことができるのが、専門学生の強みです。
自分が好きな分野や、自分の得意な分野の専門学校に通っている学生も多いので、在学中に自分の専門性をさらに深め、その分野での就職を目指すことが重要です。
専門分野の業界研究や企業研究をしっかり行い、自分の強みをアピールしてください。
4.専門学校の先輩が就職した企業を受ける
専門学校の先輩が就職した企業は、その専門学校出身者の採用に積極的である可能性が高いです。
先輩が活躍している企業であれば、自分も活躍できるチャンスがあるかもしれません。
先輩に話を聞いて、企業研究に役立ててみてはどうでしょうか。
5.広い視野で業界や企業を選ぶ
ときには専門分野にこだわりすぎず、広い視野で業界や企業を見ることも大切です。
専門分野以外でも自分の強みを活かせる業界があるかもしれません。
いろいろな人の話を聞いたり、企業説明会に参加して、自分の可能性を探ってみることをおすすめします。
広い視野を持つことは就活の成功には欠かせません。
6.就活エージェントを利用する
就活エージェントを利用するのも、専門学生の就活を成功させる有効な方法の一つです。
就活エージェントでは、就活のプロが学生の適性や希望に合った企業を紹介してくれるでしょう。
専門学生の就職を支援している就活エージェントもあり、自分では気づけなかった優良企業を紹介してもらえる可能性もあります。
就活エージェントをうまく活用して、就活を有利に進めましょう。
専門外の業界へ就職するときの注意点
専門学校を卒業して、専門外の業界へ就職するケースは少なくありません。
しかし、専門外の就職には注意点があります。
ここでは、専門外の業界へ就職するときの注意点を解説します。
専門外の仕事を選ぶ理由をハッキリさせる
専門外の仕事を選ぶ場合、その理由をハッキリさせることが大切です。
単に「専門分野での就職が難しそうだから」というネガティブな理由では、面接官に悪い印象を与えてしまうもの。
「自分のやりたいことがこの仕事でしかできない」「自分の強みをもっとも活かせる仕事だと思う」など、前向きな理由を考えておきましょう。
専門外の仕事でも活躍できる理由を言語化する
専門外の仕事を選ぶ場合、「なぜ専門外の自分が活躍できるのか」を言語化することが重要です。
専門学校で学んだことが、志望する仕事にも関連していることを説明できるようにしておきましょう。
また、志望する仕事に関係する自分の強みや経験も、アピールポイントになるはずです。
専門外での就職を目指す場合の面接の答え方
専門外での就職を目指す場合、面接では「なぜ専門外の仕事を選んだのか」という質問がよく出ます。
この質問に対しては、前向きな理由を述べることが大切です。
また、「専門外の仕事でも活躍できる理由」を説得力を持って説明しましょう。
自分の強みをアピールし、熱意を示すことが重要です。
専門外の業界への就職は、専門学生にとって厳しい面があるのは事実です。
しかし、自分の可能性を信じて挑戦することで、専門外の仕事でも、自分の強みを活かせる場はきっとあるはずです。
注意点を踏まえつつ、前向きに就活に取り組んでください。
専門学生の就活スケジュール
専門学生の就活スケジュールを把握しておくことが就活成功への第一歩となります。
ここでは専門学生の就活スケジュールについてご紹介します。
就職ガイダンス
専門学生の就職活動は、就職ガイダンスから始まります。
就職ガイダンスとは、専門学校のキャリアセンターなどが主催する説明会のことです。
就職ガイダンスでは、就活の流れや方法について詳しく教えてくれます。
たとえば、自己分析の方法、企業研究の仕方、履歴書の書き方、面接の受け方などを学べるでしょう。
また、就活スケジュールや注意点なども教えてもらえます。
就職ガイダンスに参加することで就活の全体像を把握し、必要な準備を始めるきっかけになるはずです。
就職ガイダンスは、専門学生にとって重要な機会です。
就活の基礎知識を身につけ、自分なりの就活戦略を立てるためにも、積極的に参加することをおすすめします。
会社説明会
専門学生の就活では、1年生の3月頃から会社説明会が始まります。
会社説明会とは、企業が学生に向けて、自社の事業内容や雰囲気、求める人材像などを説明する場です。
この時期は、自己分析や業界・企業研究を行い、志望企業を絞り込む重要な時期といえるでしょう。
自分の強みや適性を把握し、それを活かせる企業を探すことが大切です。
会社説明会は、企業研究の絶好の機会といえます。
説明会に参加することで、企業の雰囲気や社風を直接肌で感じられるからです。
また、採用担当者から直接話を聞けるのも大きなメリットではないでしょうか。
そして、応募条件として会社説明会への参加が必須である企業もあるので、必ずチェックをしておきましょう。
選考・内定
専門学生の就活では、2年生の6月頃から選考が開始されます。
多くの学生は、大企業の選考を受けつつ、中小企業の選考にも備えていくという流れで就活を進めるでしょう。
大企業の選考は倍率が高く、競争も激しいです。
一方、中小企業は大企業ほど知名度はないかもしれませんが、専門学生の採用に積極的な企業も多いです。
大企業にこだわらずいろいろな企業を調べるとよいでしょう。
選考が進むにつれ、2年生の10月頃から内定が出始めます。
とはいえ、最近では就活の早期化が進んでいるため、10月よりも早く内定を出す企業も増えてきています。
ただし、内定がなかなか決まらなくても、焦る必要はありません。
就活は最後まで諦めずに臨むことが大切です。
専門学生の就活以外の進路
専門学生の就活は厳しいと聞いて、そもそも就活を諦める人もいるでしょう。
ここでは、就活以外にどんな進路があるのかみていきます。
進学
専門学校卒業後の進路の一つに、四年制大学への編入という選択肢もあります。
編入試験に合格すれば、専門学校卒業後に大学3年次に編入でき、専門学校で培った知識や経験を基盤として、さらに専門的な学びを深められるのです。
編入を選ぶ理由は人それぞれですが、たとえば専門学生の時点でまだ自分のやりたいことが明確でない場合や、志望する企業が四年制大学卒業生のみを採用しているような状況などが考えられます。
そんなときは、編入について検討してみるのも一つの手段かもしれません。
四年制大学への編入は、専門学生にとって新たな可能性を切り開く道となります。
自分の将来に悩んでいる人は、ぜひ編入という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
大学で専門的な知識を深められれば、より幅広い就職のチャンスを得られるかもしれません。
留学
就活をせずに、留学を選ぶ学生もいるようです。
留学すれば語学力が上達し、異文化への理解が深まるので、将来のキャリア形成に役立つことでしょう。
TOEICのスコアアップにも効果的な留学は、大手企業や外資系企業への就職にもプラスに働きます。
英語圏での生活を通じて、日常会話のみならずビジネス英語の習得も容易になる点は見逃せません。
さらに、留学先では多様な価値観に触れることができるでしょう。
多様性を受け入れる柔軟な姿勢を身につければ、ビジネスの可能性も広がるはずです。
ただ、留学後の就活では新卒扱いではなく第二新卒扱いとなる場合もあるので、注意が必要です。
留学にはお金と時間がかかりますが、自分の可能性を広げるチャンスでもありますので、語学力を磨き、グローバルに活躍できる人材を目指すのも一つの選択肢です。
フリーランス
就活をせずにフリーランスとして働く道もあります。
どうしても会社員になりたくない、やりたいことがあるなどの理由がある場合は、フリーランスとして社会人デビューする選択肢も検討してみてください。
フリーランスにはプログラマー、ライター、Webデザイナーなどさまざまな職種があります。
組織に属さずに仕事ができるため、自由に働けるのがフリーランスの大きな魅力です。
自分のペースで仕事を進められるので、やりがいを感じやすいかもしれません。
とはいえ、フリーランスは時間管理や仕事のメリハリのつけ方、事務作業など、全て自分一人でこなさなくてはいけませんし、クライアントとの交渉や契約書の作成なども自分で対応しなければなりません。
自己管理が苦手な人にとって、フリーランスという働き方は向いていない可能性があります。
フリーター
就活をしない一つの選択肢として、フリーターとして働くという方法もあります。
正社員と比べると、勤務日数や時間の融通が利きやすい、さまざま職場で働くため友人や知り合いがたくさんできる、というメリットがあります。
自由な時間を活かして自分の夢であるミュージシャンを目指したり、画家を目指したりする学生もいます。
アルバイトとしてさまざまな職種を経験すれば、自分に合った仕事が見つかる可能性もあるでしょう。
ただ、正社員と比べると収入が不安定になりがちなので、将来のことを考えると不安があることは否定できません。
また、夢をあきらめて、正社員を目指したくなった際、フリーターの経歴がマイナスに働くこともあります。
進路としてフリーターを選ぶときは、メリットとデメリットをじっくり考えることが大切です。
自分の目標や価値観に合っているかどうか、慎重に判断する必要があります。
目先だけでなく、長期的なキャリアプランも視野に入れて、自分に合った働き方を選択していきましょう。
ニート
就活をせずに、就職も進学しない、いわゆるニートになるという選択をする人もいます。
ニートになれば、時間を自由に使えるので、人生について深く考えたり、やりたいことを模索したりするチャンスが増えるかもしれません。
しかし、ニートから就職を目指すとき、面接官から必ず空白期間について質問されることを覚えておきましょう。
そのときに説得力のある答えを用意していないと、印象が悪くなってしまうリスクがあります。
また、ニート生活では規則正しい生活リズムを保ちにくく、社会から孤立しやすいといったデメリットもあるのです。
家族や友人関係が悪化したり、自尊心が低下したりする可能性もあります。
まとめ
この記事では専門学生の就活が厳しいと感じる理由や、専門学生の就活を成功させる方法について解説しました。
専門学生は四大生に比べると、応募できる企業が少ないなど、不利な面がありますが、戦略的に就活を進めることで、自分の納得する結果を得ることができます。
あなたの就活の成功を願っています。