「アクチュアリーは将来なくなる」という心配は不要!仕事内容や将来性を解説

「アクチュアリーは将来なくなる」という心配は不要!仕事内容や将来性を解説

2024/06/18更新

はじめに

アクチュアリーは高い専門性を発揮して、保険業界や金融業界で活躍する仕事です。

しかし、ネットの噂で「アクチュアリーは将来なくなる」という書き込みを見た人も多いのではないでしょうか。

AIの発展で新しい技術がアクチュアリーの仕事を奪う、という意見があるほどです。

この記事では

対象
  • アクチュアリーは将来なくなるのか?
  • アクチュアリーの需要は増えているのか?
  • アクチュアリーに向いている人は?

といった疑問を持つ就活生を対象としています。

この記事を読むことで、アクチュアリーの将来性について分かりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

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アクチュアリーは将来なくなるのか

アクチュアリーの仕事が将来なくなるのではないか、と不安に思う方もいるかもしれません。

しかし、アクチュアリーはこの先もなくならない仕事だといえます。

アクチュアリーの仕事は、単なる計算だけではありません。

高度な専門知識と分析力、判断力が求められる職業ですから、AIに簡単に代替されることはないと考えられます。

むしろ、AIの発展によってアクチュアリーの仕事の重要性が高まる可能性すらあるのです。

アクチュアリーがなくなる仕事だといわれる理由

アクチュアリーがなくなる仕事だといわれる理由

では、なぜアクチュアリーがなくなる仕事だといわれるのでしょうか。

その理由は、アクチュアリーの業務にはデータ分析や統計処理など、AIが得意とする作業が含まれているからです。

AIの性能が向上すれば、これらの作業を自動化できるのではないかと考えられているのです。

たとえば、保険料の算出や将来のリスク予測などは、AIが代替可能な領域と思われがちです。

たしかに実際の現場でアクチュアリー用の分析ソフトが使われている例もあり、アクチュアリー業務のAI化が進んでいるのは事実です。

しかし、それだけでアクチュアリーの仕事がなくなるわけではありません。

なぜならAIには限界があるが、人間には人間にしかできない仕事があるからです。

AIによって仕事が奪われるのか

AIによって仕事が奪われるかもしれない、と心配する人も増えています。

ここでは、AIの能力とアクチュアリーの業務への影響について解説します。

AIの得意なこと

確かに、AIは大量のデータを高速で処理し、複雑な計算を瞬時に行うことができます。

<AIが得意なこと>
  • 将棋
  • 外国語の翻訳
  • 画像の生成
  • ビッグデータの解析
  • 音声アシスタント

パターン認識や予測モデルの構築なども、AIの専門分野といえるでしょう。

アクチュアリーの業務には、こうしたAIの得意分野が含まれています。

そのため、一部の作業がAIに置き換わる可能性は十分にあります。

AIの苦手なこと

AIにはまだ苦手とする部分もあります。

<AIが苦手なこと>
  • 状況に応じた柔軟な判断
  • データが少ない中での推論
  • その場の雰囲気に合わせて臨機応変に判断すること
  • 倫理的な配慮を必要とする意思決定

たとえ高度に進化したAIでも、すべての場面で人間のように適切な判断を下すことは難しいでしょう。

加えて、クライアントとのコミュニケーションや、法規制への対応など、人間ならではの能力が求められる場面も多々あります。

AIが進化してもアクチュアリーの仕事はある

たとえAIが今後、さらに進化したとしてもアクチュアリーの仕事がなくなることはないと考えられます。

むしろ、AIを活用することで、アクチュアリーはより高度な分析や判断に専念できるようになるかもしれません。

重要なのは、AIの能力を正しく理解し、うまく活用していくことです。

アクチュアリーの専門性とAIの処理能力を組み合わせれば、より精度の高い予測やリスク管理が可能になるでしょう。

アクチュアリーの役割は、AIの発展とともに変化していくと予想されます。

アクチュアリーはコスパが悪い仕事?

アクチュアリーになるには、難関な資格試験に合格する必要があります。

勉強には多くの時間と労力を要するため、コスパが悪いのではないか?と思う人もいるかもしれません。

また、アクチュアリーは激務であるといわれることも多くあります。

残業があり、資格を取得して就職してからもスキルアップの勉強をしなければならないためです。

しかし、アクチュアリーは高い専門性を持つ職業であり、その価値は労力に見合うものでしょう。

アクチュアリーの平均年収は高水準で、長期的なキャリア形成が可能な点も見逃せません。

コスパがいいか悪いかは人それぞれの価値観によって異なりますが、努力が報われる仕事であることは間違いありません。

アクチュアリーの需要は増加している

アクチュアリーの主な仕事は保険などの掛け金や、支払額を決定することです。

近年、アクチュアリーの需要は着実に増加しています。

その背景には、保険業界の拡大やリスク管理の重要性の高まりがあります。

保険や年金といった金融サービスはいつの時代でもあるものです。

特に、少子高齢化が進む日本では、年金や医療保険など、アクチュアリーの専門知識が欠かせない分野が増えています。

また、金融業界でもリスク管理の高度化が進んでおり、アクチュアリーの活躍の場が広がっています。

今後もアクチュアリーの需要は高まり続けると予想されるでしょう。

アクチュアリーとして働くメリット

アクチュアリーとして働くメリット

アクチュアリーとして働くメリットは数多くあります。

収入も高く、貴重な人材として認められます。

ここでは、アクチュアリーとして働くメリットについてご紹介します。

高収入

アクチュアリーは、高収入が期待できる職業の一つです。

実際、アクチュアリーの平均年収は900万円を超えるといわれており、これは全職種の平均年収と比べても非常に高い水準にあります。

その理由は、アクチュアリーの仕事に高度な専門知識が必要とされるからです。

その対価として高い報酬が得られるのは当然のことかもしれません。

もちろん、収入は個人の能力や経験、企業によって異なりますが、少なくともアクチュアリーになれば高収入を得るチャンスが広がるはずです。

高い専門性を持った貴重な人材として働ける

アクチュアリーは、数理的な知識を駆使してリスク管理や保険商品の開発などを行う、高度な専門性を持った職業です。

アクチュアリーとして働くということは、社会から貴重な人材として認められ、重要な役割を担うことを意味します。

自分の持つ専門知識が、企業の意思決定や社会の発展に貢献できるのは、自信や大きなやりがいにつながるでしょう。

そして、専門性の高さは、キャリアの安定に役立ちます。

キャリアアップのための転職がしやすい

アクチュアリーは、職種としての需要が高く、人材の流動性も高い傾向にあります。

そのため、キャリアアップを目指して転職する際にも、比較的有利な立場にあるといえるでしょう。

アクチュアリー経験者に働いてもらいたい企業は多いため、一般的な転職サイトでも求人を見つけることができます。

アクチュアリーの経験や知識は、保険業界だけでなく、金融機関やコンサルティング会社など、幅広い分野で役に立ちます。

自分のキャリアプランに合わせて、さまざまな選択肢を考えられるのは大きな魅力です。

スキルアップを重ねながら、理想のキャリアを描いていくことが可能なのです。

アクチュアリーとして働くデメリット

アクチュアリーにはさまざまなメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。

ここでは、アクチュアリーとして働くデメリットをご紹介します。

資格を取得するのが難しい

アクチュアリーになるためには、非常に難易度の高い資格試験に合格しなければなりません。

試験の内容は以下のようなものが含まれます。

<内容>
  • 高度な数学
  • 生保数理
  • 損保数理
  • 年金数理
  • 会計・経済・投資理論

試験の内容は難しく、平均合格率は15~20%という難関試験です。

合格するまでには、長期間にわたる集中的な学習が求められることでしょう。

仕事と勉強の両立に苦労する人も少なくないかもしれません。

でも、資格取得の過程で身につける知識やスキルは、アクチュアリーとしてのキャリアに大いに役立つはずですから、頑張る価値は十分にあるといえるでしょう。

仕事が忙しい

アクチュアリーの業務は、複雑な数理モデルを扱うことが多く、締め切りに追われることも珍しくありません。

繁忙期には残業が増えて、プライベートな時間が十分に取れないこともあるでしょう。

また、常に高い集中力を要求される仕事なので、心身ともに疲れやすいと感じる人もいるかもしれません。

でも、そうした忙しさの中にも、やりがいを見いだせる仕事ですので自分なりのワークライフバランスを模索することが大切です。

仕事をしながら勉強を続けなければならない

アクチュアリーには、常に最新の知識やスキルを習得し続けることが求められます。

保険業界や金融業界は変化のスピードが速く、新しい商品やサービスが次々と登場します。

そのため、仕事をしながらも、継続的な学習は欠かせません。

人によっては自己研鑽のための時間を確保するのが難しいと感じることもあるでしょう。

でも、学び続けることは、アクチュアリーとしての長いキャリアを支える礎となりますから、諦めずに挑戦し続けることが大切です。

効率的な学習方法を見つけて、着実にスキルアップを図っていきましょう。

アクチュアリーに向いている人の特徴

アクチュアリーに向いている人の特徴

アクチュアリーなることを検討している場合は、アクチュアリーに向いている人の特徴を把握するのが大事です。

ここではアクチュアリーに向いている人の特徴をご紹介します。

数学が得意

アクチュアリーは理数系の専門職であるため、数学が得意な人に向いています。

アクチュアリーの仕事では、高度な数学的知識を駆使して、保険料や年金給付額などを算出していきます。

たとえば、確率・統計、金融工学、などの分野に強みを持っていると、アクチュアリーとして活躍できる可能性が高いでしょう。

数学的素養は、アクチュアリーには欠かせないといえます。

責任感がある

アクチュアリーの仕事は、多くの人々の生活に直結する重要な役割を担っている面があります。

そのため、アクチュアリーには責任感が求められます。

人々の暮らしを豊かにするために自分の分析した結果を提供する、という姿勢が必要です。

また、自分の考えにこだわらない柔軟性があると、より良い仕事につながります。

ミスが許されない仕事だということを肝に銘じて、常に正確で誠実な姿勢で業務に取り組んでいく必要があるのです。

責任感の強さは、アクチュアリーに欠かせない資質です。

コミュニケーション能力がある

アクチュアリーは、複雑な数理モデルを用いて得られた結果を、一般の人にもわかりやすく説明する必要があるため、コミュニケーション能力が求められます。

具体的な事例としては、保険料の算出根拠やリスク評価の説明をする際に、専門用語を分かりやすく伝えたり、その人の理解力に合わせた説明をしたりする必要があります。

また、アクチュアリーは多くの部門と協力して仕事を進めることが多いので、コミュニケーションスキルがあることは大きな強みとなるのです。

学び続けるのが苦にならない

アクチュアリーの仕事では、絶えず新しい知識やスキルを身につけていく必要があります。

保険制度や関連法規の改正、テクノロジーの進歩など、さまざまな変化に対応していかなければならないからです。

また、新しい技術やデータ解析手法の習得も欠かせません。

常に学び続ける姿勢を持ち、新しいことにチャレンジするのが苦にならない人は、アクチュアリーに向いているといえるでしょう。

アクチュアリーの資格取得方法

アクチュアリーは、金融機関や保険会社などで仕事をする高度専門職です。

そのためアクチュアリーの試験は難易度が高いでしょう。

ここでは、アクチュアリーの資格を取得する方法をご紹介します。

アクチュアリー試験とは

アクチュアリー試験は、公益社団法人日本アクチュアリー会が毎年実施しています。

1次試験は5科目からなり、5科目全てに合格することでアクチュアリー会準会員になれます。

2次試験では「生保」「損保」「年金」3つのコースから1つを選択し、それぞれのコースで専門科目2科目に合格することで、プロフェッショナル研修が受講可能となります。

試験合格とプロフェッショナル研修の受講の2つの条件をクリアできれば、資格取得者として認定され「アクチュアリー」と名乗ることができるのです。

合格率

アクチュアリー試験の合格率は非常に低く、1次試験の科目によっては15%未満という狭き門となっています。

また、2次試験では科目によっては10%未満という合格率となった年度もあります。

試験の難易度が高いことに加え、幅広い分野の専門知識が問われるため、合格するためには相当の学習時間と努力が必要なのです。

一方で、合格者はアクチュアリーとして高い需要があり、高い報酬を得ることができます。

難関ではありますが、資格を取得する価値は十分にあるといえます。

アクチュアリーの出身大学や専攻

アクチュアリーになる人は高学歴の人が多いです。

アクチュアリーを受験できるのは下記の条件に当てはまる人です。

学校教育法による大学(短期大学を含む)を卒業した者

このほか、下記の要件を満たす者で、所定の書類を提出し、試験委員会が大学を卒業した者と同等の資格試験受験に必要な基礎的学力を有すると判断した者も受験可能。

受験可能条件
  1. 大学3年生以上の者
    (4年制大学において、休学期間を除き2年以上在学し、かつ62単位以上の単位を修得した者)
  2. 高等専門学校卒業者
  3. 学士資格を有しない大学院生
  4. 外国の大学を卒業した者、または、外国において上記①~③に相当する学校教育における課程を修了した者
  5. 生保数理、損保数理、年金数理等の日本アクチュアリー会資格試験の受験科目に関連する知識を必要とする、保険・年金などの業務に3年以上携わった者

出身大学は、東京大学、京都大学、一橋大学、などの出身者が多く見られます。

ただし、学部については数学科などの理系学科以外にも経済学部など文系出身で合格している人もいます。

アクチュアリーが活躍している仕事

アクチュアリーが活躍している仕事

アクチュアリーは保険や金融業界で専門知識を活かして仕事をします。

ここではアクチュアリーが活躍している仕事についてご紹介します。

生命保険

生命保険の仕事において、アクチュアリーは死亡率や金利などの計算に関与します。

将来の死亡率や投資収益率を予測し、それらを基に保険料を算出するのがアクチュアリーの役割です。

また、保険金や年金の支払いの計算にも携わります。

アクチュアリーの専門知識は、生命保険会社の健全な運営と顧客への適切なサービス提供に不可欠となっています。

損害保険

損害保険業界においても、アクチュアリーは重要な役割を担っています。

自動車保険や火災保険などの保険商品の開発や保険料率の設定に関与します。

過去の事故データを分析し、将来の事故発生率や損害額を予測することで、適切な保険料を算出するのです。

また「保険会社が入る保険」である再保険の手配や、自然災害リスクの評価にも携わります。

アクチュアリーの専門知識は、損害保険会社のリスク管理と収益性の向上に貢献しています。

年金

アクチュアリーは私的年金に分類される「企業年金」の制度設計や掛金率の計算などを手がけます。

企業年金制度を健全に運用するための財政検証など幅広い仕事があります。

また、年金制度の設計や運用に関与し、将来の年金給付額を予測して、必要な積立金の計算を行います。

ほかには年金制度の内容や変更点について、従業員に説明するなど、従業員の年金への理解を深め、退職後の計画を支援します。

まとめ

この記事ではアクチュアリーの将来性について解説しました。

AIの進歩によって仕事が奪われる、という噂もありますが、人間にしかできない専門的な分野があるため、今後もアクチュアリーの仕事はなくならないでしょう。

アクチュアリーの試験はとても難易度が高く、準備は大変です。

しかし、仕事内容はとてもやりがいがあり、平均年収もとても高いので、価値のある資格であるといえます。

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