自己PRは企業ごとに変えるべき?長所との違いやおすすめの構成を紹介
2024/6/25更新
はじめに
就活するうえで、エントリーシートや面接で必要となる「自己PR」は、「どの企業も大きく変える必要がないのではないか」と考える就活生もいますが、自己PRこそ、企業ごとにマッチした内容にしなければなりません。
企業によって、求められている人材は異なるだけでなく、アピールするポイントもまた、業界や企業によって違います。
何度も自己PRを記入していると、内容が類似してしまうことはよくあることでしょう。
しかし、複数の企業に応募しているうちに、持っている強みと企業が求めている人物像が、ミスマッチを起こしてしまう可能性が高くなるのです。
この記事では、これからエントリーシートや面接対策で自己PRを考える就活生に向けて、企業ごとに内容を変えるべき理由や、自己PRと長所の違い、自己PRの構成の方法について詳しく解説していきます。
以下に該当する人は、ぜひ最後までご覧ください。
- 自己PRの書き方で悩んでいる就活生
- 自分の強みが見つからない就活生
- 自己PRはとりあえず全部同じように書こうとしている就活生
これから内定獲得に向けて、自分らしさをアピールしたい就活生は、ぜひ自己PRの作成時に役立ててください。
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自己PRを企業ごとに変える理由
自己PRは、企業ごとに変えるべきだと言えます。
なぜなら、企業や業界によって求めている人材やスキルは、それぞれ異なるからです。
同じ自己PRを使い回すことは、就活生に求められている人物像やスキルが、相違してしまう危険性を含んでいます。
以下では、企業ごとに自己PRを変えた方が良い理由について、詳しく解説していきます。
企業が注目するポイントが違う
企業によって、社風や企業理念は異なり、求める人物像が異なります。
そして、採用担当者は企業の持つ特性に沿って、就活生の自己PRなどをもとに、人柄や能力をチェックしているのです。
そのため、自己PRを作成する際は、応募する企業の社風や企業理念に合わせて作成することが重要だと言えます。
採用担当者は、数えきれないほど、就活生が作成した自己PRに目を通しています。
つまり、「使いまわしの自己PR」は、採用担当者がすぐに気づき、その時点で採用候補から外されてしまうのです。
また、どの企業も同じ自己PRにしてしまうと、企業理念や社風が合わずミスマッチとみなされ、やはり選考突破は厳しくなると言えるでしょう。
自己PRを作成する際は、応募する企業の社風や企業理念を入念に研究し、自分がどのようにマッチするかなど自己分析とともに作成すると、採用担当者の目にも止まりやすくなるでしょう。
業界や事業は企業ごとに異なる
業界や事業が異なると、求める人物像は異なるため、就活生が前面に押し出す自己PRにも、違いがでるはずです。
業界や事業が異なる企業に応募するときは、その都度、自己PRの内容を検討し、企業の背景にある「業界や事業の特徴」にマッチする部分を見つけるため、再度自己分析をおこなうことがおすすめです。
以下では、業界や事業が異なる企業には、どのように自己PRが異なるのか、3つのポイントについて紹介します。
適した長所を企業に合致させる
自分自身にどのような長所があるのかを自己分析すると、企業に合致する部分が見えてくることでしょう。
合致する長所があるなら、その部分について深掘りし、経験や将来性を含めて1つの自己PRにすることがおすすめです。
自分の長所を主体にした自己PRの作成には、企業研究や業界分析が不可欠です。
たとえば、飲食業界であった場合も、店舗と宅配では、就活生に求められる強みなどは異なります。
店舗なら接客によるコミュニケーション能力や判断力が必要となるでしょう。
一方、宅配ならスピード感や仲間との連携など、リーダーシップを発揮できる人材が求められることが考えられます。
このように、自己PRとして企業に伝えたい内容の中で、特に強みとしているものは何なのか、その強みを企業でどう活かせるのかがポイントです。
求めているスキルが異なる
自己PRを作成するとき、事業内容が異なると、求められる人材は異なるため、注意しておきましょう。
どんな職種を志望するかによって、その職種で必要となるスキルは異なります。
つまり、志望職種で能力を発揮できるエピソードを含めて、自己PRすることが重要です。
たとえば、営業ならマネジメント能力、事務系ならPCスキルが求められるでしょう。
同じ業界や企業であっても、その業務に必要とするスキルが異なれば、必然的に求められる人物像にも違いが出てきます。
自己分析などをおこなう際には、1つのスキルに絞らず、経験から培ったスキルも含めて、できるだけ多く見つけておきましょう。
事前に準備しておけば、複数の企業に対して自己PRを作成するときも、柔軟に対応しながらスキルを含めた自己PRが作成しやすくなるでしょう。
就活において、スキルはいくつあっても構いません。
ただし、志望する業界や企業、職種で必要とされるスキルに対し、広い視野をもって研究することが大切です。
企業研究をしっかりおこなえば、必要とされるスキルも見えてくることでしょう。
企業によって求めている人材は違う
前述でも解説したとおり、企業によって求めている人材には、違いがあります。
業界や職種だけでなく、社風や企業理念が大きく影響している場合もあるのです。
たとえば、歴史ある企業だと、年功序列など社風を重んじる企業も、いまだ存在します。
一方、ベンチャー企業のように、率先して行動を起こせる人を求めるケースもあります。
志望する企業が、どのような人材を求めているかは、企業理念や社風、OBOG訪問によって見えてくる場合もあるでしょう。
必ずしも、机上論だけで求める人物像が確定されるわけではないのです。
とはいえ、企業研究をおこなうことで、その企業がどのような人材を求めているのかがみえてくることも多々あります。
自己PRを作成する際は、求めている人材に近づけることで、他の就活生との差が付けられ、採用担当者の目にも止まりやすくなることでしょう。
企業がどのような人材を求めているかを意識し、自分が強みとしてアピールしたい部分が、求められる人材とマッチしているかどうかを意識しながら作成してみてください。
自己PRと長所を書くことは違う
「自己PR」と「長所」は、自分の良いところをアピールすることでは同じですが、記載する内容は異なるので、注意しておいてください。
誤って逆に記載してしまうと、企業から「当たり前のことを理解していない」と思われてしまい、印象が悪くなってしまうことも考えられます。
自己PRを書くときは、「何を書くべきか」について、よく理解した上で長所を書くようにしましょう。
以下では、自己PRと長所の違いや書き分けの方法について解説します。
ぜひ、エントリーシートや面接で自己PRを伝えるときの参考にしてください。
自己PRと長所の違い
「自己PR」と「長所」は、アピールするポイントが異なっています。
自己PRとは、自身がどれくらいのスキルを持っていて、企業にいかに貢献することができるかをアピールすることを指します。
一方、長所とは、自分自身の性格や人柄などをアピールすることです。
つまり、「自己PR」は企業の目線に沿ってアピールすることが大切であり、「長所」は自分自身の目線から見た、他の人よりも優れていることを企業に伝えなければなりません。
なお、自己PRは志望する企業ごとにマッチした内容に変えるべきですが、長所は企業に合わせて変更する必要はありません。
企業ごとに変更していると、ガクチカなどのエピソードと矛盾が生じてしまう恐れがあるのです。
さらに、たとえ内定を獲得できても、「こんな仕事だと思わなかった」「もっと違うイメージだった」など、企業や就活生自身がミスマッチを感じてしまい、早期退職に繋がってしまうことも考えられます。
「自己PR」と「長所」は、相手に伝わる内容がまったく異なります。
長所とは、自己PRのなかに含まれているものです。
その長所をどう活かすかが自己PRとなります。
この違いを意識して、自己PRを作成すると、より良いエントリーシートや面接対策ができるようになるでしょう。
自己PRと長所の書き分け方
自己PRを書くときは、長所を含みながら書くと良いでしょう。
自分の長所が、就職後どのように活かせるのかをアピールすることが重要です。
企業がどのような人材を求め、就職後にどのような期待を寄せているかなど想像を膨らませ、自己PRを作成してみましょう。
自己PRの例文
私の強みは、クリエイティブなアイデアを形にすることです。ユーザーが魅了され、使いやすいウェブサイトをデザインすることを心がけています。これまでの経験から、HTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド技術に堪能であり、レスポンシブデザインやモバイルファーストなアプローチを取り入れたプロジェクトを数多く手がけてきました。
また、チームでの協力やクライアントとの円滑なコミュニケーションが得意です。プロジェクトの目標を達成するために、柔軟性と効果的なコミュニケーションを大切にしています。
貴社に応募する理由は、その先進的なウェブデザインプロジェクトに興味があるからです。貴社のビジョンや文化に共感し、私のスキルと経験を活かして、新たな価値を生み出したいと考えています。
この機会を与えていただければ、貢献できることを自信を持って約束します。貴社のチームに加わり、共に成長し、より良いウェブデザインを創り上げることを楽しみにしています。
一方、長所を書くときは、自己啓発やコミュニケーション能力など、人間性についての利点を強調することを意識しておきましょう。
また、長所を活かした経験などのエピソードを沿えると、より納得性のある長所としてアピールできます。
企業は、長所を見て「一緒に働きたい人物か」「企業に貢献してくれるのか」という点を評価しています。
長所を書くときには、受け入れやすいと思われるような人柄をアピールするよう意識しておきましょう。
長所の例文
私はウェブデザイナーとして、PhotoshopやIllustratorを使ったデザイン経験が豊富であり、HTML、CSS、JavaScriptにも精通しています。
過去のプロジェクトでは、ユーザーエクスペリエンスの改善によりサイトのアクセス数が30%増加しました。
また、チームでの協力やクライアントとの円滑なコミュニケーションが得意であり、常にポジティブな姿勢でチームの一員として貢献してきました。
自己成長にも積極的であり、新しい技術やトレンドに常に敏感に対応しています。
おすすめする自己PRの構成
自己PRを作成するにあたり、何に重点をおき、どのようなエピソードと含めれば良いのか悩んでしまう就活生は多いことでしょう。
せっかく良いエピソードや実績、強みなどがあっても構成がうまくできていないと、採用担当者にうまく伝わらない自己PRとなってしまいます。
伝えたい内容を分かりやすく伝えるには、「構成」が重要です。
ここでは、採用担当者の目に止まりやすい「自己PRで良い構成の作り方」を紹介します。
自己PRで悩む就活生は、この構成作りで立ち止まってしまっている就活生が多いので、ぜひ参考にしてみてください。
①強みと形成のきっかけ
自己PRを書くときは、まず自己分析や他人の評価から見えてきた、自分自身の強みを見つけましょう。
「強みが少ない」と思っていても心配ありません。
掘り下げて考えるだけでなく、様々な角度から強みを探してみましょう。
誰でも5つ程までは、簡単に見つかるものです。
複数の強みが見つかったら、自己PRに活用できる強みを選んでください。
また、選んだ強みを明確かつ論理的に伝えられるようにしておきましょう。
なお、強みはなんらかのできごとがきっかけで、身についたものだと考えられます。
自分自身の強みと、その強みができたきっかけとなるエピソードを伝えることによって、人柄やスキルなどを、より確実に企業へ伝わりやすくなるのです。
②強みの具体的なエピソード
強みを活かしたエピソードを、具体的に伝えると、より強みが強調されやすくなります。
エピソードの数は1つでも問題ありませんが、該当するエピソードがあるなら、いくつかストックしておくと、エントリーシートや面接で有利になることでしょう。
強みに関する具体的なエピソードが複数あると、様々な場面で活かせていることを採用担当者に与えることができるのです。
ただし、架空のエピソードを伝えることはやめましょう。
実際に経験した内容と、架空のエピソードは、行動や結果に対して説得力が大きく異なります。
採用担当者は、説得力を持つ強みであるかをチェックしています。
エピソードが見つからない場合は、将来活かせるであろう前向きな姿勢に繋げたエピソードを作ると良いでしょう。
架空のエピソードは、過去と未来では意味が異なります。
将来像をはっきり持ち、「積極性を活かして、先輩社員の行動を見習い、いずれリーダーシップを発揮できる立場になりたい」など、明確な目標を掲げると良いでしょう。
③強みを発揮するために意識していること
ここまで考えた強みを活かして自己PRを作成しますが、強みを発揮するために意識していることをアピールすることがおすすめです。
- どのようなことを考え、強みが発揮できるよう行動しているか
- 強みを発揮する際には、どのようなことを考慮しているか
強みを発揮するために、常日頃からどのような意識を持っているかが、強みを発揮できる人材と判断されます。
いつ強みを発揮できるか意識していない人は、「自分の長所を活かそうとしていない」と捉えられます。
積極的に携わり、長所を活かせる場面を自分自身で見つけられるかどうかを、採用担当者は見ているのです。
強みについて、より掘り下げた内容を伝えることで、さらに自己PRの信憑性などが高まり、説得力のある自己PRとなるでしょう。
④就職後に強みをどう活かすか
自分の強みが就職後、どのように活かせるかが企業にアピールできる大きなポイントです。
- 企業の背景にある業界
- 企業理念
- 職種による仕事内容
上記をよく理解した上で、自身が持っている強みが就職後にどのように活かせられるかをアピールしましょう。
自己PRとは、自分の強みをどう活かすかがポイントです。
- 強みを活かしどのような貢献をするのか
- どのような場面で強みを発揮したいと思うのか
強みを最大限にアピールするよう心掛けておきましょう。
また、「企業の仕事内容」と「持っている強み」がどれくらいマッチしているのかを伝えることも意識しておくと良いでしょう。
自己PRの例文を紹介
以下に、自己PRの例文を紹介します。
強みと自己PRの違いをしっかり区別できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
私の強みは、組織の目指す方向を見据えつつその時々の自分の役割を考えて行動できることです。
私は大学時代バレーボール部に所属しており全国大会出場を目指していたのですが、一年生の頃怪我をしたことでバレーを続けることができなくなってしまいました。
最初は絶望しましたが、周りの支えもあり、形は違えど今自分がチームにできることをやって貢献しようと考えられるようになり、マネージャーとして部を支えることを決めました。
その時の自分にできるのはチームを客観的に見ることだと考えた私は、メンバー一人ひとりの課題を観察して洗い出しノートにまとめ、それをもとにコーチと練習メニューの改善を行いました。
最終的に私たちのチームは全国大会に出場することができ、選手たちと抱き合って喜んだのを覚えています。
入社後もこの主体性を活かして、その時自分に必要な役割を果たしていきたいと思います。
自己PRを書くときの注意点
自己PRを作成するときは、以下のポイントに注意しておきましょう。
- 抽象的な表現は避ける
- エピソードや実績をアピールしない
採用担当者に伝わりやすい文章にするためには、これらのポイントが重要です。
それぞれ詳しく解説するので、自己PRを作成するときには注意しながら作成してください。
抽象的な表現は使わない
持っている強みをアピールするときに、抽象的な表現を使うとマイナスイメージにつながってしまう恐れがあります。
抽象的な伝え方は、大切なポイントを抜かしてしまいがちです。
よくある抽象的な自己PRには、以下のような例があります。
- アルバイトを頑張りました
- 売り上げがあがりました
このような内容では、どんなに頑張っていたとしても、実際どれほど大変な努力をしたのかが、企業には全く伝わらなくなってしまうのです。
抽象的な表現にならないようにするには、具体的な数字や伝えたいエピソードの過程を混ぜることによって、採用担当者も想像しやすいエピソードとなるでしょう。
エピソードや実績をアピールしない
「結果部分」ばかりを述べてしまうことは、避けておきましょう。
エピソードや実績はあくまで、持っている強みや自分の人柄の説得力を補強する材料です。
結果部分を強調すると、採用担当者からは「自慢している」と捉えられてしまう可能性があります。
エピソードや実績は、企業にどれだけ貢献できるかを伝えるためのものです。
説得力を増したいがために、重視するポイントを間違うと、伝えたい内容が伝わらなくなってしまいます。
あくまで、「就職後、自分がどれだけ企業に貢献できるか」につなげるためのエピソードであると認識しておいてください。
まとめ
自己PRは、応募する企業ごとに変更する必要があります。
企業や業界、事業によって求めている人材やスキルは異なり、全企業に共通しているわけではありません。
また、自己PRを作成するときは、「長所」と「自己PR」の違いを抑えておくことが大切です。
強みを強調するためのエピソードや実績は、詳しく話し過ぎてしまうと、自慢話のように捉えられてしまいます。
志望する企業で発揮できる強みを見つけ、その強みを活かして就職後、どのような貢献ができるかを伝えることが自己PRであることを覚えておいてください。
素敵な自己PRを作成し、志望する企業で内定を獲得できるよう願っています。