接客バイトのガクチカの書き方やポイントを徹底解説
2024/6/25更新
はじめに
この記事では、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、特にガクチカの書き方やポイントについて詳しく解説しています。
その中でも、接客バイトの経験をガクチカに取り入れたい方向けに、そのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
接客のアルバイト経験がある就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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接客バイトの概要
初めに、接客バイトにはどのような種類や業務内容があるのかを簡単に紹介します。
学生時代に接客のアルバイトを経験をする人は多いでしょう。
接客のアルバイトは、コミュケーション力や接客マナーが身につく他、業種によっては社割で購入できるなど、働く上でさまざまなメリットがあります。
接客バイトと一口に言ってもさまざまな種類があり、代表的なものは以下の通りです。
- アパレル店員
- ホテル受付
- 飲食ホールスタッフ
- 販売店レジスタッフ
- テーマパークスタッフ
- その他受付・案内スタッフなど
業界問わず、主に受付や案内、レジスタッフなどが接客バイトの代表的なものとして挙げられます。
飲食店のホールスタッフも代表的です。
お客様をおもてなしする仕事が多いため、人と接することが好きな方に向いているでしょう。
アルバイトにおいて求められることや、提供するための意識に焦点を当ててガクチカを作成すると効果的です。
提案活動や行動によって、売上向上やリピーター獲得に貢献したエピソードも有効となります。
接客バイトのアピールポイント
ガクチカを書く際に、アピールポイントとして活用しやすい点を以下にまとめました。
どのような点をアピールすればよいかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーション能力を磨くことができた
接客業の基本は、お客様とのコミュニケーションです。
接客マナーが身に付くだけでなく、接客を通じてコミュニケーション力を磨くことができます。
コミュニケーション力を発揮して何かを達成した、解決したエピソードがあれば、しっかりと準備しておきましょう。
コミュニケーション力は多くの学生が挙げやすいため、他のアピールポイントと絡めて記述して差別化も必要です。
対応力が身に付いた
接客業はお客様と接する仕事ですので、トラブルが起きることや、クレームを受けることがあるでしょう。
マニュアル通りに接客するだけでなく、臨機応変に判断して対応することが求められます。
特にクレーム対応は、自分に非がなくても対応を余儀なくされることもあるでしょう。
トラブルやクレームの対応を行う中で培われた経験や精神力は、どんな企業でも歓迎されやすい経験です。
印象的なエピソードがあればいくつか準備し、アピールしていきましょう。
提案力が身に付いた
接客業では、お客様に対して提案を行うこともあります。
お客様の中には、スタッフに相談にのってほしい、わからないから提案してほしいと思うお客様もいます。
お客様の要望や好みをお伺いし、それに合った商品やサービスを提案することで、満足してもらえるだけでなく、売上にも貢献できるでしょう。
そのため、「提案力」とともに「売上アップに繋がった」などの成果も強調することが重要です。
具体的な数字があれば、それも示すように心がけてください。
接客マナーやスキルが身に付いた
接客業では、身だしなみや所作、言葉遣いなどを学ぶことができます。
業種によって接客マニュアルは異なりますが、基本的にどのマニュアルも、お客様に不快感を与えないことを大前提として作成されています。
そのため、身につけた接客スキルは社会に出てからも役立てることができるのです。
特に、ホテルフロントや高級レストランでホールスタッフを行っていた方は、ワンランク上の接客を学んでいるため、落ち着いた対応を経験しているでしょう。
その点もガクチカでアピールすると良いです。
どのお客様が来店されても落ち着いた接客ができることは、将来さまざまな企業や地位の方々と接する機会が増える中で、礼儀正しい態度で自信を持って向き合えることを示しています。
観察力が身に付いた
接客バイトでは、お客様からの要望に答えるだけでなく、お客様の動向やニーズに敏感に反応し、こちらからお声掛けをする場面も多いです。
お客様に求められたことだけをするのでも問題はないですが、周りを見渡し、気配りをし、主体的に行動することで、リピーターの獲得や売上アップに繋がるでしょう。
飲食店であれば、空のグラスがあるテーブルに、「次のドリンクはいかがですか」と提案するだけでも、お店に貢献できます。
観察力を活かし、このような提案によって売上を上げることができた経験をエピソードに含め、アピールしてみてください。
接客バイトのエピソード例
アピールポイントについて先述しましたが、それらを活かせるエピソード例をいくつか紹介します。
売上UPに貢献した
売上に貢献したエピソードは、例えばコンサル職や営業職を志望する際に有利になるエピソードの一つです。
アルバイトで、お店の売上や利益率などを把握したり、関わったりする機会はそこまで多くないでしょう。
しかし、商品をお客様に提案し、購入に繋がったことがあったなら、売上に貢献したということです。
その実績を可能な限り具体的な数字で示しましょう。
売上UPを目的として、具体的にどのような取り組みを行ったか、その取り組みが結果的にどのように売上UPに繋がったかを時系列で整理しておくことが重要です。
クレームに対処した
接客業では商品の返品やクレームなどが発生しやすく、その対応も職務として含まれることがほとんどです。
土日や繁忙時間帯など、レジや試着、アトラクションなどさまざまな点で提供に時間がかかることがあり、それがクレームの原因になることもあります。
クレームの対処経験は、「傾聴力」や「理解力」、「臨機応変な対応力」、「判断力」など、さまざまなスキルを身につける機会となるでしょう。
商品やサービスの提供を行う仕事では、クレームは避けられませんが、これらの経験は幅広い業界や職種で役立ちます。
リピーターのお客様ができた
対応したお客様が再度来店し、声を掛けてくれたり、名前を覚えてくれたりすることがあります。
お客様が自分に接客してもらいたいと来店してくれることは、前回の接客時に好印象を与えていたことを意味します。
店舗スタッフの印象はお店の評判に直結するため、非常に重要な役割を果たしているのです。
お客様との接触中に自分の接客が褒められたり、名前や顔を覚えてもらったりすることは、大きなやりがいにつながるでしょう。
お客様から接客を褒められた経験がある場合は、自信を持ってアピールしてください。
ただし、褒められたことだけでなく、自分が意識していた接客のポイントも文章に含めるようにしましょう。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
ここでは、エントリーシートで企業がチェックしているポイントを解説します。
ガクチカはエントリーシートだけでなく、面接でも問われやすい質問です。
まずは通過できるエントリーシートを作成することが重要です。
企業はエントリーシートから、就活生の能力や性格が企業にマッチしているかを重点的に評価しようとします。
就活生がどのような人物であるか、自社でどのように力を発揮できるかを知るために、さまざまな質問を用意しているのです。
その中でも「ガクチカ」は、これまでの経験をもとに、就活生の能力や価値観、物事に対する向き合い方を図ることのできる質問です。
自分の経験と企業が求める人材像がマッチするように作成しましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が、ホテル業界を志望する理由は2点あります。
理由:1点目は、多様な人々と多く接することのできる仕事だと考えているからです。
具体例:ホテルのフロント業務は国内外問わず、お客様がお越しになります。
国内でも全国各地からお客様がいらっしゃることで、その土地の方言や文化を聞くことができます。
結び:日々同じ業務の繰り返しであっても、毎日毎回違った方に対応し、違う文化にも触れられることは、私にとって楽しみなため、志望しました。
理由:2点目は、おもてなし文化を象徴する業界だからです。
具体例:日本のおもてなし文化は、世界からも評価が高く誇り高いものです。
特に、ホテルは宿泊者の方が、一日を終えて、ゆっくり休める場を提供しており、家のような役割もあります。
そのおもてなしの一端を担えることに、大きなやりがいを感じます。
結び:お客様に「このホテルにしてよかった」、「また来たい」と言ってもらえるよう、ホテルの顔としておもてなしを行いたいと思い、志望しました。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
もちろん文章の内容も評価の対象ですが、最も注目されるのは、文章の構造や論理展開に問題がないかです。
そのため、企業に提出する前には必ず論理展開や文章構造の見直しをしましょう。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力、分析力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、行動力など一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:キャリアビジョン、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:物事の捉え方)
(e) その他(長所、研究内容)
設問で見られている点を意識してエントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報が以下の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
ガクチカの記載例
ガクチカのエピソードに接客のアルバイト経験を含めた記載例を紹介します。
学生時代に力を入れて取り組んだことを教えてください(400字以内)
職種①:アパレル販売員
【記載例】
私が学生時代に力を入れていたことは、アルバイト先のアパレルショップで、お客様の好みやニーズに応じたコーディネートを提案することです。
開始当初は、お客様に商品を提案しても購入に繋がらないことが多々ありました。
店舗で売りたい商品を中心にお客様に勧めてしまっており、お客様のニーズを汲み取ることができていませんでした。
そこで、お客様の希望や趣向にあった商品を提案できるよう、さまざまなブランドの店舗や雑誌などから、コーディネートやメイク、似合わせなどを学び知識を増やすことやお客様をよく観察し趣向を読み解くことに力を入れたのです。
接客に関しても、お客様の希望をじっくり伺い、希望する商品の他に、お客様に似合うと思う商品などを比較対象として提案し、購入に繋がるよう努めました。
結果的に、接客したお客様の多くが商品を購入してくださるようになり、売上UPとリピーターの獲得にも繋げることができました。
ポイント:アパレルの仕事は接客の中でも売上に直結しやすく、個人や店舗でノルマがある場合もあります。
自分自身でお客様に販売していくため、成果が見えやすい仕事の一つです。
結果に繋がりにくいことも多いですが、接客次第では顧客満足度の向上やリピーターの獲得に繋がりやすいです。
「ニーズを読み解く力」や「提案力」、「営業力」などをアピールしましょう。
職種②:飲食店ホールスタッフ
【記載例】
私は学生時代の3年間居酒屋でアルバイトを続けており、ホールスタッフとして、接客スキルと対応力を磨くことに力を入れていました。
居酒屋ではお酒の席ということもあり、予期せぬトラブルが生じることも頻繁にありました。
アルバイト開始当初はその状況に焦り、対処ができず、他のスタッフに対応を任せ、みていることしかできませんでした。
スタッフとして独り立ちし、自分でもできることは対応していきたいと感じ、先輩方の対応を学び、真似をしていったのです。
まずはお客様の状況を確認し、話をよく聞いて、冷静に対応するよう心掛けました。
自分でできないことは、お客様にお断りを入れてから他の人にお願いをすることや、その場凌ぎでいい加減なことは言わないことに留意し、お客様と向き合うことで、自身でもトラブルを解決できるようになりました。
どんな状況でも冷静に判断できる「判断力」と「臨機応変に対応する力」を身につけることができました。
ポイント:居酒屋バイトを始め飲食店の中にはお酒を提供する店も多く、お客様との間でトラブルが生じやすい傾向にあります。
その中で長くアルバイトを続けたことで、「忍耐力」や「対応力」などさまざまなことを身につけられたでしょう。
どの点をアピールしたいかは、自分自身の強みや企業の求める人材像に合わせて構成してください。
職種③:テーマパークキャスト
【記載例】
私は、学生時代に〇〇(遊園地)で、キャストのアルバイトをしており、どんな時でも笑顔で、ハキハキと話し、お客様により一層楽しんでもらえるよう業務に励んでいました。
いつも笑顔でキラキラしているキャストに憧れアルバイトを志望しましたが、開始当初は、業務をこなすことに精一杯で、自分が描いていたキャストのイメージと全く異なっていたのです。
また、笑顔での接客を意識するも、お客様から「あのキャストさん大変そう」という言葉が聞こえ、お客様に楽しい時間を提供できていないと感じました。
私自身がこの仕事を楽しむことが重要だと感じ、休日にお客さんとして来場し楽しむことや業務を早急に覚えることで心に余裕が作れるよう励みました。
その結果、自然と笑顔でおもてなしやお客様への声かけも行え、私の案内や声掛けに笑顔で応え、手を振ってくれるお客様も増えたのです。
モチベーションの維持にも繋がり、仕事も楽しんで行えるようになりました。
ポイント:〇〇には記載可能であれば、具体的な施設の名前を記載するとイメージしやすくなります。
こういった内容はやや抽象的になりやすいので、アピールポイントをわかりやすい単語で端的に含めると良いでしょう。
このエピソードでは、初めは見過ごされがちな点ですが、入社前と入社後にギャップがありました。
そのギャップの原因を見つけ出し、前向きに取り組んで克服したのです。
新卒の退職理由の中でも、「入社前と後でのギャップ」は頻繁に挙げられます。
このギャップを埋め、克服する方法は企業にとっても重要な点です。
職種④:コンビニ店員
【記載例】
私は学生時代に、アルバイト先のコンビニでシフトリーダーとして当日のスタッフ育成やフォローを任されており、スタッフを育成しながら、円滑にお客様の接客が行えるよう取り組んでいました。
店内の混み具合やお客様によって所要時間が異なることから、円滑に業務を回していました。
そして新人スタッフに業務を経験する機会を創出するべく、繁忙時は公共料金の支払い、チケット発券など、やや時間がかかり複雑な業務は慣れているスタッフが行うよう、適宜交代指示を出していたのです。
また、やや余裕のある際は、新人スタッフに経験してもらうべく、お客様にお急ぎでないかを確認し、一言お断りを入れた上で、指導しながら業務をしていました。
その結果、早々に一人でも業務をこなせるまでに成長し、戦力となってくれたのです。
経験することでしか学べないことが多くあるので、リーダーとしてその機会をいかに創出するかは、とても大切であると学びました。
ポイント:リーダーの役割を任された方は、ぜひアピールしてください。
アピールポイントとしては、「リーダーシップ」、「対応力」、「コミュニケーション力」などが一般的ですが、適宜、印象的なエピソードに合わせてアピールポイントを調整してください。
このエピソードでは、リーダーシップを発揮することよりも、業務を円滑に進めるための瞬時の「判断力」と育成に対する「責任感」と「決断力」が際立っています。
また、シフト作成や売上管理など店長や社員業務に近い経験がある方は、それを活かして差別化を図ることも可能です。
まとめ
この記事では、接客のアルバイト経験を活かしてガクチカを作成したい就活生向けに、ポイントや書き方について解説しました。
接客のアルバイトでは、接客マナーやスキルの他、トラブル対応による「対応力」や「判断力」など、社会で役立つさまざまなスキルを磨くことができます。
日々の接客でどのようなことを心掛けていたか、アルバイトを通じてどんなことを学んだかを話せるように、日頃から意識しておくと良いです。
この記事が、内定に一歩近づくための参考になることを願っています。