性格診断ビッグファイブとは?自己分析に活用する方法と特性ごとの適職を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
個人の性格を分析するビッグファイブ性格診断は自分の性格を理解するだけではなく、自己分析にも活用できます。
また、ビッグファイブ性格診断は適職や向いていない仕事を見極めるツールとしても活用できます。
この記事では以下のような疑問を持つ就活生を対象としています。
- ビッグファイブ性格診断って何?
- ビッグファイブ性格診断を自己分析に活用する方法は?
- ビッグファイブ性格診断の各特性の向いている仕事と向いていない仕事は?
記事を読むことで、ビッグファイブ性格診断を就活に上手く活かせるようになるので、ぜひ最後までお付き合いください。
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ビッグファイブ性格診断とは
ファイブ性格診断は正確性に定評があります。
ここではビッグファイブ性格診断についてご紹介します。
ビッグファイブ性格診断の概要
ビッグファイブ性格診断は自己分析やキャリア開発、人間関係などに役立てることができる性格診断ツールです。
1990年代にアメリカの心理学者でオレゴン大学の名誉教授ルイス・R・ゴールドバーグ博士が提唱した「ビッグファイブ理論」が基となっています。
ビッグファイブ理論とは人間の基本的な性格は以下の5つの要素から成り立つ、とする理論です。
- 開放性
- 誠実性
- 外向性
- 協調性
- 神経症傾向
この理論に基づいて作成されたビッグファイブ性格診断は多くの心理学研究者から支持されており、信頼性が高いとされています。
また、ビッグファイブ性格診断は手軽に受けることが可能で、自分の長所や短所を知ったり、自己分析に役立てたりすることができます。
診断で嘘をついてもバレる
ビッグファイブ診断では嘘の回答はバレやすいという特徴があります。
見栄を張ったり、嘘の回答をしたりした場合、他の回答と整合性が取れないため嘘だと見抜かれるのです。
また、同じような質問に対して、回答内容がブレると嘘をついている可能性が高いと判断されてしまいます。
この診断は多くの質問を通して「一貫性があるか」という点を重視しており、不自然な回答を検出するようにできています。
とはいえ、100%嘘を見抜けるわけではなく、時には誤った診断を下す場合もある点に注意が必要です。
性格分析理論の特性論と類型論の違い
人間の性格を捉える性格分析理論には特性論と類型論の2種類があります。
ビッグファイブ性格診断は特性論に属しています。
特性論というのは、性格を構成する特性因子をいくつか設定して、それぞれの因子を数値化することで、その人の性格特性の度合いを分析する手法です。
ビッグファイブでは「外向性」「協調性」「誠実性」「神経症傾向」「開放性」の5つの因子を数値化して、それぞれの因子の高低から性格を分析します。
それに対して類型論は、人々をいくつかの異なるタイプに分類して、そのタイプに基づいて性格を判定する方法です。
内向的か外交的か、理想主義者か現実主義者かなどの分類によって性格を分類しますが、特性論のように因子を数値化することはできません。
全体的な特性を簡単に理解できるのが利点だといえます。
このように、特性論と類型論では性格の捉え方が異なっています。
特性論は客観的な数値による分析ができる一方で、類型論は直感的な理解がしやすいという特徴があるのです。
ビッグファイブ性格診断の5つの特性
ビッグファイブ性格診断では性格を以下の5つの特性で評価しています。
それぞれの特性は、個人の性格の特徴を把握するために用いられます。
開放性(Openness)
5つの因子の中で、「開放性」は新しい経験や考え方に対する興味や受容性の度合いを表しています。
開放性が高い人は、新しいアイデアや経験を好み、創造的で想像力豊かな傾向があるでしょう。
また、古い価値観にとらわれず、多様な視点から物事を見ることができます。
一方、開放性が低い人は、慣れ親しんだ環境や従来のやり方を好み、新しいことへの挑戦には消極的な傾向が見られます。
ビッグファイブ性格診断では、このような開放性の度合いを数値化することで、客観的に評価することができます。
たとえば、「芸術に興味がある」「新しいことを学ぶのが好き」といった質問に対する回答を点数化し、開放性の高低を判定します。
誠実性(Conscientiousness)
誠実性とは、感情や行為の自己制御、目標達成への努力、責任感の強さを測定する尺度です。
自分の感情をコントロールし、目標に向かって着実に行動できるかどうかを見ることができるでしょう。
誠実性が高い人は、責任感が強く、自分を律して計画的に物事を進める傾向があります。
目標達成のために、自分の感情に流されることなく、コツコツと努力を重ねていくことができるため、達成力が高い人であるといえるでしょう。
一方、誠実性が低い人は、計画通りに物事を進めるのが苦手で、感情的で直感的に行動してしまいがち。
きっちりと段取りを踏んで進めるのは苦手です。
とはいえ、誠実性が低いからといって、何も達成できないわけではありません。
自分のやりたいことに対しては、高い行動力を発揮し、迅速に動けるという長所もあります。
外向性(Extraversion)
外向性は社交性や他人との交流に対する傾向や積極性を測定します。
外向的な人と内向的な人では、人付き合いや行動のスタイルに違いが表れるものです。
外向性が高い人は、社交的で大勢の人と関わることを好む傾向にあり、パーティーや交流会などを楽しみ、知らない人とも積極的に話ができます。
エネルギッシュで話好きな面もあり、自分から進んで発言することが多いです。
一方、外向性が低い人は、内向的で一人の時間を好む傾向があります。
人付き合いはそれほど多くなく、少人数の深い付き合いを好むタイプです。
物静かで慎重な性格であり、行動を起こす前にしっかりと考えてから動く傾向にあるでしょう。
協調性(Agreauleness)
協調性は、他人への共感力や配慮、信頼性を測定する尺度です。
人間関係における調和を重視する傾向の強さを見ることができます。
協調性が高い人は、親切で思いやりがあり、他人の感情に敏感な傾向があります。
相手の気持ちを汲み取り、それに合わせた行動をとることで、人間関係を円滑に保とうとするでしょう。
また、人との争いを避ける傾向も見られ、できるだけ対立を避けて物事を進めようとします。
一方、協調性が低い人は、周囲への関心が薄く、自己中心的な面が強いです。
他人の気持ちを理解することにあまり重要性を感じず、自分の思い通りに行動することを優先する傾向があります。
神経症傾向(Neuroticism)
神経症傾向は感情の安定度合い、ストレスへの反応、ネガティブな刺激への反応の強さを測定します。
神経症傾向が高い人は、緊張や不安を感じやすい傾向にあります。
ちょっとしたことでも心配になってしまうため、感情の起伏が激しいです。
ストレスがかかり過ぎると、精神的にも身体的にも不調が生じやすく、心身のバランスを崩しやすいという特徴があります。
反面、神経症傾向が低い人は、感情が安定しており、ストレスを感じにくいものです。
困難な状況に直面しても冷静に対処でき、物事を深刻に考え過ぎずに、あまり悩まないタイプともいえます。
ビッグファイブ性格診断を自己分析に活用する
ビッグファイブ性格診断は自分の性格の強みと弱みを客観的に把握できるので、自己分析に役立つツールです。
ここでは、ビッグファイブ性格診断を自己分析に活用する方法についてご紹介します。
ビッグファイブ性格診断を自己分析に活用するメリット
自己分析というのは、自分の人生を振り返って、自分の価値観や性格、傾向などを理解することです。
自分自身をよく知ることは、将来の方向性を決める上でとても大切ですよね。
そんな自己分析に役立つのが、ビッグファイブ性格診断です。
ビッグファイブ性格診断では、5つの指標から、多角的に自分の性格を分析できます。
自分の性格の特徴や傾向を客観的に知ることで、自己理解が深まり、自己分析にも活かせるのです。
就活の面接では「将来どんな社会人になりたいですか?」と聞かれることが多いですが、ビッグファイブ性格診断で自己分析を行えば、自分の性格の強みを活かしながら、具体的に「こういう社会人になりたいです」と明確に答えられるはずです。
ビッグファイブ性格診断の診断結果の見方
ビッグファイブ性格診断では、開放性・誠実性・外向性・協調性・神経症傾向の5つの特性について、それぞれ数字で結果が表示されます。
数字で示されるので、自分の性格傾向が一目でわかります。
各特性のスコアを見ることで、自分の性格の強みや弱みを把握することができるのです。
たとえば、外向性のスコアが高ければ、人と交流することが得意で、営業や販売といった対人スキルが求められる仕事に向いている可能性が高いといえます。
また、ビッグファイブ性格診断は、自分だけでなく、他人の特性を理解するのにも役立ちます。
相手の性格の傾向を知ることで、どうやってコミュニケーションを取ればいいかが分かるので、より良い人間関係を築けるでしょう。
長所と短所を把握する
ビッグファイブ性格診断は自分の長所と短所が具体的な単語で表現されます。
たとえば、「協調性がある、寛容、優しい」といった長所や、「八方美人、事なかれ主義、断れない」といった短所が分かります。
ビッグファイブ性格診断の各特性と適職・向かない仕事
ビッグファイブ性格診断の各特性の特徴やスコアで判断できる向いている仕事、向かない仕事をご紹介します。
開放性が高い人
開放性が高い人は、創造性や芸術性、発想力に優れているのが特徴です。
また、既存の概念にとらわれずに、柔軟な発想で物事を捉えることができ、アイデアをたくさん出して、新しいものを生み出すことも得意です。
従来の方法にこだわらず、斬新な視点で問題解決に取り組むことができるので、独自の方法で課題に取り組むことができる、という長所があります。
これは、ありきたりな解決策では対応できない問題に直面したときに、大きな武器になるはずです。
ただし、あまりにも型破りすぎると、周囲の理解を得られない可能性もあるので、バランス感覚を持って、自分らしさを発揮していくとよいでしょう。
向いている仕事
開放性が高い人は、起業家・商品開発・コンサルティング・プランナーなどの職種に向いています。
これらの仕事では、新しいアイデアを生み出し、柔軟に物事を捉える能力が求められるからです。
たとえば、起業家は自ら事業を立ち上げ、運営していく必要があります。
その際、従来の枠にとらわれない発想力と行動力が不可欠なもの。
開放性が高い人は、そうした能力を持ち合わせているため、起業家などアイデアや柔軟性が必要な仕事に向いているといえるでしょう。
向かない仕事
開放性が高い人は、同じ作業を繰り返すルーチンワークは苦手とする人が多いです。
毎日決まった作業を淡々とこなす事務職などは、開放性の高い人にとっては物足りなく感じるかもしれません。
また、規則を厳しく守らなければならない職種も、開放性の高い人には向いていない傾向にあります。
公務員や銀行員、総務職など、ルールに縛られる仕事は自由度が低いので、窮屈に感じてしまうかもしれませんね。
誠実性が高い人
誠実性が高い人は、責任感が強いのが特徴です。
自分に与えられた仕事は、最後までやり遂げようとする姿勢を持っている人が多いです。
また、計画的に仕事を進めることができる点も強みといえます。
その結果、高い生産性を維持し、質の高い成果を出し続けられます。
加えて誠実性の高い人は、真面目でコツコツと仕事に取り組むタイプが多いです。
地道な努力を積み重ねることで、着実にスキルを向上させていくことができるでしょう。
向いている仕事
誠実性が高い人に向いている仕事は、一般事務・総務・人事・経理・管理・分析、教育などが挙げられます。
これらの職種では、真面目で着実に業務を遂行する能力が求められるからです。
たとえば、一般事務や経理では、正確な数字の処理や書類の管理が必要不可欠なもの。
ミスが許されない場面も多いので、責任感を持って丁寧に業務をこなせる能力が求められます。
向いていない仕事
誠実性の高い人は、真面目で着実に仕事をこなすことが得意な反面、柔軟な発想が苦手な面があります。
マニュアル通りに業務を遂行することは得意ですが、アドリブを効かせたり、想像力を働かせたりするのは苦手です。
たとえば、クリエイター、起業家、プランナー、企画といった仕事は、誠実性の高い人には向いていないかもしれません。
これらの仕事は自由な発想で新しいアイデアを生み出すことが求められますが、既存の枠組みから外れるのが得意ではない誠実性の高い人には、少し難しいかもしれません。
外向性が高い人
外向性の高い人は、コミュニケーションを取ることに喜びを感じます。
その代わり、一人で黙々と作業をするのは得意ではない傾向があります。
たとえば、長時間のデスクワークが中心となる職種だと、ストレスを感じてしまうかもしれません。
外向性の高い人は、人と関われない環境だとモチベーションが下がってしまいがちです。
向いている仕事
外向性が高い人は、営業や接客・企画・コンサルティング・講師などの仕事に向いています。
これらの職種は、コミュニケーション能力の高さを活かして仕事ができるからです。
たとえば、営業の仕事では、お客様とのやりとりが中心になります。
新規のお客様を開拓したり、既存のお客様との関係を維持したりするために、コミュニケーション能力は欠かせません。
向いていない仕事
外向性の高い人は、エンジニアやプログラマー・工場のライン作業・ドライバーなどの仕事にはあまり向いていないかもしれません。
これらの職種では、黙々と作業を進めることが求められるからです。
人と接する機会が少なくコツコツ進めていく仕事は、避けたほうがよいでしょう。
協調性が高い人
協調性が高い人は、思いやりがあり、人に優しくできるのが特徴です。
相手の立場に立って考えることができるため、気持ちに寄り添った対応ができるのです。
思いやりの心があるので、協調性の高い人は職場でも信頼されやすいでしょう。
また、協調性の高い人は、バランスのよい人間関係を築くことができます。
自分の意見を押し通すだけでなく、相手の意見にもしっかり耳を傾けることができるからです。
向いている仕事
協調性の高い人は、看護師・介護士・営業・接客・保育士・人事などの仕事が向いています。
これらの職種では人と関わることが多いので、協調性の高さが大きな強みになるでしょう。
ただし、協調性を重視し過ぎて、自分の意見を言えないのは評価を落とすかもしれません。
状況に合わせて、自分の考えを伝えることも大切ですよ。
向いていない仕事
協調性の高い人は他者と協力することが得意な分、人と争うことが苦手なので、競争が必要な仕事や一人で黙々と作業する仕事は向いていないことが多いです。
たとえば、エンジニア・起業家・営業職・スポーツ選手・深夜の施設警備員などが挙げられるでしょう。
神経症傾向が高い人
神経症傾向の高い人は、繊細で感受性が豊かな傾向があります。
物事に敏感に反応し、細かいニュアンスまで感じ取ることができるため、そういった特性を活かせる芸術的な分野で、創造性を存分に発揮できる可能性が高いです。
向いている仕事
画家・作家・ミュージシャンといった芸術家は、神経症傾向の高い人に向いている仕事だといえるでしょう。
繊細な感性を作品に表現することで、人々の心を動かすことができます。
ほかには。研究者・ライター・編集者なども向いている仕事に挙げられます。
向かない仕事
神経症傾向が高い人は繊細でメンタルが弱いため、忍耐力が必要とされる仕事は避けた方が無難です。
たとえば、看護師・介護職・営業職・コールセンタースタッフ・接客業などはストレスが溜まりやすく、メンタルヘルスを損ねやすいので向いていない仕事だといえるでしょう。
まとめ
この記事ではビッグファイブ性格診断を用いて自己分析する方法や、向いている仕事・向いていない仕事などについて解説しました。
性格診断であるビッグファイブは手軽に行える上、正確性にも定評があります。
また、診断で嘘をついても見抜かれやすいので、より正確な判定が期待できます。
この記事を参考に、ビッグファイブ性格診断を基に自分の長所や短所、向いている仕事を把握して就活の成功につなげましょう。